こうちゃんが3ヶ月の頃・・・
パパのお姉さんから頂いた、1冊の本。
この本に出逢い、あたしは、心からホッと胸が落ち着いた。
母親の自己満足の世界に入ってしまうのか・・・そう思われちゃえば、
それまでだけど・・でも、それでも。
声のないこうちゃん。自分の感情を表現であらわせられないこうちゃんとの
生活に、この5年8ヶ月、様々な思いがあった。
この本は、障害を持つ子供が(語りかけの文章で)両親へ思いを
伝えている本。
あたしは、この本を読んで、自然に涙が溢れて溢れて止まらず、
初めて目にした日は、最後まで、読むことができなかった。
こんちゃん亡き、今でも、この本はあたしにとっての宝物。
☆生んでくれてありがとう☆ 絵・文= 葉 祥明
ママ、ボクがうまれたとき、ボクのカラダのことをしって おどろいたでしょう?
ごめんね。 ボクがみんなとすこしとがっているんで、心配したんだね。
でも、ボク、小さいけれど、ほら、こんなにやわらかくて、あったかい。
そして、一生懸命にいきようとしてる。
ボクのカラダは、けっしてまちがいや、ぐうぜんで こうなったんじゃないんだ。
もちろん、なにかのつぐないなんかでもない。
ボクがほかの子とちがうのには ふかいわけがあるんだ。
なんだかボク、おかしなことをいってるみたいにおもうかもだけど、
このカラダそのものが、ボクのすべてではなく、そのおくにいて、カラダをいかし、
うごかしているのが、本当のボクなんだ!
ボクは、しっていた。
ママのおなかのなかで、この体が できるまえから・・・。
ボクが、どんなふうにうまれるかを。
それだけじゃなく、これからさき、ボクがどんなせいかつをし、
どんなじんせいをおくることになるのかも ぜんぶわかっていたんだよ。
すべてをわかったうえで、ボクはママをママにえらんだ。
なぜって、こんどのじんせいで ボクがチャレンジしようとしていることに
もっともふさわしいカラダのボクをうけいれる おおきな、おおきなあいが、
ママにはあったからだよ。
ママもこころのどこかで、そうかんじていなかった?
そう、これはボクにとって、たいせつなチャレンジなんだ!
このせかいで、ハンディキャップをもって いきることが、どんなものであるかを
けいけんするための・・・。
このカラダで、ボクはじぶんが どこまでがんばれるのかを ためすつもりさ!
うまくいえないけど、このカラダは、ボクじしんがのぞんだものなんだよ。
だからママは、もうじぶんをせめたりしないでね。
むしろボクは、ありがとうって、いいたい!
こんなふうにうんでくれたママに、こころから、ありがとうって・・・。
省略
ボクがせいいっぱい、いきることで、みんなにつたえられることがいっぱい
あるとおもうんだ。 いきること、あいすること、いのちのすばらしさ、ふしぎさ・・・
それを、ママやパパや、きょうだいたち、まわりのひとたちにかんじてもらえたら
ぼくはとてもうれしい!
省略
ママ、ボクをみて!
これがボク、ありのままのボク。だけど、ママ、これからさきのことを
かんがえておそれないで!あきらめないで!なにがあってもだいじょうぶ。
このよにおこることには、すべていみがあり、むいみなことなんか、なにもないんだ。
おおきな、おおきな、みえないちからをしんじて、あんしんしてこのことを
うけいれればいいんだよ。
省略
ボクのねがいは、ママがだれにもひけめをかんじることなく、むしろほこりをもって、
いきてほしいってこと。
きそいあったり、くらべたりするせかいとはちがう、おだやかで、おもいやりにみち、
やさしいせかい。それが、ボクのいきているせかい。ママもみんなも、すこしずつ、
そのことがわかってくるはずさ!
ママ、ほんとに、ボクをうんでくれて、ありがとう!
パパ、ボクをうけいれてくれて、ありがとう!
みんなで、とくべつの、とびきりのじんせいをあゆんでいこうね!
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