火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

麻生首相の断末魔

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「鳩山辞任!『納得できぬ』80%!西川切れない大バカ麻生」――。勇ましい<見出し>が躍っていたのは昨6月13日(土)「日刊ゲンダイ」。みなとみらいホールで、美女が奏でるハープの音色と<色香>に酔った火山。お酒の<酔い>も手伝ってつい買ってしまった。

「麻生首相の迷走で自民党はガタガタになってきた。空中分解は時間の問題である。日本郵政の社長人事をめぐるゴタゴタは、麻生首相が鳩山邦夫総務相を更迭し、いったんは決着した。が、火種は消えていない。鳩山氏は『友人の友人がアルカイダ』など数々の迷言で知られるが、『かんぽの宿』を不当に安く売ろうとした西川社長の続投拒否はまっとうな判断だった。『特別背任未遂容疑』で国会議員から刑事告発もされている人物が日本郵政を束ねる適任者というのは、やはりムリがある」と記事は始まる。火山の心、違う!と叫ぶ。

「政治評論家の有馬晴海氏が言う。『麻生首相は、西川さんと鳩山さんを天秤にかけ<社長続投>を決めました。西川さんを切れば、小泉元首相に近い連中が騒ぎ出します。鳩山さんの場合は党内に応援団が少ない。動揺は広がらないと考えたのでしょう。ただ、多くの国民は鳩山さんの<正義>を強調する姿に共感している。決着が長引いたことも、あらためてリーダーシップのなさを露呈した。恩人を切ったというイメージもマイナスです』…」。

仕事のストレスを抱えているサラリーマンが多い。欲求不満のガス抜きになりそうな記事。
何を隠そう!火山も現役時代、立ち飲み屋で一杯やった後、買ってよく読んだのが「日刊ゲンダイ」――。懐かしい。同感!と<共感>を表したいところだが、今回は絶対ダメ!

「日本郵政の闇!こんな不正義が許されるのか。悪事を働いた西川社長が居残り、待ったをかけた鳩山大臣がクビになる、世も末」――。これまた勇ましい。追い打ちの本文!
「コトの本質は国民の財産である『かんぽの宿』を日本郵政が不当に安く売ろうとしたことの是非だ。2400億円で建設した施設を109億円で売却しようとした。固定資産税の評価額でも857億円の価値があるものだ。しかも売却先は西川社長とも親しく、郵政民営化の推進派だった宮内義彦社長が率いるオリックス不動産。誰が考えたって怪しい」――。

長々と<引用>を続けてきた。なぜか!実は火山、この<論調>を許せない。みのもんたの<朝ズバッ!>を筆頭に、テレビ番組のキャスター、コメンテーターの<意見>は全部、この<論調>――。美しい顔立ちの<女子アナ>までが、トクトクと語る。火山、ガックリ来る。プロデューサーや上司から吹き込まれているのだろうが、「2400億円もの<価値>ある豪華施設を、わずか<109億円>で<叩き売った>」――と無神経に繰り返す。「ウソつけ!」と火山、<絶叫>したくなる!「<無知>丸出し」だからだ。ヒドイ!!

「コトの本質は国民の財産である『かんぽの宿』を日本郵政が不当に安く売ろうとしたことの是非だ」と「日刊ゲンダイ」――。<出来レース><叩き売り>と鳩山邦夫は断ずる。
だがこの問題。とっくに結論が出ている。「専門家<第三者>委員会」による<結論>――。委員長は川端和治(元日弁連副会長)。専門家とは弁護士、会計士、不動産鑑定士。結論は「経営判断として許容される範囲内」というもの。当然の判断だ。なぜか。

簡単にいえば「かんぽの宿」を<事業>譲渡とみるか、<不動産>売却とみるかの違い。
「かんぽの宿」は年間<50億円>もの赤字が出ている<事業>!しかも国会の付帯決議で「<雇用維持>が義務付けられている」――。一括で<叩き売った>というが、「一括(バルク)」は常識。だからビジネスを知悉している財界から<批判>はまったく出ていない。

