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炎のストッパーとして、広島カープの黄金時代を支えた津田恒実投手の野球殿堂入りが決まった。しかも、同じく黄金時代を支えた北別府学投手と一緒に殿堂入りが決まったというのは、カープファンばかりでなく、多くの野球ファンにとってうれしいニュースだと思う。 自分は、津田投手が活躍していたころ、小学校低学年でちょうど野球に興味を持ち始めたころなので、ギリギリ記憶にある。
津田投手は、ドラフト一位で広島カープに入団し、ルーキーから先発で活躍し、新人王を獲得した。しかし、その後は血行障害などさまざまな故障に悩まされて低迷した時期したが、1986年にストッパーして復活し、チームの勝利に貢献した。
活躍していた時期はそれほど長くはないが、ファンにとって「記憶に残る選手」。
有名な言葉は「弱気は最大の敵」
普段は、温厚で優しい津田投手が、ひとたびマウンドに上がれば闘志むき出しで、ほぼストレート一本で打者に立ち向かっていくというようにスイッチのあることが、より多くの人を引き付けたのだと思う。
自分も柔道を続けているのでわかるが、勝負事ではまさに「弱気は最大の敵」。気持ちで負けてしまえば、勝負事でいい結果は残せない。ただ、自分は、やみくもに強気なだけがいいとも思わない。
津田投手の場合、もともとの優しい性格な上に、入団二年目からしばらくさまざまな故障で低迷して苦しんでいる。そんな中で、自分の弱さなども受け入れた上で、ひたむきに努力してあらゆる障害を克服して、ストッパーとしてマウンドで勝負強さを発揮できたのだと思う。
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写真は、2008年に広島市民球場に行った時に自分のおみやげで買った「クリアファイル」と1989年ころの津田投手の野球カード(マーメイドアイス)。
広島市民球場は、2008年をもって公式戦は行なわれておらず、壊す予定のようだ。原爆で一度は廃墟となった広島復興のシンボルの一つとして1957年から使われ続けてきた。球場のある場所が市街のど真ん中にあることを考えても、広島市民球場、広島カープが広島の方たちにとって、どのような存在であったかがわかった気がした。
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プロ野球について
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埼玉西武ライオンズからポスティングにて、メジャーリーグへの挑戦を希望していた中島裕之選手が、西武に残留することになった。
ポスティングによる入札にて、ヤンキースが交渉権を獲得したが、交渉が決裂した。
ヤンキースが提示した条件は1年契約で年俸80万ドル、しかも1年後のFAは認めず、自動的にFAになるまでの6年間は保有権を確保するものだったそうだ。
ヤンキースは、中島選手を内野の控えとして評価しており、要は、控え選手にまで好条件は提示できないということだと思う。ヤンキースの内野手は、一塁がテシェイラ選手、二塁がカノー選手、三塁がAロッドことアレックス・ロドリゲス選手、遊撃がジーター選手と固定されており、控えにも若手のヌネス選手がいる。
要するに、中島選手と無理に獲得する必要はなく、もし、中島選手を獲得できなければ、代わりの選手を補強するだけのこと。昨シーズンは、元アスレチックスの主砲だったチャベス選手と契約したが、今シーズンも誰かを補強することになると思う。
個人的には、中島選手が西武に残ることによって、パリーグのペナントレースは面白くなる。ソフトバンクから、和田投手(オリオールズ)、杉内投手、ホールトン投手(共に巨人)、日本ハムからはダルビッシュ投手などが抜ける予定で、スター選手がいなくなってしまう。その中で、中島選手が残ることになるのは、大きいと思う。
ただ、順当にいけば、それは一年限定ということでもある。一年後にFAで中島選手を本当に必要としているチームに移籍する方が、本人にとってはいいような気がする。(今でもサンフランシスコ・ジャイアンツあたりならば、レギュラーで出場できるチャンスは十分にあったと思います)
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一方で楽天の岩隈久志投手がマリナーズと1年契約を結んだ。昨年は、アスレチックスがポスティングによる交渉権を獲得したが、結局、契約には至らなかった。このときは4年契約で今回は1年契約。
