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口封じ

 国会が空転してしまうほど問題にされている森友学園問題。
とうとう公務員による書類書き換え事実まで出てきましたね。
そのうえ、「私は関係ない」と突っぱねる首相に「全貌解明が急務だ。やめる気はない。」と頭も下げない大臣。
これでも自民党に投票する人が過半数なんですから、日本の政治も末期だなー、とひねくれものの私などは思ってしまいます。

 それはさておき、この事件にはあまり知られていない側面が多すぎるので、私が調べることのできた部分だけを箇条書きにして皆さんに読んでいただこうと。
で、追加情報や反論のご意見がいただければもっとこの事件(そう、すでに犯罪ですから)について理解が深まるんじゃないかと。
もちろん、私も皆さんもです。

 まずは籠池夫妻の拘束期間について。
去年の7月に夫婦で逮捕された籠池夫妻ですが、逮捕自体は仕方がないとしても、拘留4か月目で保釈申請が出されるのが普通なんです。
彼らは動産不動産の財産を有しているから逃亡の心配も少なく、証拠隠滅と言ってもおもな資料は国が管理しているんですから。
当然彼らの弁護士は保釈申請を出すでしょうし(事実出されていました)、保釈金は相当高額になるとしても一般的には認められるのが普通です。
しかし、去年の11月22日、大阪地裁は二人の釈放を認めない決定を出しました。
さらに不可解なのは、ここまで時間がたっても初公判の日時さえ決定していないということなんです。

 これって、彼らを世間に出したらまずいことを話されるかも、という政府の差し金なんじゃないでしょうか?

 たとえ取り調べに対してお二人ともが黙秘を貫いているにせよ、異例の事態と言ってもいいと思います。
ということは、財務局だけではなく、地検や地裁などの司法関係にまで政府が手を伸ばしていることになります。
そういう疑いを払拭するためにも、法務大臣は関係各所に迅速な解決を図るよう促すべきだと思うんですけどね。
あるいは、首相まで捜査の手を伸ばせるかもしれないから慎重になっているのか。
思えばロッキードでも同じ流れでしたもんね。
それなら現役首相逮捕という面白い場面も期待できるかも?

 そしてもう一つは不可解な死がこの事件の関係者に広がっているといいうことです。
一人目は近畿財務局職員の自殺です。
おおよその流れを見れば、この人物が書類の改ざんを行ったことは容易に想像ができ、この自殺で誰からの命令だったかがはっきりできなくなったことになるわけです。
これが本当に自殺なら、私はびっくりするでしょうね。

 二人目も公務員、理財局国有財産業務課・債権管理係長です。
彼は安倍首相や佐川局長の国会答弁を作成する仕事にあたっていた人物で、どう見ても改ざんを指示するのに一番適したキーマンだったはず。
だって、国会答弁との矛盾を一番よくわかっているんですから。
そんな彼が官舎で首つり自殺。
次の日曜日にゴルフコンペに参加すると喜んでいたにもかかわらず、です。
これまた事件と無関係で偶然の一致なら、神のいたずらとしか思えませんね。

 三人目は民間人。
そろそろ文春あたりが書くだろうと待っているんですけど、実は森友のごみ交じりの土砂を搬出した現場監督さんも亡くなっておられるんですよ。
亡くなられたのは今月7日の夜のこと、やっぱり自殺です。
「8億円の値引きは妥当だった」と主張する首相たちのウソが、この人の一言でひっくり返ったことだってあるはず。
「そんなにごみはなかったなー。」の一言でいいんですから。
そういうキーマンが自殺。
警察は何をやってるんでしょうね?

 ロッキード事件(1976年)では、事件を追っていた日経新聞記者が急死、児玉誉士夫の通訳・福田太郎氏、田中角栄の運転手・笠原正則氏が相次いで不審死を遂げました。
リクルート事件(1988〜89年)では、竹下首相の秘書・青木伊平氏が自殺なさいました。

 政府が関係する犯罪には、常に不審死や自殺が付きまといます。
これでも日本が近代国家だと言えるんでしょうか?
真相解明とまではいわないものの、まずはそういう信用できない人たちに「ほかにいないから」などという消極的な理由で投票するのはやめてほしいと真に思います。
そうすれば少しはましな国になるんじゃないでしょうか。

