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我が家の愛犬のこと

 ほかのブログをお読みの方はご存知でしょうけど、我が家の家族の一員であった愛犬小村ブルーが24日午後6時前に亡くなりました。
享年14年11か月27日でした。
やっと少し落ち着いてきたので、この子の思い出話でも書こうかな、と。
興味のない方は読み飛ばしてくださいね。

 愛犬ブルーが我が家に来たのは2002年2月2日のこと。
塾の近くにお住いの、捨て犬保護ボランティアの方から譲っていただきました。
話によると、前の年の12月28日の深夜に長居公園に捨てられていたそうで、29日の朝発見されたときには、雪の中で凍死しかけていたとか。
それでも何とか兄弟6匹身を寄せ合って頑張っていたらしいです。
その6匹の首には区別のためにいろいろな色の系とが巻いてあり、赤の子は「イチゴちゃん」、オレンジの子は「みかんちゃん」など、それぞれの名前で呼ばれていたと。
で、一番元気がなく立つことすらできなかった子は青い色の系とが巻かれていて、あまりなついてこないので名前は単に「ブルー」と呼ばれていたと。
そう、我が家の愛犬はそんな子だったんですよ。

 家族で選びに伺った時に、「どの子もかわいくて選べない」と困る家人に頼まれ、私が選んだのがこの子だったんです。
「私が選ばなければ、この子はどこにももらってもらえないだろう」という理由から。
いい子ぶってるんじゃないんですよ。
私はお金で動物を売り買いするのは好きじゃないんです。(といっても、ペット業界に批判はありません。お友達もいっぱいいます♪)
なので、捨てられた子をもらおうとずっと決めていました。
どうせなら一番貰い手のないような子を。
ただそれだけです。

 知らない人間たちの車に乗せられ、目を回しながら我が家についたブルーは、用意されていたベッドやケージには全然入らず、部屋の隅で震えていました。
仕方がないので無理やり首根っこをつかんで膝に乗せ、頭をなでながら言い聞かせたんです。
「これからはここがお前の家で、今日からお前は家族だ。好きにしていいが、病気になっても病院には連れて行かんぞ。貧乏だからな。病気になったら自分で治せよ。」
理解したのかどうかはわかりませんが、黒い濡れた目でこっちを見上げながら聞いていましたが、私の話が終わると、なんと私の膝の上で丸まって寝始めたんです!
この子がうちの家族になった瞬間でしたね。

 犬を飼い始めた最も大きな理由の一つは、イギリスのことわざなんです。
子供が生まれたら犬を飼いなさい。

子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。

子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。

子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。

そして子供が青年になった時、

自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
この言葉どおり、ブルーは幼い娘の弟として、話し相手として、ずっとそばにいてくれました。
そして自らの死をもって娘に命の大切さを教えてくれました。
娘はトイレにこもってずっと泣いていましたが(すごく迷惑!:笑)、やっとブルーがいなくなる前よりもしっかりした生活を送るようになってきたと思います。

 体が弱かったブルーを鍛えるべく、とにかく歩かせました。
肥満にならないようにエサの分量も毎日制限し、食べた分だけ走らせました。
私はブルーとの散歩が好きだったので、一緒に走り回ってましたね。
もちろん全力で。(笑)
毎日どっちが先に疲れるかの勝負で、ご近所さんには「しろいイナズマを連れて爆走するマリオ(髭が生えてたので)」として有名でした。
おかげで、飼い主さん仲間からもうらやまれるような美しいスタイルの犬へと成長しました。
ただ困ったことに、制限がきつすぎたのか、食い物を見たらなんでも拾って食べる犬になってしまったことだけが…
まあ、元気になったんだからいいですよね?

