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相模原で痛ましい事件が起こってしまいました。
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員による大量殺傷事件が起こってしまったのです。
いつもこういう事件が起こったときには、私が注目するのは犯人のことです。
被害者の皆さんには申し訳ないけれど、今、被害者の皆さんに注目しても、同じ犯罪が起こった時の今後の抑制力にはなりえません。
もちろん、防御策や安全管理の面から言えばいくらでも問題提起ができるのでしょうが、そういう「起こって当たり前理論」では犯罪を防ぐことは難しいからです。
「なぜ犯人は犯行を行ったのか?」「犯人が行動に出た直接のきっかけはなにか?」を知ることによって、これからこういう犯罪が起こること自体を食い止められるのではないかと私は思うからです。
だからこそ犯人像を深く掘り下げる。
ただ、個人で調べることだけに、間違いやガセネタが混じっているかもしれない。
なので、調べた内容のうち、どこかで報道されたことのみ記していきます。
報道が進めば、追加アップも考えてます。
犯人の植松聖は今年26歳になる男性です。
植松は一人っ子として、東京・日野市の多摩平団地で生まれました。
両親はまじめな方々のようで、こつこつ貯金してきたお金を頭金にして一戸建てを購入。
その自宅が、今回犯行現場となった「津久井やまゆり園」から約500mのところにあります。
残念ながら、この時にすでに不幸の根が芽吹いていたのかもしれないとすれば、その根っこはどこにあったのでしょうか?
中学時代はどこにでもいるような茶目っ気のある少年で、特に目立って異常な行動は示していなかったようです。
植松容疑者の父親は、都内の小学校で図画工作の教師をしていらっしゃいました。
(現在は休職中。)
父の背中を見て育った容疑者が教師を目指すのは自然なことだったのでしょう。
大学の教職課程では教育実習も行っています。
実習校は自宅近くの母校であった小学校。
児童数は80人もいないような小さな学校でしたが、当時は気さくで明るかった犯人はすぐに児童の人気者になったと記録に残っていたようです。
そして、教師になれると周囲も本人も思っていた大学4回生の時。
とある事件で教職免許が取れなかったのです。
(これについては未報道であるため、記さないことにします。)
教師になれなかった犯人は、半ばあきらめたように大手飲料メーカー関連の配送会社に勤め始めました。
配送車を運転し、缶やペットボトルを自動販売機に補充する仕事をしていたのですが、「給料が安い」と半年語に急に退職。
このころから、「礼儀正しくて、優しい青年」と思っていた近所の方々と、「暴力的になっていうことを聞かなくなった」と思っていた両親の判断とに大きな隔たりが出始めたのです。
平成20年ごろになると、家族喧嘩の言い合う声が近所の人にも聞かれるようになり、家庭内暴力も激化。
両親は息子と暮らすことは不可能と判断し、八王子に引っ越します。
一人取り残された犯人は、この相模原で孤独に暮らし始めることになったのです。
二十歳前後にはまだ犯人もそこまで凶悪な感じはなかったらしく、同級生からは「遅いデビューのマイルドヤンキー」と思われていました。
しかし、日を追うごとに目つきが狂暴になり、その言動や言葉に異常なものが宿り始めたようです。
犯行現場となった「津久井やまゆり園」に非常勤として働き始めたのは2012年12月のこと。
翌年4月に常勤の社員となったことからみても、非常にまじめに勤務していたと思われます。
ところが昨年1月末、ツイッターに背中の刺青写真をアップし、「会社にバレました」との書き込みが。
そして、今年2月19日に突然退社。
その日も彼は、ツィッターに「会社は自主退職、このまま逮捕されるかも…」と書き込んでいます。
この退職事件については、当時緊急入院させられた精神病院の記録が残っているので書いてもいいでしょう。
『平成27年2月18日の勤務中に「重度の障害者は安楽死させたほうがいい」と発言したため、その翌日に施設は警察に通報。
市は20日に彼を精神病棟に緊急入院させた。
その時、尿から大麻の陽性反応が出た。(ただし、警察には通報されず。)
診断は大麻精神病や妄想性障害。
その後反省の弁があったので、家族と同居するという条件で退院を許可。』
