火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

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早いものだ。あれから10年!そう、ある銀行が「60歳のラブレター」というキャンペーンを始めた。「<定年>を迎えた<老夫婦>」へプレゼント!「人生の<節目>に、妻へ、夫へ、ラブレターを書いて、半生を振り返り、改めて<生きる喜び>を噛み締める。<生きた証(あかし)>を子孫に残す。賞金で旅行でも、楽しんでください」――。

素晴らしい企画…。<哲学精神>旺盛な火山。キャンペーンの公告を見て、瞬時に企画の狙いを見抜き、飛び上がった。定年まで「会社人生」の大半を「社内報」編集の仕事で過ごした火山、<物書き>なら「得意中の得意」。これは「火山への特別な<ご褒美>」…。固く信じた。家内を愛する気持ち、それなら誰にも負けない。その思いをまとめるだけ…。「よし、賞金<300万円>は、火山のものだ」――。大真面目に、そう思った。

問題があった。火山、既に<63歳>…。惜しい!資格がない――? だが主催者、<粋>な配慮をしていた。「60歳のラブレター」は、その時が<初めて>の企画。60歳を過ぎた<応募>も、今回は特別に認める。シメタ!これは益々<火山夫婦>のための企画。「応募するしかない」――。火山、「確信」を深め、益々張り切った。

「自信満々」の火山、作戦を立てた。いや<戦略>!戦略とは「天地人」――。分かりやすくいえば「天の時、地の利、人の和」…。3拍子揃えば<必勝>!百戦危うからず…。つまり、絶対<成功>する。しかもお立会い!ここでも<運命の女神>が火山に微笑んだ。「戦略」とは、火山が「企業戦士」として追及したテーマ。「得意中の得意」――。

火山の人生は「<左遷>の連続」…。位相さんに言わせれば「波乱万丈」――。結婚式は<どん底>の時。淋しいもの。火山が立てた「戦略」では「晴れのステージ」のはずが…。結婚式場は山下公園の前、「海の見えるホテル」――。最高のステージのつもり。ウエディングドレスは…。洋裁学院で院長から「師範」にスカウトまでされた新婦が、自分で丹精込めて作ったもの。火山は知らなかったが、NHK勤務の位相さんがプロのカメラマンを手配、ビデオ撮影まで仕組んでいたのだ。だが無残――。

結婚式目前の火山、「人事のエリート」社員のはずが「リストラ」を<宣告>されたのだ。生協という名の「会社売店」へ左遷。「巻き添え」を恐れた人事のエリート連が「軒並み」<欠席>…。宴席には<空席>が目立つ。遥々(はるばる)津軽の田舎から出てきた家内の両親、姉妹・兄が居並ぶ中、見苦しい光景になってしまった。泣きたかった。

火山、奮起した。人事部長<指示>の「経理」<帳簿>付けは3ヶ月で卒業。自分が考案した<伝票>会計システム、若い女性に仕込み、全権を委任。自分は売り場に立った。上司二人をゴボウ抜き…。やがて「流通革命」を迎えるスーパー最先端の<SSDDS>経営を導入、あっという間に<売上げ倍増>――。これが<戦略>と最初の「出会い」。

「1%生協」――。当時、生協はスーパーに「連戦連敗」!<自嘲>して名づけた流行語。火山の活躍は目立った。「川崎の<火の玉>3人男」――。生協本部の「広報誌」が紹介。火山は心の中で叫んだ。「火の玉はボク1人だ」!たちまち、スカウトが来た。「コープ神奈川」もその一つ。凄いのが生協本部。全国指導を行う公認会計士<後任>に…。<先輩>公認会計士が火山創案の「伝票会計」システム。その秘めた可能性を見抜いた――。

人事<凱旋>の火山。研修課長になった。社長が注目、「伝統」事業部の「新設」営業企画スタッフに抜擢された。火山を社長室に招き「研修課長を営業企画主査にしたが、左遷ではない。これは栄転です。これを読んで…」と「マーケティング専門書」8冊を渡された。あっという間に<完読>、感想を添え報告したら「君にあげる」。全部もらってしまった。

