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今日の題名を見て何のことかが分かった方は、昭和世代。
りっぱなオッサンオバハンですね。(笑)
もちろん、牛丼で有名な吉野家の話です。
1926年に築地に移転して牛丼1号店を始めた吉野家は、もうすぐ創業100年になる老舗牛丼チェーンです。
私も学生時代はなんどこちらさんにお世話になったかわかりません。
毎日食べてた時期もあったくらいです。
なにせ若いころから貧乏で、おまけに忙しくてカロリー消費が激しかったものですから…
その吉野家さんの当時のキャッチフレーズがこの「安い、早い、うまい!」だったんですよ。
といっても、最初からこうだったわけではないんですね。
築地にオープンしたころは、忙しい魚河岸の人たちのために、食べ飽きた魚以外の肉食を、できるだけたくさんの方に食べてもらおうとする店主の意気込みが、お店の人気を後押ししていたんです。
そのころのキャッチフレーズは「早い、うまい」だったんですね。
すでに大鍋で肉と野菜を大量に煮込む現在のシステムは出来上がっていたようで、当時の新聞の読者コラムにも「座って茶をすすっていたらすぐに出てきた」という消費者の驚きの意見が出ているほどです。
そしてエキスポ70の時(1970年)にチェーン店が広まり、キャッチフレーズが「早い、うまい、安い」になったんです。
当時は猛烈経済成長時代で、今なら労働基準法をはるかに違反してしまう労働時間を、嬉々としてこなしていた時代。
当然時間が何より大切で、こういう順番だったんでしょうね。
そして1990年代には全国チェーン店となり、吉野家を出たら目の前に吉野家があるくらいの乱立状態に。
当然「味に自信あり!」とうたって他の外食産業を圧倒していったのですから、その時のキャッチコピーは「うまい、早い、安い」。
いまでもこの当時の吉野家で連日牛丼を食べていた方には、「牛丼は吉野家でなければ食べる気がしない!」とおっしゃる方もいます。
でもそれって、単なる刷り込みていうんですよ?知ってましたか?
そういう方は、神戸の広重さんに行って、1杯千円の牛丼を食べてみてください。
二度とそんなことは言えなくなるから。
そして21世紀からは「安い、早い、うまい」に。
さすがにそれはまずいということで、今は「うまい、安い、早い」に変更されてますけど。
実は私は吉野家の牛丼を10年以上食べていません。
理由はいくつかあるのですが、まとめてしまえば「吉野家が信用できないから」ということです。
皆さんは2003年に狂牛病(BSE)事件が起こったのを覚えていらっしゃいますか?
アメリカ産の牛肉が危険だと報道され、多くの牛丼チェーンが他国の牛肉を使って割高になっても安全に対する誠意を見せていたとき、吉野家だけは「アメリカ産でないと吉野家のおいしさは出せない!(数年後にあっさり他国産に切り替える)」といいきり、政府がOKを出すとすぐに輸入再開に踏み切りました。
心配を口にする消費者に、
「そんなに心配なら食べなければいいのでは?」
と当時の広報部長が口にして、一気に吉野家の株価が3分の1になったという、あの事件です。
(ちなみにこの広報部長、今も首にならずに吉野家の北米牛肉輸入部門を一手に任されています。だから吉野家は信用できない。)
誰にでも間違いはあるし、主義主張もある。
そこをとやかく言うつもりはないんですが、この広報部長の言葉はありえなかった。
私が「もう一生食べないだろう」と思った瞬間ですね。
この吉野家の危機を救ったのがマンガ「キン肉マン」でした。
当時少年ジャンプで連載されていた人気漫画で、主人公の超人が牛丼好きで吉野家で食べているシーンがよく出ていたために、業績が悪化していた吉野家の経営をV字回復させたんですよ。
当時の会長であった安部修仁さんが作者のゆでたまご氏(実はお二人で描いていらっしゃいます)に黄金のどんぶりをプレゼントし、「このどんぶりを持ってきていただければ、全国どこでも牛丼をただで食べていただけます。」とおっしゃったんです。
いい話でしょ?
ところが、ここからがいけない。
後年、「トリビアの泉」なるタモリ氏が出演していた物知り番組でそのどんぶりをゆでたまご氏が吉野家に持参したところ、「そんなものは知らない。ちゃんと金を払え!」と店員さんに言われたんです。
そこは直営店ですから、全員吉野家の社員でバイトではないんです。
そこで恥をかかされたゆでたまご氏の気持ちも考えると…
だいたいV字復活などと自慢する人間は、しばらくたつとそれが自分だけの手柄のような気になり、恩も感謝も忘れる場合が多いようですね。
「俺がV字復活させてやった恩を忘れたか!」と言いだしたらもう終わり。
その企業に未来はないですね。
その方も孤独になってしまっていずれ追い出されると。
この事件に関するゆでたまご氏ご本人のツィッターを読んだとき、「ああ、やっぱり吉野家で食べないと決めてよかった」と再確認しました。
狷介なだけなのかもしれませんが、私はきちんと説明や謝罪をしなかった人や組織は絶対に信用しません。
ワタミも雪印も、最近ならすき家もマクドナルドも同じです。
そして、謝罪も改善策も発表しない企業の食べ物を食べに行って損害を被っても、それは自分が悪いとさえ思っています。
ワタミは安いかもしれません。
最近のマクドはおいしそうかもしれません。
でも、改善策と謝罪のない企業は必ず同じことを起こします。
三菱自動車がいい例です。
これについても、「あの時に三菱の車を売り払ってトヨタにしておいてよかった」と私は心から思いましたから。
もう一度言います。
謝罪のない企業にわざわざ関係を作りに行くのは、バカのすることだと私は思っています。
それでどんな損害が起ころうとも、それは自己責任、あなたのせいですよ。
scole377@ybb.ne.jp 質問メールはこちらから
で、なんでそんなことを長々と書いたかというと、最近機種変更したソフトバンクのスマホに、ソフトバンクから吉野家の牛丼無料券(14日限定)が送ってきたんですよねー。(笑)
さて、食べるかどうしようか?
自己責任、自己責任… |

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