こなかっこ通信(子中保育園)

子どもの活動や運営者として思うことをお伝えしていきます(^^)

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 MITメディアラボのレズニックが『ライフロング・キンダーガーテン』という本を出し、日本語訳も出ました。幼稚園や保育園の子どものように、遊びながら学ぶことが学びの本質であることを述べています。

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レズニックはプログラミング言語「スクラッチ」の開発者です。スクラッチは誰にでも扱いやすいプログラミング言語であるため、日本では2020年に小学校でプログラミングが必修化されるにあたり注目されています。私も少し前には5歳児クラスに導入することを検討していました。5歳児なら十分操作可能です。そしてスクラッチはプログラミング自体を遊び感覚で行えるので、“遊びの中で学ぶ”という私たちの方針にも合っています。しかし、今は「今のところ、私たちの園では導入しない」と考えています。理由は、私たちの園でしかできない子どもの育ちのデザインと実践をしようと判断したためです。
 
プログラミング言語を扱えるようになるということは、文字を覚えて読み書きができるようになること、数字を覚えて数を数えたり、量を測ったりできるようになることと同じです。物事を理解し、問題解決のために思考する手段や道具を身に付けることです。

 私たちが子どもたちに求める姿は、手段や道具を身に付けるより先に、「これ何だろう?」「何故こうなってるの?」「不思議だな」「おもしろいな」「こうすれば、変わるかな?」という好奇心、探究心を身に付けること。この好奇心、探究心を身に付ける方法として、子どもたちが豊かな自然の中で思いっきり体を動かして遊び、ときに、保育士たちがファシリテーターとなって子どもたちの興味・関心を次のステップに促し、「おもしろい」「不思議」と子どもたちが感じたことはプロジェクトとして一緒に探究する、という進め方が自分たちの環境では最適であると考えました。でも実はこの実践が、生涯、人間が学び続けるために重要な方法であることを、先に紹介した『ライフロング・キンダーガーテン』の中でレズニックも書いています。また、本書で最後に紹介されているのが私たちが尊敬するローリス・マラグッツィのレッジョアプローチ!
 
 プログラミングは導入しないことにしましたが、それに勝るとも劣らず、おそらく子どもたちのプログラミング的思考を育てるだろうと考えている保育実践に、私たちは力を入れています。それが、タイトルに挙げた1歳児から始める身支度。
 
 プログラミング的思考とは、物事には手順があると知ること、手順を踏むにはその準備も必要という段取りを知ること、手順や段取りを理解して実行すると物事をうまく解決できることを知ること、このように論理的に考えていく力のことです。子どもたちがルールのある遊びをする中で、このような力が身に付くというのは幼児教育の分野でもよく言われています。しかし、プログラミング的思考力がつくようなルールのある遊びはさすがに0歳児、1歳児では難しい。むしろ、身支度、片付け、食事、排泄など自分たちの身の回りのことにプログラミング的思考の練習はあふれているのです。「え、そんな小さいときからプログラミング的思考なんて必要なの?」と思われたみなさん、0歳児、1歳児を侮ってはいけません(笑)。人は生まれた時から考える力を持っているのですから。
 
 写真は1歳児クラスのAくん。もうすぐ満2歳になります。写真の左上から、(1)〜(8)のように説明していきます。朝、登園してから自分の荷物を取り出し、所定の位置に配置する一連の動作の様子です。
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 まずは水筒を取り出し(1)(2)、所定の場所に置きます(3)。次にタオルを取り出し(4)、自分のタオル掛けの位置にはさみます(5)。届かないかなと見た2歳児クラスのBちゃんが代わりに挟んであげました(6)。Bちゃんはこの4月から入園したばかりの子どもです。でも、すっかり自分よりも小さい子を助けてあげるというこなかっこ精神が身に付いている様子(^^)。タオルをお任せしたAくんは次の手順へ(6)。次に、お昼ごはん時に使用するエプロンとスプーンセットを取り出し(7)、決まった容器に入れます(8)。Aくんの朝の身支度はまだ続きます(^^)。長くなったのでまずはここまで。


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