「波乱万丈」は続く。40歳の栄転。48歳で沈没。悲惨だった。昼休みは職場にいられない。<愛妻>弁当を抱え、近くの丘で独り昼食。夕方になると泥酔…。だが50歳、大抜擢…。国内営業本部<新設>の研修部<初代>部長!「マーケティング戦略」徹底が使命。

「企業は自己実現の場」「人生は1人1人が主役」がモットー。「経営戦略」が重要と誓った。トップ(専務)が味方。美女軍団も指揮下…。「<美女>販促戦略」を展開。研修はレセプション(宴会)が<売り>!専務や美女と一杯飲める。談論風発…。火山、絶好調!やがて定年――。一転、会社とは絶縁!退職後一度も「社友会」に出たことはない。交際は年賀状だけ。電話もしない。会社の門も叩かない。例外は「元重役」氏、ただ独り…。

人事に凱旋した32歳以降、「早朝出勤」「深夜帰宅」…。「土日出勤」も辞せず。まさに企業戦士だった。だが<功なり名遂げた>50代後半。多少の余裕が生まれた。国内旅行から始め、海外旅行もボチボチ…。苦労のかけっぱなしだった家内と、出歩くようになった。「60歳のラブレター」――。書きたいことなら一杯ある。「社内報」で鍛えに鍛えた<文筆>の才!「不世出」の名編集長、エヘン。課長になっても部長になっても<生涯現役>。

「天の時、地の利、人の和」――。63歳でも応募できる。「天の時」…。主催銀行の支店は至近距離…電車で10分。「地の利」もOK。「人の和」…。預金口座を作りに出かけた。応対は凄い美女。火山のタイプ。「60歳のラブレター」に応募と打ち明け、自信を語り、大いに談笑(?)…。バッチリのはずが…。<落選>!なぜか。コンセプトが違った。銀行の狙いは「軽いエッセー」。火山が書いたのは「重い人生論」!300万円がパー!!ウーン。

+++なぜ、こんなにヘップバーンが出てくるか。実は若い頃の家内、ヘップバーンにそっくり。これもラブレターなのです。エヘン!
(平成22年7月2日)

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「企業の経営はITを極限まで取り入れて効率化とスピード化を突き詰めた経営者が勝ち上がり、社長室でハンコを押しているだけのサラリーマン社長は会社を潰している。そしてビジネスの現場では人工知能が非効率な人間の仕事を奪うようにして取り入れられるようになっており、更にロボットが並行して業務に入り込んでいくようになった。こうしたイノベーションのことごとくはアメリカがリードしており、日本の企業は<後塵>を拝するばかりだ」(「『鈴木傾城の<ダークネス>メルマガ編』鈴木傾城」・5月31日)――。

「企業だけではない。日本人も次の時代に背を向けているようにしか見えない。未だにスマートフォンに懐疑的。未だに現金と小銭を持ち歩き、未だに銀行に並び、未だに紙の新聞や書籍を読んでいる人たちが進化を阻んでいる。全ての元凶は『少子高齢化』。なぜ日本は次世代のイノベーションに飛び込む柔軟性がなくなっているのか。それは一にも二にも日本人が『高齢者の国』になってしまったから。圧倒的多数の高齢者が昔に拘わり、イノベーションを拒絶。だから日本がゆっくりと着実に時代遅れになってしまっている」(メルマガ)。

<鈴木傾城>…。作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通、様々な事件や事象を取りあげるブログ『ダークネス』、アジアの闇をテーマにしたブログ『ブラックアジア』を運営している」――。『最先端技術から取り残される日本』。次の時代の潮流がどんどん溢れ出てきている。流通の世界では自動運転が取り入れられていき、物販の世界ではインターネットのサイト・ショッピングがリアルな店舗をことごとく駆逐している。

