火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

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「原子力産業のパイオニア、日本原子力発電(原電)の経営問題がくすぶっている。主力の東海第2原子力発電所(茨城県東海村)再稼働に向けた展望が開けないためだ。原子力規制委員会が求める安全投資資金の確保で東京電力ホールディングス(HD)など支援表明を取り付けたが、東電にはどこか及び腰の姿勢もにじむ。『他の会社の原発支援に回す金があるなら廃炉・賠償・電力料金の引き下げに回せ』。東電HD社長の小早川智明(54)を呼んだ4月の衆院予算委員会。立憲民主党代表の枝野幸男が問い詰めた」と「日経」(6月7日)。

「小早川は『低廉で安定した電気を届けることが責務。東海第2からの電力購入は有効だ』と説明に追われた。原電は原発専業の電力卸売会社だ。東海第2の電力は東電が8割、東北電力が残りを買ってきた。東日本大震災で停止したが、再稼働すればまた買うのは東電の利益にかなう、そのための支援はおかしくない、という論理だ。

<撤回余地残す>…。東海第2は出力110万キロワットの大型原発だ。再稼働には安全投資が必要だが、2000億円超とみられる資金を原電は自力で確保できない。保有する全原発が停止しており、東電などからもらう『基本料金』で食いつないでいる状態だからだ。東電や東北電に、債務保証などを要請していた」(日経)…。

「東電などは4月に支援を表明したが、もろ手を挙げとの姿勢ではない。原電に渡した文書には『法的拘束力はない』『最終決定は東電内の総合的な検討結果を踏まえて判断する』などの記述がある。東電幹部は『何かあれば支援意思を撤回できる余地を残した』と説明する。

『何か』は多岐にわたる。まず、東海第2が再稼働できなくなる事態だ。運転40年を迎える今年11月までに規制委から安全審査の合格や運転延長の認可などが出ないと廃炉が決まる。地元自治体の了解が得られるかも不透明だ。採算悪化の懸念もある。規制対応に加え、自治体との関係で追加的な安全投資を余儀なくされれば必要資金は更に膨らむ。21年までを予定する安全対策工事が長引いた場合は、費用が増えるだけでなく、『最大60年』の運転期限が迫り投資回収期間が短くなる」(日経)…。

「にも拘わらず東電が支援表明したのは原電破綻の引き金を引きたくないからだ。原電のもう一つの原発、敦賀第2(福井県敦賀市)は下に活断層があるとの指摘があり、再稼働が難しいとされる。東海第2が原電存続の鍵を握る。実際にコスト競争力を確保できれば使わない理由もない。5月30日の原子力規制委員会で支援姿勢を問い糾された際も小早川は『どういう電気が安定的に調達できるかの観点で最終的に契約を結ぶ』と述べた」(日経)――。

「原電は1957年、電力大手が原発ノウハウ確立のため共同出資で設立。70年、大阪万博会場に『原子の灯』を灯し原発時代の幕開けを印象づけた。電力業界には『もはや役割を終えた』との見方がある一方『破綻すると業界全体に多大な影響が出る』懸念もある。株主責任を問われるだけでなく廃炉関連の費用が必要になる。再編論も絡む。原電社内からは『最終的には東電の筆頭株主である国が原電の存在をどう考えているかだ』との声も漏れる――。

「経済産業相の世耕弘成(55)は東電が原電支援を表明すると『経営上のメリットなどを総合的に勘案し判断したと考える』と述べて一定の評価をした。原発を『重要なベースロード電源』と位置づける政府としても原電破綻は避けたい事態だ。経産省には業界再編論が根強く『再編の受け皿になり得る原電は貴重な存在だ』との指摘もある」(日経)…。

「それでも積極的な手を打つわけではない。5月にまとめた新たなエネルギー基本計画の素案では、30年の原発比率を20〜22%と現在の10倍以上に増やす目標を維持したが、実現に向けた道筋は示さなかった。明確な意思決定はしないままとりあえず現状を維持する。こんな先送りの構図が<官民>の双方に浮かぶ」(日経)…。

「小泉元首相が会見(全文)。原発が『安全・安い・クリーン』はウソ」と「The PAGE」(3月7日)――。「総理の時、原発が必要だと言ったのに、なぜ辞めたらゼロにするのか、よく聞かれる質問。簡単に言いますよ。2009年に私は政界から引退しました。時間があったからいろいろ面白い本を読んだり、音楽を聴いたり、のんびりしてたんです。2011年の3月11日、あの東北の地震、津波、福島原発のメルトダウン。あれ以来、テレビの報道をよく見てたんですけれども、連日報道されたのは悲惨な状況。そして日本の原発は大丈夫だと。

