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     死神の精度
        伊坂幸太郎   文春文庫       
死神の精度 文春文庫
http://img.bk1.jp/bibimg/0296/02963403.jpg

本書の主人公は千葉!?
もしや、「魔王」調査員として登場した千葉ではと、ドキドキ♪
確か、千葉と接触した後、安藤は…。
やっぱり、千葉は安藤のことをも調査していたんですね。

死神の精度

千葉の調査対象は、二十一歳の大手電気メーカーの苦情処理係の藤木一恵
彼女は、毎日彼女を名指しで指名して無理難題を言ってくるクレーマーに悩んでいた…。
クレーマーの意図とは?
彼女は、果たして「本物の声の持ち主」か!?

死神と藤田

やくざの藤田は、別の組の栗木から命を狙われている。
藤田に心酔する舎弟の阿久津は、藤田を守ろうと千葉を引きつれ栗木の組に押しかけるが…!?

吹雪に死神

旅行に当選しホテルで過ごすことになった、東京の開業医・田村幹夫の妻・聡江が調査対象。
夫妻の一人息子・和也は、自殺していた。
吹雪で陸の孤島と化したのホテルの滞在者は、夫妻の他に元刑事の権藤と息子の英一、女優の卵の真由子と、<童顔の料理人>千葉
幹夫が毒殺され、権藤と真由子が刺殺された。
犯人は!?

恋愛で死神

度なしのダサイ眼鏡をかけたブランド服店の店員・荻原の片思いの相手は吉川朝美
店でジャケットを買うのを迷っている彼女を見かけ、一目惚れしたのだ。
彼女はセールス電話の相手から執拗なストーキングにあっていて、荻原をストーカーと勘違いし…。

旅路を死神

幼児の時、誘拐に合いトラウマを抱えていた森岡耕介は、母が自分を長年欺いてきたかと確信し刺し、通りすがりの若者を刺殺。
千葉の車に乗り込んできて、最後の旅行と称し深津という男のいる、十和田湖を目指す。
深津と彼の関係とは?

死神対老女

海を見下ろせる眺めのいい美容院を営む七十過ぎの老女・新田は初対面の千葉の正体と目的を言い当てる。
十代で父を亡くし、二十代では初恋の相手を亡くし、三十で結婚した夫も四年後に亡くし、中学生だった長男も亡くした彼女は千葉に馴染み深さを感じたというのだ。
彼女は千葉に不可解な依頼をする。
彼女の目的とは?

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b4/b7/popkun_55/folder/1458312/img_1458312_38444829_1?2006-07-04.gif

もし、突然あなたの前に、下記のような男が現われたら、ご用心!!

出会ったばかりなのに「死についてどう思う?」と、あなたの死生観を問う。
音楽ならどんなジャンルでも構わず陶酔し、CDショップの試聴コーナーに入り浸る。
雨男、時には雪男(( ̄ー ̄)ニヤリ)で、傘が手放せない。
名字が町や市の名前である。
言葉の感覚が微妙にズレていて、洒落を言っているのだか天然なのだか掴みにくい。
大抵、黒い皮の手袋をしていて、素手で他人を触ろうとしない。    

彼と出会ったら、八日目に、命を落とすことになるかもしれません…。
なぜなら、彼の正体は、死神だから…。

死神が主人公だけに、様々な死生観が描かれています。
印象に残ったのは、やはり死の覚悟が出来ている人間の言葉。
「どうせ死ぬなら、最善じゃないけど、最悪でもない」と言い遺した荻原の死に方。
死ぬことは怖いが、一番最悪なのは、「死なないことでしょ」「長生きすればするほど、周りが死んでいくんだよね。当たり前のことだけど」と言った新田
二人は生きていれば結ばれて最高のカップルになったのでは…(T_T)
来世があるならば、今度こそきっと…?

それぞれの章の登場人物を主人公に、新たな物語が書けそうな気がしてなりません。
これからの伊坂作品の中で、本書の中で見かけた名前が出てくるかも?