出版の世界では電子書籍が浸透するようになり、紙の出版物はじわじわと衰退に追いやられている。金融の世界ではITと結びついたフィンテック(ファイナンス・テクノロジー)が急激に世の中を変えていこうとしている。いかに<少子高齢化>が恐ろしい結果を生み出すのか、冷静に考えれば誰もが分かることだ。しかし、誰もこの問題に真剣に取り組まない。議論もしない。一体どうすればいいのかと憂う人もいない。友人や同僚や家族の会話の中で、この問題で白熱の議論を繰り広げている人がいるだろうか」(メルマガ)――。

「誰もいないはずだ。誰も興味がない。日本を立ち枯れさせるかもしれないのに、誰も関心すら持たない。『活力を消失、国力を低下させていくばかりの現状』…。日本人は大量移民に<拒絶感>が深い。そうであれば<ベビーブーム>を生み出すしかない。しかし、今でも安定した職業に就くこともできず、自分の面倒すら見られない若年層が、突如として結婚して子供を作りまくるとは思えない」(メルマガ)…。

となると、少子高齢化問題はこのあと何年も解決不能なまま放置され、日本は致命的なまでに活力を消失、国力を低下させていく。今、まさにそういった事態が進行している。それでも日本の社会は硬直化したまま、何一つ現状を変えることができず、最後の最後まで行き着いてしまう可能性もある。<高齢化>社会は<現状維持>を望むからだ。『日本の企業や日本人は次世代に<壊滅>状態になる恐れがある』というのは、ここに原因がある。高齢化社会は、社会の<変革>を極端に嫌う」(メルマガ)…。現状維持が<壊滅>を招く――。

「ダイナミックな政策変更や構造改革にはアレルギー反応を起こし、現状維持が不可能になるまで続けようとする。次世代に飛び込むどころか、次世代にソッポを向いて自滅してしまう。柔軟性を失って冒険しない社会はどうなるか?高齢化した日本人は柔軟性を喪失している。柔軟性を失うとはどういうことか。世界で起きている巨大な社会転換にも新技術にも、新時代にも、新システムにも、ありとあらゆるものに決定的に立ち遅れるということだ。

人工知能、自動運転、ロボット、ドローン、3Dプリンタ、仮想現実、バイオ・テクノロジー、フィンテック……。イノベーションの真っ最中だが、日本はこうしたものに一歩も二歩も遅れる。個人だけではなく、国全体が『時代遅れ』になってしまい、全世界の潮流から取り残されてしまう。現状維持を放置すれば、最後には致命傷になる。時代から取り残された国が、いつまでも経済大国でいられるはずもないのは誰でも分かる」(メルマガ)――。

「もし日本が変わることができないのであれば、経済大国だと言えなくなる日もくる。日本人は少子高齢化問題には何ら危機感を持っていないが、この問題は日本にとっていろんな意味で危険なもの。もっと深刻に認識すべき。政策発信組織『日本創成会議』によると、2040年には全国896市区町村が消滅すると危機を訴える。北海道夕張市が350億円を超える累積債務を抱え財政破綻したのは2007年3月6日。今後は次々と市区町村が財政破綻する。

人口が減少することで財政破綻に追い込まれ、インフラの整備ができなくなり、そこに住めなくなる。ただ少子高齢化問題を放置しているだけで、日本は立ち枯れした挙げ句「社会崩壊」する可能性が高まるのである。地方の市区町村を歩けばその惨状が誰でも見える。人が少ないうえに高齢者が多くを占めて、空き家が放置されている光景を目の当たりにする。すでに日本は末端から崩壊しているのがリアルに感じ取れる」(メルマガ)――。

「『日本が生き残る道はあるか?』…。果たして日本は少子高齢化問題を解決することができるだろうか。沢山の子供が回りにいて、活力溢れる日本をもう一度取り戻すことができるだろうか。誰も未来のことは分からない。そうなるとも、ならないとも言えない。しかし何もしないでいるなら、日本が最悪の結果を迎えることになるのは必至。放置していてはいけない。しかし、日本人はそれに対し全く<無策>のまま放置している。日本人よ、このままでいいのか? 今のままでは日本は最悪の結果を迎えることになる」と作家・鈴木傾城――。
(平成30年6月2日)

