上総たち

今更、痛いだなんて言わせないんだからっ!!:基本週一の更新です 題名に釣られてきた方は申し訳ない、ほとんど内容とは関連ないです;

火と硫黄

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どぉも、唐突に始まって中途半端に終わることでまた一つ物語が終わります、兵影丸ですw
最近、武装神姫のpspゲーム版にハマってしまってますw だれか持ってる人がいたら対戦したいですね!

いやはー、テストが返ってきましたよ・・・
お、生物いいじゃん!化学も良いし、数学もなかなか・・・ ・・・・・・ ・・・ ・・・ェ、英語ぉぉぉぉぉっ!!
日本史がぁぁああぁぁあ! 助けてくれよ世界史っ!・・・せ、世界史?冗談だろ・・・世界史いいいぃぃぃぃっ!!!
まさか現代国語まで・・・ ッ―――漢字だ!そうだ、漢字がすべて悪いんだ!!憎きかな漢字!
お前だけは信じていたぞ古典文学・・・ よくぞっ よくぞ生き残って―――!

ハイ、というわけで寸劇はここまでにしてw
リアルに先生に「お前、なんで文系来たん?」って言われました
友人に「ここはお前のいるべき世界じゃないんだっ!!」「元居た場所へ帰れ!人間を無礼るなぁ!」と言われたので、「それでも、僕には帰る場所がある!待っていてくれる人たちがいるんだっ!」と言っておきましたw
愉快な仲間達ですw
そんなことよりも、最近ちょっと数えてみましたらですね、数えてみたらですよ奥さん!
集めている漫画の続巻でまだ買っていない奴=20over
よしバイトしよう! ・・・というわけで、親が唯一認めてくれるバイト(学校斡旋の郵便局)をするために頑張っている毎日です!(赤点があると斡旋してもらえない)
だれか親の許諾なしで働けるバイト知りませんか・・・?

でわでわ、うp主兵影丸の絶対駄作必死シリーズ第四弾、一章八話目始マックス!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「いたいた、ロト!」

家の奥からサラが出てきた。

そろそろ遅起きのロトでも働かなくてはいけない時間。

「うちの人はもう南門に行ったよ、手伝ってやっておくれ」

「・・・はい」

農業を日課にしていない者や子供たちの仕事、それは戦の後始末である。

昔は人の死体を焼くことが多かった、今はヤハウェの死骸を埋めることの方が多い。

入口の土壁に立てかけてあったスコップを手にとって、まだわずかに煙硝の薫が漂う方角に足を向ける。

昨日、雨に打たれて駆け抜けた道だ。

「お昼にはお弁当届けに行くからねーっ」

振り向いたロトの白髪が反射したのは、果たして天と目の前どちらの太陽だっただろう。

そして、一瞬の後にその白髪に影が落ちる。

朝日を遮って、羽音がソドムの街に舞い降りようとする。

このききなれた甲殻音は・・・

「ロトォーッ!」

どんっ、と胸を突かれてロトは土畳の通りを無防備に転がる。

目の前がちかちかした。

息が詰まる。

膝をすりむいたが、そんなことはどうでもよかった。

「ネルィ、大丈―――」

あわてて飛び起きる。 瞬間、平衡感覚が無くなった気がしたがどうにか振り返って、そのトビ色の瞳は

映してしまった。

蒼色の瞳ではなかった。

ロトを突き飛ばしたその格好のまま、塩化ナトリウムの結晶が突っ立っていた。

ヤハウェだーっ。

ようやく、遠くの方でそんな叫びが聞こえてきた。

少年の脇をサラがすり抜けていった。―――まるで横にある塩の塊が目に入らないかのように、否、恐ら

く入ってないのだろう、入れることができないのだろう。

サラはそのまま南門の方、アブラハムのいる方向に駆け去っていく。

そんな光景を、白く濁った瞳は凝視していた。

もう、閉じることもないのだろう。

頭上の羽音は明らかに数を増している。

・・・そう、ヤハウェに噛まれると塩になる。

こいつらが、悪いんだ。

少年は唇をかんだ。 切れて血が出た。

血の味、舌で感じた時、トンだ。

少年の中で、世界はなくなった。

なぜ少女は喋らないのだろうか、笑わないのだろうか・・・・・・こんな表情をしているのだろうか?