「一括売却で決まった109億円という落札価格について『建設費の2400億円に対して安すぎる』という批判は多い。だがこれは単なる不動産売却ではなく、毎年50億円近い赤字を出す事業を雇用を含めて買い取るという話だ。一括売却方式には合理性があるし、入札価格が適正である限り価格も妥当なはずだ。総務相は個別に地元業者に譲渡すれば良いと主張するが、不採算施設まで売れるかどうかは疑問だ。売却が1年後なら総額160億円近くで売れないと、オリックスへの売却より不利になる計算になる」(「日経」社説2月21日)。

鳩山邦夫は「正義」を掲げて<横車>を押しているが、この<50億円>の差額(赤字分)の穴埋めは、いったい誰が負担するのか。無責任にもホドがある。断じて許せない!
「日本郵政は政府全額出資とはいえ、民間会社として法人税も払っている。できるだけ効率を高め、収益を拡大する民営化の趣旨からいえば経営に政治的判断が影響するのは望ましくない。2400億円もの過大な投資を進めた官業や政治の責任も解明すべきだ。この問題から郵政民営化の後退や官僚主導の復活といった動きが強まるのは好ましくない」(社説)。

<正論>だ。2400億円もの過大な投資。<官>や<政>のムダ遣いこそ<糾弾>すべき!
「竹中(平蔵)がぴんと来たのは、日本郵政が1月28日付で発表した人事だった。4分社化したうちの1社、郵便事業会社社長の團宏明(昭和45年旧郵政省入省、元日本郵政公社副総裁)に日本郵政の副社長を兼務させたうえ、代表権も持たせた。これで社長の西川、副社長の高木祥吉(昭和45年旧大蔵省入省、元金融庁長官)に團を加えた三人が代表権を持つ体制となった」(清水真人「首相の蹉跌」日本経済新聞社・19頁)――。

清水真人は日経<編集委員>。「官邸主導−小泉純一郎の革命」と「経済財政戦記」−<上げ潮>派対<財政タカ派>の著者。小泉改革のウラもオモテも知っている。詳細は稿を改めるが、今回の騒動は<團>をトップにしたい<総務省>の陰謀。だから<火種>は残る。
(平成21年6月15日)

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「鳩山邦夫総務相がJR東京駅前の旧東京中央郵便局の局舎再開発に待ったをかけた。しかし事業を見直すに足る説得力に足る説明はない。かんぽの宿の売却問題に続き、郵政民営化への横やりと言わざるを得ない」――。3月3日の「日経」社説。「中央郵便局の再開発、国辱か」が見出し。小気味よい文章だった。火山も久しぶりに<溜飲>を下げた。

「『かんぽの宿』問題で、郵政民営化のカラクリを分りやすく暴いた鳩山邦夫総務相。『国民の財産がハゲタカにさらわれる』寸前に阻止したとして、今や愛称は『かんぽの鳩山』。麻生ダメ内閣で1人だけ『救国の英雄』扱いである」――。「週刊文春」(2月26日号)の「THIS WEEK」の「政治」欄の書き出し。火山、苦々しく、怒りを禁じえない。<得意満面>で何回もテレビに登場の鳩山総務相。まるで国民大多数が拍手喝さいのような扱い。

鳩山氏は、安倍改造内閣で<法相>。死刑執行で「2ヶ月間隔でゴーサインを出して新記録達成。またの名、死に神」――。朝日新聞のコラムにからかわれ、猛然と抗議。<死刑賛成>という圧倒的<世論>を味方に、朝日新聞を謝罪させ、男を上げた。
「かんぽの宿」も<所管大臣>が騒げば第二の<死に神>になる。<郵政民営化>見直しの流れに乗って<人気>が出ると直感したのがキッカケという。「地元で支持者とビールを飲んだ勢いで売却不許可を決断、後から役所に理屈を考えさせた」と「週刊文春」は暴く。

