火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

小泉劇場

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台風の中、芸大の奏楽堂へ行ってきた。帰りはウソのような穏やかな夜。でも一時はご自慢の奏楽堂が浸水、トイレも使用禁止になった。チケットは「完売」というのに客席は空席が目立つ。6部の入り。台風のせいだ。でも素晴らしく楽しい。さすがモーツアルト。こういうオペラは人生を幸せにしてくれる。

3週間前にも「みなとみらい」でウィーン近郊のバーデン市立劇場チームの公演で「女は皆、こうしたもの」を観たばかり。ストーリが奇抜・痛快。

――親友の男二人が、美しい姉妹に恋をする。彼女ら二人の<貞節>を讃美していると、人生の機微に通じた老齢の哲学者が笑う。怒った男二人。「我々の恋人に限っては違う」と息巻く。哲学者が言った。では試してご覧。異国の貴族に化けた二人、相手を代えて姉妹に言い寄る。最初は<貞節>に見えた。だが…。ここからが「女とは皆、こうしたもの」…だ。

このオペラ。火山、驚嘆した。モーツアルトは思っていた以上にロマンチック。恋の機微を見事に描く。音楽も完璧だ。凄い。

この日の6チャン「時事放談」。アメリカ大統領選挙が話題だった。宮沢元総理と国連で活躍した緒方貞子さんが出演。二人とも民主党の大統領候補ケリーをよく知っていた。二人ともケリーを買っていた。だが結果は分らないと宮沢。不幸にもこの予測は当たった。

ギリシャやローマの<市民社会>で育った<民主主義>。素晴らしい文明・文化の遺産を現代に残してくれた。ギリシャ市民自身、自分たちの精神の若々しさを自覚していたという。女子美の公開講座で聞いた。素晴らしい。

45年ぶりに会ったゼミのマドンナ。テキサス在住。大統領選のディベートを聞いているかと火山に質問。火山が読んだボブ・ウッドワード「攻撃計画」では見方が甘いとも指摘。女性が男社会の腐った政治を変革してくれたらと思うことが多い昨今、「女は皆、こうしたもの」と笑っていたくない。

「オーソレミオ」。ソーレとは「太陽」。フランス語のソレーユと語源は同じ。ミオとは私。英語のマイ、ドイツ語のマインと語源が同じ。このオーソレミオの歌い出しに「ケベラコーサ」とあるが、ケは「何と」、ベラは「美しい」、コーサは「このように」。
「コシファントゥオッテ」の<コシ>とは<コーサ>。トゥオッテは「皆」、たぶんトータル(オール)と関係がある。ファンはフランス語のファム(女性)。手元のイタリア語の辞書には2冊とも収録されていない。ナポリ地方の方言か…。このオペラの舞台はナポリだ。

ナポリ民謡のイタリア語も方言が多いのか、良く分らない言葉が多い。学生時代、大好きなジュゼッペ・ディ・ステファーノのカタリカタリ(不実の心)=コーレ・ウングラートのコーレは「心」。ウンとは英語にもある否定表現、アン・ウン・インなどと一緒だろう。信頼できないのがウングラート。(ブッシュはウングラート)。
ヨーロッパは昔からお互いの交流が多い。女子美の公開講座。キャンパスの本屋で1割引の特権を利用。「英国史」を買った。凄く面白い。外語短大で聞いている「女王陛下の大英帝国」が一段と興味深くなった。

ここでも民主主義の歴史を学んでいる。火山、この時、アメリカの民主主義が健全かどうか必死に見守っていた。今も必死。人類の運命を握っているから。ブッシュさん。テキサスの牧場でバーボンをがぶ飲みしている場合じゃない。離婚などしないでください。ファーストレディは賢夫人の誉れが高い。「女は皆、こうしたもの」でしょうか。

(平成16年10月9日)

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今、テレビが国会中継をやっている。質問は武市早苗さん。答弁は小泉首相。和やかな雰囲気だ。聞きながら宮澤喜一元総理の「回顧録」を思い出した。――「終章」に「21世紀の日本を考えるために」とあった。