 3年ほど前、急にブルーに元気がなくなりました。
動きも鈍くなり、散歩でも走らないようになったんです。
当時は「ほっときゃなおるだろう」と放置していたのですが、日を追うごとにやつれていき、とうとう食べることさえできなくなり、立ち上がれないように。
そうなったら涙を呑んで見送ろうとあれほど決心していたのに、私は「金はいくらかかってもいいから治す!」と心変わりをしてしまいました。
われながらなさけないとは思ったのですが、あの時は必死でしたから。
いろいろな病院を家人が探し、その中からこれと思った動物病院に駆け込みました。

「ここまで悪くなったら手術をしても助からん。それに成功したとしてもおそらく以前の記憶は脳障害で全部なくなってるはず。」

と、尿道結石による膀胱炎という病名を告げた医師はそう冷たく言いました。
手術をしても無駄だと。
私は必死で、手術をしてくれるように頼みこみました。
(多少恫喝が入っていたかも…いや相当脅したかも…笑)
8時間の大手術の結果、数%の手術に成功したのは本当にラッキーでしたね。

 もう以前のことは覚えてないと思うとおっしゃる先生に導かれ、手術の終わった愛犬のもとへ。
そこには、包帯だらけで何本もの管がつながれている愛犬の姿が。
しかし、私を見てもキョトンとするだけ。
看護婦さんの後ろに隠れてしまいます。

「よかったな、ブルー」

そう声をかけたときのことです。
動きがピタッと止まったかと思うと、緩やかにしっぽが揺れ始めたのです。
頭は覚えてなくても、体が覚えてる。
そんな感じでした。
やがてしっぽの揺れに意志がこもりはじめ、よろよろと私の足元へと。
愛犬が死から帰還した瞬間でした。

 手術から1か月後には後遺症もなく元通りに元気にはなりましたが、すでに10歳を超えていることもあり、尿道結石ができにくい老犬用のえさに変えました。
また、手術してくださった先生の勧めにより、去勢手術も行いました。
そのほうが結石ができにくいからと。
そんな小さな違いはありましたが、元通りの生活に戻れたのはよかったです。
…中古車一台分くらいのお金が吹っ飛びましたけどね。(涙)

 今回もきっと治ってくれると信じて治療した半年間でした。
ブルーにとっては制限の多い苦しい半年だったでしょう。
でも、最後の夜には私の帰宅と同時に一晩中「ワオゥ、クオゥ」と泣き続け、私にあやされながら朝を迎えたのは、きっともう残り時間がわかっていて、最後まで話していたかったんだろうと思います。
それくらいのきずなはできていたんだな、と。
家人によると、私が家を出てすぐに静かになり、疲れ切って眠りに落ちたと。
そして午後6時前、家人が気付いた時には静かに息を引き取っていたと。

 昨日、大阪市の職員さんにお願いして、ブルーを連れて行ってもらいました。
猪名川霊園の方が今朝連れに来て、午前中にお葬式をしてくださったあと、午後から火葬してくださるそうです。
合葬ではあるものの、きちんとお墓にも埋葬してくださると。
悩んだのですが、遊ぶのが好きなブルーでしたから、ほかの犬たちと一緒に眠りについた方が、きっと寂しくなくていいだろうなって。
これを書いている今頃は、火に入れられているころかもしれません。
言いたいことがあったら、もっかいここにおいでよ。

 棺に入れたのは、ブルーがうちに来た時に買ってあげたおもちゃのピーちゃん(噛むと音がするもの)と、最後によく欲しがったチーズかまぼこ。
送り出す前に、最後のブラッシングもしてあげました。
天国に行く途中で、楽しんでね。

 私がこの大宇宙の中で、たった一つ間違っていると思う法則があります。
それは「生き物はいつか必ず死ぬ」ということです。
限りある命だからこそ精いっぱい生きるなんて嘘です。
寿命があればあるほど、もっともっと頑張れるはず。
私は小さいころからそう思っていました。
だから、神に近づきたいとずっと学び続けているんです。
一生かかってもいいから、もし声が届くところまで近づけたら、こう聞きたいんです。
「なんでみんな死なせるの?」と。

 今日も涙をこらえて仕事をしてます。
私が泣いても、生徒の成績は伸びないですからね。(笑)
教師たるもの、いや、主たるもの、喜怒哀楽はむやみに見せず、常に平常であるべし。
私の信念です。

みなさんは失いたくないものを失ったことはありますか?

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 いつも愛犬が不安がらないようにと、つけっぱなしで出かけていた明かりと床暖房。
今日も消すことができませんでした。
未練だなぁ…
こむりん先生
こむりん先生
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