思惑は的中、2005年の郵政選挙で東京から福岡6区へ国替え、自民党への逆風で対抗馬の民主党の候補に遅れをとっていたのに、最近の世論調査では鳩山人気が急上昇という。
「どうせこの内閣はろくなことにならない。それなら今のうち、自分だけ思い切り目立って泥舟から抜け出し、次期衆院選での当選を確実にして、選挙後の政界再編でも役者の1人になろうという考え」――。「週刊文春」は自民党関係者のコメントを添えている。

「麻生首相の断末魔」と題する火山のこの「連載」、今回で第7回――。鳩山総務相は、あの泥酔で辞任に追い込まれた中川昭一前財務相・金融担当相に次ぐ麻生太郎首相の側近。
首相を応援する議員の集まり「太郎会」の費用は鳩山氏が全額負担している。麻生首相は「郵政民営化には反対だった」と発言、党内外から強烈なブーイングを浴び、二転三転で「男を下げ」たが、「鳩山氏にあやかろうとしたのが原因です」と自民党関係者――。

「中央郵便局の再開発への<国辱>発言」――。「前の総務大臣によくお話してご理解を得ている。工事を延ばすとかいう段階ではない」と西川善文社長(日本郵政)。当然だ。
みのもんたの<朝ズバッ!>でも「経済同友会の桜井正光代表幹事が『信じられない』と疑問を示している」と報道。経済や経営の専門家なら財界人に限らず、こんなの常識――。
「かんぽの宿」もヒドイ<横やり>だ。こんな非常識な<横やり>は絶対、許せない。
「『かんぽ』撤回が映す民営化交代を憂う」――。2月21日の「日経」社説。「日本郵政は『かんぽの宿』のオリックス不動産への一括売却を白紙撤回した。入札は『公正だった』というが、なぜ事実関係を明かす努力を尽くさずに撤回したのか。鳩山邦夫総務相も不正の有無と売却方法の妥当性を混同している。早すぎた白紙撤回が郵政民営化の後退につながるなら憂うべきことだ」と始まっている。

「日本郵政の公開資料を見る限り、意図的な落札を導いたと断ずるに足る証拠はない」と社説は指摘。鳩山総務相は<出来レース>と批判した。なぜか<バカ受け>!テレビ各局も面白可笑しく囃したてた。「総務相も抽象的な批判でなく調査を徹底して、誰もが納得する客観的な事実関係を示して欲しい」と「日経」は迫る。これも常識。当然だ。

<バカ受け>に気を良くした鳩山氏。麻生首相は「郵政民営化に反対だった」と失言。その後<二転三転>とブレた。「麻生も勘の悪い奴だ。かんぽ問題は自分が指示したと言えば、支持率も上がるのに。このままじゃ俺から麻生と別れることになるかもな」と鼻息が荒い。聞いて呆れる。「週刊文春」もさすがに「いつの間にか麻生首相に代わり、鳩山氏が内閣の主役に躍り出た。ただし目的はあくまで個人PR。政権の存続は二の次らしい」と結ぶ。今度は「中央郵便局まで<国辱>」――。<三匹目>のドジョウまで狙う厚かましさ。

「中央郵便局の再開発は、国辱か」――。トンデモナイ!この建物は<重文>ではない。
「トキを焼き鳥にして食べるようなものだ」――。悪質なウソ。国民を騙している。
「米国流の利益追求主義で重要文化財の価値ある一部を壊したのは国の恥、国辱ものだ」などと放言している。ウソ発言こそ<国辱>!中川昭一前財務省の<酩酊>会見にも匹敵する<醜態>だ。外国メディアまで騙せると思っているのだろうか。