「小泉さんは、官から民へ、中央から地方へ、そして自由競争に基づく市場原理といったものを考えて政治をやっていらっしゃると思うので、それはそれでいいと思っています(中略)。内政については概して支持できます。ただそれを徹底していきますと、従来からの自民党の支持基盤そのものが崩されることになる。支援団体がなくなっていくことになりかねないので、小泉さんが、自民党を潰すつもりと言ってらっしゃるのは案外冗談ではなくて、本気であれば、次第に支持基盤はなくなっていくかも知れない」――凄い。宮澤元総理の本心。淡々と語っている。

聞き手は御厨貴(東大先端科学技術研究センター)教授。ハーバード大・客員研究員のキャリアもある。岩波書店の本。小泉内閣が誕生した時、感激した火山。小泉純一郎と名前がつく本を片っ端から読んだ。今も手元に10冊以上残っている。関連した本を入れたら30冊以上読んだ。

昨夜、何気なく「人間小泉純一郎」(浅川博忠・講談社)を手に取った。序章「三度目の挑戦」。「21世紀という新時代になって70日近く、平成13年の3月9日、議事堂裏の衆議院第一議員会館3階の部屋で、筆者が小泉純一郎と会った時、彼は非常に迷っていた」。
4日前の3月5日、野党が2度目の<森喜朗>内閣<不信任案>を提出。この時、YKKという小泉の盟友・加藤紘一と山崎拓の二人は不信任案に<賛成>する構え。YKKは一世を風靡した竹下派(経政会)の支配に風穴を開けようと作ったもの。結束が第一。
当時、小泉は森派の会長だった。「自分は派閥の会長である以上、最後の一人になっても森政権を守り抜くとの意志を示し、不信任案<反対>に回った。

思い出してほしい。小渕恵三の急逝によって<密室>が生んだ森内閣。「神の国発言」に代表される首相の軽率な言動、ハワイで「えひめ丸」が米国の潜水艦と衝突した際のマズイ対応。内閣支持率は稀に見る<低さ>だった。
「しょせんは小泉も派閥政治家だ。買いかぶりだった」という失望が広がった。幸いにも不信任案は成立しなかった。だが否決直後、橋本(竹下)派の重鎮・野中広務が「不信任案は否決されたが、これで森内閣が信任されたわけではない」と信じられない発言をした。

小泉は<許せない>と怒った。野中は密室協議で森政権を生み出した4人(青木幹雄・亀井静香・村上正邦・野中)の一人ではないか。だが、この政権はもう長くない。会長としていつまで森を守っていくべきか。一番迷っていたのは小泉自身だった。森政権が命運尽きた時、<総裁選>となる。自分はどう対応すべきか。
「野中が出るなら自分は出るんだ」。「人間小泉純一郎」の著者・浅川博忠は小泉の意地だけが見えたという。もし打って出たら、それは<3度目の挑戦>になる。

1度目の挑戦。相手は橋本龍太郎通産大臣だった。河野洋平が本命。橋本はチャレンジャーのはず。だが河野は突如降りた。<敵前逃亡>と一気に評価が落ちた。代わって立つべきは兄貴分の森喜朗。だが橋本の国民的人気を恐れ、逃げた。小泉が身代わりになった。
「かくすればかくなるものと知りながら止むにやまれぬ大和魂」と吉田松陰の歌を引き、<負け>を承知で戦いに挑んだ。結果は<308票>対<87票>…惨敗だった。

2度目。相手は小渕恵三、梶山静六。森喜朗はこの時も逃げた。出馬せず、勝ち馬に乗って幹事長ポストを得ようとした。若手が小泉に決起を促した。小泉は涙声で受けた。田中真紀子の「凡人の小渕、軍人の梶山、変人の小泉」という発言が流行語になった。
結果は予想通り、小渕の圧勝。二位と思われた小泉は三位。しかも前回を下回る<84票>の惨敗。これでもう<小泉は終わり>との酷評が飛び交った。

苦い思い出ばかりの総裁選。3度目の挑戦でまた惨敗では<政治生命>は尽きる。まだ59歳の若さだ。過去2回、YKKの加藤、山崎の支援はなかった。
だが3度目の挑戦で<奇跡>が起きた。森内閣の失敗。<自民党が消える>という危機感が<党員・党友>を動かした。<予備選>が地方から<神風>を吹かした。予想外の<小泉人気>が全国に吹き荒れた。小泉純一郎は絶叫した。<自民党をぶっ壊す>――。

