大陸にて

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短歌

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 大家の代理人である不動産会社から、1通の書面が7月17日(水)届きました。
 それによると来年の1月末日をもって、このハイツを取り壊すというのです。引いてはそのときまでにハイツを退去して欲しいとの書面でした。来る日が来たなという感じです。住人も少ないし、賃貸料も安く、採算は合わないことはわかっていました。出ていくつもりです。一応10月の15日をめどにしています。
 本の量、母の衣料、洋服の数が合わせると相当なものになります。特に本の量が莫大なのです。
 7月は会う人、病院通院と残り少ない来週に予定がびっしりです。
 本は早速ブックオフに出張買取りを頼みました。来週の金曜日午後2時半に予約しました。
 短歌文庫、短歌全集、辺見庸、中井久夫氏以外の本を全部査定の対象にしてもらうつもりです。とはいっても雑本、汚れた本が多いのでかなり残ると思います。
 ごみを担当する市役者の課に電話すると独立しているのですが、毎月第1、第3火曜日が本を出す日とのことでした。ちなみに第2火曜日に大型タンスなど出せるそうです。そして「段ボールでもいいですよ、本が多いんでしょう」と言ってくれました。8月一杯をかけて莫大な本をほとんど捨ててしまうつもりです。つくりのいい本棚一つに入る本を残して。市役所のある人が今度別の用で来るのですが、本や洋服を引き取ってくれる施設を紹介してくれるそうです。助かります。
 何しろ6畳、6畳、フローリング12畳の広い部屋です。洋服ダンスが3つ、本棚が6つもあるのです。
 ワンルームマンションなるものに入ることにしました。シャワーが使えると思うと心が踊ります。
 しかし条件は厳しいです。敷金20万、家賃4万くらいの物件を探さなければなりません。都市ガスが入り2台ガスコンロが置けるところ、ベッド、テーブル、本棚一件、机、冷蔵庫、タンスが入るところを見つけなければなりません。10月15日を引っ越し日と決め、その前から本格的に探すつもりです。
 代理人が不動産やで上記の条件を言い、探しても貰うつもりです。
 明日10時から会うことになりました。色々聞くことを前もって「引っ越しノート」なるものをつくりその中に書いています。明日ぶつけるつもりです。
 というわけで短歌どころじゃなくなりました。つくろうにも心理的に余裕がないのです。本も読めません。
 しかし堀江敏幸の新刊がもうすぐ図書館に届くのでそれは読んで感想などを述べる心の余裕があればいいなあと思っています。
 というわけで休眠状態になるわけですがひょっとしたら近況報告として引っ越しに関する報告文をアップするかもしれません。
 いい部屋が見つかればいいなあと思います。何しろ私の条件が厳しいですから。
 どうか見守って下さい。力を抜いてぼちぼちやります。力を込めるのは9月からです。好きな言葉じゃありませんが、頑張ります。
 
  いみじくもこの年はアテネ(だと思うが?)オリンピックをやっていた年でした。オリンピックでいえば2サイクル前の過去です。介護はなれないことばかりでした。母をショート・スティの介護施設に送り母にはそこで風呂を取ってもらっていました。何時もは母は介護ベッドに横たわり私は向かいのソファに寝そべって短歌を読みつくるという日常。
 介護以外はこのノート一冊がぼくの精神生活のすべてであり、すべてでした。
 それでは恥ずかしい初期のノートの短歌の紹介を始めます。
*****
 オリンピックで競技がことごとく負けて悔しくて
 あるときを眠り費やしその時間尊しものと想うべきなり
 
 眠るとき刻々と近し意識をば無にゆだねしが惜しくありける
 
 決意して睡眠剤を服むごとく悔しき夜を昨日にせしめ
 
 眠剤を飲みし後には悔しさももの思いをも軽くなりけむ
 
 30分眠る刻限経てんとすオリンピックをまだ引きずりぬ
 
 ほとんどを家に過ごしぬわれなれど母はベッドに一日おりぬ
 
 明らめて眠りに入ると思いしや眠気も徐々に兆しおりぬる
 
 8月25日(水)
 