「死神と藤田」の渋くてカッコいい藤田に何が起きたのかも気になって仕方ありません。

「吹雪に死神」真由子を主人公にした物語なんかドロドロしすぎていて火曜サスペンス劇場のような作品に仕上がりそう。
この章は、本書の中ではちょっと異色で遊び心満載。
ミステリー仕立てでクリスティ「オリエント急行殺人事件」を使って遊んでいる観がムンムン♪

私は、本書の中で特に「死神の精度」藤木一恵のその後が気になっていました。
『彼女の物語を一冊の本に出来るのでは?』って。
伊坂さんなら書いてくれそうな気がしてなりませんでした。

そうしたら「死神対老女」で、さりげなく一恵のその後が知らされ、その上、ジャケットが出てきたあたりで予想はしていたもの「恋愛で死神」朝美五十年後にも触れられていて、思わず鳥肌が立っちゃいました。

一恵も朝美も電話でストーキングに合っていたというのも奇妙な縁。
これも、伊坂さんの計算なのでしょうか?

一冊の本の中だけではなく、作品を越えたリンクも楽しめるのが伊坂作品の醍醐味♪

冒頭に、千葉が「魔王」にも登場していたことを書きましたが、本書には「重力ピエロ」も登場します。
春の気持ちは作品中、自らの口で語られることがありませんでしたが、本書で知る事が出来、ちょっと感慨深いものがありました。

「どうして、人間は、人を殺すんだ?」という千葉の問いに対して彼は答えます。
「恨みや怒り、計算。人を殺す理由はそんなところじゃないかな」
「計算?」
「あいつがいなければ、オレの人生は楽になるのに、とかそういう計算だよ。金の面、精神的な面で、損得を計算するんだ」


「でも、後悔するくらいなら殺すべきじゃない、とは思うよ」という言葉には、自らの決意を示す響きもある。


「俺はよく思うんだけれど、動物とは異なる、人間の独自のつらいことの一つに、幻滅、があるんじゃないか」


「もしかしたら、彼の特別な理由があるかもしれない。それをやり遂げなければ死んでも死に切れない、彼にとってのそういうものが、あるのかもしれない」
「俺にもあるよ。やらないとならないことが」    

こういう、サプライズは、大好き♪
だから、伊坂作品はやめられません。
もう、私にとっては麻薬です。

これからは、CDショップに行く時は、つい試聴コーナーを観察してしまいそうです…。

【追記】
●香川照之さんとラサール石井さんの劇『7 Days Judgement―死神の精度』をTVで視聴。よかった♪

●続編はコチラ→「死神の浮上」



閉じる コメント(49)

はははは。
金平糖さんの記事の最後も、やはりCD視聴コーナーでまとまってますね^^;死神という存在を、非常におしゃれに描いている作品かと。個人的には「恋愛で死神」が好きでした♪こちらからも、トラバさせてくださいね。

2008/9/11(木) 午後 2:43 たけたけ 返信する

金城さんに惹かれて今DVDの空きを待っているところ(笑)これが原作なのね。はい。図書館に予約〜〜!!

2008/9/11(木) 午後 5:02 たまごアイス 返信する

たけたけさん。皆さんの記事もCDショップに触れられている方が多かったです。だって、時代の最先端を行くイメージのCDショップと死神の組み合わせなんて斬新過ぎますもの♪伊坂さんの発想には、新しい作品を読むたびに感心させられます。
トラバ返しありがとうございました。

2008/9/12(金) 午前 6:12 金平糖 返信する

たまちゃん。本書は短篇同士のリンクがいいの♪映画は気になっているのですが、脚色もあるようなので、原作のイメージを壊さないか観るのが怖い…。それだけ、本書が気に入りました♪

2008/9/12(金) 午前 6:17 金平糖 返信する

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伊坂さんの本はまだすべてを読んだわけではないし たまにいろんな本を読むと言った感じなので なかなか登場人物などが把握できずにいます。そうなるとリンクを捜すのは難しいこと・・・。この本は1冊の中で あちらこちらもつながりを楽しむことができて本当に面白かったです。映画も気になってます・・・

2008/9/14(日) 午後 0:44 tammy 返信する

tammyさん。伊坂作品は作品を越えたリンクやシンクロがあるから再読すると又違う発見が出来る気がしてなりません。全種読んでしまったので、再読しようかな…と(*・∀-)☆
映画、気になりますよね。
トラバ返しありがとうございました。

2008/9/15(月) 午前 7:03 金平糖 返信する

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金平糖さんは全作品制覇ですか!作品同士のリンクはコアなファンの楽しみですね。
私は、もらい物の「重力〜」と「オーデュポン〜」を積読していますが、伊坂作品は前評判が高すぎてなかなか手が出せないでいます。もちろん面白いのだけれど、期待しすぎてしまうのが難点です。

2008/12/5(金) 午後 11:25 retro 返信する

レトロさん、トラバ返しありがとうございました。
伊坂作品は一冊読んで肌が合わない場合は、どの作品もダメかもしれませんよね…。「重力〜」と「オーデュポン〜」は伊坂色が特に強い二冊だから…ウ〜ム…。積読のままにしておきましょうか?