スリーマイル、チェルノブイリの事故があったにも拘わらず日本は違う、絶対安全だ。もう十分な多重防護体制。そういう議論を信じていた。ところが、あの悲惨な状況を連日見て、安全だと言ったのにそうじゃないかと疑問を持ち出した。そこで原発関係の本を読むようになった。日本に導入された経緯から、なぜ安全なのかって言ってる人々の主張。それを読むうちに今まで原発必要論者、推進論者の言っていた3大大義名分、なんて言っていたか」…。これは火山が、圧倒的に刮目した『小泉元首相の<原発即時ゼロ>論』。極めて明快!

日本の原発は絶対、安全。コストは他の電源に比べて一番、安い。もう1つ、3つ目、CO2を出さない永遠のクリーンエネルギー。これが自分で勉強するうちに、本を読むうちに、全部うそだと分かったから。全部うそなんですよ。絶対安全でもない。コスト?今、原発、一番、かかる。いかなる電源に代えても一番、金のかかる産業になっちゃった。CO2を出さない?それは原子炉の中でウラン燃料を燃やし 、電気を供給するところだけですよ。原発1基を造るのに当時は約5000億かかると。今、1兆円以上かかるといいますよね」…。ウーン。
(平成30年6月12日)

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そこはパリの駅頭。急に<旅立つ>と言い出した<練達>の「恋の魔術師」(ミスター・フラナガン)を追って、パリの「音楽院生」(アリアンヌ)がやってきた。「別れの時」が刻々と迫る――。今までの「恋の火遊び」でただの一度も相手に振り合わされたことのない中年男。大富豪のフラナガンだが、今度ばかりは「恋の虜」になった。だが気づいたら「相手のことは何も知らない。<本名>さえ不明。どこに住んでいるのか、「相手の男は何人いるのか」!<嫉妬に>狂ったフラナガン。必死で「身辺調査」を始めた。

だが依頼した<探偵>は偶然にも「アリアンヌの<父>」(シャルル・ボワイエ)だった。最初は「冗談半分」!笑いながら<問答>を重ねる父の探偵だが、「恋の大ベテラン」を<手玉>にとる「パリの町娘」!その「お相手」が自分の探偵事務所に「ファイル」にスキャンダル(情事)の記録に残る「浮気野郎」ばかりと気づく。<決定打>となったのが「魅惑のワルツ」だ。最近、ベッドに「うつ伏せ」に寝る<愛娘>!「恋をしている」とマークしてきたが、相手は、この男だったのか。だが<つり合い>がとれない――。

「小魚は池に戻してやってほしい。<小娘>は精一杯<背伸び>している。でももう限界だ。「あなたと<小娘>とでは、最初から<格>が違う。小娘が<本気>になる前に、池に戻してほしい。もうかなり本気だが、<今>ならまだ間に合う。どうか<後生>だから『パリの街』から消えてほしい」――。「あなたの<恋愛調書>はこれ。こんなに<分厚い>!小娘の「ファイル」はたった一枚。「男は<一人>だけ。<あなた>です」――。

「<愛娘>を想う<父親>の真情」!あまりの<意外>に、さすがの「恋の<ペテン師>も空いた口が塞がらない…。だがこれ以上、<一刻>も待てない。「<生娘>が<本気>になってしまったら<万事休す>」――。さすがに<世情>に通じた「恋の魔術師」!<決断は速かった。父親が気づき<浮気>まみれの男に泣きついた。それとは知らず男が逃げる!そう思った<小娘>(オードリー・ヘップバーン)は必死に立ちはだかる。「行かないで」!本当はそういいたい。だが<弱み>は見せられない。デートのウソを次々と並べる。

「愛娘」を想う「父親」の<真情>!いかなフラナガンでも、もう<終わり>――。いかに大勢の男たちを<手玉>にとり、「<恋>の<火遊び>を重ねてきたか。私は大ベテラン!あなたが消えても<平気>!男ならいくらでもいるわ…。リビエラ、ヴェネツィア、フィレンツェ…。必死に<ウソ>を並べたてながら追ってくる<生娘>!ウーン!もう<限界>!思わず手を差し伸べ、抱き上げてしまう。パリの駅頭に「魅惑のワルツ」が流れる…。「愛を残して去る者は、また愛を得る」――。映画「昼下がりの情事」全巻の終わり。
                           (平成27年1月15日)

