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『 生物濃縮 』とは、生物が、外界から取り込んだ物質を
環境中よりも高い濃度に生体内に蓄積することをいう。
 
蓄積性のある物質が食物連鎖により生物濃縮を起こすそうだ
 
海に生きる藻類は、ヨウ素、クロムなどを濃縮するだけでなく、
DDT、ダイオキシンなどの化学物質も高濃度の濃縮する、といわれている。
 
食物連鎖を通じて蓄積性の化学物質の生物濃縮が進む場合には、
食物連鎖の高次に位置する生物になるほど高濃度(自然状態の数千倍から数万倍)に濃縮され、
その生物に影響を及ぼす、のだという。
 
 
さきほど、「人体内の放射能除去」のなかでも触れたが、
ようやく、生体濃縮のことが話題に上りはじめているようだ。
 
海の中で、すでに問題が、という報道もあるようだし、
生体濃縮の危険をダイレクトに警告している方もおられる。
 
昭和49年、環境白書にも、以下のような記述がある。
 
↓↓↓
 (前略)蓄積性有害物質は、水中等環境中における濃度が低くても、藻類や魚類に吸収され、その体内で濃縮される傾向がみられる。例えば、PCBについては、ヒブナとシジミをPCB濃度0.001ppmの水槽中で飼育したところ、30日目にはそれぞれの体内から0.55ppm、0.4ppmの蓄積が認められ、550倍、400倍の濃縮倍率を示した実験例(新潟大学医学部)がある。水銀については、現在のところ十分な知見は得られていないが、特にメチル水銀の濃縮倍率は相当高率になるものといわれている。
 しかも、これらの蓄積性汚染物質を生体内に濃縮した生物を食物連鎖において上位のものが摂取するため、いわゆる生物濃縮の傾向が認められることが問題である。(中略)
 食物連鎖上、人間は常に最上位にあることを考えれば、当初は環境中に広く排出された濃度の低い蓄積性有害物質も食物連鎖を通じて次第に人体に高濃度で蓄積される場合があることが懸念される。(中略)
 蓄積性汚染の脅威のもう一つの面は魚介類、農作物等を汚染し、食物としての許容限度を超えて有害物質を蓄積させ、商品としての市場価値を失わせること等によりいわゆる生業被害を発生させるおそれがあることである。(略)
 
  
ヨーロッパでは、ダイオキシンに汚染された草を牛が食べ、
牛の体内に蓄積し、牛乳や肉類、バターやチーズなどの酪農製品が汚染された。
(牛乳の規制値を決め、基準を超えた牛乳は廃棄処分)

日本でも、魚介類の高濃度汚染は食物連鎖と生物濃縮という生態系の構造からすでに起こっている。
(妊婦にマグロの摂取制限を設けるのは、このためであろう)
 
放射性物質も同じように濃縮されていくので、十分注意したい。
 
 
 
これも、放射線物質についてではないが、とてもわかりやすく、
ここにご紹介させていただければ、と思う。
 
↓↓↓
 
蓄積と生物濃縮−実態調査結果から−森林総合研究所
安田雅俊
茨城県自然博物館 自然講座『野生生物の環境化学物質汚染を探る』
2002年10月18日
 
化学物質汚染の恐ろしさ
・食物連鎖で何百万倍にも生物濃縮される
(例)
水(1)→植物プランクトン→動物プランクトン
→小さい魚→大きい魚→魚を食べる鳥(150万)
 
1. 食物連鎖による生物濃縮のため,野生動物は人間よりも高い濃度の汚染物質を蓄積している.
2. 現在のミミズの汚染度はその捕食者にとって問題ではないが,
 モグラの汚染度はその捕食者のエサとして不適なレベルにある.
3. 生態系のリスクを考えると,土壌のダイオキシン類の環境基準値は甘過ぎる.より低く設定すべき.
4. 化学物質汚染は,過去日本で起きた野生動物の個体数の減少や絶滅の一因であったと考えられる.
 
 
 

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