 歩けない母新しき発見のごと日常をまた振り返るべし
 
 百姓の開墾思い人夫らの労働思いわが労苦見る
 
 労苦なき人生なぞは有り得ぬとほかの人々を見深く思いぬ
 
 わが朝の無為の時間を噂めり自宅で起きし2時間あまり   
 
 クリムゾン聞きたし夜もありにけり錯乱と絶望の夜なり
 
 隣より苦情あるほどクリムゾン音量高く聴きし夜あり
 
 もの哀し旋律をのみ聴き入りてわが日常はもの哀しかな
 
 音楽に飢えたるわれでありにしば自宅ではただ聴き入るのみで
 
 どこででも雀雀よチチト啼き心安らぐ小天使なり
 
 薬飲む昼食まえけだるさと解放感と欠けし集中
 
 図書館とスーパー、古本屋行きたしと思えどことのほか疲れい
 
 古本屋短歌の本を探しおり俳句はあれど短歌少なし
 
 自転車の古びてあり汚なくて乗るのがやはり気恥かしなり
 
 外に出て本屋を廻りゲーム屋みて気晴らしにして疲れ癒され
 
 4時半に5時よりはじむ調理だが母の用事で空しく潰れ
 
 母を外に連れ出して
 鳩の寄る江坂公園ベンチにてコーラを飲みて一服しおり
 
 大家読む歌と違ってあまりにも隔絶しおるわが歌なりき
 
 詠むことは自由なりゆえ私の好きなこと詠み好きなだけ詠む
 
 夕陽射し仄明るむ部屋母ベッドわれ歌を読むクーラー寒し
 お粗末なミスで目を荒れはてた状態といわれることになり、、3,4日レンズなしです。大文字ですがご勘弁ください。
 2004年8.23(月)〜2004年9.6(月)と日付のついたノートが出てきました。8年前の日記です。同時に歌稿でもあります。大学ノートにびっしり歌が書かれてあります。
 この頃は母が長い闘病生活を終え、両脚骨折のまま自宅に伏せっていたときでした。私は自宅を持ち朝から夕飯まで食べさせて母のうちに通っていたときでした。介護していたといっていいかもしれません。
 よく介護したか忸怩たるものがあります。しかし特養が決まったとき「娘でも出来ん」と近所の人に言われたことは覚えています。
 始めて書いてしばらくしかたってない歌が並んでいます。同時に日記も書いています。
 そのうちから短歌、歌に関係ある断章を紹介したいと思います。なにぶんにもこの眼なので限られてきますが日付に添って短歌を少し断章を少し紹介したいと思います。完全な紹介は来週の土曜日になると思います。
稚拙な作が多々あるのですが恥を忍んでてにをはをいじるくらいでそのまま紹介します。
*****
 ぬるめの湯ゆっくり入りし小半刻節々の疲れ取れ心よし
 
 ディケアに行った母なり機嫌よくわかれも優しく肯い喋る
 
 9時半に睡眠剤を飲みており朝の余裕を得んがためなり
 
 冬になばかくのごとくと思わせる朝空の昏さくもり空かな
 
 クーラーを朝よりつけし贅沢を暑きと思いて自ら許す
 
 6時にはニュースを見らん金メダルいくつ取れたかまたぞ楽しみ
 
 自宅での朝のこのとき無上なる癒しの時間楽しみのとき
 
 点々と電線につく水滴のあとなり曇り変わらず 
 
 灰色の空の下にも暗雲が見えし夏の朝なり静もりかえる
 
 曇り空果てなく続く上空を見やりてしばしノートに向かう  
 
 わが疲れ訴えしゆえ外出を母は今朝言いだしかねるや
 
 少しでも外出しせしむ思いおり言いだしおればいいよと決む
 
 服薬を昼飯前にしておりぬ焦燥と不安に追われて
 
 思いしより疲れいており蒲団敷き横たわりて初めて知ること
 
 自宅にて起きし後での2時間を尊きものと心踊れり
 
 8月24日(火)
 土岐善麿を読んでいる。特にこれといった特徴がないというのがいい和歌の典型だという感じの、淡々とした描写が続く。福島泰樹等の観念性はない。馬場あき子の句にはどうしても対象をはっきりわがものにしていないという印象を抱いて読み進めることができないが土岐のような境涯句はしっくりくる。しかし忙しいぼくにとって短詩は格好でしかも作歌もできる、環境をあるがままに書きそのつど小さな解放感を得ていくという点で最適である。
 短歌以外眼中にないように短歌を読み続けている。小説もエッセイも評論も読んではみるがどれもいま一つしっくりこない。短歌頭になっている。
 

