モコモコ雲を探しに♪

プロフ画を宇野亜喜良氏に描いて頂いちゃいました♫な〜んちゃって(≧∇≦)

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     Sweet Blue Age
                角川書店         
★「Sweet Blue Age」は、ビーケーワンで★
http://img.bk1.jp/bibimg/0263/02634892.jpg



今がの作家さんが「青春」を題材に書かれた短篇ばかりを集めた、とってもおいしいアンソロジーです♪

角田光代「あの八月の、」
大学時代所属していた「キネマ友の会」の部室に潜りこみ、十年前の大学一年の時に自分たちが撮った作品をある目的で鑑賞する弥生子夏紀
新入生部員七人が全員、映画ではなくそれぞれの色恋沙汰に没頭していた、あの夏…。


青春の一ページは何年か後にいい思い出として思い出せると思ったら大間違い。
見返してみると、その時は無我夢中で気づかなかったことが見えて、とってもイタイ…。
弥生子と夏紀も、ビデオを見て封印しようと思うくらい大人になったと笑うのですが、その気持ちがとってもよくわかる。

有川浩「クジラの彼」
中峯聡子は、彼氏の冬原春臣となかなか会うことも、メールや電話で連絡を取ることも出来ない。
なぜなら、ハルは潜水艦乗りだから…。


恋愛小説は苦手で、恋する気持ちなんて、すっかり忘れてしまった私ですが、この作品には胸キュン♥
有川さんの描く男性って、どうしてこんなに素敵な言葉を紡ぐことが出来るのでしょう?

日向蓬「涙の匂い」
父の転勤で東北のある町に引っ越してきた中学生の飯田理恵子
東北弁、イナゴ捕りなどの行事をはじめ、新しい生活に戸惑うことばかり。
佐々木保のことを気になっているが、みんなと同じように「たもづぅ」と呼びたいが発音できず、「たもつ」と呼ぶと保ではなくなってしまいそうで呼べないでいる。
そんな「セイシュン」の一ページ。


ラストに、何十年か後の理恵子と家族の近況が書かれているのですが、ちょっと蛇足に感じてしまいました…。

三羽省吾「ニート・ニート・ニート」
何かから逃げたくって考えなしに辞表を出してしまったタカシのもとを、中学時代の同級生レンチが訪れて、北海道に行こうと誘う。
車の後部座席には手足を縛られ猿轡をかまされた、同じく中学時代の同級生で今はヒッキーのキノブーが…?
三人のニート達は、どこを目指しているのか?


「逃げ回りながら、偶然に期待している」自分の生き方を、ipodのシャッフルモードに例える描写がウマイと思いました。

坂木司「ホテルジューシー」
大学二年生の柿生浩美は友人の叶咲子と卒業旅行のための費用を貯める為、アルバイトをすることに。
石垣島のリゾートホテルでのバイトに満足していたが、オーナーから沖縄の「ホテルジューシー」に助っ人に行って欲しいと頼まれる。
楽園から一転、何もかもいい加減な宿と従業員にストレスがたまりまくり…。


ジューシーは、雑炊のような沖縄料理の名前だそうです。
料理の味や文化、人の気質が違う場所での生活って、慣れるまでが大変。
気の持ちようで、色々な物事に対する印象も変わってくるのかも知れませんね。

桜庭一樹「辻斬りのように」
「少女七竈と七人の可愛そうな大人」のプロローグ。
七竈の母・川村優奈がある朝突然「辻斬りのように男遊びがしたい」と思い立ち、七竈を身ごもるまでのお話。


「少女七竈と七人の可愛そうな大人」は、この短篇に七竈の物語がついたことにより、お話の印象が随分違った気がしました。
七竈のキャラと、独特の語り口調が、作品に彩を添えていたのだと、しみじみ思いました。

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
単行本の「夜は短し歩けよ乙女」の第一章がメイン。
赤川康夫東堂奈緒子の結婚式の帰り、単身で魅惑の大人の世界に乗り込みお酒がのみたいと思った「乙女」と、それを追う「私」の、不思議な夜の物語。


李白さん「金貸し」と確認し、胸の痞えがが取れました。
やはり、「有頂天家族」金曜倶楽部の一員・寿老人ですよね?
東堂奈緒子さんは、「きつねのはなし」「私」の彼女の奈緒子さん?

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f7/46/dona_house/folder/1425073/img_1425073_30347147_11?20060319205416.gif

日向さん、三羽さん、坂木さんとは初対面でした。
こうやって、初めての作家さんと出会える楽しみがあるのは、アンソロジーを読む醍醐味です。

桜庭さんと森見さんの作品は、単行本を読んでいたので、短篇として抜粋されていると印象が少し違い、ある意味新鮮でした。

有川さんの「クジラの彼」は、恋愛小説が苦手な私の♥も鷲づかみ。
本書の中では、一番好きかも♪
是非「海の底」と、自衛隊三部作のこのほかの作品もチェックしたいと思いました。

私は、青春というと庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」の中の様々な描写が頭に甦ります。
『ぎゃーと叫んで隠れたくなっちゃう』ような感じ?
まだまだ「セイシュン」を思い出すなんて恥ずかしすぎて、『あの頃はよかったなあ…』と、懐かしく思い出すなんて出来やしません…。

皆さんは、本書に描かれている様々な「セイシュン」を読み、どんな思い出が蘇るのでしょうか?

