大陸にて

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  5月1日(火)
 
 頭は朦朧目は空ろ参考ならず大道寺将司の『鴉の眼』
 
 半袖で寝汗をびっしょりかいている毛布はいらず布団でよし
 
 彫琢の大道寺将司の俳句あれわが生活(たつき)の瑣事の歌のあれ
 
 なぜかしら大きな固いメロンパンがぶり食いたし春の朝
 
 詠むときに背後よりわれを見つめる目のありて大道寺将司、辺見庸
 
 感傷を許さぬ峻厳巨いなる山のあちこちに稲妻光り迸る
 
 1時間経ってもなおも眠りいるわが頭(ず)の悲し歌悲し
 
 水曜日
 
 雨の朝寝床で変えた半袖で起きぬけに咳こみ惨めに煙草吹かすも
 
 喜びも悲しみも湧かぬこの日頃ただ年齢(とし)だけが積もりくる
 
 いきどおるこころに雨が降りにけりどうにも手つかず悲しかりけり
 
 睡眠剤1錠減らし起き抜けの頭はさっと凪いだよう
 
 雨はしきりに降りにけり一日(ひとひ)のこもり促すごとく
 
 テレビにて『女性の貧困』観たりけり40,50の孤独死増ゆると
 
 わがもてるペンの軽さをいきどおる朝の雨音軽々しからずや
 
 裏切りの重量担う肩重し購うはイカロス届く想像力
 
 雨音はなおも続けり野の原に降り街なべて降りにけり
 
 分け入れば複雑な迷路のごとし詠作で迷いこみ出る術知らず
 
 立ち上がり背を伸ばしけり心も添いて天頂に吹く風など思いておりぬ
 
 アルコール絶って30数年酔うてジョッキを挙ぐ歌詠みたし
 
 酔い暴る父より逃げて母抱かれ従兄弟の家に幼き我は
 
 祖父の代よりアルコール家系なりただ弟の酒はさっぱりとあとぐされなし
 
 形象の苦き後味残りけり青麦の野原に動くわれ止まれ
 
 よいやみの橋のたもとに佇みにけり暗号のごとき怒りの声を呟きけり
 
 世を凌がむと暗闇を逃れかそけき命の炎(ほむら)を燃やす
 
 心残りの夕暮れに半白の月出るを待ち佇みにけり
 
 金曜日
 
 食パンの2枚を昼餉としたりけり打ち向かう気力もすでに失せにけり
 
 飲食(おんじき)の愛しきまでに腹空かし3時頃簡素な食事取りにけり
 
 春の陽も受けずに家にこもりけり心寂しく気の滅入りけり
 
 体力も失せて本一冊読まずに寝床寝そべりてじっと疲れをやり過ごす
 
 おのづから溜まりて来るもの片付けず周囲(まわり)など見むともせず
 
 発奮し自転車下ろしセブン・イレブンへ貯金を降ろしに走るわれ
 
 目鼻なく苦しみのめすものよりか逃れむと薬を余計に飲みにけり  
 
 いつの間に気分が晴れたりおのづから心に沁み出る喜びあり
 
 夕暮れにラジオの流れゆるやかに時間(とき)は更けゆく
 
 くゆらする煙草の煙に生きてきた人生の薄くはつかに立ち昇る
 
 風呂場にて窓を開けたりキッチンの換気扇とつながる空気の流れ
 
 たましいを離れその日その日をやり過ごす日々に必ず飲むコーラ
 
 苦しみは多し金のないのが一番応う息詰まるわれにも夕まぐれ
 
 おのづから荒みてこもる日々とは思わず守りいる日々のリズムよ
 
 苦労して続ける生活(たつき)のつねにしはかな溜め息をひとつつく
 
 生くる日は嘆きのるつぼ渦巻くを遠くよりせんなく見おり
 
 *****
 
 名歌集
 
 壁ぎわのベッドにさめしちのみごに近々と啼く霧のやまばと(玉城徹)
 
 
 
 
 
 

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