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<願はくば 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃>――という西行の歌はあまりにも有名。しかし、その西行が望みどおり「<きさらぎ>の<望月>の頃」に入滅した時、<世>の人々は驚愕した。あまりにも見事な<死の演出>だったからだ。もちろん<毀誉褒貶>は<世の常>、賛否両論が起った。<遁世>の人にしては<俗世>の名声を意識し過ぎていると思ったからだ。西行の死は<当時>の人々の話題をさらっただけでなく、これも望みどおり彼の名を<後世>にまで<不朽>のものとした。

「西行とは何者か」――。火山でなくとも興味を持つだろう。JR東海の生涯学習財団が主催する「歴史の歩き方」という<知の旅>(講演会)でウエッジ社の「西行と兼好」(小松和彦ほか)を買ったのはそんな時だった。

「かつて<この世>にはたくさんの<世>があり、その向こうには<遁世>という<もう一つの世>が用意されていた」(「西行と兼好」・4頁)。この文章に接した時、は驚愕した。<遁世>とはもちろん「<世>を捨てる」ことと思っていたからだ。だが<遁世>とは<この世>のほかにある<もう一つの世>だという。なんとも新鮮な衝撃だった。

この「花に狂ふ西行」(連載)の主人公である<西行>も<遁世>の人。23歳の時、妻子を捨てて<出家>した。<世捨て人>になったのだ。世捨て人は今風にいえば<アウトサイダー>――。小松和彦「遁世という生き方」のサブタイトルにも「アウトサイダーの系譜」と書いてある。<この世>にはホームレスという<世捨て人>もいる。

身をすつる 人はまことに すつるかは すてぬ人こそ すつるなりけれ(西行)

なんとも不思議な歌だ。だがこの心境こそ「<遁世>の心的メカニズム」という。「人びとはこの<世>に生まれ落ち、普通は両親やその他の家族によって育てられ、成人すると結婚することになる。やがて子をもうけると、今度はその子どもたちを養育し、かれらが成人した頃には、老いを迎え、やがて死を迎える。そして死後の世界つまり<あの世>へ行くことになる」(小松・5頁)。ここまではなんの不思議もない。だが――。

「かつて<この世>にはたくさんの<世>があった」――となるとわからなくなる。「その向こうには<遁世>という<もう一つの世>が用意されている」というのだ。だが「<世>は複雑に構成されている。家族も小さな<世>であり、親族も<世>であり、ムラやマチも<世>である」(小松・5頁)――。ナルホド。〜となると学校や会社、友人や仲間の集団、ネットワークも<世>。都道府県や国も<社会>であり、<世>である。

「<世>には上下貴賎があり、重層的な構造をもったものであった。したがって生まれた者がどのような階層に属し、どのような生業をもつかといったことによって、彼らの所属する<世>は異なり、また<世>の範囲つまり<世の中>も異なってきた。都の貴族に生まれるか、田舎の農民に生まれるかで、彼らの<世の中>の構造やイメージは異なってこざるをえなかったのである」(小松・5頁)。読んで再びヒザを打った。ナルホド――。

実は火山、定年後4年間、ある高校の公開講座で鎌倉時代の慈円が書いた歴史書「愚管抄」を読んだのだが、慈円が使う<世>という意味を知って驚愕した経験があったからだ。「世ノヒトハ」「世中ノ最大事」「世ノ事ヲフカク思テ」「世モヒサシクミテオレバ」――。慈円の「愚管抄」には<世>という言葉がやたらに出てくる。

慈円は<関白>藤原兼実の実弟。天皇家と摂関家を二分する大政争となった<保元の乱>は慈円の父と叔父の間に起ったもの。慈円が使う<世>といえば当然<日本全国>のこと。<世の人>とは<国民>のことだと思っていた。だが違った。貴族社会のこと。それも身分の高い人々、慈円の周囲にいた一握りの人々のこと。彼らが作る<世>だったのだ。

<世>とは<世間>――。冗談っぽくいえば<世間が狭い>のだ――。げっ!なんとも身勝手な話ではないか。身分の違う農民は最初から無関係。関心の外なのだ。「こうした<世>の構造を図式化すると<円錐>として示すことができる。巨視的に理解すれば、この円錐の全体が<世>ということになる。しかし、円錐の上方に至れば至るほど政治的権力や経済力などの<力>をもった人びとの<世>があり、下方に至れば至るほどそうした<力>から無縁の<世>がある。つまり個々人が体験する<世>は円錐の中でも極めて限定された範囲であった」(小松・6頁)。

