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募集に苦しんでいた不人気な女子校さんが、男女共学の中学部を設立し、その人気と実績で次第に受験者数を集められました。
それがこちら、昇陽中学校・高等学校さんです。
中学部の設立は8年前で、現在では高校部から2期生が卒業なさっています。
その20人ほどの2期卒業生だけで、基本情報のような進路実績をたたき出されたのですから、すごいことだと思います。
私立中学校さんには、生徒さんの学力を伸ばしきることができず、高校入試時の外部募集で成績のテコ入れをして、進路実績につなげていらっしゃる学校さんがわりと多いんです。
しかし、こちらさんの場合は逆で、高校部から入られた特進コースの生徒さんたちは、ちょっとでも油断していると6年一貫生においていかれるそうです。
また、高校部ではコースの種類も多く、その多様なコースで在校生数と専願率を高めている学校さんでもあります。
基本情報にある通り、様々な将来のニーズに合わせて高校時代から資格取得などを指導し、就職や進学に役立つような進路指導を行っている学校さんで、その面倒見の良さは折り紙付きです。
しかし、実は塾関係者の評判はあまりよくないんです。
入試後の合否判定を塾の方には教えてくれなかったり、塾への個別相談や事前相談などはほとんどなかったり。
もちろん、他校さんのような塾訪問も全くありません。
今日の説明会でも、受験者数・合格者数・専願併願数などは一切教えられないといわれました。
学校さんにはそれぞれ事情もおありなのでしょうけど、これだけの人気校になったのにそういう数値を隠すのは、どこか後ろ暗いところがあるからでは?と、つい下種の勘繰りをしたくなるところです。
そのせいか今日の説明会にも70名程度の先生方しか来られていませんでした。
一般的に、説明会の案内状は(学校により差はありますが)2千通くらい送られているんです。
その中から400人来られていれば、5人に1人は情報を知りがっている人気校。
こちらさんのように70人ならば、3.5%の方しか興味がなく塾生さんにも勧めてもらえない不人気校のはずなのです。
にもかかわらず、去年度の入試では入学生30名超過、募集専願率84.4%の超優良校。
これにはいくつか理由があると思っています。
ひとつは過去の経験より、受験者のほぼ全員に合格を出されていること。
当然成績の低い近隣の受験生は喜んで併願で受験なさるでしょうし、特待生に選ばれるようなことがあったら入試後専願に切り替えることもあります。
成績的には、我々塾業界のものに「得点が伸びなかったなー。昇陽高校にするか?」という指導しかしてもらえない学校さんなのはそのせいでしょう。
しかし、どのような成績不振の子であっても、将来の道をつけることは約束されているのですから、人気が高いこともうなづけると。
ただし、こういう受験合否のやり方を続けると、学校的な学習レベルがどんどん下がってしまいます。
生徒さん確保のためか、受験生全員に合格を出されている私学さんは実は少なくありません。
そういう学校さんは「地元の成績不審者の併願校」に成り下がってしまいますし、併願の戻りで入学された方もいつまでも敗北感が胸にあり、高校から頑張ることができないでいる。
そういう学校さんは進路実績を見れば一目瞭然です。
国公立進学と関関同立(あるいはMARCH:東京難関私大)の合格者数が右肩下がりに減っていきますから。
そういう学校さんを私はいくつも知っております。
もう一つは、公立の工業高校・商業高校が廃止された今、高校生に実職の資格を取らせてくれる学校さんは非常に少ないからだろうと。
特にこちらさんの介護職系の資格取得には業界でも定評があり、「昇陽校出身者なら高給で迎える!」とほとんどの特養ホームの方がおっしゃっているくらいですから。
学習で伸ばせないなら、将来役に立つものを教育で残す。
これぞ私学の醍醐味ですね。
今のところは微妙なバランス(数少ない進路実績と多くの就職実績)のうえになりたった人気を維持しておられます。
しかし、授業料無償化がいきなりなくなったら、どうなるでしょうか?
古いお付き合いの学校さんですし、その時にも何とか頑張っていただきたいと思っています。
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