だから街が火にのまれた。

少年の白髪が硫黄の赤に染まる。

黄色い炎が熱量の濁流となって街を襲う。

炎はまるで意思でも持っているかのように自在にその腕を振り回し、一気に膨らんでヤハウェごと全てを

飲み込んだ。

瞬時に膨張した空気が大爆発を伴って周囲に拡散しようとする。

その気流の動きが炎を旋風に象らせる。 ―――火災旋風。

いつかの光景と同じ。

あたりを深紅の光と硫黄の咽かえるような臭気が満たす。



全てを焼きつくし、吹き飛ばし、生き絶えさせ炎はそのまま四散した。

時間にしておよそ数十秒。

そのわずかな時間で、ソドムの街があった場所は巨大なクレーターと化していた。

地面をえぐるように開けられた穴、周囲、そのすべてが焦土であった。

その中心で、少年は泣いた。

傍らの塩の少女を抱き、命が尽きるまで泣いた。





生存者は二名、たまたま街の外にいて爆風で吹き飛ばされたところが湖であったアブラハムとサラ。

事件後、まるで気がふれたようになった二人を見て人々が何を思ったのか、それは史実を見れば想像がつ

くだろう。

・・・・・・冒頭でも言ったが、歴史は誰かの作り話なのである。

もしかしたら、ソドムもゴモラも神の怒りで滅ぼされたのではないのかもしれない。

もしかしたら、このお話も作り話なのかもしれない。

歴史をどの角度からとらえようとするかはみなさん次第なのである。







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あ、ども、二度目の兵影丸ですw
ところでですね・・・

今回でっ!
なんとっ!
このソドムというっ!
お話はっ!
なんとっ!
なんとぉぉぉぉぉっ!
最終回です!!!

引っ張りすぎましたが、いやぁ何回味わっても、慣れないものですねぇw
最終回って(笑)
たぶん、お話を書きあげた瞬間よりも(今回の場合は一年前)最後の投稿記事を書いているこの瞬間のほうがなんだか
「あぁ、おわったな」
って気になります、不思議ですね

寂しいです、そして、今回もちゃんと全部(失踪せずに)投稿出来たとちょっと誇らしいです
心の片隅には、またストック作品数が少なくなってきて今後どうしようゴニョゴニョとかあるんですけど、ひとまず、嬉しいってのもありますね
複雑なんですよ・・・(笑)

さて、この書庫ではあんまり「なんちゃって小説家」らしい後書きができませんでしたね・・・
例によってのゲスト出演もしませんでしたし、この作品についてあんまり語っていないような・・・

まぁ、パッと思いついて描いた作品ですので、読んでもらえばその時の発想とか思い入れとかは分かってもらえると思いますw


でわでわ、次のシリーズも期待しててくださいね!
来週は雑記ですねw

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どぉも、唐突に始まって中途半端に終わることこの上ない兵影丸です
ところで、こぁは私の嫁です、異論がある人はきっと私の嫁とは別のこぁが嫁なのでしょうw
本文に全く関係のないトピックでしたwww

今週をもって兵影丸は演劇部を引退しました
一時的にですけどw
二年の二学期はずいぶん早いって会う先生同級生みんなに言われてますけれども、これはあれです、私たち上級生が「勉強のため」に引退するのではなく、一年生が「自分たちの力で演劇を創ることに慣れる」ための引退なのです
この冬、我が演劇部の最新鋭がお送りする三十分間の感動を! ・・・てな感じで冬に小さめな公演をぶち上げた後は余力のある二年生も再び再合流しての一年生はパワーアップしてのでお送りするわけです
楽しみですねー

・・・なんだかちょくちょく、このブログが私個人のブログじゃなくてウチの演劇部を宣伝するためのブログのような気がしてなりませんがw

しかし、部活がないというのはなんというかこう・・・ 寂しい、ものなんですねぇ・・・
業後に補習を終えてそのまま自転車置き場に向かっている道すがらとか、特にそう感じます
活気があったというか、満ち満ちてましたから・・・
ウマの合わない先輩や同輩や後輩はいなくもないですが、それも含めて楽しかったですねw
冬季公演が終わったらどうしよう、勉強に余裕があれば舞い戻りますよ!


でわでわ、うp主兵影丸の絶対駄作必死シリーズ第四弾、一章七話目はじましょい!