慈円が生きた時代も江戸期も人々は親族とかムラとか限られた<世>の内部で<世間に顔向けできない>などに縛られて生活、死んでいくのが一般的だった。中で<運と能力>に恵まれたものだけが、円錐の下方から上方へ上昇できる。これが<出世>だった。複雑な構造体<円錐>の外に何があったのか。それは<死>であり<死後>の世界である。もっと精緻に見ていくと、実は生者の世界=<この世>と死者の世界=<あの世>の境界域が見えてくる。実はこれこそが<もう一つの世界>=<遁世>なのである。

古来から現在まで<世捨て>を行った人々はあらゆる階層に及んでいる。<乱世>の世ほど多くの人が<世を捨てた>――。貴族が<世>を捨てる理由と武士や農民、職人が世を捨てる理由は当然、違っていた。事情も個々人で違う。<北面の武士>だった西行は恐らくは<歌の道>に生きるために<出家遁世>をした。そこに自由を得た。+<続く>+
(平成19年4月1日)

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「52年前の強盗殺人事件で死刑が確定していた袴田巌さんの再審開始決定を東京高裁が取り消した。血痕のDNA型への評価の違いだ。司法は当時の捜査手法への厳しい目があるのを知るべきだ。袴田さんの事件は長く冤罪との疑いの声があった。1966年に起きた静岡県の旧清水市で一家4人が殺害された事件だ。再審開始を認めない決定に、11日の東京高裁前では『不当決定』と書かれた垂れ幕が掲げられた」と「東京」社説(6月12日)…。

「冤罪はまず犯人とされた人に罪をかぶせる不正義がある。同時に真犯人を取り逃がす不正義を伴う。この二重の不正義がある。元裁判官の木谷明氏の持論である。裁判官時代に約30件もの無罪判決を書いた経験を持つ。一件を除き検察は控訴すらできなかった。その木谷氏の著書『無罪』を見抜く」(岩波書店)にはこんなくだりがある。

<冤罪は本当に数限りなくある、と思います。最近、いくつか有名な冤罪事件の無罪判決が報道されていますが、あれはあくまで氷山の一角ですよ。(中略)『なぜ、こんな証拠で有罪になるのだ』と怒りたくなる判決がたくさんあります>。袴田さんの事件では一審で死刑判決に関わった元裁判官の熊本典道氏が『無罪だと確信したが、裁判長ともう1人の陪席判事が有罪と判断、合議の結果で死刑判決が決まった』と2007年に明かした。熊本氏自身も判決言い渡し後に、良心の呵責に耐えかねて裁判官を辞職したとも語った」(東京)――。

「『疑わしきは被告人の利益に』は刑事裁判の原則。ところが検察はまるでメンツを懸けた勝負のように再審開始の地裁決定にも『抗告』で対抗する。間違えていないか。再審は請求人の利益のための制度。検察組織のためではない。検察はかき集めた膨大な証拠も不利なものは隠したりする。今回も新たに開示された取り調べ録音テープから捜査員が袴田さんをトイレに行かせず、取調室に持ち込んだ便器に小便をさせた行為などがわかった」(東京)。

「袴田事件再審。釈然としない逆転決定」と「朝日」社説(6月12日)――。「人の生命がかかった審理がこのようなものでいいのか。釈然としない思いがぬぐえない。52年前に静岡県で4人が殺された事件で死刑が確定した袴田巌さんについて、東京高裁は裁判のやり直しを認めない判断をした。静岡地裁の再審開始決定を取り消したが、身柄を拘置所に戻す措置はとらなかった。地裁の段階で6年、高裁で更に4年の歳月が費やされた。それだけの時間をかけて納得のゆく検討がされたかといえば、決してそうではない。

結論を分けたのは犯行の際の着衣とされたシャツなどの血痕のDNA型鑑定だ。地裁は弁護側が提出した新鑑定を踏まえ、『犯行時のものではない疑いがある』として再審を認めたが、高裁は『鑑定手法には深刻な疑問がある』と退けた。この決定に至るまでの経緯は一般の市民感覚からすると理解しがたいことばかりだ。まず別の専門家に再鑑定を頼むかで長い議論があった。実施が決まるとその専門家は1年半の時間をかけた末、高裁が指定した検証方法を完全には守らず、独自のやり方で弁護側鑑定の信頼性を否定する回答をした」(朝日)。