「米国流の利益追求主義」――。<決まり文句>でレッテル。族議員の<常套手段>だ。
「局舎がある東京・丸の内地区では三菱地所が中心となり、オフィスビルや商業ビル、都市ホテルなどの再開発事業が目白押しだ。郵便局舎の建て替えもそれに歩調を合わせている。日本郵政が交通の便が良い首都の表玄関の超一等地を高度利用して賃貸収入の拡大を見込むのは当然の経営判断だ。借り手の企業にとっても経営上の利点は大きい」と「日経」。

「民間企業の契約が政治介入で簡単にほごになるようでは、内外の企業が日本郵政と安心して取引できなくなる。一括売却の結果で決まった109億円という落札価格について『建設費の2400億円に対して安すぎる』という批判は多い。だがこれは単なる不動産売却ではなく、毎年50億円近い赤字を出す事業を雇用を含めて買い取るという話だ」と「日経」。「かんぽの宿」<鳩山>横やり――。「鳩山<常識>は経済・経営の<非常識>」。<国辱>だ!
(平成21年3月5日)

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「(米国から)帰国する首相を待ち受けているのは、記録的な不支持率を突きつける冷たい世論と、不在の間に閣僚が勝手に内閣改造案を口走るまでになった統制の乱れである。勝ち目のない総選挙にいつ踏み切るか、そもそも解散を自分の手でできるか。気もそぞろなのは、むしろこちら側だったかもしれない」――。「日経」コラム<春秋>2月27日だ。

「気もそぞろ」――。オバマ新大統領は<就任初>の議会演説がすぐ後に控えていた。だから「気もそぞろ」と皮肉る。「<日本>の首相と<オバマ>氏の会談だった」とは同じ2月27日の「日経」社説。米国の<オバマ>大統領の方は<固有名詞>だが、日本の<麻生>首相の方は<日本>!ホワイトハウスが会談後発表した声明文はたったの<21行>。<麻生>という固有名詞もない。<暗に>近く<交代>するかもしれない可能性を示唆しているわけでもなかろうが、そんな「勘ぐり」が通用しかねない<断末魔>の様相だ。

「日米、危機克服へ連携」「北朝鮮に自制を促す」――。今回の日米首脳会談を「日経」の朝刊と夕刊の<見出し>は報じた。だが社説は「麻生太郎首相は、オバマ政権になって最初にホワイトハウスを訪れた外国首脳になった。オバマ大統領の最初の議会演説と重なり、米国内の関心は低く、対米国世論という観点では最悪の時期だった」と始まる。同感だ。
会談後、両首脳は話し合った内容を語る予定だったが、それもない。声明文も短い――。

「米新大統領と初会談後、首相退陣のジンクス」――。同じ27日の「日経」政治面の囲み記事だ。1993年4月、クリントン新大統領と会談した宮澤喜一首相は2ヵ月後に内閣不信任。1989年2月、ブッシュ(父)新大統領と会談した竹下登首相は4月末に退陣表明。森喜朗首相はブッシュ(子)新大統領と会談したが、既に退陣を表明、<死に体>だった。

<袋小路>――。同じ「日経」政治面のコラム<寸言>では公明党の大田明宏公明党代表がTBS番組で自民党に<苦言>を呈したとある。「政局話を凍結しろと。メーンストリートの景気、経済に論議がなかなかいかず、横道に入ったり、横道に入ったら袋小路だったり」――。国内、与党内でさえ論議が噛み合わない。横道や袋小路!オバマ大統領と<内容>のある会談ができるはずがない。「気もそぞろ」の「勘ぐり」が当たる「断末魔」だ。

「自民党は生き残れるか」――。麻生新総裁が誕生した直後の「朝日新聞」社説。「麻生氏が引き継ぐ自民党は、かつて経験したことのない危機にある。結党から53年、官僚機構と二人三脚で日本を統治してきた。麻生氏が直面するのは、まさに初代総裁の鳩山一郎氏以来の半世紀の間に積もり積もった様々な矛盾のツケなのだ。官僚との癒着、税金の巨額のムダ遣い、信じられない年金管理のズサン…」。見出しは<耐用年数が過ぎた>と厳しい。