つまり、両親が犯人の管理をするならという条件で、退院が許可されたわけです。
しかし、暴力的行動は変わっておらず、両親は彼との同居を断念。
再び犯人の一人暮らしが始まったのです。
大麻を吸い始めたのは大学時代。
犯人が帝京大学に通っていたころの話であることは、周囲の聞き取りからほぼわかっているそうです。
同じ時期に入れ墨を彫るようにもなり、はじめは目立たなく小さな入れ墨を入れるだけだったのが、彫師に弟子入りするほどのめりこんでしまい、最後には背中や肩まで一面の入れ墨を入れることになってしまったのです。
そして、教師免許の取得の失敗。
ある意味当然の結果だと。
池田小学校の児童殺傷事件の犯人も、措置入院から退院を許された人間でした。
こういう事件があるたびに、世間では「なんでそんな危ない人間を退院させたんだ!」という怒りの声が上がります。
しかし、犯人自身も知的障害者者であると考えれば、その障害者の社会復帰の道を閉ざすことは、この犯人の行なった行為と何ら変わることがない権利の略奪であることは事実なんです。
確かに諸外国では、措置入院を解かれた患者は、5年間は自分の位置を示すGPSを身につけさせられることが法律で決まっていて、外すと重罪ですぐに逮捕されます。
社会復帰は構わないとして、日本でもそれくらいの責任を負わせてもよいと、私は思うのですが。
それは池田小学校の時にも言ったんですけどね。
「世界が平和になりますように。beautiful Japan!!!!!!」
犯人が最後に書いたツイッターの書き込みです。
投稿されたのは、襲撃した直後の26日午前2時50分ごろ。
暗闇の中、スーツ姿で不気味な笑みを浮かべる自身の写真も添えています。
もし、きちんと病院が退院後の措置をしていたら…
もし、両親が自身の責任を果たしていたら…(たとえば再入院の形でもいいから)
もし、施設の職員が施設内部の安全管理のみを考えず、外部からの侵入者のことをきちんと考えておけば…
いいだしたらきりがありません。
はっきりしていることは二つ。
二度と起こしてはいけない。
そのためには、まずこの犯行を行うような人間を育て上げてはいけない。
そういう意味で、教育者のはしくれとして重く受け止め、なにができるかを自問自答しているところです。
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はじめまして。
偶然にも貴方の記事
を拝見いたしました。
私の方は千葉県
銚子市の近くに
住んでいますが
千葉科学大学には
日本で唯一の
危機管理学科が
有ります。
私としては犯罪
危機管理学を研究
して頂きたいです。
[ 39819 ]
2016/7/29(金) 午前 1:23
障害者は、生きていちゃダメなの?
[ ランニング ]
2016/7/29(金) 午前 8:49
容疑者のやつ、全然反省してないし、
障害者は、何も悪いことはひとつもしてない
障害者になりたくてなったわけじゃないし
障害者だからって、悪いことは無い。
世界中の障害者たちに、謝ってもらいたい。
[ (涙) ]
2016/7/29(金) 午前 8:55
> 39819さん
お気持ち、よくわかります。
私はどちらかというと犯罪心理学をかじっただけの人間なのですが、それでも今回のこの事件は起こるまでに抑止できた時期が何度かあったことにショックと怒りを覚えますね。
関わりたくないと投げ出してしまっては、なにも防げない。
そう思います。
[ こむりん先生 ]
2016/7/29(金) 午後 9:57
> ランニングさん
絶対そんなことはありません!
どんな人であれ幸せに生きる権利はあるし、この犯人すらそうだと私は思っていますから。
ただ、この愚かな行為を止めるように、周りがなぜもっていけなかったのかと…
両親のお二人のせいばかりにするのは申し訳ないんですが、やはり何とかしてほしかったと思います。
ただ、責めすぎても、あのサイコパスの事件のように、世間に非難された父親が自殺することにでもなったらいけませんから。
[ こむりん先生 ]
2016/7/29(金) 午後 10:00
> (涙)さん
同感です。
私はハンムラビ法典の信奉者で、「目には目を」のくだりが特に納得している部分なんですよ。
この犯人の両手両足を切り落とし、その後の人生で「いかに障碍者がほかの人間と変わらないか」を学んでほしいと思ってしまうのは、私が残酷だからでしょうか?
[ こむりん先生 ]
2016/7/29(金) 午後 10:02