えっ!?
まだ、まだ、セイシュンど真ん中?
失礼致しました( ̄ー ̄)ニヤリ

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青春といえば、「青春の門」でしょうか…
思い返せば苦い思い出ですね、やっぱり。本人は常に真剣そのものだったんですけれどね♪

2008/9/3(水) 午後 1:35 ばんび 返信する

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本当に旬の作家さんばかりで、おいしい感じですね。
年齢と共に、どうしても同じ世代を描いた作品を選びがちだけど、もう一度若い気持ちに戻るのもいいかもしれないですね!

2008/9/3(水) 午後 1:46 YUKO 返信する

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ホントだ!美味しい企画ですね〜
この頃、CDもコラボ企画が当たってるから…本バージョンでしょうね!
「青春」といえば…あぁ〜、遠すぎて思い出すのに3日かかりそう!?

2008/9/3(水) 午後 3:31 く〜みん 返信する

最近アンソロジー本が多いですね。同じ企画のシリーズなのかしら。柴田さんや森見さんの短編は、長編の第一章そのままですか?それとも手直しされているのでしょうか。

2008/9/4(木) 午前 6:11 りぼん 返信する

ばんびさん。歌だと「青春時代」( ̄ー ̄)ニヤリ
でも、「青春時代が夢なんてあとからほのぼの」思えません(>_<;)

2008/9/4(木) 午前 10:42 金平糖 返信する

YUKOさん。同世代の作家さんも紛れていたので親近感が沸きました(*・∀-)☆
若い作家さんでも青春を封印したいと思うんだなぁってこちらにも親近感(*^_^*)

2008/9/4(木) 午前 10:44 金平糖 返信する

く〜みんさん。確かに。好きな作家さんの単行本なら買うけど、知らない作家のは話題作以外は二の足を踏んじゃう。その点、アンソロジーだと敷居が低いよね。
三日で思い出せる?私はまだ思い出したくありません(。-∀-)ニヒ

2008/9/4(木) 午前 10:47 金平糖 返信する

りぼんさん。ほんと、多いですよね。一人の作家の名前の看板を掲げ、本一冊売るのは大変なのかもしれませんね。
モリミーさんは第一章とラストをうまくつなげてありました。桜庭さんのは七竈の話は全くなく母の話しだけで「辻斬りのように」が丸ごとだと思います。

2008/9/4(木) 午前 10:51 金平糖 返信する

私もこのアンソロジー読みました。『涙のにおい』『ニート・ニート・ニート』『夜は短し歩けよ乙女』が良かったです、個人的には。モリミーの夜は短しは、単行本の一部なんですね。全部読んでみないといけませんね。ニートだけの記事ですが、TB返しさせてくださいな。

2008/12/1(月) 午後 4:59 [ booklover ] 返信する

bookloverさん。三羽さん同様、日向蓬さんの作品は初体験でしたが、とても印象的でよかったです♪
モリミーの単行本は、とってもキュートなので是非(*・∀-)☆そして「有頂天家族」も♪偽電気ブランの秘密が明かされていて相乗効果で楽しめます(≧m≦*)

2008/12/2(火) 午前 8:08 金平糖 返信する

アンソロジーってお徳感がありますよね(笑)
敷居が低いのがいいです。
坂木司「ホテルジューシー」も単行本の一部ですよね。

上のコメ・・・。
>「有頂天家族」も♪偽電気ブランの秘密が明かされていて相乗効果で楽しめます
なにぃー!!読まなくちゃ!

TBさせてください♪

2009/6/15(月) 午後 0:52 あき 返信する

あきさん。坂木司さんの作品は未読なので気付きませんでした。今度探してみます。
「有頂天家族」は、最高にお馬鹿な作品ですよ。念のため(≧ω≦。)プププ

2009/6/15(月) 午後 3:32 金平糖 返信する

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こんばんわっ!
面白い短編ばかりでとても満足でした。
「クジラの彼」もいいですね。
ちょっとつらい環境ではありますが。

トラバさせてくださいね!

2010/4/21(水) 午後 10:40 [ xtz ] 返信する

xtzさん。ええ、潜水艦に乗らなくてはならないとなると、閉所恐怖症の私にはとっても辛いものがあります(>_<;)
本書のようなアンソロジーから、作家に対して興味を持ち作品を読むようになったこともあるので、アンソロジーはカタログ本のような印象を持っています。

2010/4/22(木) 午前 9:21 金平糖 返信する

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