契約内容はともかく、今のマリナーズならば先発4番手はほぼ確定だと思う。(アスレチックスは先発5番手を他の投手と争うことになっていましたし、アスレチックスが本拠地移転をにらんでのチーム再建の真っただ中なので、岩隈投手の立場も安泰ではなかったことを考えても、今オフの移籍で正解のような気がします)
マリナーズは、エースがヘルナンデス投手、2番手が若手のピネダ投手、3番手がバルガス投手だが、4番手以降は決まっていない。岩隈投手は、チームの浮き沈みのカギを選手の1人だと思う。
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今回の動きで感じたのは、ポスティング制度の問題もあるが、移籍するタイミングの難しさ。本人がメジャーリーグに行きたくても、各チームの事情も深く影響してくる。
岩隈投手のように、契約条件はそれほどよくなくても、本当に必要としているチームでプレーすることが本人にとってもチームにとっても一番いいと思う。
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東京ヤクルトがラスティングス・ミレッジ選手を1年契約で獲得した。
外野手のミレッジ選手は、ニューヨーク・メッツのトップ・プロスペクト(有望株)だった。3割、30本、30盗塁ができる能力がありながら、素行不良も問題で、なかなか才能を開花されることができず、ナショナルズ、パイレーツと渡り歩いた後、今シーズンはホワイトソックス傘下の3Aチームでプレーした。
まだ26歳という年齢を考えても、才能が開花してとんでもない成績を残す可能性は十分にある。ただ、素行不良が問題で、チームの士気に影響を与える可能性もある。
東京ヤクルトは、助っ人外国人選手の補強には定評があるが、ミレッジ選手のような、メジャーでもトップになれる才能を持ちながら、それを持て余しているという選手は、今までにはいないタイプ。
青木選手の抜けた穴を埋めるべくして補強した選手だが、大きな賭けとも言える。
見ている方は、どうなるかわからないという意味でも非常に楽しみ。アメリカから日本へ、プレーする環境が変わることがプラスに作用して、才能の完全開花を期待したいところ。
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その東京ヤクルトで今シーズンまでプレーしたジョシュ・ホワイトセル選手が千葉ロッテと契約を結んだ。ロッテは、限られた予算の中で、強打の助っ人外国人選手の補強を進めていたが、ホワイトセル選手はその補強ポイントには合致する。ただし、一塁の守備力に問題があるため、指名打者での起用のほうが無難か。ならば、打撃にはややムラがあるものの、長打力はあるし、守備も内野ならばある程度はこなせるカスティーヨ選手を残してもよかったのでは、と思ってしまう。
さらに、元巨人のグライシンガー投手とも契約するようだ。2人とも、日本で実績がある上に比較的安価で獲得できるようだ、
ただ、目新しさがないのが、物足りない。ロッテは、ペン投手、ロサ投手の残留は決まっているので、あと一人くらい、マイナーリーグから野手を補強してもらいたいと思う。(バーナムJr選手のようなタイプもありだと思います)
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千葉ロッテは、巨人からFA宣言した大村三郎選手の獲得を表明した。巨人では、出番に恵まれていたとは言えないが、走攻守においてまだまだ主力として十分に働ける力はあるはず。しかも、選手会も務めていたように、人望もあり、千葉ロッテには必要不可欠な選手だと思う。
前のフロントとはいい関係ではなかったようだが、フロントが一新されたことで、復帰には差し支えないはず。
巨人から人的補償を要求される可能性もあるが、それは仕方ないと思う。
個人的にも、サブロー選手の千葉ロッテ復帰を強く希望しています!!
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今オフは、助っ人外国人選手の移籍が多い。
まずは、巨人を退団したラミレス選手。当初は、DH制のあるパリーグのチームが有力視されていたが、ここにきて横浜移籍が有力になってきた。個人的には、千葉ロッテか楽天あたりかと思っていたが、資金面の問題とかもあったのか?