2008/12/6(土) 午前 9:32 金平糖 返信する

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あの落書きの青年は、やっぱりどこかでお会いしていたと思っていましたが、「春」君だったんですね。伊坂さんの伏線は、一つの作品にとどまらないのですね(汗;(汗;
トラバします☆

2008/12/9(火) 午前 7:21 ばんび 返信する

ばんびさん。伊坂作品の登場人物は作品を越えるので油断が出来ません。なので、私はつい、登場人物の覚え書きを記事に記してしまいます。
春の生の声は「重力ピエロ」では聞き損ねたので本書で知ることができ嬉しかったです(*^_^*)

2008/12/9(火) 午前 8:18 金平糖 返信する

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「死神対老女」はよかったですね!最後にスッキリしました
千葉のとぼけた会話が、とっても面白かった!
伊坂作品はこれが初めてなので(マジです!)これから、リンクに気をつけて読んでいきますね〜
トラバさせてくださいね

2009/1/15(木) 午後 3:08 く〜みん 返信する

く〜みんさん。時間の感覚は死神のペースだったんですよね。 「死神対老女」の老女が…と、気づいた時なんともいえない感覚になりました♪こういう作品、大好き♥
トラバ返しありがとう(*^_^*)

2009/1/16(金) 午前 8:16 金平糖 返信する

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おもしろかったわ〜〜。ウチじゃなにかすると「千葉ちゃん来るよ〜〜」って(笑)読んですぐに映画も借りた。おや?というところも実際あったけど(笑)まずまず面白かったわよ。金城さんがいいわ〜〜(^^)v

2009/1/31(土) 午後 5:11 たまごアイス 返信する

たまちゃん。千葉が来たら「見送り」にしてもらえるかなぁ…?( ゚Д゚)ヒョエー
「フィッシュストーリー」の試写会が当たったので映画化された伊坂作品と初対面。本作の映画はそれを見てからみるか決めようかと思っています。

2009/1/31(土) 午後 9:29 金平糖 返信する

私は「旅路を死神」が好きです♪ 金城武の映画版も面白かったです^^ それにしても最後の「死神対老女」の老女が“あの人”だったとは…映画と小説が違うので、両方楽しめます!

2009/5/10(日) 午後 4:58 やっくん 返信する

やっくんさん。映画は見たいと思いつつまだ見ていないのですが、金城さんなので是非見たい!
確か、「旅路を死神」で「重力ピエロ」の春が登場したんですよね?
短編集なのに、それぞれがリンクしている作品ばかりで大好きです。

2009/5/11(月) 午後 0:04 金平糖 返信する

私も麻薬にとりつかれています(笑)
伊坂作品のスキッとした味わいは癖になりますね。
今「魔王」を読んでいます。
TBをありがとうございました。
TBさせてください。

2009/9/13(日) 午前 8:44 ひまわり 返信する

ひまわりさん。伊坂作品は、ほんとうに麻薬です。作品を超えてのリンクやシンクロがその要因の一つかもしれません。
「魔王」を読んだら「モダンタイムズ」ですね^^
トラバ返しありがとうございました。

2009/9/14(月) 午前 10:40 金平糖 返信する

「死神の精度」も外部とのリンクがあったのですね☆彡
ホント「はじまりはいつも雨」を口ずさみたくなるような作品でしたw。トラバさせてくださいね。

2010/3/6(土) 午後 3:53 ヨねこ 返信する

ヨねこさん。ええ、「重力ピエロ」では謎だった春の真意とも思える言葉が聞けたのがとても収穫に思えました。
トラバ返しありがとうございました。

2010/3/7(日) 午前 8:23 金平糖 返信する

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