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「日本企業も日本人も、次の時代に背を向けているようにしか思えない。このまま高齢化社会にとって居心地のよい現状維持が続けば、やがて日本は衰退するだろう。もはや手遅れ。なぜ誰も『少子高齢化』に真剣に取り組まないのか(『鈴木傾城の<ダークネス>メルマガ編』鈴木傾城)」(5月31日)――。「<鈴木傾城>…。作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通、様々な事件や事象を取りあげるブログ『ダークネス』、アジアの闇をテーマにしたブログ『ブラックアジア』を運営している」…。

「『最先端技術から取り残される日本』。次の時代の潮流がどんどん溢れ出てきている。流通の世界では自動運転が取り入れられていき、あるいはドローンが検討されている。物販の世界ではインターネットのサイト・ショッピングがリアルな店舗をことごとく駆逐している。出版の世界では電子書籍が浸透するようになり、紙の出版物はじわじわと衰退に追いやられている。金融の世界ではITと結びついたフィンテック(ファイナンス・テクノロジー)が急激に世の中を変えていこうとしている」(メルマガ)…。

「企業の経営はITを極限まで取り入れて効率化とスピード化を突き詰めた経営者が勝ち上がり、社長室でハンコを押しているだけのサラリーマン社長は会社を潰している。そしてビジネスの現場では人工知能が非効率な人間の仕事を奪うようにして取り入れられるようになっており、更にロボットが並行して業務に入り込んでいくようになった。こうしたイノベーションのことごとくはアメリカがリードしており、日本の企業は後塵を拝するばかりだ。

企業だけではない。日本人も次の時代に背を向けているようにしか見えない。未だにスマートフォンに懐疑的。未だに現金と小銭を持ち歩き、未だに銀行に並び、未だに紙の新聞や書籍を読んでいる人たちが進化を阻んでいる。全ての元凶は『少子高齢化』。なぜ日本は次世代のイノベーションに飛び込む柔軟性がなくなっているのか。それは一にも二にも日本人が『高齢者の国』になってしまったから。圧倒的多数の高齢者が昔に拘わり、イノベーションを拒絶。だから日本がゆっくりと着実に時代遅れになってしまっている」(メルマガ)…。

「本来はこうした時代遅れを打破するのが若年層のエネルギーなのだが、少子高齢化が進行して若年層も目立たなくなってしまった。だから日本は現状維持が精一杯になっている。世界が次の時代に向けて突き進んでいる中、日本だけが現状維持でいるというのはどういうことか。それは日本が世界から遅れ、取り残され、時代遅れになり、最終的に未来を失うということなのだ。少子高齢化が解決できないのであれば、現状維持は延々と続いていく。そして、日本は取るに足らない国になってしまう」(メルマガ)…。

「今後、日本人が考えなければならないのは、このまま手をこまねいていると経済大国という地位ですらも失ってしまうということだ。もはや手遅れ。現状維持は衰退と同じこと。今の日本は少子高齢化を全く解決できていない。日本の未来の暗雲の全ての問題はこれに尽きる。日本は成長していくのではない。老衰していくのである。日本の人口は既に26.7%、分かりやすく言うと約4人に1人が65歳以上の高齢者の国となっている。2024年には全国民の3人に1人が65歳の国になる。

政治家も国民も危機感を持たずに少子高齢化を放置している以上、この比率は更に高まっていく。もう既に『手遅れ』と言われるほど、日本は高齢者の国になった。高齢者は新しい動きを嫌い、現状維持を望む。高齢者は医療以外に金を使わず、基本的には消費活動を余り行わない。散財することも殆どない。将来的に不安を感じるので金があれば全て貯蓄に回し、それを節約しながら取り崩して生きる。殆どの高齢者が同じような傾向を示すので、高齢者が増えていくほど、日本に活力がなくなる。内需も増えない」(メルマガ)…。