「麻生総理と瓦解する自民党体制」――。「文藝春秋」(08年12月号)に掲載された学習院大の野中尚人教授の論文。「いかに首相一人が健闘しようとも『自民党システム』と『戦後自民党政治』は終焉を迎えた」(12頁)とズバリ。<終焉>の姿をいくつも描く。

「新・官僚亡国論――陸軍と霞ヶ関エリートの失敗」(「文藝春秋」(08年12月号)――。ノンフィクション作家・保坂正康氏。「年金不祥事、高齢者医療、事故米、そして増税…。彼らは日本を『第二の敗戦』に突き落とす」とズバリ!保坂正康は「昭和史七つの謎」「陸軍良識派の研究」「東條英機と天皇の時代」などの著者。「文芸春秋」の特集「昭和の陸軍、日本型組織の失敗」など一連の座談会でも半藤一利(昭和史研究家)とともに論陣を張る。

<東條英機の官僚体質>を「文藝春秋」11月号「新・官僚亡国論」の一節で指摘。「私は昭和前期(昭和20年8月の大日本帝国の崩壊まで)のあの戦争の実相を具体的に確かめ、そこからいくつかの教訓を学び、それを次代に活かそうとの思いで仕事を進めてきた」――。半藤一利が主宰する座談会シリーズ。全部熟読した。だから保坂正康の<思い>や<思考>はよく分かる。その保坂が<東條英機>を<官僚>と弾劾する。「ポツダム宣言」受諾を決めた御前会議3日後(8月13日)の東條の手記を読み、驚愕したのだ。

「私はすぐに二つの感想を抱いた。ひとつは、軍官僚としての東條には、敗戦という未曾有の事態に際しても、指導者としての自らの責任に対する反省がまったくないということ。もうひとつは、戦争指導にあたって三百万人余の国民を犠牲にしながら、その痛みに対して何の思いも馳せていない」――。保坂はこれを<官僚体質>と指摘する。

「官僚の無責任は時の政権の基盤をも揺さぶった。安倍晋三総理の辞任では社会保険庁の杜撰な年金記録が大きく足を引っ張ったことは間違いない。福田康夫総理も後期高齢者医療制度や事故米問題など官僚のいい加減な仕事で大きなダメージを受けた。一国の総理さえ振り回す存在になっていることに、ある不気味さを感じる。しかも総理が相次いで政権の座を去っても官僚たちは依然、霞ヶ関に居座り権力を振るい続けている」(135頁)――。
今回の<オバマ・麻生>首脳会談。「日経」社説は<外交当局>のお膳立てに疑問を呈する。

「政権が違うので単純比較はできないが、ブッシュ政権時代、小泉純一郎、安倍晋三両首相は最初の訪問でキャンプデービッドに赴いた。福田康夫首相はブレアハウス(迎賓館)に泊まった。麻生首相はワシントン市内のホテル――」。何か<おかしい>と思うのは火山だけだろうか。外交当局は「首相指示で精一杯やった。時期が悪かった」といいたいかも。だが「外交は内政に影響する。内政で苦境にある麻生首相は一定の浮揚効果を期待して早期訪米を求めたのだろう」と「日経」社説。これも<断末魔>ではないことを火山は祈る。
(平成21年2月27日)

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「財務相しどろもどろ会見」「低迷政権をさらに痛撃」「海外メディアも酷評」と政治面に厳しい<見出し>が並ぶ――。「『身から出た錆』。この言葉はもともと、無精なお侍を戒める意味があったらしい」と2月18日の「日経」朝刊コラムの「春秋」は始まる。