今度の<郵政解散>でまた<神風>が吹いた。郵政<族議員>は大勢<討ち死に>…。これから<年金><医療費><農業補助金>――が議論になる。果たして<自民党をぶっ壊す>という改革は進むのでしょうか。<小泉>チルドレンが一大勢力となった今、頑張ってほしい。

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9月27日朝の「日本経済新聞」に嬉しい記事を発見した。題して「改革に終わりはない」。筆者は<経済部長>の長谷部剛。「安倍政権が誕生した26日、日経平均株価は前日終値比76円安で引けた。マーケットは安倍内閣の改革実行力に確信が持てないようだ」と始まる。

「首相交代を見計らったように、反改革の空気がじわりと広がっている。格差拡大を小泉改革の<負の側面>として指摘する声が多い。本当にそうか」と続く。エライ!!!
そう。ここに疑問を投げかける声は極めて少ない。だが火山は昨日も論じた。

「小泉政権の5年半で<格差>が拡大した」という。「大都市は良い。でも地方や農村は荒廃した。シャッター街が増えた。弱肉強食の競争原理は間違いだ」という。ウソだ。
地方を荒廃させたのは「<土建国家><補助金漬け>の<官主導><族議員>行政だ。<派閥中心>の<自民党>政治だ。「構造改革」は始まったばかり…。別に徹底的に論じる
―――と。本日も投稿している。『<奇妙>ではなかった<小泉首相>「<自衛隊>が活動する地域<は>非戦闘地域」発言』だ。ぜひご一読願いたい。日経<経済部長>の記事…。

「本当にそうか。たとえば所得格差拡大の象徴のように言われるフリーターの数。厚生労働省によれば1990年代の10年間にほぼ倍増したが、小泉政権の5年間では横ばいだった。最近は減る傾向も出てきている」―――。これもエライ!!!

個人間の<所得格差>を測定する<指標>に<ジニ係数>がある。火山は日経に記事が出る都度チェックしている。<小泉改革>によって拡大した事実は報告されていない。
ただ<高齢化>と<少子化>が進行した結果、高所得者が多い<高齢層>の増加で相対的に<ジニ係数>が高くなっただけなのだ。

昨日も指摘した。最近のマスコミはキチンと事実を究明せず、いい加減な報道が多い。それに輪をかけた<悪>が族議員や官僚だ。<クロをシロ>と平然と言い放つ。その最たるウソが<小泉改革>で「格差が拡大した」。「弱肉強食で<弱者>が増えた」。だから「競争は<悪>」という論理。だが「日本ほど<規制>=<官僚支配>が徹底、<自由競争>を<阻害>している先進国は少ない」。この方が遥かに正確な表現。だから日経は書く。

「格差が広がっているとしても、それは改革の結果ではない。経済のグローバル化とIT(情報技術)を中心とする技術革新の奔流がもたらしたとみるべきだ」―――。エライ!!! 経済部長の筆は冴えている。<グローバル化>と<技術革新>は<二つの与件>と指摘する。つまり小泉改革とはもともと無縁なのだ。

それどころか「世界各国の<交流>が進み<共生>の時代となる」ことは歓迎すべきだ。<技術革新>もそれこそ<進歩>の原動力だ。人類はこの恩恵をずっと享受してきた。
<技術革新>は<自由競争>の結果、生まれてきた。「一人一人が<主役>」という民主主義の成果なのだ。これを<規制>する<官僚支配>がいかに<非効率><ムダ><腐敗>をもたらしているか、<社会保険庁><岐阜の裏金><飲酒運転>―――。

「グローバル化や技術進歩は企業や個人に厳しい競争を強いるが、逃げられない与件である。この二つの与件をプラスに変えて経済成長につなげるには、政治的な利害調整に縛られる<官主導>経済を改め、市場メカニズムの中で<民間>の知恵を生かす仕組みをつくる必要がある。欧米各国はそういう改革に踏み出したが、日本の90年代の政権はできなかった。かじを切ったのは小泉政権になってからである」―――。エライ!!!

