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哲学

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 完璧に私の不徳とすることですが、「アンチ・オイディプス」は私の理解を隔絶しています。
 これ以上、要約を続けても、本人の私が何を要約しているのか、見当のつかない日々が続き、まったくの途中ですが、掲載を中止したいと思います。読み進めた人にはお詫びを申し上げます。
 完徹の途中で薬と闘っている最中で、うまく言えませんが、欲望機械というイメージと、旧来の精神分析を批判する著者たちの熱意だけは残りました。
 ちなみに『アンチ・オイディプス』は4章に分けられています。
 第1章・欲望機械
 第2章・精神分析と家族主義 すなわち神聖家族
 第3章・未開人、野蛮人、文明人
 第4章・分裂分析への序章
 第2章の第7節の途中で挫折したことになります。
 全800ページの200ページ目に当たります。
 もし機会があったら残りの600ページをもっと簡略にもっとわかりやすく要約できるかもしれません。
 しかし今はとにかく不可能です。
 改めて、読み進めた方にはお詫びを申し上げます。
                               '09.8.24.午前1時
 
 欲望は革命的である

 欲望を抑制し、さらに抑制よりもっと有効なものをさえ見つけ出し、ついには抑制、階層、搾取、隷属そのものが欲望されるようにすることが、社会にとって死活にかかわる重大事となる。
 

 次のような初歩的なことまでも語らなければならないとは、まったく嘆かわしいことだ。欲望が社会を脅かすのは、それが革命的であるからなのだ。


 これらはむしろ広い外洋を夢見て、既成秩序の中に貯蔵されない異質なもろもろの流れを交通させる。
欲望は革命を「欲する」のではない。欲望はそれ自身で、まるで意図しないかのようにして、自分の欲するものを欲することによって革命的なのである。


 私たちは次の二つのことを同時に主張している。ひとつは社会的生産と欲望的生産とは一体であるが体制を異にし、従って生産の社会形態は欲望的生産に関して本質的な抑制を行使するということ、もう一つは、欲望的生産(「真の」欲望)が、潜在的に社会形態を吹き飛ばすような何かを持っているということである。
市倉宏祐「現代フランス思想への誘い」
  3.欲望する生産の構成
  欲望する機械と社会機械2
 社会機械は、欲望する諸機械と同じ機械でありながら、これを抑制する機械である。欲望が欲望でありながら、欲望自身の抑制を欲望するという事態が生ずるのは、ここである。
 しかし両機械は同じものである限り、ここに存在するのは実在の生産という一つの生産でしかない。
 社会機械と欲望する諸機械とがそうであったように、社会的生産は一定の条件のもとでの欲望する生産に他ならず、両生産は体制を異にするが、本性を同じくする生産である。
 だから、対立する次の2命題が、同等の権利を持って成立することになる。
 <先ず最初に存在するのは、欲望する生産の自然的存在である>
 しかし、欲望する生産は何よりも社会的であり、この生産が社会的抑制から解放されるのは歴史の最後においてでしかない。だから、この意味で
 <先ず最初に存在するのは、社会的生産の歴史的存在である>




 
 欲望は革命的である

 オイディプスは、抑圧の人工的な産物である。


 抑圧が作動するときには必ず、罰に対してすっかり準備が整い、罰を切に願う事後の欲望の方が表に出て、原則的に、あるいは現実的に抑圧の対象である事前の欲望のかわりになってしまう。


 オイディプスは、欲望や諸欲動の一状態ではなく、一観念に過ぎない。それは抑圧が欲望に関して私たちに吹き込む観念でしかない。


 本当の危険は別のところにある。欲望が抑圧されるのは、どんなに小さなものであれ、あらゆる欲望の立場は、社会の既成秩序を糾弾する何かを含んでいるからである。


 欲望は何かを覆すのである。社会の諸々の部門の全体を吹き飛ばすことなしに、措定された欲望機械などあり得ない。ある種の革命家たちがどう考えるにしても、欲望はその本質において革命的なのである。――祝祭ではなく欲望なのだ!――どんな社会も、真の欲望を受け入れるなら、搾取、隷属、階層の諸構造を危険にさらすことになる。
市倉宏祐「現代フランス思想への誘い」
  3.欲望する生産の構成
  欲望する機械と社会機械
 欲望する諸機械は、部分分子が分子的多様性について結びつくときに現れた。ところが、モル的集合の様相において結びつくときには、はっきりした形姿を備えたそれぞれに異なる対象体が現れた。ところが、こうした対象体を一つの分子として、この分子がまた分子的多様性あるいはモル的集合の様相において無数に結びつきいっそう大きな欲望する機械あるいはいっそう大きな対象体を形成することも考えられる。社会とは、こうした一つの大きな対象体のことである。
 無数の欲望する諸機械が多次元的にモル的集合を形成してゆくとき、その全体が社会機械になるのだといっていい。
 