 スチーブン・ホーキング博士がお亡くなりになりました。
ご存知の方も多いでしょうけど、ホーキング博士と言えばニュートン以来の天才理論物理学者として知られた方。
さらに難解な宇宙物理学を平たんな言葉で説明することがお得意なサイエンスライターとしても世界中で知られている方なんです。
私はこの方を尊敬していただけに、悲しみを抑えることができませんでした。
もちろん76歳という年齢を考えれば、天寿を全うされたと判断しても構わないのでしょうけど、生きているうちに一度でいいからお会いしたかったな、と。

 尊敬と言っても、私が博士に心酔しているのは、その卓越した物理の才能と業績に対するものではありません。
彼の、「どのような障害や問題があっても、自分を失わずに生きていく」勇気ある生き方に対してしてなんですよ。
といっても、わかりにくいでしょうね。
わかっていただけるかどうか、説明してみましょう。

 世の中の人々は、頭を下げたりうらやんだりする相手はわかりやすく目に見えるものに対しての場合が多いようです。
例えば、お金。
お金をたくさん持ってたり稼いでいたりする人には頭を下げ、お金を持たない人には一片の興味も示さない。
あるいは身分や地位。
貴族の身分や皇族に生まれた人とはお付き合いしたがり、会社の上役とは、位が高ければ高いほど親しくしようとしておべっかなどを使ったりする。
家を持つものをうらやみ、体力や運動能力を持つものをうらやみ、恋人や妻・夫を持つものをうらやみ(たまに哀れみ:笑)、才能を持つものをうらやみ、ありとあらゆる自分の欲しいものを有する人をうらやましく思い、自分もそうありたいと望むもののようです。

 それがいけないことだとは思っていないし、言うつもりもありませんよ。
人の価値観は幸せと同じで、いろいろな形があってしかるべきでしょうから。
ただ、私がうらやましいと思ったりそうなりたいと願うものは、それとは違っているだけなんです。
私がうらやましいと思う人、なりたいと思う人は、「何があっても自分を見失わず、自分自分のやるべきことを必ず遂行する人」なんです。

 例をあげれば、ベートーベンです。
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーベンは古典派音楽の大家であり音楽史において3大Bと呼ばれるほどの才能のある音楽家でした。
しかし彼の真骨頂は、聴力をほぼ失ってから(失聴ではなく難聴)作られた音楽の数々のすばらしさだと私は思っています。
聴力を失った音楽家は実は結構いらっしゃいます。
ほかの方よりも耳を酷使しているからなのでしょうか。
例えば、ボイス。
例えば、フォーレ。
彼らが聴力を失ってからほとんど曲を作れなかったことを考えれば、ベートーベンのヴァイタリティは特筆すべきものだとお判りでしょう。
聴力を失いかけているにもかかわらず、交響曲第5番「運命」」や第6番「田園」を完成させた、そのあきらめを知らない熱意!
尊敬しないではいられません。

 ホーキング博士も同じで、到底克服できない難病を発症させながら、独自の理論と方法でかの20世紀の天才アインシュタインの理論にまでケチをつけたのは感動の一言しかありません。
彼が発病したのは筋萎縮性側索硬化症という病気で、発症から5年程度で死に至るといわれながら、そこから50年も研究を続けてさまざまな理論や仮説を発表し続けたんです。
彼が病気宣告を受けたのは大学卒業の1年後。
まさにこれからという出発の時だったんです。
しかし、神は彼の人生から砂がこぼれるように時間を滑り落としていくよう定めたもうた。
それでも彼は自身の興味を極めようとし、結果的には人生すべてをかけて様々な科学の進歩に貢献したんですよ。

すごいと思いませんか?

 できるものなら、私はそういう生き方がしてみたいです。
誰にも何にも左右されず、自分の目的を遂行することに熱意を傾けられる人間。
一生かかってもなれるように努力しようと思っています。
私に残された時間はあと150年もありませんが(200歳まで生きる予定なので:笑)、死ぬ間際には彼らと同じように、あきらめなかった足跡を残せたらなー、と思ってます。
別に歴史に名を残そうとは思っていないし、褒めてもらおうとも望まない。
自分がなりたい自分になれれば満足です。

 戦争のために指を数本失っていながら後世のお手本となったギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト」。
何度も遭難し、視力を失いながらも日本に渡ろうと努力し、5度目に夢を果たした「鑑真」。
ジャンルや時代が違えど、彼らを尊敬する気持ちに違いはありません。
できるなら、彼らのような何にも負けない生き方ができるようになりたいです。

 最後になりましたが、スチーヴン・ウィリアム・ホーキング博士の死去を心からお悔やみ申し上げます。
彼が信じていなかった天国へと、彼の御霊がいけますように。

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