次に、西武を退団したフェルナンデス選手。ひさしぶりにベストナインを獲得したフェルナンデス選手だが、楽天に復帰するのが濃厚のようだ。楽天は、山崎選手が退団し、打力のあるDHか一塁を守れる選手の補強を目指していて、当初は、ラミレス選手の獲得を狙ったが、ここにきて、かつて所属していた楽天への復帰が決まりそうだ。
元のチームに戻るといえば、ソフトバンクを退団したオーティズ選手。今シーズンは、ソフトバンクの選手層が厚く、ひざの故障にも悩まされて不本意な成績に終わった。守りはひざの故障も考慮すると厳しいかもしれないが、打撃だけならパワーもあるし、まだまだやれると思う。そこで、かつて所属していた千葉ロッテが獲得に名乗りを挙げたようだ。
個人的にはオーティズ選手の復帰はアリ。ただ、まずはラミレス選手獲得を優先して、それがダメなら、オーティズ選手やスレッジ選手の獲得を狙ってほしいと思う。
そして、スレッジ選手は、千葉ロッテの他にも、古巣の日本ハムも獲得を考えているようだ。
ソフトバンクで今シーズン19勝をあげて最多勝にも輝いたホールトン投手は、ソフトバンクを退団濃厚のようで、巨人が獲得を狙っているようだ。ただ、ホールトン投手は、今シーズンが出来すぎの感もあるので、そのへんも考えて、ソフトバンクが無理に引きとめようとしなかった可能性もある。
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海の向こうのメジャーリーグのニュース。元千葉ロッテの監督で、レンジャーズやメッツでも監督を歴任した、ボビー・バレンタイン氏がレッドソックスの監督就任が決まったようだ。
レッドソックスは、今シーズン終盤に大失速してプレーオフ進出を逃し、エプスタインGMとフランコーナ監督が責任を取って辞任した。レッドソックスは、毎年ヤンキースやレイズと首位争いをしてきたが、来シーズンからのチーム再建をバレンタイン氏に託した。
レッドソックスは、抑えのパペルボン投手がフィリーズに移籍し、またDHのオーティズ選手の去就が微妙な状況。先発投手も今シーズンは不振だったが、実績十分の先発右腕ラッキー投手が手術で来シーズンの復帰が絶望。また、松坂投手の復帰も来シーズン半ばになる予定で、来シーズンは、ここ数年、チームを支えてきた主力の何人かを欠いた戦いを余儀なくされる。
就任一年目から、バレンタイン監督の手腕が問われる。
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大毎オリオンズ(現千葉ロッテ)、阪急ブレーブス、近鉄バファローズで監督を務めた、西本幸雄さんが亡くなった。91歳だった。
つい先日、立川談志師匠が亡くなったと思ったら、今度は、プロ野球史に欠かせない名将の死。
西本さんが1981年まで近鉄の監督を辞めた。自分が生まれたのが1981年。ということで、西本さんが監督をやっていたときはリアルタイムではない。ただ、千葉ロッテ、そしてパリーグファンの自分が、昔の野球関係の本に目を通す時に必ず出てくる名前が「西本幸雄監督」だった。
1960年に大毎オリオンズの監督に就任していきなりリーグ優勝。しかし、大洋ホエールズとの日本シリーズに敗れた際、采配について永田オーナーと揉めてそのまま退団し、阪急で5度、近鉄で2度リーグ優勝しながら、一度も日本一になれなかった。
とくに1979年の近鉄対広島の日本シリーズが有名で3勝3敗で迎えた第7戦。「江夏の21球」で有名だが、広島が4対3で1点リードで迎えた9回裏に、近鉄が無死満塁の絶好のサヨナラのチャンスを作るも、広島の抑えだった江夏投手から、代打佐々木恭介選手が三振のあと、石渡選手のスクイズを外して三塁ランナーの藤瀬選手を刺して、石渡選手を三振に打ち取って広島が日本一になった。
リアルタイムでなくても、本や映像を何度も見た。
武骨で鉄拳制裁も辞さぬ厳しい指導が有名だが、「西本監督のゲンコツは誰よりも痛い・・・、けど、誰よりも熱い」という言葉があるとおり、熱血な名将でも有名であった。
日本一にはなれなくても、弱小だった阪急や近鉄をリーグ優勝にまで導いたことは、本当にすごいと思う。阪急の監督時代は、巨人がV9の時代だったし、近鉄時代は、前期後期のプレーオフ制の中、劇的な勝利を重ねて日本シリーズにまで進出したが、2回とも広島の前に、3勝4敗で敗退し、日本一になることはできなかった。
自分の中では、近鉄の監督をしていたというイメージがすごく強い。「イケると思ったらダメ。ダメと思ったらイケる」という近鉄の伝統は、2004年に近鉄が消滅するまで変わらなかった。
1989年も西武、オリックスとの3つ巴の優勝争いで西武投手陣を粉砕してリーグ優勝するも、日本シリーズでは3連勝のあとに巨人に4連敗して日本一を逃した。2001年もマジック1で迎えたオリックス戦で、2対5とリードされた9回裏無死満塁の場面で、北川選手が代打逆転満塁ホームランを放って6対5で勝ち、リーグ優勝を決めたが、日本シリーズではヤクルトに屈して日本一にはなれなかった。
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西本監督を一度リアルタイムで見てみたかったとつくづく思う。
ご冥福をお祈りします。
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