こなかっこ通信(子中保育園)

子どもの活動や運営者として思うことをお伝えしていきます(^^)

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 最近、学校教育で注目されているアクティブラーニングは、教師に与えられたものを解くのではなく、児童/生徒/学生自身が問題を発見し、自ら調べ、解を見つけていくことにより学ぶことを指します。保育園では、まさに「遊びの中から子どもたち自身が夢中になれることを見つけて遊び込むことにより学ぶ」というアクティブラーニングを日々実践しています。

 しかし、遊び込むことができる環境は、保育士の準備や工夫なくしては、なかなか作られるものではありません。なんの準備も工夫もしなければ、子どもたちは保育室や園庭をフラフラと、何をしてよいかわからずに歩き回ることになってしまうのです。

 子中保育園の近くには子どもたちが走り回ったり、花や虫を見つけるのに格好の農道があります。ある日、子どもたちが、I先生に向かって、
「せんせい、この虫、なんていう名前?」
と聞いたときに、I先生はすぐに虫の名前を言うことなく、こう答えました。
「こんど、農道に来るときには図鑑を持ってこようか。調べてみよう」

そして、次の農道散歩では、このような光景があちこちで見られることとなりました(^ ^)

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 花を摘んでは図鑑の中の花の特徴と見比べて、「これかな」「こっちかな」と調べています。どうやら採ってきたお花はこれみたい、と確信すると、
「せんせい、この名前、なんて書いてあるの?」と尋ねてきます。まだカタカナは読めない子どもが多いので。
「ヘビイチゴって書いてあるよ」と答えると、
「そっかー、この黄色い花はヘビイチゴっていう花なんだ!」と嬉しそうに言い合います。

 最初は図鑑の物珍しさに夢中になっているだけかな、とも思いましたが、連日、農道のお散歩が続いても、子どもたちの興味は変わらず、夢中で、実物と挿絵の花や虫を見比べて調べていました。

 前職では、大学でアクティブラーニングを実現する授業設計をしていた身としては、これぞアクティブラーニング!と感嘆しました。子どもたちとI先生との対話、図鑑という仕掛け、自然あふれる農道という環境。これらにより、子どもたちとI先生は「遊び込んで学ぶ」という保育園型アクティブラーニングを実践したのでした。

 そして、先週、この事例も含めて、園内研修の会議で、保育士全員、各自の「遊び込み自慢の成功例・失敗例」の報告と共有をしました。こんなステキな事例が今後も増えていくことを期待しつつ。

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大人の眼がなくても

 この写真、スリッパをそろえている当人に気づかれないようコッソリ撮りました。

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 トイレスリッパの位置を記しておき、子どもたちが揃えて脱ぐことを促している保育園、幼稚園は多いことと思います。ですから、このような光景も幼稚園や保育園では珍しくないかもしれません。

 しかし、大人の眼がないときにも、きれいに並べなおす姿は、やっぱり何度見てもステキだなと思います。そろえる子どもが良い、そろえない子どもが悪いということではないのです。誰かに褒められたいとか、承認されたいとかいう思いなく、自分が良いと思う行動を自律的にとれるということが素晴らしいと思うのです。

 ちょっと迷いましたが、そろえ終わった子どもに「見てたよ、ありがとうね」と言いました。はにかんだような嬉しそうな笑顔をしていました。

 この自律性をすくすく伸ばすためには、もしかすると黙って見守っていたほうがよかったのかな、と、今でも少し迷っています。でも、きっと、彼らは、彼女たちは、大人が見ていなくても、また次も黙々とスリッパをそろえてくれると信じています。


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