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「朝だ」

ハイその通り、完全無欠の朝がやってまいりました。

その万年眠そうな目を開くにはもってこいの爽やかな朝日が北向きの窓からも薄く差し込んでいる。

「ねむー」

そうやってダラダラとしていると・・・

「ロトーっ!」

「やべっ」

これもまた、毎朝の恒例だった。

布団から周囲をまさぐって、手の届く範囲内で着替えを済ませる。

どこから見ても物臭太郎そのひとだった。

「やっと起きたね、このネボスケ」

なんとか部屋からはい出したロトは、廊下でサラと出くわした。

「あ・・・おはようございます」

「はいおはよう、床の板目がついてるよ」

そうほっぺたを指差して忙しそうにどこかに去って行ってしまった。

どうやら寝ている間に何度か床に落下していたらしい、確かに触れてみるとそれとわかる跡が付いてい

た。

テーブルにはパンが一切れと牛乳の壺、どうやら他の皆はすでに朝食を済ませてしまったようだ。

土間のかめで顔を洗う。

「・・・冷たい」

当たり前だ。

外に出ると、今日は晴天だった。

「あ、ちゃんと起きてる」

どこかに行っていたのだろうか、ちょうどネルィが広場の方から帰って来るところだった。

手になみなみになった水桶を抱えているところから見て、井戸に水を汲みに行っていたのだろうか。

「おはよう、ネルィ」

そういえばさっき既におはようっていった気がするが、それはこの清々しい朝のせいだ。

「おはよ、今日も頑張ろうね」

水桶をネルィの手から持ち上げるロトと恥ずかしそうに遠慮しながらどこか嬉しそうなネルィ、まさにソ

ドムの朝にぴったりだ。


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あ、ども、二度目の兵影丸ですw
何だろうか、最近「兵影丸」という単語だけ妙に打ち込みが速くなってきてるw

さて、今回は私が小説を書く際にどのように設定を作っているのかでも筆を汚しましょうか
まぁぶっちゃけ、設定なんて考えてませんけどねw なるべく限られた少ない設定で世界観に自由度を与えるという手法は、ニコニコではおなじみの東方とかが有名ですよね

私の作品はどう作者主観で見たってボロボロの全然至らない作品です
なので、読んでくださる人には足りない部分を補完してダメダメな部分を変換して読んでもらうしかないのです
これは作者である私の決定的な技術不足の帰結ですので、猛省して改善すべく努力をしているところなのですが、こればかりはすぐにどうなるものでもないので・・・
なので読んでいる皆さんが脳内で自己流に補完変換してくださるときに邪魔になってはいけない、作者の勝手な思い込みを押しつけて皆さまの思考を阻害してはいけないと思うのです

流れに矛盾が出来ない程度の世界観と状況設定だけを決めて、更に文章として表に出すのはそのうちの何割かだけ
こういった物は作る人のセンスや信念によるものなので役に立たないかもしれませんが、一応私はそういうふうにやっております
もしこれを読んでくださっている小説家、なんちゃって小説家の方がいらっしゃるのでしたら、参考程度にでもしてもらえるとありがたいです


でわ、今回はこの辺で
次回は雑記ですねw 真面目モードの兵影丸は今回限りですよー

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ヅカっていうね・・・

どぉも、唐突に始まって中途半端に終わることをとある事情で一日引きのばしました、兵影丸です

今日は、盟友NASUの通う東海高校の記念祭に行ってきました
何故昨日このブログを更新しなかったかというと、そのレポを書きたかったからです

いやぁ、凄かったですよ
流石は県下No.1の学力校ですね、まずもって、他校の生徒や一般の人の観覧が無制限というところが凄いですね
普通は身内だけでやるものなんですけどね、高校の学園祭なんてものは
おかげで人の入りがハンパ無かったです
そして、今回の本命の「カヅラカタ歌劇団」を見に行きました
これは男子校である東海高校で、男だけでタカラヅカの台本をやろう!という集団でして、今回はNASUが主役を張っていました
仮にも自分も演劇部のはしくれですからね、見る目はあると思っているのですが・・・ 凄かったです
カヅラカタが・・・というよりもナスの歌唱力が物凄かったです
惚れました、惚れ直しました
そして、衣装が凄い!劇の再現度もなかなか、なかなか・・・
愛知工学院専門の人たちが有志でやっていた裏方もですね、自分は名西で照明担当しているので辛めに付けたんですが、それでも照明の人のテクニックは凄かったですw

とにかく凄かったですw

でわでわ、うp主兵影丸の絶対駄作必死シリーズ第四弾、一章六話目始まるんよ

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あり得ないほどに圧倒的な熱量、充満する硫黄臭、塩がはぜる音。

