モコモコ雲を探しに♪

ヤフーブログがなくなるなんて?

全体表示

[ リスト ]

    アイスクリン強し
           畠中恵    講談社         


時は明治二十三年
築地の外国人居留置で育った皆川真二郎は、銀座に洋菓子店・風琴屋を開店しようと多忙な毎日を送っている。

そこに、友人で、警官の長鹵が、謎の手紙を持ち込んでくる。
その手紙とは、正体不明の差出人を当て、その主が望むとする『何か』を参上した者に褒章を与えると書かれていて、『若様組』のメンバーそれぞれに届いたのだ。
『若様組』とは、いわゆる士族で旗本の跡取りで、警官に多くの同胞がおり一つの集団を形成していた。

長鵑呂い困貎親麩困砲眛呂と予言するが…!?

チョコレイト甘し
真二郎は、ストーン宣教師夫妻結婚記念日パーティーの料理を任せてもらえるかの合否が決まるプレパーティーに出すはずの料理の相談に築地を訪れようと、鉄道馬車に乗っていたところ、偶然顔見知りの女学生・小泉沙羅と乗り合わせ、男達に追われていた相馬小弥太を救い匿うことになる。
男達は松平藩の復興を願う士族たちで、小弥太が持つ祖父の形見のを、御落胤のしるしと勘違いし、若様を探す鍵だと思い込んでいるという。

プレパーティーに出すはずの料理を、を探しにきた士族たちにメチャクチャにされ、鍔はお堀の中に…!?

シユウクリーム危うし
の先代当主のじいやの病の容態が悪化し、行方氏れずの息子に会わせたいと探していると貧民窟・万年町で見かけたと噂を聞き、すぐに見つけることが出来るが、長屋に入った泥棒と、その目的を調べる羽目になる。
しかし、その噂を流した主にはある考えがあった…。

アイスクリン強し
真二郎は、紫堂子爵志奈子の手を握ったという記事、は若様組が不法な小遣い稼ぎをしているという記事を新聞に載せられ大迷惑。
記事の訂正を求め、新聞社を訪れると、新聞社には先客がおり大乱闘。
乱闘を収める代わり、記事の元になったという投書を調べさせてもらうと何故か沙羅の父親・小泉商会の社主・琢磨の影が…!?

ゼリケーキ儚し
沙羅は、父に見合いをさせられる羽目に陥る。

一方、長鶲奮阿亮稷輿は、大流行しているコレラ対策にあたる衛生警察への辞令が出て、長鵑警視大河出康時の呼び出しを受け、その真相を聞かされた上、自由民権運動にのめりこんだ加賀三太郎を探し出すよう極秘の任務を命じられる。

コレラを封じるには金が必要になり、沙羅を頼ると琢磨に対価条件を求められた長瀬は一体…!?

ワッフルス熱し
若様組の面々は、それぞれ重篤な金欠に陥り、「序」で届いた手紙を思い出し、動き出す。
真二郎は手紙よりも、数日後に控えた沙羅の誕生日パーティーと、彼女に渡すプレゼントにも悩んでいて、「形のないものの方が大切なこともある」と気づく。

かれらは、手紙の謎を解くことが出来るのか?
沙羅の見合いの行方は?

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/b4/b7/popkun_55/folder/680333/img_680333_36347301_10?20060522130558.gif



本の第一印象って、装丁が結構重要な役目を果たしていませんか?
その点、本書の第一印象は私にはとってもよかった♪

丹地陽子さんによる表紙絵とその色使いが、とても可愛らしいんです。
スイーツ満載の本書にピッタリな、甘い装丁で、本を手にした時、おいしそうなスイーツを頂く時のようにワクワクしてしまいました。

畠中さんは、「とっても不幸な幸運」でも感じましたが、お料理やお菓子に非常にお詳しいですよね。
おいしそうなお菓子やお料理の描写に、思わずお腹が鳴ってしまいます。

本書の場合、謎の解決になどの力を使っていないところにも好感が持てました。
文明開化の時代に、妖の力はミスマッチですものね。

沙羅を廻る、真二郎長瀬の恋愛の行方や、風琴屋が開店できるかなど、気になる未解決な題材たくさん残し、続編が期待できるような終わり方。

しかし作品内にも少しずつ匂わされているとおり、戦争の影が色濃くなってくると、贅沢は敵となり、世はお菓子どころではなくなってくるはず…。

本作の章題ではありませんが、それこそ、「シユウクリーム危うし!」です。

しかし、歴史は変えることは出来ません。

明るく前向きな主人公が次第にきな臭くなりつつある時代の渦に飲み込まれていくことが予感されます。
続編は楽しみではありますが、今後の時代の流れに、どう物語を運んでいくのか、少し複雑な心境になりました。

【追記】
姉妹編の「若様組まいる」の記事はこちら→[http://blogs.yahoo.co.jp/konpeitou_06/53825191.html/ ]

閉じる コメント(21)

顔アイコン

わたしはねぇ・・・これ・・・読みにくかったのよ。。なんかまどろっこしかったような気がして。。。(覚えていない(^_^;))表紙は可愛らしかったね〜〜。色もほんわか〜〜♪として。

