野田氏は飛んでもない自分大好きの「自己陶酔男」だ。
日々雑感より
昨日(11/14)の党首討論で解散を表明した野田氏の言葉は自分の言葉に酔っているとしか思えない論理だった。選挙制度改革への賛成を自民党総裁の安倍氏に求め「協力する確約」で解散すると言ったのだ。
国民に信を問うべき案件は選挙制度改革ではないはずだ。しかも「消費増税」を国民に求めるなら国会議員も身を切る覚悟でしかるべきだから「選挙制度改革が成立するまで歳費削減をしよう」と持ち掛けた。
この年末の景気悪化の中で政治空白の選挙を打つぺきだったのか、むしろ来年10月に「消費増税」を2014年に実施するための景気判断をする際に、この4月から始まる来年度予算で財政出動を強力に行って瞬間風速ででも景気浮揚の経済指数を作り上げる必要があるため、財務省が無能無策の野田氏に見切りをつけ、解散総選挙に野田氏と安倍氏を誘導したた、との指摘があるほどだ。
政治は国家と国民のためではなく、官僚のためにあると言っても良い状況だ。野田氏が民主主義制度に誠実であるとするなら、まずマニフェストになかった「消費増税」に突き進まなかったし、「消費増税」に突き進むなら国会議決前に、まず解散して国民に信を問うべきだった。自公と手を握って「解散と引き換え」に「消費増税」を決める姑息な取引をすべきではなかった。野田氏は神聖な首相の解散権ですら、「消費増税」だけを決めた「税と社会保障の一体改革」との取引道具にしてしまった。なんという愚かな首相だろうか。
党首討論でいかにも自分は嘘吐きでない、と野田氏は解散日を口にした。それも激昂した口調で「自分は嘘吐きでない」と弁明する中で「シテヤッタリ」とのほくそ笑みさえ浮かべて。これほど自分大好きの嫌悪感さえ覚える「自己陶酔男」を私は知らない。
民主党は混乱に陥り大勢の離党者が出るようだ。なぜ9月の党首選で民主党国会議員は野田氏の資質を見抜いて交代させなかったのだろうか。だから今日の民主党の瓦解へと繋がるバカな選挙は野田氏を代表に選んだ民主党国会議員に責任がある。
気色悪い「自己陶酔男」の眼には超円高のまま景気後退の年末を迎える国内企業経営者の苦悩は見えていない。間もなく雪に閉ざされる被災地の苦悩も見えていないし、デフレ経済でここ10年以上も散々痛めつけられている庶民の暮らしも見えていない。
ただ財務官僚に操られて国民の過半数の批判を排して「消費増税」に突き進んだ<カッコイイ僕チャン>が脳内アドレナリンを横溢させ、傍目には錯乱でしかない「解散の雄叫び」を歌舞伎役者さながらの大見得を切っていると勘違いしているのだろう。彼はまさしく自己陶酔の中にあった。これほど愚かな男は私の生涯で認識している限り初めてだ。政治家が適切な議員定数を決めるのはきわめて当然で、多くの地方議会では率先して自治法に定める議員定数を大きく割り込む削減を自発的に行っている。大見得を切るほどのことではないし、それを解散の取引に使わなければならないとは国会議員がいかに劣化しているかの証拠に他ならない。
解散を口走った後なのか前なのか、野田氏は米国のオバマ氏に電話して「TPP参加」を確約したそうだ。なんという愚かな首相だろうか。彼はTPPの中身を御存知ないのだろうか。そしてオバマ氏がTPP参加を日本に求めて来るのは日本のためではなく、米国が東アジアに貿易進出する「踏み石」としての日本が必要なだけだ、という米国の戦略を承知してのことなのだろうか。
そのために米国は日本の国内制度だけでなく商慣行まで米国式に塗り替える手段としてTPP参加を強制しているに過ぎない。だから米国ポチの官僚は政治家にTPP参加を求め、官僚の機関紙マスメディアもTPP参加熱を煽っているのだ。
政治家は国家と国民のために働くべきだ。国会議員がその職を賭すとすれば「嘘吐きと呼ばれないため」ではない。それはたとえば米国から垂れ流されるドル安政策に対抗して円安政策を強力に行い、米国の逆鱗に触れて米国のポチに過ぎない検察の強制捜査が入り官僚の機関紙に過ぎないマスメディアによる嵐のような退陣の大合唱に、矢尽き刀折れて「国家と国民のために」退陣するのなら話が分かる。日本国の首相ならそれだけの大きな足跡を戦後憲政史上に遺す大物であって欲しい。党首討論で筋違いすらも分からず選挙制度改革と引き換えに解散を叫ぶ「自己陶酔男」を首相に戴く国民の不幸を痛感せずにはおられない。
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