「深刻なのは、高齢者が増え続けると同時に、少子化も同時並行しているので人口が減ることだ。人口が減少するというのも、また内需の喪失と活力の低下を生み出す。内需で生きている国なのに消費が確実に消える恐怖。地方はすでに不動産が余り、買い手がなく価値が激減しているのだが、この波はやがて都市圏をも襲いかかる。人口動態から見た予測では、2025年には東京都も人口減少に見舞われ、2033年には3戸に1戸が空き家になるのだ。

大都市部でも空き家が増え、よほどロケーションが良い場所でない限り不動産価格は下落する。不動産を資産として持っていた人は価値の減少に呆然とする日がくる。人口が減るとは、生産活動もまた減少していくということを意味している。若年層が減るのだから、労働人口が減り、企業は人が集められなくなる。IT技術者もまた不足、日本は最先端から出遅れる。少子高齢化問題が解決しない限り、これらの問題が解決することもない」(メルマガ)。

「日本は内需で生きてきた。消費が急激に縮小、消えていくことに恐怖を感じなければならない。少子高齢化は若年層の消費をも減退させる。高齢者が消費しないなら若年層が消費すればいいではないかという話もあるが、少子高齢化は若年層の消費をも減退させることに気づかねばならない。高齢者を支えるため社会保障費が膨らむ一方なので、政府は税金を上げることで支えようとする。即ち若年層の税負担が重くなる。当然、若年層の消費の減退も避けられない。企業活動は停滞、消費の減退に合わせて企業規模もまた必然的に減退する。

政府の税収も減少する。減り続ける歳入に困惑の政府、事態を打開するため消費税を上げる。ある時期から政府も背に腹はかえられない状況に追い込まれ、増税を止められなくなる。それがまた消費を消失させてしまう。負のスパイラルが延々と続く」(メルマガ)。<続く>
(平成30年6月2日)

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味間野に 宿れる君が 帰り来む 時の迎へを 何時とか待たむ(狭野茅上娘女<さのちがみのをとめ>巻15−3770)

天平11年(739年)、当時、神祇官(神祭りをつとめる役人)だった中臣宅守(なかとみのやかもり)が女官の狭野茅上郎女と恋に落ちた。二人は今日の上司と部下の関係にあった。恋愛は禁じられていた。勅勘(天皇の怒り)に触れた宅守は越前に流されてしまう。

この事件は、当時人々の関心を集めた。宅守の離京に始まり、その長い道中、また越前に到着してからの歌というように、二人が贈答した歌が語り伝えられ、「万葉集」に<53首>が残されているという。凄い。選者がよほどよかったのだ。大伴家持だろうか。彼も恋愛の名手だったらしいから。

冗談はともかく、味間野は福井県武生市の中に、今もある。当時は越前の国。頭書の一首も宅守が配流地で暮らし始めてから、娘女が贈ったもの。配流の地が味間野。国府とは今の武生(たけふ)で味間野は8キロ東へ行ったところという。

娘女の歌は、いつというあてもないのに、ただひたすら待つ。悲しさに満ちている。その心の空虚さが痛々しい。だから余計、人々の共感を呼んだのであろう。最近は<味間野苑>という公園ができ、二人の恋を賑々しく伝えているという。だが中西進が関心を持ったのは、その公園の隣、味間野神社。<継体>天皇の<宮跡>で継体天皇を祭っていること。

継体天皇は古代史の<謎>を秘めた英雄だ。味間野近くの<三国>から身を起こして大和に入ったと<伝説>にある。謡曲の「花筐(はながたみ)」は継体天皇を主人公にしているが、<照日の前>という女性の思慕を語っている。茅上娘女とは逆に女が味間野に残された。別離の悲しみを主題にしたのは共通。