・・・ヤハウェが焼けるといういまだ誰も嗅いだ事のない匂い。

街の防壁の前で、誰もが立ちすくんでしまった。

空を埋め尽くしていた人外の蝿が、無数の火の玉となって次々と荒野に落下していく。

代わりに早くも空を覆い始める煙の筋。

・・・・・・そうして、炎を繰る謎の少年ロトはこの街に、アブラハムの家に転がり込んだのだった。



「ロォトーっ、起きてってばー」

翌朝、この灰色の小さな家には最近の恒例となったネルィの大声が響いていた。

「もーっ、おーきーてーよー、朝だよーっ」

ネルィがほとんど怒鳴りながら両の手でバシバシとたたき続けているのは、一向に起床しようとしない怠

け者の布団の塊だった。

その布団の塊がもぞもぞ動く。

「後五分ー」

・・・ひどい怠け者であった。

構わずさらにネルィがたたき続けるとそれに合わせて抗議のようにもぞもぞも大きくなっていく。

「起きろー、目がとけちゃうぞー」

もういい加減に起きそうもないので、布団ごと引っくり返しちゃおうかとネルィが考えた時、布団がムク

リと立ち上がった。

「・・・・・・眠い」

「おはよう、ロトっ」

布団を着る・・・というより布団に巻きつかれた状態のロトがさも大儀そうに眼をこすっていたが、そんな

早起きに対するささやかな抗議は目の前の輝く笑顔に圧倒されてすぐにしぼんでしまった。

軽い溜息。

どうやら、少年にはこの愛すべき少女に勝てる日は来そうにないようである。

「・・・一応、昨日結構働いて疲れてるんだけどな」

まったくもって遠回しな最後の抵抗。

「うん、お疲れ様」

少女には一切歯が立たなかった。

ロトのほうもどうにかしかめっ面をしようと試みるのだが、目の前にある笑顔を見るとつい口角が上がっ

てしまう。

この街に来るまではほとんどの一切を一人で過ごしてきた少年には不思議な能力であり、また惹かれる魅

力でもあった。

「ご飯食べよ? 朝をちゃんと食べないと、一日働けないぞ」

少年の火を出す能力は、明らかにほかの大人たちが剣を振り回すよりも消耗が激しいのであってできれば

今日はもうしばらくじっとしていたかったのだが、どうやらもう働かなければいけないようである。

「むー、おはよ・・・」

体を捻ると、体内で背骨のきしむ音がした。

「はやく着替えて降りてきてね!」

まるで小動物のように軽やかな身のこなしで部屋から飛び出していく少女を、ロトは羨ましく思った。



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あ、ども、二度目の兵影丸です
カヅラカタと名西演劇部の力量差を感じて少しブルーな兵影丸です

ちなみに私は、寝起きの良い方です
起きて三分で朝ご飯が食べれる人ですので、こういう低血圧で寝起きの悪い人の気持ちや状態というのはあまりよく分からなかったりします
なので、かなり適当に描きました
アレですね、登場人物というのは自分と似せて描いたほうが描きやすいですねw


でわ、次回は雑記です

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どぉも、唐突に始まって中途半端に終わることで非常に眠たいです、兵影丸ですw

文化祭・・・
それは文化部にとっては一大イベントなわけでして、大会と同じようなクオリティで部発表をしたいと切に願うほどのものなのでしょう
かくいう私も一演劇部員としてしっかりと文化祭公演を終わらせてまいりましてね、そこまでは良かったんです

舞台上の照明を扱えるのは教員を含めても演劇部員だけというこの状況
しかも、演劇部内でも照明担当者三名のみがまともに扱えるという状況
模擬店やブース、教室発表を見て回る余裕なんてなかったです

・・・ある意味充実していましたけどねw
文化祭なのに、二日もあったのに、校舎に入ったのが最後の片づけのときだけw
ホームルームの抜けて体育館のステージ裏で仕事してました

いえ、私が頑張ってその分他の皆さんが楽しめれればそれは本望ですし、そう思って生徒会からの照明依頼を受けたのですから


でわでわ、うp主兵影丸の絶対駄作必死シリーズ第四弾、一章五話目始まるぞ

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対するアブラハムも、なぜこの街に腰を据えたのかは誰にも明らかにしようとはしない。

