こなかっこ通信(子中保育園)

子どもの活動や運営者として思うことをお伝えしていきます(^^)

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 もしも、自分のお子さんが(あるいは周囲のお子さんが)、言葉で注意した場合には内容をよく理解していないようだけれども、図や絵に描いた場合には理解できるようだ、と分かったとき、お願い(お勧めかな)したいことがあります。

  ・注意するときは今後同じように図や絵にすること

 −− できれば保育所以外の場でもしていただきたいのです。難しければ、話すスピードをゆっくりと。でも、下記のレベルの図解でよいのです(ちょっと安心したのでは?(^.^))。この程度の絵を描きながら、「これは○○ちゃんね、こっちは△△ちゃん。△△ちゃんが、○○ちゃんに向かって、粘土を投げてしまったね。○○ちゃん、どう感じるかな? 粘土を投げるって、どんなこと?」と話すと、言葉のやりとりだけでは沈黙してしまったり、「わからない」と応えたりしていた子どもが反応し、自分の言葉で話し始めます。

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 2番目のお願い。

  ・言葉でのやりとりを理解しないなんて!とショックを受けないでいただきたいこと

 −− とはいえ、保護者側の、あるいは多くの大人の、率直な気持ちですね。 しかし、ご自分がどう感じたかを認識した後でもいいので、是非子ども側の気持ちに思いを馳せていただきたいのです。そのうえでさらにお願いしたいことは、

  ・お子さんにとって理解しやすいコミュニケーションツール(手段)が見つかってよかった!と喜んであげていただきたいこと

これに尽きます。

 自分にとって苦手なコミュニケーションの方法を使って接触してこようとする人がいたとき、例えば、

  怒鳴るように大声で話してくる人
  顔や目を見ずに話しかけてくる人
  とっても早口でせかせかと話す人
  
こういうコミュニケーション手段が苦手であれば、大人でも「もうヤダ、この人、苦手」「この人と話したくない」と拒絶したり、内容が頭に入ってこなくて不安に感じたり、そういう相手が目の前にいるだけでイライラしたりするでしょう。

 自分に理解できる方法でコミュニケーションしてもらえない子どもは、ずっと、そういう不安や苛立ちを抱えています。不安や苛立ちを隠して、必死に周囲の様子を見ながら合わせているかもしれません。繰り返し同じ注意を受ける子どもについて、

  「もしかすると、集団の話は聴けなくても一対一なら理解できるかも」
  「ゆっくりとかみくだくように話すと理解できるかもしれない」
  「絵に描いてみるとわかるかも」

と、思って、“普通に”言葉によって話す以外のコミュニケーション手段を使ってみてあげてください。いずれかの、自分に適した方法でコミュニケーションができるようになった子どもは変化します。周囲の大人たちの言葉がわかるようになるので、落ち着きや穏やかさが増します。積極性も出てきます。

 「図や絵を使ってお話するって、ぜんぜん特別なことではないですよね。アメリカの人に英語で話すのと同じ」とK田先生が笑顔でしみじみと話すのを聴いて本当にそうだと思いました。

 図解によるコミュニケーションがいちばん馴染みやすい子どもでも、次第に、ゆっくりとかみくだく注意や説明にも理解を示すようになります。自分にとって理解しやすいコミュニケーション手段は、他の手段も受け入れやすくします。

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 私たちの園では、このような図や絵による説明を増やすことにしました。このように図や絵で示しておくと、まだ文字の読めない1歳児や2歳児も「これダメ」「お友だちに投げたらバツ」のように反応しています。どんな子どもたちにもわかりやすい情報を伝えるために、私たちも、さらに図解コミュニケーションについて理解を深めていこうと思います。

 前職場の原田泰先生が『手描きで考え、伝える 図解表現使いこなしブック』なる書籍を執筆されているので、購入してみないと!

 このような話を書くと、音声言語で理解しない子どもは発達障害ではないのか、といった懸念が生じるかもしれません。そのあたりの判断は、専門家にお任せするしかありません。大切なのは、発達障害かどうかに気を揉むことではなく、子どもが不安や苛立ちを感じない、その子どもにとって理解しやすい安心できるコミュニケーションが周囲の人たちとの間で取れているかどうか、ということだと思います。

 最近、発達障害について関心が高まるにつれ、関わる知識も共有されてきています。NHKで一連の特集番組が放映され、下記のようなホームページもまとめられています。


 世の中に発達障害に関する知識が適切に共有されていくと、当事者の生活しづらさ・生きづらさが少しは軽減されるのではないかと喜ばしく思います。一方で、”発達障害”という言葉には、一般的に想定・共有された”標準”や“普通”があって、その“標準”や“普通”と区別するために名づけられたという意味合いを感じとってしまい、どこか落ち着かない気分にもなる今日この頃です。

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