ですが、直前キャンセルしてはいけない、という責任感もあったのか、仲介団体のアイセックの学生が、安全だから大丈夫と説得して行かせたとか・・・とにかく、不安を抱えたまま旅立ったのは間違いないようです。
本人のツイッターが残っていて、怖がっているのが伝わって来て何とも言えない気持ちになります。 本人の責任も勿論ですが、治安の良くない地域にそんなスケジュールで渡航させたアイセックにも問題があるのは、あきらかです。
少なくとも、現地の迎えが確保出来てない状態で無理に行かせるのは間違っています。被害者の英語能力うんぬんと批判する人がいますが、まず、ルーマニアでは、英語は、一切通用しません。もともとルーマニア語はラテン語でした。(ローマ+ニア)それを旧ソ連が無理やり、キリル文字に転写したので、空港に書かれているキリル文字は、英国人でも読めません。実際に、インフォーメーションはどこかと英語できいても、空港の係員でさえ、通じる人はいませんでした。
しかも、空港にはホテルもありませんし、空港近辺にいるのは、明らかに、ペルソナ・ノン・グラータばかりです。 この空港の最大の問題点は、合法な公認タクシーの入れるところは制限されていて、正規合法タクシー乗り場が少し離れたわかりにくい場所にあることです。 ですから、空港から降りてすぐに声をかけるのは違法タクシーばかりというわけです。
アイセックは、このような特殊な危険な地域であることを、事前に、被害者に伝えたのでしょうか???そして、なにを根拠に、安全な地域だと言ったのでしょうか???アイセックの代表はツイッターで、被害者の冥福も祈らずにいいわけに終始しています。
今朝のニュースでも、ルーマニアのアイセック事務所に記者が潜入していましたが、照明もついておらず真っ暗な事務所で人の気配もなく、実質、形骸化しているような感じでした。ルーマニアの事務所は、実質、機能ていなかったのでしょう。だから、被害者が渡航する当日になって、迎えに行く人が都合が悪くなったと連絡したのでしょう。
被害者の女子大生は、今迄も海外旅行の経験もあるようですし、夜の女性
単独行動の危険性は良く知っていたと思われます。
でも、ウィーンでトランジットをしてルーマニアに着いたというと、成田を出発してから丸一日近く経っていることになります。 おそらく緊張と疲労で精神的に限界だったんでしょうね。だからといって、夜の空港に一人で泊まれるほどタフなお嬢さんでもなく、すがる思いでタクシーに乗ってしまったのかもしれません。
経験のある方も多いと思いますが、ヨーロッパ旅行で個人手配の場合、迎えが来ないのはしょっちゅうです。たった15分フライトが遅くなっただけで、帰ってしまったこともありました。そんなとき夜中ではどうにもなりません。インフォメーションが機能している時間ならば、ホテルやタクシーを確実に手配することもできますが・・・・・・。 しかし、ルーマニアの場合、インフォーメーションでさえ、英語が通じないのですから・・・・・・。
で、空港に着いたら、迎えに来ているはずの仲介団体のスタッフの姿が無い。
おそらく、一人で移動しようとしたのだと思いますが、おそらく、犯人の男性が「このあたりのタクシーは料金をぶったくって、人のいないところで降ろしてしまう。」 などと女性に話しかけて、親切を装って同行を買って出たのでしょう。
一人で行動するよりは、男性と行動した方が良いと、誤った判断をしたのでしょう (実際には、海外では女性が一人で夜のタクシーに乗るなんて、クレイジーです)。
夏休みの海外での就業体験は、昨今の就職氷河期での就職活動において、大きなアピール、武器になると思われます。 ただの観光旅行とは違って、就業体験を選び、民間でなく学生の仲介団体を選んだ点、おそらく真面目なお嬢さんだったのだと思われます。
おそらく、今後も、女子大生の就職機会は厳しいため、今回の被害者のように、海外のインターシップを目指す女子大生は増えると思います。
なので、この事件は、全く他人事とは、思えません。
この被害者の女性の場合は、不安を感じた時点で、たとえ無責任だと思われても、意気地無しだと思われても、空港で渡航をキャンセルするべきだったと思われます。時には、そういう、ネガティブな判断も自分の身を守る為には必要だと思いました。
そして ・・・・ 成田空港で初めて知らされた、ということは
被害者のご両親は「迎えが来ない」という事実を、事前に知らされていなかったということになります。
せめて、一日前にでも知らされていたら、ご両親がきっと出発を反対されたのではないでしょうか。
海外に出発するか、キャンセルするか、の重要な判断を飛行機出発直前の
短い時間で、しかもひとりでしなければならなかった被害者女性さんの不安な気持ちを思うと 本当に痛ましく思います。
そして、現地で自分待っている生徒さんやお世話になる方々のことを思うと
自分勝手にキャンセルをしてはいけないとの責任感もあったのでしょうね。
被害者の女性としては、精いっぱいのことをやったのだと思います。
改めて、心より、ご冥福をお祈りいたします。