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悪魔的顔@レンベ第一巻このお魚は、醜いですね。 レンベの名物魚らしいけれど、レンベ産の葉書きのほとんどは、このピンク色じゃなく色違いの黄色のやつが顔を出している。 気が狂っていそうな表情です。 去年の『マリン・ダイビング』誌の海のフォトコンに、ピンクが被写体になった写真は二枚も入選されていた。撮影場所はどっちもレンベと書いてあった。 レンベにしか生息していないことだろうか。 しかし、海の中でこんな魚にいきなり出合ったら、ぞっとする。 醜さは悪の匂いを漂わせる。 これからは悪の扉を開いてしまうのではないか、とすこし不安に陥ってしまうのであった。 レンベの海は、醜さをいっぱい抱える、懐の深い海だった――あとになって分かったけれど、 その不安は確かに現実につながることにもなった。 だけど、醜さは害を及ぼすことは豪も無かった。 海の底に、ところどころ、てんてんと、みんなは隠れていて、ただただ暗く存在するだけだった。
可愛いと思えば、可愛い。 警戒をほのめかすお目目には、われわれダイバーこそが危ないやつだった(だろう)。 |





