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三菱自動車、とうとう身売りしましたね。
私の言った通りというか、誰でもわかってたというか、さすがの三菱財閥もこれは支えきれなかったというべきでしょう。
この記事を読みください。
「三菱自動車の株価が急騰し、一時は約5カ月ぶりの上昇率となった。
日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が三菱自の会長を兼務して、抜本的な経営の立て直しを進めると、日本経済新聞(電子版)が報じた。
三菱自の株価は報道後に一時、前日比11%高の536円と、5月12日以来の上昇率となった。
日経報道によると、日産自はゴーン氏が三菱自の会長に就任する人事を固め、三菱自の益子修会長兼社長には社長留任を要請しているという。
12月に開く三菱自の株主総会後の取締役会で正式に決めると報道した。」
(Bloomberg 10月19日)
これによると、ゴーン氏が日産のCEOと三菱自動車のCEOを兼任する形で、三菱自動車の立て直しを図ると。
まだ公式な発表ではありませんが、すでに日産自動車は三菱自動車の株の取得に乗り出しているようで、三菱自動車が12月に開く三菱自の株主総会後の取締役会で正式に決めるということです。
益子元会長兼社長には社長として留任するようにゴーン氏から要請が来ているとか。
まあ、万が一のときの人身御供なんでしょうね。(笑)
皆さんはゴーン氏をフランス人だと思っていらっしゃるでしょうけど、それは大きな誤解です。
両親はレバノン人で、彼自身はブラジルで生まれたんです。
幼少期をブラジルで過ごし、中等教育は父の母国であるレバノンのベイルートで受けました。
その後フランスに一家で移住し、彼はフランスの工学系グランゼコール(フランス独自の高等職業訓練機関)の一つであるパリ国立高等鉱業学校を卒業します。
卒業後はフランス大手タイヤメーカーであるミシュランに入社し、そこでの業績を評価され、ルノーに上席副社長としてスカウトされ、同社の再建にも貢献したわけです。
その後日産自動車のCEOとして活躍することになったので、彼をフランス人扱いしているマスコミも多くなってしまったんでしょうね。
彼の会社立て直しの手法は、徹底したコストカットと人材の育成です。
コストカットは人件費を数るのではなく、あらゆる部門の無駄を省くこと。
そして浮いたお金を人材の確保と育成にすべてつぎ込んでいくんですよ。
その結果、日産は世界中でV字回復といわれるほどの業績復調をはたしたんです。
それだけではなく、ゴーン氏がCEOを兼任したルノーやロシア系自動車のアフトヴァーズの業績も健全なものへと変えました。
彼自身もアラビア語、フランス語、英語、スペイン後、ポルトガル語の5か国語を話すのですが、直属の部下にはすべて3か国語以上の言語を操る人材をそろえ、資本への投資は最小限にする手法で業績をアップさせてきたそうです。
三菱自動車をどのように立て直すかはまだわかりませんが、彼自身の哲学がまた色濃く出てくると思います。
だからこそ、いろんな企業から引っ張りだこになるのでしょうし、すべての企業で実績を残し行くのでしょうね。
学ぶところの多い方なので、今後が楽しみです。
それとは逆の末路をたどってしまったのが、大塚家具の「かぐや姫」こと前社長の長女である大塚久美子社長です。
前社長の実権をすべて自分が握るために、管理役員を抱き込み、いうことを聞かない社員は追い出して、父である前社長の力をそいでいきました。
そして裁判まで起こして(骨肉裁判と業界では笑われているそうです)、結局父が追放という形で会社は久美子社長のものとなりました。
それまで赤字続きだった大塚家具はV字回復を実現し、久美子社長の手腕が絶賛される。
そのはずでした。
しかし、8月5日に発表された中間決算では、売上高が前期比で2割減。
営業赤字は20億円に上り、通期では38億円という過去最悪の営業赤字になる見通しだそうです。
お詫びの50%オフセールやお店で父と娘が口喧嘩をするCMなどで話題を作ったのはいいものの、結局今までのお客さんからそっぽを向かれることになったからだといいます。
彼女の一番大きな愚策は、会員制をやめたこと。
もともと大塚家具は会員制の高級老舗のイメージが強く、中部地方などでは「うちの娘の嫁入りには、大塚家具で嫁入り道具をそろえてやりたいな」といわれるほどの上流階級感があったんだそうです。
その方式を作り上げたのが父である前社長で、そのやり方を「古い!」と批判したのが娘現社長。
会社が自分のものとなった次の日から、会員制を廃止し、敷居の低い大塚家具を目指し始めたのです。
しかし、安く売るためには家具の質を落とさなければいけません。
今までの顧客は、そんな安物を買うならIKEAやニトリに行くし、高級感のあるいい家具を買うなら別の店に行こうという流れになってしまったと。
さらにその流れに拍車をかけたのが前社長が新たに創業した「匠大塚家具」。
今までの上流階級の顧客をどんどん吸収していったんです。
これも、現社長の失策によるところが大きいんですね。
現社長は自分の権力を確固たるものにするために、たとえ有能でも逆らうものはすべて首にしてきました。
その首にされた有能なマネージャークラスの社員が匠大塚へと流れて行ったんです。
上客を大勢引き連れて。
いまや大塚家具は退職者の連鎖になっており、新しい社員の確保にも困る状況になっています。
そこで現社長が打ち出したのが「密告制度」。
ここをやめて匠大塚に行こうとする社員をひそかに密告させ、密告した社員は待遇を上げるという、常識のない策を取り始めました。
現在の大塚家具では、実力のない社員ばかりが残り、その中でも営業力のましな社員が辞めるという情報があれば、他店の支店長まで引っ張り出して脅かしたりなだめたりして退職を思いとどまらせようとしているらしいです。
彼らは退職希望者に口をそろえて言います。
「匠は今につぶれる。全然儲かってないらしいし、こちらの悪口ばかり言っている。今に駄目になるに決まっている。」と。
私が理解できないのは、「そういうことを言って、有能な社員が残ると思っているのか?」という点です。
そういうウソに騙されない有能な社員はとっとと大塚に見切りをつけて他の企業に移り、そういうくだらないウソに騙された無能な社員が大塚に残る。
つまり、会社自体の質がどんどん下降スパイラルに入ると。
もっと笑える話なのですが、大塚家具では他社に移った社員も必ず再就職させる再雇用制度があるにもかかわらず、匠に移った社員のみ「Tリスト」と呼ばれるリストに記入し、再就職を断る方針だと。
(今のところ、匠に移った後で戻ってきた社員は一人もいないそうです。)
どれだけ親父殿が憎いんだと。
こういう感情的なことしかできない人間がトップに立った企業がかわいそうですね。
短期的にはV字回復するかもしれないだろうし、売り上げも維持できるかもしれない。
しかし、一つの失策で多くのものを失ってしまうし、なによりそれをカバーする有能な社員が残らないし、育たない。
いずれは来るべき運命が訪れることになるでしょう。
ゴーン氏と久美子氏。
この両者を見比べ、自分の糧とすることができるかできないかで、これからの経営の成功不成功が決まるような気がします。
回り道でもいいから、時間のかかるやり方でもいいから、一つ一つ積み重ねる経営でやっていきたいものです。
まずは人材から!
scole377@ybb.ne.jp 質問メールはこちらから
あ!
うちの塾は社員が私一人だから、人材がいないんだった…
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