火山は<一流大学>で<経済学>を勉強、優秀な学生だった。企業戦士になってからもずっと経済、経営、政治の勉強を続けた。理論だけでなく、激烈な<競争>の中で<生き残り>をかけて実践もした。コンセプトは<人間性回復>だ。マーケティングを勉強、<社員研修>の現場で<講師役>も長く務めた。でも学生時代はマルクス経済学。つまり<弱者>の味方だった。ウソではない。―――日経<経済部長>は続ける。

「安倍政権は改革批判に流されて<小泉以前>に戻るようなことがあってはならない」。「新首相の政権構想をみるとメニューはそこそこそろっている。問題は肉付けと優先順位である。新首相の公約には従来の<ばらまき型>の政策が潜り込みやすいものが少なくない。たとえば<再チャレンジ>社会の実現だ。来年度の予算要求では各省の便乗政策が殺到し、要求額が1000億円以上に膨らんだという」と続く。この指摘もエライ!!!

<各省>の<便乗>―――。もう<官僚支配>は結構! 後ろで糸を引く<族議員>も引っ込め! 安倍政権が<霞ヶ関>と<永田町>とどう戦うか。これが<官邸主導>だ。
だから日経は<社説>で「安倍内閣は官邸主導で改革実績を示せ」と主張する。

「経済政策の運営は尾身孝次財務相、経済財政諮問会議を担当する大田弘子経済財政担当相、根本匠首相補佐官らが軸になる。しかし小泉純一郎前首相を後ろ盾に改革路線に突破口を開いた竹中平蔵氏のようなけん引役は見当たらない」と日経(3面。総合)。同感だ。大田弘子さんの識見は火山も高く評価する。だが霞ヶ関や族議員から<袋叩き>にあった竹中前担当相を見ているだけに、ぜひ安倍首相の強いリーダーシップに期待したい。後は別途書く―――。このブログの<書庫>「官邸主導」(連載20回)もご参照ください。
(平成18年9月27日)

最近になく心温まる嬉しい記事を読んだ。生きていてよかったともしみじみ実感している。日経夕刊の<こころの玉手箱>―――。8月14日(月)から5回の連載。「永田町政治の興亡」(新潮社・2001年6月15日発行)の著者ジェラルド・カーティス教授が登場した。

「初めて日本の土を踏んだのは、東京オリンピックの直前の1964年夏だった。1年間、日本語の専門学校に通った。一度アメリカに戻り、二年後に日本の草の根の民主主義をテーマにした研究のため、再来日した。それから40年、東京とニューヨークを往復する人生となった」と記事が始まる。米国コロンビア大学で政治学の博士号を取得、教授になった。TBSテレビ、日曜朝の「時事放談」にもよく出演している人気者。

博士論文が「代議士の誕生」。郵政大臣になった佐藤文生(故人・大分2区)の自宅に住み込み、選挙戦の裏も表も全部見た。26歳の米国青年、寝室は応接間の隣だった。そこで作戦会議が行われた。「秘密も何もあったものではない」と記事で語る。「当時は集票マシンが見事に機能していた。地方のボスに選挙資金を渡して、票のとりまとめを任せる」という現場を目撃したのだ。

「別府についてすぐに後援会の幹部たちとの宴会があった。『俺の後について』と佐藤さんにいわれて、畳の上で一人ひとりの前に座って『お流れちょうだいします』とお酒をいただいた。回り終わったら、酔っ払って腰が抜けて立てなかった」―――。凄い。こんな体験を経て、佐藤さんは代議士に当選、青年は政治学者になれた。痛快だ。

この教授。6歳からピアノを習い、十代ではジャズに凝った。音楽家になることを夢見て、バンドを組んで、結婚式やパーティで演奏、夏休みにはホテルやナイトクラブでアルバイト。高校を出るとニューヨーク州立大の音楽学部に入学した。だが入ってみたら、自分より才能がある人がごろごろ。自分の限界を知って中退、改めて社会科学の道を志した。

「日本で最初に住んだのは杉並区の西荻窪駅近くの四畳半風呂なしの部屋だった。食事のほとんどは近所の大衆食堂。寝る前に下駄を履いて銭湯へ行った。帰りにラーメンを食べながら店主を相手に日本語の練習をし、スナックに立ち寄って『夢は夜ひらく』など当時流行っていた歌謡曲を覚えた。大衆食堂のマスターは親切で、日本食の分からない私に『これを食べなさい』と美味しいものを出してくれた。そのせいか、今でもどの高級料理よりも、焼き魚、ほうれん草、お浸し、味噌汁とご飯があれば幸せだ」(16日)。

