こなかっこ通信(子中保育園)

子どもの活動や運営者として思うことをお伝えしていきます(^^)

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保育所や幼稚園の園児を<学習者>と呼んだら違和感ありますか? 私は、人はすべて生まれながらの学習者だと考えています。ですから、私たちの園では0歳児も学習者とみなします。しかし、この考え方は0歳児から何かを教え込もうとすることではありません。生まれてすぐに子どもたちはことばを理解する能力があるからといって、保育園児、幼稚園児にフラッシュカードなどを用いて知識を詰め込もうとするのは意味のないことです。一方で、0歳児も<学習者=学べる存在>と考えて、その可能性を信じることは、レッジョエミリアアプローチの創設者であるローリス・マラグッツィの思想と共通しています。

近年の教育に多大な影響を与えた教育学者デューイは、学習者自身が生活上の経験から問題を発見し、実践的に解決していく過程を通して知識を習得することが重要であるとし、その過程で解決のために調べたり考えたりすることに意義があると考えました。これが問題解決学習の理論で、プロジェクトメソッドのベースにもなっています。子どもたちにとっての生活上の経験とは、食事や排泄などの生活習慣や遊びといえるでしょう。基本的な生活習慣や遊びを通して学ぶことが大切というわけです。

前回ご紹介した「ハチミツはどうやってできるのか」は、子どもたちの直接のことばではありません。しかし、ハチミツをめぐる子どもたちの疑問や興味・関心が集約されたものといえます。蜂とハチミツの関係性、花の蜜とハチミツの関係性、これらが明らかになるような遊びに関わる環境構成や促しをデザインすることがI先生にとって重要。前回の記事にも示したとおり、I先生はそれをすぐに行いました。ハチミツをすぐに購入し、子どもたちに花の蜜との違いを経験させようとしました。ハチミツをめぐる子どもたちの興味・関心についてI先生から報告を受けていた私は『ハチミツができるまで』という絵本を見つけ、すぐに購入しました。

これらの準備を整え、I先生は子どもたちが花の蜜のことを忘れないうちに、下記のようにハチミツの試食を行いました。

イメージ 1

「お花の蜜に比べてどう?」
「あまい」「おいしい」

3歳児クラスの子どもたちは、まだまだ自分の感覚や考えを言語だけで上手には伝えられません。それでも、この試食の中で、今回のハチミツをめぐる体験から子どもたちが様々なことを学んでいることがわかりました。写真に示すように、I先生が絵本を読みながらハチミツ試食を進めていると、すでに花の蜜舐め体験の際に、I先生やK原先生から教わったこと、友だちとともに話したことについては既知の情報として子どもたちがしゃべりたがるのですが、絵本で初めて知りえた未知の情報については「へぇ」と言いながら、あるいは黙って、真剣に聴いていたというのです。私はこれを学ぶ意欲の現れと見ます。

そして、文字が読めなくても、下記のように『ハチミツができるまで』の写真を、友だちとおしゃべりをしながら夢中で見ています。いろいろ展開していきそうとI先生もワクワク。保育士がワクワクしていたら、このハチミツをめぐる体験は、ハチミツプロジェクトとして豊かに展開することと思います。最後には、子どもたちがハチミツがどうやってできるかを理解したうえで、ハチミツを使ってのなんらかの実装ができればよいなぁと、I先生と共にふんわりしたゴールを見据えています(^^)
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