もともと多くを語らない男で、彼についていえばどこか遠くから放浪の旅を始め、ここにたどり着いたと

いう程度にしか街の皆は知らない。

だが、その類稀な剣術と判断能力はこの街の男たちをもってして信頼に導くのはそれほど難くなかったの

である。

死と隣り合わせの街、そんな表現が風に聞こえ始めたのはいつの頃からだろうか。

人々の最も古い記憶の中の街もすでにそんな風に呼ばれていた。

・・・罰を受けた街。

・・・生き残ってしまった街。

どんな記録よりも古い時代から、この街はヤハウェの攻撃にさらされてきたのである。

複眼と昆虫のような羽肢をもち、人の身の丈の二倍はあるその巨体を数百にも並べて、そのとがった顎で

獲物に噛みつかんと迫ってくる、それが今も昔も変わらないヤハウェの姿だった。

この街の辺りには、このヤハウェの侵攻に耐えきれず滅亡を迎えた街が無数に点在していた。

一目見ただけでそれとわかる、塩の柱が林立した不毛の荒野、それがこの人外の魔の手にかかった街の骸

だった。

ヤハウェに噛まれると塩の柱になる。

つまりはそういうことだった。

なんとか街として形を保ち、人間としての意地と覚悟だけで先祖代々のこの地にとどまり続けているのは

最早この街を含めて二つしか残っていない。

塩の柱を抜けるとそこにはヤハウェも塩もない街がいくつもあるのだが、百年経っても一切その正体のわ

からない人外は、そちらに目をくれることはなかった。

ここは、そうして生き残ってしまった街なのである。

さて、二人がこの街に居を構えたその年に、ネルィが生まれた。

色素の薄い碧の髪と蒼色の瞳をもって生を受けた少女は、両親の愛を一身に受けて成長していった。

もともとそういう体質だったのか、はたまた何か別の原因があったのか、ネルィを生んだ直後にサラが体

調を崩し、子を身ごもれない体になってしまったのが夫婦の間では大きな影となったが、兄弟ができない

分さみしい思いはさせまいとネルィを二人ともとても愛した。

・・・もちろん、甘やかしすぎず突き離しすぎない、そんな親としての距離を保つのにとても苦労したが、

その甲斐あってかネルィは大人しめながらも元気ではあった。

そんな幸せと小さなハプニングにまみれたごく当たり前の日々が十二年も続いたころだった。

その日はとても暗い雪の日であった。

寒さなど一向に気にしないヤハウェの侵攻にいつものように家を飛び出してきた面々は、そこで寒さと恐

怖に打ち震える生き物を見た。

空から襲いかかる人外をかろうじて避け、塩の柱の間を掻い潜って走ってくる、子供。

雪雲をそのまま被ったかのような白髪と、ぐるぐるに巻きつけられた紺のマフラー、着ている大人物の外

套は、裾を引きずっているためにボロボロで元の色がなんなのかわからなくなるくらいに泥が跳ねてい

た。

そして、当然のように・・・ 転んだ。

外套の裾に引っ掛かり空中に投げだされる足と、唸りを上げて降下してくる羽音。

後ずさろうと懸命にもがく小さな腕と、死神の鎌のような前肢。

恐怖に見開かれるトビ色の瞳と、ギラギラと妖しくぬめる複眼。

白と茶色ばかりの荒野が、赤く染まった。

炎の、赫に。


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あ、ども、二度目の兵影丸ですw

今回も説明回でしたw
ダメですね、ショートでこんなにも説明に時間をとってしまっていては
精進いたします・・・

ふぅむ、書くネタがない

今回出てきたヤハウェという名前
以前にも一度だけでてきましたね
一応史実ではソドムを焼き滅ぼす正義の大天使だったはずです
今回は怪物として登場してもらいましたが、心の広い大天使様のことなのできっと罰は当たらないと信じています

この物語でのヤハウェのビジュアル的なイメージは、作者の中では蟲といった感じです
あまり読んでくださる皆さんのイメージを誘導したりしたくは無いので詳しくは描きませんが、私の中では明確なイメージが浮かんでいます
・・・というか、小説を書くときはまず頭に自分なりの絵コンテを描いてみると描きやすいですね
そこでイメージをつかんでから、このキャラクターはどう動くのか立場を変えて考えてみると自然とストーリーは出来てきますよねw


でわ、次回は雑記ですねw

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どぉも、唐突に始まって中途半端に終わることって流行るのかな、兵影丸ですw

えー、日付が変わってから大急ぎで書いております
どうも夏休みだと曜日の感覚が無くなっていけませんw

今日は夏休み最後の日です
なんの嫌がらせか、名古屋市の公立高校は8/30をもって二学期に入るそうです
そんな紛らわしいことをするのなら、いっそのこと夏休みを無しにすればいいのに・・・

中学は9/1から二学期だそうです、妹が教えてくれました
なんだよその得意げな顔は! こっち見んなし! アッチ池!
別に悔しいとか羨ましいとか思っているわけではございませんよハイ
あー、もー、だからアッチ池っての鬱陶しい!