そんなカーティス教授だが、築地にある「新喜楽」など料亭も知っている。「一流料亭は日本の伝統文化を守っている重要な存在だ。三味線、踊り、謡などの稽古を積み重ね、また巧みな話術を身につけるのが本物の芸者」(17日)と語れる。アメリカの議員を東京に連れて来ると、日本の国会議員が「新喜楽」「吉兆」などに招待するからだ。

だが時代を経るにつれ、政治家が料亭に行かなくなった。「たぶん一番大きな理由は、日本の政界が料亭を必要としなくなったことだ。55年体制では与党と野党、政治家と官僚の間の不透明な調整メカニズムが重要な役割を果たした。料亭はそういう非公式な話し合いをする場だった。政治家が料亭を使わなくなったことは、日本政治の発展である」(17日)。

カーティス教授の凄さは自民党副総裁だった<金丸信>のことも熟知していること。金丸信こそ典型的な料亭政治家なのだ。だが教授、去年、20年来の親友という俳優の津川雅彦に招かれ、京都・祇園の「一力亭」で舞妓さんと遊んでいる。

「初めて会った総理大臣は佐藤栄作さんだった。それから小泉さんまで18人の総理が誕生した。親しくなった方にはそれぞれ特徴と独特の持ち味があった」(18日)―――。
続けて三木武夫、竹下登、中曽根康弘の寸評を語っている。火山が読んだ「永田町政治の興亡」の中でも<三木おろし>な真っ最中、福田赳夫と大平正芳の二人が辞任を迫ったその夜、公衆電話に10円玉を追加しつつ、三木総理と交わした生々しい会話の記事がある。
カーティス教授は三木を「政党政治の近代化を主張する理想主義者」と評価している。

だが教授が「一番ユニークなのは」というのが小泉総理。去年7月29日、赤坂の小料理屋「津やま」で会食した。話題は一週間後に迫った参議院での郵政民営化法案の採決だった。
「否決されたら、こうするんだと話してくれた。小泉さんほど自分の勘に自信を持つ政治家は珍しい。やると決めれば、ぶれない。法案が否決されたら選挙に突入する。負けるか勝つかはともかくとして。だからリスクをとる。それが小泉さんの特徴だ。理解できない政治家が多かったから解散劇が起きた」(18日)―――。この見方。火山は好きだ。鋭い。

「今年4月26日にまた『津やま』で食事をした。総理に就任して5年目の記念日だった。私は小泉政治の評価とこれからの心配を話した。小泉総理はポピュラー(人気がある)だが、ポピュリスト(大衆に迎合する)ではないといった。『そうだ。そうだ』とうなずいていた。これからの心配は人気のないリーダーが、ポピュリズムに走ることだ」―――。
これも賛成。あれだけ叩かれた<刺客>問題。そして<靖国参拝>―――。是非は別にしてポピュリズムでは絶対できない。大衆迎合ではない。

もう一度言おう。カーティス教授の「永田町政治の興亡」(新潮社)は名著だ。日本の政治の裏も表も知っている。ぜひ読んで欲しい。小泉首相はよくやった。火山もそう言いたい。
(平成18年8月19日)

9月27日朝の「日本経済新聞」に嬉しい記事を発見した。題して「改革に終わりはない」。筆者は<経済部長>の長谷部剛。「安倍政権が誕生した26日、日経平均株価は前日終値比76円安で引けた。マーケットは安倍内閣の改革実行力に確信が持てないようだ」と始まる。

「首相交代を見計らったように、反改革の空気がじわりと広がっている。格差拡大を小泉改革の<負の側面>として指摘する声が多い。本当にそうか」と続く。エライ!!!
そう。ここに疑問を投げかける声は極めて少ない。だが火山は昨日も論じた。

「小泉政権の5年半で<格差>が拡大した」という。「大都市は良い。でも地方や農村は荒廃した。シャッター街が増えた。弱肉強食の競争原理は間違いだ」という。ウソだ。
地方を荒廃させたのは「<土建国家><補助金漬け>の<官主導><族議員>行政だ。<派閥中心>の<自民党>政治だ。「構造改革」は始まったばかり…。別に徹底的に論じる
―――と。本日も投稿している。『<奇妙>ではなかった<小泉首相>「<自衛隊>が活動する地域<は>非戦闘地域」発言』だ。ぜひご一読願いたい。日経<経済部長>の記事…。

「本当にそうか。たとえば所得格差拡大の象徴のように言われるフリーターの数。厚生労働省によれば1990年代の10年間にほぼ倍増したが、小泉政権の5年間では横ばいだった。最近は減る傾向も出てきている」―――。これもエライ!!!

