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擬音語と擬態語

 擬音語って知ってます?
音を文字で揚言した言葉のことです。
たとえば、犬の鳴き声は「ワンワン」。
猫なら「ニャー」で馬なら「ヒヒーン」。
こんな当たり前のことをいまさら何だと思われるでしょうね。
でも、本当に当たり前なんでしょうか?

 たとえば、鶏は「コケコッコー」。
小さい時からそう教えられてきたので、私たちは疑いもしませんね。
でも、アメリカでは「クッカ、ドゥードルドゥー」だし、ドイツでは「キッキレキ」です。
イタリアでは「ココリコ」、ロシアでは「クカレクー」、インドでは「クックーローロー」、北朝鮮では「コッキョ クウクウ コーコ」。(国境警備じゃないよ)
つまり、いろんな風に聞こえてもいいんじゃないかと。

 昔読んだ漫画にジュースを飲むシーンがあったんです。
その作者さんは「ドクンドクン、クハー」と表現されていらっしゃいました。
とってもいい表現だなと思っていたんですが、その漫画を掲載していた小学館が、単行本に収録した際にその描写を直してしまったんですよ。
理由は「普通の表現ではないから」。
もったいないことですね。

 擬態語も同じ。
擬態語とは、事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにもそれらしく音声にたとえて表した言葉のことです。
たとえば、「つるつるの頭」。
私たちは当たり前のようにつるつるという言葉を使っていますが、知らない人がきれいに禿げた頭を見ればもっといろんな表現ができるはず。
たとえば、幼稚園に通う前のうちの娘が、道を行くマルハゲのオッサンを見て「頭がナイナイしてるね」と言ったことがありました。
この子はきっと文作の天才になる!と期待したことを覚えています。
ただの勘違いでしたが。(笑)

 これについても、昔の問題集で川の流れる音を「ぴるる、ぴるる」と表現していたことがあり、いいなぁと思っていたことがあったんです。
翌年の同社の問題集にはこのページだけがありませんでした。
きっと表現上の問題なんだろうなー、と残念に思いましたね。

 文章を書くものとしてですが、やはり自分の言葉で書きたいと思うんですよ。
もちろん独りよがりの表現をまき散らす気はないですし、基本を外すつもりもありません。
それでも、すべての本や記事が「すやすや」と眠る子供と「さらさら」と流れる小川ばかりじゃ面白くないだろうと。
自己表現と常識的表現の境目がなかなか難しいので、いい文章が書けたと納得できることが少ないのが残念です。
いまにすごい物書きになってやるぞ!

 ああ、私はただの塾長でした。
忘れてたー。

scole377@ybb.ne.jp 質問メールはこちらから

 昔、とある文豪さんが酒の席で友人とけんかをしたとき、その友人に「おまえの物語など、全部本に書いてあることばかりだ!」と言われたとか。
その文豪も怒って「じゃあ、その本を見せてもらおうか!」と詰め寄ったそうな。
次の日その友人から送られてきた本を見たら、辞書だったとさ。
どっとはらい。

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