「信念なき政治の漂流」――福田康夫前首相が辞任した直後の9月2日、「毎日新聞」政治部長の署名記事だ。「今回の政権投げ出しはある意味、安倍氏以上に無責任のそしりを免れまい――。政治リーダーは平時型、乱世型、大乱世型に分かれると言ったのは、かつての金丸信元自民党副総裁だ。福田首相の唐突な政権放棄は大乱世に平凡な調整型の常識人を選ばざるを得なかった自民党の悲劇であると同時に、そうしたリーダーしか持てない国民の悲劇でもある」とあった。では麻生・中川の今回の迷走!どう考えたら、いいのか。

「自民党は生き残れるか」――。麻生新総裁が誕生した直後の「朝日新聞」社説。「麻生氏が引き継ぐ自民党は、かつて経験したことのない危機にある。結党から53年、官僚機構と二人三脚で日本を統治してきた。麻生氏が直面するのは、まさに初代総裁の鳩山一郎氏以来の半世紀の間に積もり積もった様々な矛盾のツケなのだ。官僚との癒着、税金の巨額のムダ遣い、信じられない年金管理のズサン…」。<耐用年数が過ぎた>と見出しは厳しい。
「海外メディアも酷評」では「日本売り」が加速。政治が金融危機の足を引っ張る――。

「麻生総理と瓦解する自民党体制」とは「文藝春秋」(08年12月号)に掲載された学習院大の野中尚人教授の論文。「いかに首相一人が健闘しようとも『自民党システム』と『戦後自民党政治』は終焉を迎えた」(12頁)とズバリ――。
「新・官僚亡国論――陸軍と霞ヶ関エリートの失敗」(「文藝春秋」(08年12月号)とはノンフィクション作家・保坂正康氏。「年金不祥事、高齢者医療、事故米、そして増税…。彼らは日本を『第二の敗戦』に突き落とす」と、これも、ズバリ!

保坂正康――<並の作家>ではない。著書に「昭和史七つの謎」「陸軍良識派の研究」「東條英機と天皇の時代」などがある。「文芸春秋」が昭和史研究家の半藤一利を核に「昭和の陸軍、日本型組織の失敗」など<特集>した一連の座談会記事にも登場、論陣を張る。ピカピカの<学識者>だ。その保坂正康が<高橋洋一>(元内閣参事官・東洋大教授)や<岩瀬達哉>(ジャーナリスト、年金業務・社保庁監視等委員会委員)らの協力を得て執筆。内容が実に素晴らしい。

「これほどまでに官僚の失敗が相次いだ時代があっただろうか。官僚の無責任な暴走は時の政権の基盤をも揺さぶった。安倍晋三総理の辞任において社会保険庁の杜撰な年金記録が大きく足を引っ張ったことは間違いない。後を継いだ福田康夫総理も後期高齢者医療制度や事故米問題など官僚のいい加減な仕事によって大きなダメージを受けた。一国の総理さえ振り回す存在になっていることに、ある不気味さを感じる。しかも総理が相次いで政権の座を去っても官僚たちは依然、霞ヶ関に居座り権力を振るい続けている」(135頁)。
 
「自民党は生き残れるか」――。「身から出た錆」というが、根が深い。安倍、福田が相次いで政権を投げ出したのに、その本質に気付かない。挙句の果てに、麻生、中川のような総理や閣僚を選ぶ。「脳と口の間に関所がない。学習が足りない」のは、麻生首相ではない。麻生を支える「太郎会」の費用を全額負担してきた鳩山邦夫総務相は「麻生は本当の保守政治家ではない。政策ビジョンや信念が全然ない」と嘆いた。だが「かんぽの宿」問題で<郵政民営化>に揺さぶりをかける鳩山総務相。彼こそ<学習>を全然していない。

<東條英機の官僚体質>――。「文藝春秋」11月号「新・官僚亡国論」の一節。「私は昭和前期(昭和20年8月の大日本帝国の崩壊まで)のあの戦争の実相を具体的に確かめ、そこからいくつかの教訓を学び、それを次代に活かそうとの思いで仕事を進めてきた」――保坂正康は書く。半藤一利が核の座談会シリーズを、火山は全部熟読した。だから保坂の<思い>や<思考>はよく分かる。その保坂が<東條英機>を<官僚>と弾劾する。「ポツダム宣言」受諾を決めた御前会議3日後(8月13日)の東條の手記を読み、驚愕した。