 法――精神分析の第四の誤推理:抑圧された者の移動、あるいは歪曲
 私たちは、オイディプス三角形の形態、その再生産、その(形式上の)原因、その方式、その条件を分析しようとした。しかし、私たちは、この三角形を決定している現実的な力、現実的な原因の分析を後回しにしてきた。


 それは社会的抑制であり、社会的抑制の諸力なのである。まず抑制と抑圧の固有の関係があり、もう一方に抑制――抑圧のシステムにおけるオイディプスの特殊な状況がある。


 抑圧は、無意識の十全な表現としての、オイディプス・コンプレックスに対して働くのか。


 オイディプスが欲望されるとすれば、まさにオイディプスに対して抑圧が働いているからである。


 『なしくずしの死』(セリーヌ)の不死なる父は、こう叫んでいる。では、お前は私を死なせたいのだな。それがお前の望んでいることだ。さあ白状しろ。しかし私たちはそんなことは何も望まなかった。私たちは、ただ潔白と平和のみを欲し、私たちのちっぽけな機械を工作することを人が放っておいてくれることを欲していただけなのだ。


 あたかも、抑圧から抑圧されるものの本性を、また同様に、禁止から禁止されるものの本性を直接に結論しうるかのように人は振る舞っているのだ。ここには、典型的な誤推理が、もう一つの、第4誤推理があるが、これを置換と名付けるべきだろう。
市倉宏祐「現代フランス思想への誘い」
  3.欲望する生産の構成
  生産活動と生産物との一体化
 生産活動と生産物とが一体であるということは、事物がここに識別される外延の世界にではなくて、いわば流動的な強度(内包)の世界にあるということである。欲望する諸機械は、自ら流動する質量エネルギーの活動であるとともに、絶えず循環するコミュニケーションのを通じて組み換え生産される生産物なのである。ドゥールズ=ガタリはこうした生産の過程を流れと切断の工作する関係として捉えている。
 ドゥールズ=ガタリは、唯物論的精神医学psychiatorie materlisteを確立することを標榜しているが、ここでいうmatiereは端的に物質と訳するよりはむしろ質料と解する方が妥当であるように思われる。
 唯物論と行った概念で理解すると、直ちに観念論に対立するものと解され、近代の認識論の中にとどまる感があるが、ドゥールズ=ガタリのマティエールはむしろ質量エネルギーとして一切の実在形象(形相)を支えるものなのである。
 「あなたはハムレットに生まれたのか」
 無意識は暗黒である、といわれる。

 
 無意識自身も恐怖を持っているが、この恐怖は人間的形態をまとっていない。理性のまどろみが怪物を生むのではなく、むしろ油断なく眠ることのない合理性が怪物を生み出す。


 オイディプス的分析は、無意識が行うあらゆる総合に対して超越的使用を押しつけ、これは無意識の総合を確実に変質させるのだ。だから、分裂分析の実践的課題とは、この変質を逆転して、元に戻すことである。


 オイディプスも生きている。あなたの望み通りだ。ところが「あなたは、種違いの手足、種違いの唇、種違いの口ひげを成長させている。前世の死を反復することで、あなたの自我は一種の鉱物的定理となり、絶えず生の空しさを証明する……あなたは生まれついてのハムレットなのか。あなたはむしろ、ハムレットを自分の中に生まれさせたのではないか。なぜ、あなたは神話に戻ろうとするのか」。神話を放棄することによって精神分析の中に少々の喜び、少々の発見を回復することが問題になっているのである。


 分裂者の悲しみは、彼をあらゆる面から締め付けるオイディプス化やハムレット化の力に、彼がもはや耐えきれないことから来るのではないのか。むしろ、器官なき身体の上にあって逃走し、その中に身を隠して、そこに閉じこもっていることの方がよいのだ。
市倉宏祐「現代フランス思想への誘い」
  3.欲望する生産の構成
  生産力と生産関係の一致
 マルクスは「生産関係の総体」を社会の下部構造とした。ところが。ドゥールズ=ガタリは、欲望を持って社会の下部構造となしたのである。 
 フロイトは、意識の奥底に隠れた無意識に欲望の巨大なエネルギーを見た。ところが、ドゥールウズ=ガタリは、そのエネルギーそのものの中に欲望する生産の機械をも見たのである。
 無意識的欲望を生産機械となし、そこに生産関係をも含めて社会の下部構造を見るのは、マルクスとフロイトとを統合する意図を示している。
 分子的多様性の次元に降りてゆけば、ちょうど欲望と機械との結合が実現したように、エネルギーと機械と生産関係との統合は必ずしも不可能ではない。  
 

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