てな訳で、今現在既に午前の一時を時計御殿の御針様が挿されておいでです
今日は友人とオープンキャンパスに行ってくる予定です
この夏で二校目です
きっと暑いんだろうなw

でわでわ、うp主兵影丸の絶対駄作必死シリーズ第四弾、一章四話目はじまるんだわな

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「疲れた顔をするのは当たり前だろうが、ほらさっさと家に入んな、風邪ひくぞ」

その様子を見かねたのか、遅れてやってきた筋骨逞しい大剣を背負った男が困り顔のロトからネルィを剥

がしてその頭に拳骨を落とした。

「痛いっ、おとーさん痛いよ!」

その場にうずくまるネルィ。

「ほら立ちなロト」

「ありがとうございますアブラハムさん。 ・・・それ、怪我してるんですか?」

立ちあがるのに貸したアブラハムの手、雨水がわずかに染まって滴っていた。

怪我という言葉を聞いたとたんにまた表情を変えてこっちによって来るネルィをうるさそうに追い払っ

て、アブラハムはニヤリと口角をゆがめた。

「ヤハウェの野郎にやられたんじゃねぇ、大昔のやつが開いただけだ」

そのままガシガシと上げた掌でロトの濡れた白髪を掻き回してからアブラハムは背を向けてしまった。

そういえば、ロトがこの街に転がり込んだ当初の白髪を見ても何も言わなかったのはアブラハムだけかも

しれない。

「―――あんた達ぃ、いったいそんなトコロで何やってんだい! さっさと帰ってきなよって!」

遠くのほうでネルィの母が叫んでいる。

雨はさっきよりも気持ち小降りになってきた。

「おーうサラ、悪かったー」

ニヤリとこちらに悪戯っぽく口を吊り上げてアブラハムがのしのしとサラのほうへ歩いていく。

ロトとネルィもまた、お互いに顔を見合わせて可笑しそうに少し笑ってからそのあとを追った。

今日も、なんとかこの街を護り切れたことに安堵して、また、それを願いつつ瞳を閉じてしまった者たち

について考えながら・・・

・・・・・・

サラは、街でも指を折られるほどの織物の名手で、昔は可愛かったというのが口癖の良き母だった。

齢はおそらく三十半ばか、今もそこだけは昔を思わせる笑顔をいつも絶やさない明るい女性だ。

二十年前に訳のある旅の途中で知り合ったアブラハムと一緒になってからこっち、この街に住みついたの

が十五年前だそうだ。

なぜこんな死と隣り合わせで生きていかなくてはいけない街を選んだのかは定かではないが、本人いわく

「主人が選んだんだ、それについて行くのが妻の役目だよ」

なのだそうだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あ、ども、二度目の兵影丸ですw

今回は説明回です
たぶん次回も説明回です
史実で言うアブラハムというのはロトのおじの名前で、なんとかの谷ってところに住んでいたはずです
別の伝説で既に神様と関係を持っていたので、ソドムの町を滅ぼす際に色々と暗躍したり止めたりと活躍するんですが、それはまたの機会に
サラというのはアブラハムの妻の名で、そのまま引用させてもらいました

ちなみに、友人に聞いてみたら知らないということだったので、天の火が落ちてきた以降のソドムのお話を書きます(ただし、本編には一切かかわりはないです)

 ―――塩になった妻を除いたロト一向(ロトと娘二人)は近くの洞窟に身をひそめましたが、他の人が死に絶えた今では一家が途絶えてしまうという危惧を抱いた二人の娘は、不本意ながら父親のロトに子種を要求します
しかし、そんなことはできないとロトが拒んだので、酒を飲ませて酔っ払ったところで二人ともイタシちゃって子供を産むんです
そのことが絶倫として神の怒りに触れ、二人は自らその罪を悔いながら罰を受けてこの世を去り、ロトもまた発狂してしまうのでした―――

記憶だけを頼りに書いたので、間違ってるかも
壮絶ですねー
旧約聖書ってこういうシーンが意外と多かったりするので、もしかすると意外と楽しめたりするかも・・・
皆さんも挑戦してみてはいかがでしょう? 物語集という体裁なので、読みやすいと思いますよ



でわ、今回はこの辺で
次回は雑記ですねw

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