2009/3/24(火) 午後 5:25 たまごアイス 返信する

アバター

表紙は可愛いですよね!「はいからさんが通る」を思い出しました♪
ちまたでは、あんまり評判がよくないみたいですが…
私は、お菓子が美味しそうで気に入ってましたww
トラバさせてくださいね♪

2009/3/24(火) 午後 11:02 チュウ 返信する

この本、本屋さんで見かけてから気になっています。
かわいいですよね。
しかし、明治23年か…。このころ青春を送った人たちは日本現代史の生き証人ですね…。う〜む、読みたいような読みたくないような…。

2009/3/24(火) 午後 11:41 [ ladythurbo ] 返信する

YUKOさん。表紙の印象って本を選ぶ時結構左右されますよね。新書の題名とかも…。で、結果、結構想像した内容と違っていてガッカリすることも多々あります。本書の場合第一印象で底上げされた分が加算?

2009/3/25(水) 午前 9:59 金平糖 返信する

たまちゃん。「とっても不幸な幸運」の次に読んだので、それに比べると全然まどろっこしくありませんでした( ̄ー ̄)ニヤリ

2009/3/25(水) 午前 10:01 金平糖 返信する

チュウさん。「はいからさん」大好き施代にはこの表紙だけでポイント高いですよね〜(*・∀-)☆
私には、そんなに本書のお味は悪くなかったですよ。
トラバありがとうございました。

2009/3/25(水) 午前 10:21 金平糖 返信する

ladythurboさんは、スイーツ好きでいらっしゃるから、そういう面では楽しめる作品かもしれませんよ(*・∀-)☆ただ、紅茶よりはコーヒーがメインだったかも?

2009/3/25(水) 午前 10:24 金平糖 返信する

顔アイコン

装丁いいですよね〜、可愛らしくて。暗い世相に切り込んでいくのか、美味しいお菓子の世界へ行くのか、お嬢さんとの恋の行方はどうなるのか。続きが気になります。

2009/3/25(水) 午後 11:21 智 返信する

スイーツ部分はよかったですが、ちょっと短い中にアイテムを詰め込みすぎだったような気がします^^。たぶんシリーズ化されそうなので、取捨選択して濃さをだしてくれることを期待します。でも、続編となると俄然背景との絡まりが重要になりそうですね^^。

2009/3/26(木) 午前 1:36 チルネコ 返信する

智さん。明治維新も激動の時代でしたが、これから大正、昭和にかけてますます激動の時代になっていく日本。どう描いていくのでしょう、とても気になります。

2009/3/26(木) 午前 10:34 金平糖 返信する

チルネコさん。多分「序」の手紙の件が余分だったのでしょうね。手紙のせいでなんとなく中途半端な印象を与えている?なくても、充分楽しめた気がします。

2009/3/26(木) 午前 10:37 金平糖 返信する

この装丁には惹かれますよね^^
甘いものが苦手な自分としてはちょっとついていけない部分のありましたが続編が出れば読むと思います^^
TBさせてください^^

2009/4/4(土) 午前 9:45 hayaton 返信する

はやとんさんは、辛党なのかしら?甘党の私は生唾が湧いて湧いて仕方ありませんでした(^_^;)
内容にピッタリの可愛らしい装丁でした♪

2009/4/5(日) 午前 10:44 金平糖 返信する

顔アイコン

私にとってはちょっと物足りない印象だったかなぁ。。。
確かに表紙はとてもかわいらしいですよね♪
TBさせてくださいね。

2009/7/31(金) 午前 10:35 fuwachibiprin 返信する

確かに!確かに美味しそうでした〜^。^vv
これからに期待をしつつ・・・って感じで♪
トラバさせてくださぁい!

2009/8/14(金) 午後 4:55 きゃん 返信する

顔アイコン

あっ!ふわちびさん、リコメ忘れていたようで申し訳ありません!!
やっぱり、『表紙絵はかわいいが内容はというと…』という皆さんの感想が似ていますよね…。
トラバありがとうございました。

2009/8/16(日) 午前 6:45 金平糖 返信する

きゃんさん。甘党にはたまらない作品でしたよね。ダイエット中だったらもう拷問といった感じ…。
トラバ返しありがとうございました。

2009/8/16(日) 午前 6:50 金平糖 返信する

とってもいい匂いまでしそうな美味しいスイーツの表現がたまらない本ですよね♪
走って買いに行きたくなりましたもん♡
トラバさせてくださいね。

2010/8/8(日) 午後 6:34 にんにん 返信する

にんにんさん。ええ、スイーツ好きにはたまらない一冊でしたよね。読みながら、お菓子が食べたくって仕方ありませんでした。思わず、千代子を口に入れてしまいましたよ(*・∀-)☆
トラバありがとうございました♪

2010/8/9(月) 午前 9:58 金平糖 返信する

日月さん。トラバありがとうございました♪お返しさせていただきましたm(- -)m

2010/11/18(木) 午前 11:51 金平糖 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(8)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事