個人間の<所得格差>を測定する<指標>に<ジニ係数>がある。火山は日経に記事が出る都度チェックしている。<小泉改革>によって拡大した事実は報告されていない。
ただ<高齢化>と<少子化>が進行した結果、高所得者が多い<高齢層>の増加で相対的に<ジニ係数>が高くなっただけなのだ。

昨日も指摘した。最近のマスコミはキチンと事実を究明せず、いい加減な報道が多い。それに輪をかけた<悪>が族議員や官僚だ。<クロをシロ>と平然と言い放つ。その最たるウソが<小泉改革>で「格差が拡大した」。「弱肉強食で<弱者>が増えた」。だから「競争は<悪>」という論理。だが「日本ほど<規制>=<官僚支配>が徹底、<自由競争>を<阻害>している先進国は少ない」。この方が遥かに正確な表現。だから日経は書く。

「格差が広がっているとしても、それは改革の結果ではない。経済のグローバル化とIT(情報技術)を中心とする技術革新の奔流がもたらしたとみるべきだ」―――。エライ!!! 経済部長の筆は冴えている。<グローバル化>と<技術革新>は<二つの与件>と指摘する。つまり小泉改革とはもともと無縁なのだ。

それどころか「世界各国の<交流>が進み<共生>の時代となる」ことは歓迎すべきだ。<技術革新>もそれこそ<進歩>の原動力だ。人類はこの恩恵をずっと享受してきた。
<技術革新>は<自由競争>の結果、生まれてきた。「一人一人が<主役>」という民主主義の成果なのだ。これを<規制>する<官僚支配>がいかに<非効率><ムダ><腐敗>をもたらしているか、<社会保険庁><岐阜の裏金><飲酒運転>―――。

「グローバル化や技術進歩は企業や個人に厳しい競争を強いるが、逃げられない与件である。この二つの与件をプラスに変えて経済成長につなげるには、政治的な利害調整に縛られる<官主導>経済を改め、市場メカニズムの中で<民間>の知恵を生かす仕組みをつくる必要がある。欧米各国はそういう改革に踏み出したが、日本の90年代の政権はできなかった。かじを切ったのは小泉政権になってからである」―――。エライ!!!

火山は<一流大学>で<経済学>を勉強、優秀な学生だった。企業戦士になってからもずっと経済、経営、政治の勉強を続けた。理論だけでなく、激烈な<競争>の中で<生き残り>をかけて実践もした。コンセプトは<人間性回復>だ。マーケティングを勉強、<社員研修>の現場で<講師役>も長く務めた。でも学生時代はマルクス経済学。つまり<弱者>の味方だった。ウソではない。―――日経<経済部長>は続ける。

「安倍政権は改革批判に流されて<小泉以前>に戻るようなことがあってはならない」。「新首相の政権構想をみるとメニューはそこそこそろっている。問題は肉付けと優先順位である。新首相の公約には従来の<ばらまき型>の政策が潜り込みやすいものが少なくない。たとえば<再チャレンジ>社会の実現だ。来年度の予算要求では各省の便乗政策が殺到し、要求額が1000億円以上に膨らんだという」と続く。この指摘もエライ!!!

<各省>の<便乗>―――。もう<官僚支配>は結構! 後ろで糸を引く<族議員>も引っ込め! 安倍政権が<霞ヶ関>と<永田町>とどう戦うか。これが<官邸主導>だ。
だから日経は<社説>で「安倍内閣は官邸主導で改革実績を示せ」と主張する。

「経済政策の運営は尾身孝次財務相、経済財政諮問会議を担当する大田弘子経済財政担当相、根本匠首相補佐官らが軸になる。しかし小泉純一郎前首相を後ろ盾に改革路線に突破口を開いた竹中平蔵氏のようなけん引役は見当たらない」と日経(3面。総合)。同感だ。大田弘子さんの識見は火山も高く評価する。だが霞ヶ関や族議員から<袋叩き>にあった竹中前担当相を見ているだけに、ぜひ安倍首相の強いリーダーシップに期待したい。後は別途書く―――。このブログの<書庫>「官邸主導」(連載20回)もご参照ください。
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