左胸肋骨のお知らせ

 今週の火曜日、坂道を曲がりそこねて、自転車で転倒し、金柵へ思い切り胸部を強打しました。息がつまりしばらく動けませんでした。早速整形外科に行くと、左肋骨の7番目が折れているとの診断。湿布とギブスをもらいました。咳をすると痛いし、重いものはもてません。左手を伸ばすことはしないように言われました。頓服の痛み止めと、毎食後のむ痛み止めをもらいました。
 5日経ちました。まだ咳をすると痛いです。
 図書館の本は全部弟に頼んで返却してもらうことにしました。
 ブログを打つときは痛みを感じないのですが、何らかの影響があると思います。
 短いものは打ちますが、当分、ブログを差し控えたいと思います。
 短歌は7月から始めると言っていたのですが、控えようと思います。
 不注意でせっかくのブログ発表が制限されるのが心苦しいです。
 3週間したら痛みが引く、完治は1カ月と言われました。
 胼胝足で歩けないので、自転車に今日初めて乗ったのですが、平たい土地を走れば大丈夫みたいです。坂道のある場所はしばらく敬遠したいと思います。図書館は急坂の上にあるのです。
 右を下にしたら眠れます。
 ご心配おかけして申し訳ありません。
 ブログは時折短いものを発表できると思うのでよろしくお願いします。
 めげないで前向きに行こうと思います。

風の吹くまま

 『ミッキーマウスのプロレタリア宣言』は再読に関わらず、いまでも頭を揺さぶられ、ショックを受ける。フリーターの問題を日本の現状に重奏させて、濃密に論じた書である。文章は明晰である。ただ内容が錯綜し、問題の掘り下げ方が半端じゃなくて、一見錯綜しているに見えるにすぎない。論じられる問題は深く、重い。
 これを読書日誌として紹介したくて読み返してみるが、解きほぐす作業がとてもじゃないが力量をこえる。残念であるが時間がないのであきらめることにした。
 ひとつの論文を書くということは、歌論くらいである。コラムであるが、原稿用紙3枚半に過ぎない。それでも資料には3,4冊目を通す。今度は『長岡徹朗青春歌集』を題材にしている。実存俳句とかで有名な人らしいが初めて知る名前である。7月一杯に書きあげればいいのでまだ手をつけていない。
 今読んでいるのは現代詩手帖特別版の『シモ―ヌ・ヴァイユ―詩を持つこと」である。これは取り上げられると思うので次の機会に紹介したい。
 弟が昨日の午後から明日の朝まで一緒になる。金のはいる日から離れているので、休日は窮屈だ。それでも無い金からチュウハイ、焼酎、あてといそいそと買いに行き、あてがってやっている。
 昼間から酒を飲みながら今ドン・ウィンズロウの文庫本をしきりに読んでいる。私も感心した作家のひとりだ。
 35年前の自分を重ね合わす。その頃はミステリ一辺倒だった。「ハヤカワミステリマガジン」を購読し、父が存命だったから、日曜日になると父と二人で車で図書館に行き、ミステリを借り、廻し読みしていた。2日に1冊、いや1日に1冊の割合で読んでいた。ミステリはつい最近まで読書範囲だった。残り少ない余命に青春の情熱がよみがえったのか、最近は思想書、社会科学、と難解な書物ばかり読んでいる。
 5時に近い。書きたくて書いた文章だ。「風の吹くまま」書いた文章だ。何か心にありついブログを開いて書きはじめていた。どうせ何も残らない文章だ。短い、何も心に残らない文章で恐縮だが、書いたものだ、これ以上言うこともなさそうなので終わることにする。
 風の吹くまま、風に吹かれて、いつかそんな心に残る、流麗な文章を書きたいものだ。力不足を何とか訓練して文章にもっと磨きをかけたい。そんな思いがしきりにする。こころひいたまま終わることにする。
 

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