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釣れますか? フィリピン
フィリピンに訪れる多くの人が、海に囲まれているこの国で釣りをしたいと思い思いの場所で糸を垂らす。しかし、釣れない。確かに生き物が相手だけにその活性によって釣れたり釣れなかったりするが、テレビの釣り番組の海外特集のように面白いように巨大魚が釣れるということはまずない。
短期間の旅行の日程で、リゾートや知り合いを訪ねたりした時、そこに海があったら釣り好きであれば必ず釣りをしたいと思う。そして、釣りができるかどうかたずねると、「大丈夫大丈夫」と答えが返ってきて、朝4時にバンカ「フィリピン特有の腕のついた小船」を用意してくれることになる。釣り人は、夜明けから釣り始め、一投目から大物が釣れ続く夢を見て、またそのたびに目を覚まし、なかなか眠れないまま目を覚ます。気を入れて浜に出てみるとバンカは置いてあるが運転手がいない.来たと思ったら餌がない、ガソリンがないと言って延々と待たされる。魚が釣れる時間はとっくに過ぎている。そのうえ海に出たら、イカリがない、あってもロープが短い。となれば、ダイナマイトフィシングで死んだサンゴ礁の中で釣りをすることになる。釣れるわけがない。釣れないとなるのである。
釣るためには・・・
日本で釣りといえば一般的には趣味の釣りのことを指し、釣り人は釣行する前に情報を集め目当ての船宿に行く。船宿の船長は、客に一匹でも多く少しででも大物を釣らせようとGPS・魚群探知機などハイテクを駆使してポイントを探してくれる。だから釣れる。
フィリピンでは趣味の釣りは全く発展途上で、釣りを楽しむという習慣がほとんどない。網で取ろうが手づかみだろうが潜ってもりで刺そうが「フィシング」なのだから、旅行者が釣りをしたいと言ってもどういう釣りをしたいのかなど理解されるわけがない。だからフィリピンで釣りをする場合は、自らがその町で自分に合った釣りをしているかを調査し、そのうえでその釣りにたけている釣り好きの漁師を探す。具体的にいえば、浜で漁師の帰りを待ち釣果を見て、どういう釣り方をしたか、そして同行してもいいかを聞いてスケジュールを立てる。釣り好きの漁師は、同行者に釣らせようと頑張る。釣れるのである。
釣れるぞ!フィリピン
フィリピンでは、汚染の悪化やダイナマイトフィシングや毒を流しての漁が行われ、海藻やサンゴ礁などの破壊が進み内海や浅場への魚の回遊が本当に少なくなったとある漁師が寂しそうに
言っていた。しかし、大陸棚を有し海流にも恵まれているため少し沖に出れば、大小様々な魚が待ち受けている。上物では、キハダマグロ.イソマグロ.かつお .さわら.ロウニンアジ.ギンガメアジ、カジキ.底物は、はた.ハマダイ.アカムツ.キントキ.フエフキダイ.カンパチ、中層物は、太刀魚.ミナミクロタチ.等々...私は、コレヒドール沖からサンバレス州サンナルシーソ町沖をホームグランドとしていて、バタアン州マリベレス町.同じくバガック町サイサイン.そして、モロン町サバンを基点に釣りをしている。北ルソン高速道路カローカン料金所から2.3時間のところに位置している。コレヒドール沖は、水深100メートルから1000メートル以上の落ち込みがある場所を抱え昼間は底物、夜は煌々とライトを点けた集漁船にバンカをつなぎ上物を釣る。バタアン半島沖は山並みのように浅くなったり深くなったりしていて大小様々な魚が釣れてくる。
ここで釣りをしていて、4.5キロのカツオが入れ食いになったり、餌のムロアジ釣りをしていてそれにカジキが飛びつき目の前でジャンプしたり、夜バンカのランプの灯りにイカが無数に集まり手網で2時間で50キロもすくったり、250メートルの海底で愛用の電動リールのギアを壊し12号のハリスをバンと音をさせて切っていった怪物がいたり、思い出は尽きない。フィリピン近海の日本からの釣行レポートでは、ミンダナオ島の南に位置するホロ海でルアーを投げると海が割れると表現されていた20キロを超えるロウニンアジの入れ食いレポートや、パラワン島沖スプラトリー諸島への遠征で82キロを筆頭に70キロ台のはたを何匹も釣ったレポートをなどがある。その中で地元の人が釣った300キロのはたの写真も掲載されている。
私の前回の釣果は、イソマグロ13キロを筆頭にサワラとアジ8匹で40キロを超えた大漁だった。
フィリピンは釣れる。大物を釣りたいという夢も叶う可能性を秘めている。しかし、開拓者の気持ちを常に持って当たらないと前述したような結果となってしまう。
私は、今夜も竿が海に突き刺さる夢を見て眠れそうにない。
追記
メトロマニラバレンズエラ市郊外に、La Casa Antigo PAVILION fishing RESORTという施設がある。ここは毎週土曜日に釣り堀として開放される。ちょっと釣りをしたい方や、家族連れ、女性連れでも楽しめる。エアコン付きのコテージも6軒完備されていて喫茶店風のカンティーンもある。
餌は小麦粉とパン粉それにMiloを混ぜて練ったものや春巻きの皮を使いやすいサイズに切って使う。ミミズがあればもっと良い。仕掛けはスピニングリールを使った投げ釣りで、浮き釣りでも枝針仕掛けでもいい。狙いはテラピアとバゴスで出来るだけ強い仕掛けを使う。バゴスはとても引きが強いため1キロを超えるものになれば3号のハリスなど簡単に引きちぎってしまうからである。
釣った魚はキロ当たりバゴス85ペソ、テラピア65ペソで買い取ることになるので友人へのお土産でも良し、食べてもそこは汽水域の川の水が入り込むために塩水なので川魚特有の泥臭い食感がないのでおいしく食べられる。
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