「私はすぐに二つの感想を抱いた。ひとつは、軍官僚としての東條には、敗戦という未曾有の事態に際しても、指導者としての自らの責任に対する反省がまったくないということ。もうひとつは、戦争指導にあたって三百万人余の国民を犠牲にしながら、その痛みに対して何の思いも馳せていない」――。保坂はこれを<官僚体質>と指摘する。

「9月から10月にかけて農薬やカビに汚染された事故米がわれわれの食卓に入り込んでいることが明らかになった。当初、農林水産省の白須敏朗事務次官(後に辞任)は『私どもに責任があるとは考えていない』と発言したが、調査が進むにつれ、農水省の手抜き行政が次々と明るみに出てきた。もともと汚染米流通の大もとである三笠フーズ(本社・大阪市)に事故米を売却したのは農水省。しかも立ち入り検査の大半は事前に通告する『ザル調査』だった」(134頁)。ウソを平然とつく。辞任など責任をとったことにはならない。

「五千万件の年金記録が失われていた社会保険庁では9月9日、新たに年金の『標準報酬月額(月給水準)』を改竄(かいざん)していたことを発表した。社会保険庁は改竄に関与した職員は一人だけとしているが、その後、舛添要一厚労大臣は『改竄の疑いがある記録は六万九千件に及び、組織的な関与』と組織ぐるみを認め、国会で答弁」(134頁)。ウソを平然とつく。月給水準を改竄すれば年金は<減る>!その痛みや責任!どうなるのか。
(平成21年2月25日)

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「はっきり言って、小泉政権時代の麻生と小泉の関係は、はたからみていて気持ちが悪かった。会合があると、麻生は小泉の脇にサッと回って椅子を引いたり、そばにピタッと寄り添って椅子を引いたり、肩のフケや埃を手で払ったりする。露骨過ぎるほど権力者に媚びるんだ。吉田茂の孫で傲慢な麻生が下手に出るから悪い気がしない。愛(う)いヤツなんだ。だからこそ、小泉は奇人変人と手のひらを返されて、本気で頭に血が上がっていた」――。「週刊文春」2月26日号の総力特集「麻生『支持率ヒトケタ政権』の末路」。

「怒るというより、笑っちゃうくらい、ただただ呆れている」――。小泉元首相の痛烈批判で政界に激震が走った。小泉元首相は「かんぽの宿」の譲渡問題にも言及、「民間が営業しないようなところであれだけのものをつくり、しかも安い値段で売るという事態がおこるところに官業の問題がある」と力説した。正論だ。

「小泉の件はまずかったな」。鳩山邦夫総務相は苦虫を噛み潰した。郵政民営化の推進派を不利に追い込む<かんぽの宿>疑惑。その追及で正義のヒーローとして勢いづいていたのに、「小泉のせいで、話がややこしくなった」と周囲に漏らしたという。小泉元首相が放った麻生批判、オセロゲームの石を一気に裏返すような勢いで、党内の流れを一変させた。

小泉発言を聞いた麻生首相は記者団の質問に「叱咤激励と受け止める」と答えた。だが鳩山総務相や辞任前の中川昭一財務相は麻生首相の発言を無視、「理解に苦しむ」と好き勝手に小泉発言を批判した。「これは閣内不一致であり、麻生首相の求心力のなさを露呈した」と自民党内からも無念の声が上がっているという。

「『やはり麻生さんではダメなのか』。森喜朗元首相と青木幹雄前参院議員会長、山崎拓氏らが(2月)18日夜に都内で会談した際、こんな声が相次いだ。ただ、森、青木両氏も『ポスト麻生』の戦略は描けていない」――。24日の「日経」朝刊、政治面の囲み記事だ。
「麻生首相には脳と口の間に関所がないんだよ。何も考えずに言葉が口をついて出る。何度失敗しても学習できないんだよ」。