「高裁は結局、地裁とほぼ同じ証拠関係から正反対の結論を導きだした。身柄を長期拘束された死刑囚の再審として国際的にも注目されている事件が、こんな迷走の果てに一つの区切りを迎えるとは、司法の信頼を傷つける以外の何物でもない。それぞれの立場で省みる点がないか、関係者は点検する必要がある。こうした事態を生む背景の一つとして、再審に関する法制度が整っていないことがあげられる。中でも問題が大きいのは証拠の取り扱いだ。

今回の事件でも、地裁段階で検察側が『ない』と主張してきた問題の衣類の写真のネガが、高裁になって一転開示されるという場面があった。再審に直接結びつく証拠ではなかったかもしれないが、正義に反する行いとして厳しい非難に値する。他にも審理の進め方や裁判官の権限など曖昧な点が多く、結果として再審を目指す側の障壁になっている」(朝日)。

「『袴田』再審棄却。鑑定への評価が明暗を分けた」と「読売」社説(6月12日)――。「『袴田事件』の第2次再審請求で東京高裁が再審開始を認めた静岡地裁決定を取り消した。地裁が再審開始の根拠としたDNA鑑定を『深刻な疑問がある』と判断。再審開始の新証拠に該当しない、と結論付けた。新手法によるDNA鑑定の結果から弁護側は『血痕は袴田元被告のDNA型と一致しない』と主張、地裁も支持した。高裁は検証により鑑定結果を真っ向から否定した。地裁決定の根幹が崩れた以上、覆すしか選択肢はなかったと言えよう。

静岡県内のみそ会社専務宅で1966年、一家4人が殺害された。強盗殺人容疑などで逮捕された袴田元被告は公判で無罪を主張したが、1審で死刑が言い渡され、最高裁で80年に確定した。2014年の地裁決定で袴田元被告は拘置所から釈放。高裁は釈放と死刑の執行停止の判断は維持した。袴田元被告は82歳、逃亡の恐れも少ない。高裁の異例の言及から確定死刑囚である袴田元被告の身柄扱いに苦慮した形跡が窺える。第2次再審請求から既に10年以上が経過。これほど長い時間を要する状況、改善できないものか」(読売)――。

「有罪か無罪かの結論を出す場ではないのに、再審開始の是非を巡り入り口で延々と争いが続く。いったん再審開始決定が出たら、原則として再審に移行、公開法廷で決着をつける。こうすれば結論に至るまでの時間を短縮できるのではないか。今回の再審請求審では、逮捕後の取り調べを録音したテープなど多数の新証拠が開示された。再審に関して、刑事訴訟法に証拠開示のルールを明文化することも検討すべきだろう」(読売)…。全く同感――。

事件から52年。東京高裁、またもや<逆転>!時間の割に納得できない。火山、怒り心頭。
(平成30年6月12日)

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「決裁文書改ざんのそもそものキッカケは分からずじまい。安倍首相夫妻への<忖度>の有無は聞いていない。やはり<財務省>の内部調査には<限界>がある。国会に特別委員会を設け、第三者の視点から疑惑の<全容>解明に取り組むべきだ。森友学園との国有地取引を巡り、財務省が発表した調査報告書の内容に、野党のみならず<与党>の一部からも<批判>が上がっている。政権が期待した『幕引き』には程遠い。問題の<核心>が<抜け>落ちているのだから、当然である」と「朝日」社説(6月8日)…。民主主義の危機か――。

「報告書は、改ざんや文書廃棄の指示から実行まで<全て>が財務省の理財局と近畿財務局内で<完結>していたと<結論>づけた。<大臣>や<事務次官>だけでなく、国会対応や文書管理に責任を負う<官房長>も知らなかったという。首相の妻・昭恵氏が名誉校長を務める学園に対し、国有地が<8億円>もの<大幅>値引きで売却されていたという事案である。首相夫妻の関わりが最大の<焦点>だったにも拘わらず、首相官邸に相談もせず、理財局の中だけで処理していたというのは、むしろ<不自然>ではないか」(朝日)…。

「首相が『私や妻が関係していれば<首相>も<国会議員>も辞める』と<国会>で答弁した直後の昨年2月22日、財務省理財局と国土交通省航空局が菅官房長官に対し、<昭恵>氏付の職員から<財務省>日本語<照会>があったことを伝えたと、報告書には記されている。決裁文書から、照会に関する記述が<削られた>のは<その後>だ」(朝日)…。