ところが火山が主張したいのは、これからだ。この継体天皇、仁徳天皇の父・応神天皇から5世の孫とされているが、実は怪しい。天武天皇が編纂させた「日本書紀」によれば「仁徳天皇の子孫は6世紀初頭の武烈天皇で絶え」(直木孝次郎「日本の歴史」第2巻・中央公論社・10頁)この継体天皇が「越前から迎えられた」ことになっている。

この時、「大連(おおむらじ)の大伴金村、物部アラ鹿火(かび)、大臣(おおおみ)の巨勢男人(こせのおひと)らの力によって河内の樟葉(くすは)で即位した」と「日本書紀」。でも直木孝次郎は「事実かどうか疑わしい。おそらく継体天皇は大和の諸豪族に推戴されたのではなく、自分の実力をもって大和に存在した対抗勢力を打ち倒し、約20年の闘争の後ようやく天皇になったものと思われる」(「日本の歴史」10頁)。

何をいいたいか。最近<万世一系>という言葉が<氾濫>している。実は怪しいのだ。直木孝次郎は続ける。

「継体が大和の磐余に都した翌年、九州で筑紫の国造(くにのみやつこ)磐井の乱が起った。新羅と通じ、火の国(熊本県・佐賀県)、豊の国(福岡県と大分県の一部)を根拠としたというから、かなり大きな反乱であったことは事実だろう。磐井はけっきょく敗死するが、もし勝っておれば、継体天皇を大和から追い出してみずから皇統をついだかもしれない。磐井が筑紫で生まれた応神天皇の子孫と称する可能性もあった」。

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今年1月の<ライフスタイル・リストラ宣言>の思い出。「昨年、張り込んで年間<111回>通ったコンサート。間もなく行かなくなる。切符を買ってしまったり、予定していたものを消化したら終わり。名残り惜しい」と日記は始まる。

新春から<芸大・声楽科卒業コンサート><フルートリサイタル><冬のショパン>と3回消化、続けて1月12日(水)は大好きな芸大奏楽堂で<ヴァイオリン科>卒業コンサートを聴いた。朝9時半開演。でも遠い我が家からは間に合わない。休憩を挟んだ11時からの演奏に滑り込んだ。

黒衣のジプシースタイルの美女がサラサーテの「カルメン幻想曲」を超絶技巧で見事に弾いた。有名な「ハバネラ」も中に…。素晴らしい。ヴァイオリンにも美女にも恍惚となった。だが次が問題。ウージーヌ・イザイエの「ヴァイオリン・ソナタ第一番」。無伴奏の独演。凄い迫力。昼休みを挟んで、また同じ「イザイエの一番」。凄い。けれど参った。<ロマン派>留まりの火山には向いていない。

次、懐かしい響き。ブラームスだ。プログラムをみたら「ヴァイオリン協奏曲」。オケでなくピアノ伴奏なので一瞬迷ったが、紛れもない。ベートーベン、メンデルスゾーンと並ぶ<3大協奏曲>の一つだ。思わず演奏者を見た。姿・顔かたち、美女とはいえない。でも胸にバラを飾り、紫のドレス。張り切っている。名演だった。やはり音楽は楽しい。卒業試験だから<自分らしい>曲を弾きたいのが人情。だからイザイエが2人も出てくる。午後のプログラムにはあと3人もイザイエ。それなのに皆が聞き飽きているかも知れない、あまりにも人口に膾炙し過ぎた曲を敢て選ぶ。火山のような聴き手には嬉しい。

13日(木)、久しぶりの「みなとみらい小ホール」で水野佐知香率いる「ヴィルティオーゾ横浜」の室内楽。グリーグに始まり、バッハの「二つのヴァイオリンのための協奏曲」と続いたが、後は現代音楽が3曲。<興味深い>とはいえても<楽しく>はない。でもアンコールがヴィヴァルディの「四季」2楽章。ホッとした。客演のオレグ・クリサ。有名なオイストラッフの秘蔵弟子、パガニーニ・コンクール優勝という。

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