8月11〜12日に行われた毎日新聞の世論調査でも、民主党の支持率は10%と、やはり政権交代後の 最低レベル。 野田佳彦内閣を「支持しない」人の割合は52%に上り、輿石東幹事長を筆頭に、民主党幹部たちが 選挙を先延ばししたがる理由がよく分かる。 ここで、恐るべきデータを提示したい。本誌は8月4日号で、全300選挙区の当落シミュレーション を実施したが、その際、民主党は小選挙区で49議席(自民党は73議席)を獲得するに止まると予測。 仮に大阪維新の会 が全選挙区に候補者を擁立すれば、その約半分、148議席を獲得すると試算した。 しかし、前述のような各種世論調査を見ると、本誌の予測は控え目である可能性が出てきた。 たとえば日経新聞の世論調査では、民主党が大きく支持率を落とす一方で、「無党派層」は 過去最高の32%に到達した。 この「無党派層」こそ、'09年の選挙では民主党大躍進の原動力となった?票田?である。 ではその、現在の民主党の支持率の倍近い割合を占める層が、次期衆院選ではどこに向かうのか? その受け皿となる 可能性がもっとも高いのが、「大阪維新の会」であるのは間違いないだろう。 「毎日新聞の調査でも、?比例の投票先?という質問に対し、民主党14%、自民党21%など、 既成政党が 軒並み低調であるのに対し、『その他の政党』が24%となっている。?既存の政党では ないその他の政党? という声が指し示すのが、まもなく国政政党に脱皮する、大阪維新の会で あるのは確実です。 つまり次の選挙で、維新の会は既存のどの政党よりも、大量の票を獲得するポテンシャルを 秘めているということに なります」 (民主党選対関係者) 閣僚だろうが幹部だろうが 次ページのリストを見ていただきたい。これは、民主党の小選挙区選出議員を「落選危険度」 順にランキングしたものだ。 「落選危険度A」とは、本誌のシミュレーションで、民主党の票減少が軽微であった場合でも、 落選する可能性が高い議員のリストである(民主党が野党に甘んじた'05年の衆院選で候補者が 獲得した票-20%)。 この時点で落選してしまう議員が、すでに114名。シミュレーションでは、減少分は維新の会 候補に流れるものとしているが、仮に各選挙区に維新の会候補が存在しなくても、他党に流れれば 同じことで、 民主党の大敗は免れない。 鹿野道彦前農水相(山形1区)、細川律夫前厚労相(埼玉3区)、海江田万里元経産相(東京1区)、 長妻昭元厚労相 (東京7区)、原口一博元総務相(佐賀1区)など、閣僚経験者ですら、この段階で 落選候補だ。 「落選危険度B」(前出の基礎票-25%)になってくると、より深刻である。この中には、今期限りで 政界を引退するという渡部恒三元衆院副議長(福島4区)も含まれるが、松原仁国家公安委員長 (東京3区)、古川元久 国家戦略相(愛知2区)、前原誠司政調会長(京都2区)、樽床伸二幹事長代行 (大阪12区)ら、党の現役幹部たちが 名を連ねてしまっている。 さらに次の「落選危険度C」(基礎票-30%)では、冒頭で厳しい情勢を紹介した鳩山元首相が リストアップされる。実態として鳩山氏が落選しそうなのだから、この「ランクC」も、完全に? 危険水域?だ。 「鳩山さんにまったく余裕はなく、7月以降は毎週のように地元入りして、地域の祭りや 後援会回りをしています。幸夫人も月に2~3回は地元に入り、料理教室などを開いて主婦層に夫を 売り込んでいます。 相当危機感を抱いていますよ」 (前出・後援会幹部) このランクには、もう一人の首相経験者、菅直人前首相(東京18区)も入っている。実は、 菅氏のほうも大ピンチである。 「民主党への逆風に加え、衆院選挙区の区割り問題で、東京18区にも変更が加えられる可能性が あり、菅さんが不利になると見られています。菅さんが生き残れるかどうかは、伸子夫人に かかっているでしょう。 伸子さんは夫の代わりに選挙区じゅうをくまなく回り、民主党内では?ノブコ・ローラー?と 揶揄されているほど。彼女が倒れたら、菅さんはおしまいです」 (菅氏の側近の一人)
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2012年09月10日
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