「今回の調査範囲は<財務省内>に限られ、首相官邸や国交省の関係者、昭恵氏付の職員らから話を聞いていないという。最初から責任を財務省内の<一部官僚>に留めようとしたと見られても仕方あるまい。これでは到底、問題の<全容>に迫ることはできない。大体、森友問題の<本質>といえる大幅<値引き>の妥当性についての<検証>は一切、行われていない。もはや政府に任せるのではなく、行政監視の役割を担う<国会>が、値引きの経緯を含め<調査>を<やり直す>べきだ」(朝日)…。

「自民党の<石破茂>元幹事長は『国民の割り切れなさ、納得のできなさはずっと引きずる。これは与党の中の<自浄>作用の問題だ』と語った。その通りである。<竹下亘>総務会長も党独自に検証する考えを示したが、お手盛りとの批判を招かぬよう、ここは与野党で国会に特別委員会を設置、会期をまたいででも解明に努めるのが適当だ。国民を代表する国会が、行政府に欺かれたのだ。問題を<曖昧>に終わらせてはならない」(朝日)…。

「昭和の頃の『太陽にほえろ』から『相棒』や『科捜研の女』まで。今も昔も警察や捜査の現場を描いたドラマの人気は高い。マンネリ感を嫌ってか最近では、文書解読のプロが活躍、動物が事件解決のカギを握る、取調室が舞台と、ややマニアックな設定も目立つ。▼犯罪モノのラインアップに、新たなシリーズが加わることになるだろうか。日本でも司法取引の制度が始まった。共犯者らの犯罪を明かせば、見返りに自分の罪については起訴を見送ったり、軽い求刑に留めたりしてもらえる」と「日経」コラム<春秋>(6月4日)…。

「取引を巡る容疑者の葛藤や駆け引きのあれこれは、ドラマの材料にはいいのかもしれない。▼『取引によって事件を効率的に解決』。司法取引の本家、米国のある作品には、こんな文句が添えられていた。ドラマとはいえビジネスのようなノリに違和感を覚える。取引初心者の日本としては何より、刑罰を逃れようと容疑者が持ち出すニセの供述に乗せられ、無実の人がぬれ衣を着せられはしないかが心配である」(春秋)…。

▼役者が演じる物語の中でなら<冤罪>も見せ場の一つとなるが、現実の世界で起きては大変だ。取引する相手には当然、詐欺や横領を重ねる海千山千のくせ者たちもいるだろう。日本で始まる新しいドラマ『司法取引の女』(仮)の幕切れが、犯人の方が検事や刑事より役者が一枚上だった――というのでは目も当てられない」(春秋)…。

さてお立合い。この記事、一見、引用ばかり。筆者(火山)独自の見解が皆無のように見えるかも、知れない。だが「言論の府」国会が、安部夫妻の傍若無人によって蹂躙され、誰も「正論」を通せない。<忖度>と称する<妙>な美徳が、諸悪の根源となっている。昨6月11日、有名な<袴田>事件で、またまた<逆転>!司法(言論)の信頼が地に堕ちた。裁判官は「合理的」判断に弱いのか。「DNA」鑑定もカギの一つという。ますます情けない。

「疑わしきは罰せず」とも引用されている。なぜ、52年も決着しないのか。「裁判官」の独立。それは人類の知恵でもある。だが、この事件。火山には「不当」「不合理」としか言いようがない。ダラダラと時間が過ぎる。裁判官に「良識」も「良心」も「勇気」も見えない、としか言いようがない。本当に「地団駄」!火山、<怒り>心頭。爆発したい。

「拘置」も「死刑執行」も免除。まさかこれ、「司法取引」というのではあるまい。でも実態は「取引」ではないか。こんなの裁判ではない。<逃げ>だ。これが「52年」の原因だとしたら「裁判官の独立」の美学・哲学が泣く。人類への冒涜だ。どこかの「コラム」か「論説」に、裁判官が「良心の呵責」に苦しんだとあった。まただから「決断」できず、時間が流れた、ともあった。情けないこと、おびただしい。せめて「良識の府」に期待したい。

シロクロ、理詰めで徹底的に<検証><論証>すべきだ。「司法の独立」とはいえ、<合議>はあるだろう。「検察」「弁護」「判事」の議論も十分あるはず。なぜ、<議論>を尽くせないのか。ここは「理性」「悟性」の限りを尽くせ!許し難い<怠慢><逃げ>だ――。
(平成30年6月12日)

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