「それを言っちゃーお仕舞ぇよ!!」――。ブログに書いたのは世耕弘成自民党参院議員。「郵政民営化には実は反対だった」と麻生首相。「私は民営化を担当した総務大臣だった」「いや、反対だったから郵政からは外されていた」など、一連の郵政発言も二転三転。ブレが目立った。「郵政法案の時、みな覚悟を決めて、賛成、反対の票を投じた。反対した人たちは地獄を見た。そして誓約書まで書いて復党した。反対のまま離党した人もいる。本当に軽々しい話ではないんです」。世耕氏の怒り!火山だってよくわかる。

麻生首相の求心力の低下は目を覆うほど。選挙用のポスターで首相のツーショットで写真を撮りたいというのはゼロ。ツーショット写真を貼り出した議員は、慌てて剥がしに歩く。
「ホテルオークラで開いていた、党内の麻生氏を応援するグループ『太郎会』は、今月17日に開催予定だったが、中止になった。『忙しいというのが理由』と、同会のメンバーは言うが、人が集まりそうになかったともいわれる」(「週刊文春」26頁)。

「太郎会の経費を全額負担していた鳩山総務相ですら『麻生は本当の保守政治家ではない。政策ビジョンや信念が全然ない』と批判。麻生首相の耳に届いてしまった」と「週刊文春」は続ける。鳩山は「だから」だろうか、麻生が「叱咤激励」と発言したのに「理解できない」と小泉批判を繰り返した。相沢英之元代議士は小泉発言の翌日、官邸で「そもそも自民党をぶっ壊すと言って壊したのは小泉さんだ。定額給付金だって、小泉さんが鉄砲を撃っている」というと麻生は「そらそうだ」と同調したという。まさに学習できないのだ。

「麻生総理と瓦解する自民党体制」(「文藝春秋」08年12月号)を書いた学習院大の野中尚人教授は「いかに首相一人が健闘しようとも、『自民党システム』と『戦後自民党政治』は終焉を迎えた」。「世界秩序は『百年に一度の金融恐慌』で大転換を遂げるだろう。日本の政治システムも『明治維新、あるいは敗戦時にも比肩するような大転換点』にあるのだ」(12頁)と説く。火山もまったく同感。それなのに、このドタバタ。実に「さもしい」――。

「戦後自民党政治」とは田中角栄が築いた「土建国家的地方利益論」(榊原英資=ミスター円の造語)。簡単に言えば「万年<右肩上がり成長>、万年<財政黒字>を前提としたバラマキ。これを<集票><集金>マシンとした政治」。「自民党システム」とは「万年与党の自民党を前提とした<政官業>に癒着。官僚が<政治>を行い、代議士(族議員)は<口利き>で政治生命を保つ。大臣は<飾り物>で<口パク>業」ということ。だがこれが破綻した。「昔の名前(看板)」「昔のセリフ」が時代遅れになった。学習できなければバツ!

「自民党システム」の大きな特徴は<ボトムアップ>型。全体が合意に達するプロセスを重視する。政策は<政調会>内部の小委員会から部会へあげられ、さらに政調審議会を経て総務会で審議決定する。30名のコンセンサスが重視され、採決をしないのがルール。05年、小泉首相が郵政民営化で、党議決定の採決を強行した際、猛反発を受けた。このシステムの弱点は膨大な時間がかかること。強いリーダーシップ、機動力が発揮できない。ボトムアップで誰もいやといわない政策だけでは急変する国際情勢に対応できないことだ。 

小泉、阿倍、福田、麻生――。日本は中川秀直自民党元幹事長のいう「<官僚国家>の崩壊」に向かっている。首相一人ではダメ。でも小泉改革の<官邸主導>は<見失われた>。
(平成21年2月24日)

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