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図書館に予約を入れて約十ヶ月…本当に長かった。
やっと、回ってきました!!
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待った時間はあんなに長かったのに、「あっ!」という間に宮部さんの「毒」が回り数時間で読了。

    名もなき毒
           宮部みゆき    幻冬舎    

内容(「BOOK」データベースより)
どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。



「究極の権力は、人を殺すことだ」

殺人は極北の権力を求める飢えた人間が犯すもの。
飢えが本人の魂を食い破らないための餌として、他人を餌として必要とする。

 義父は言っていた。他者の殺生与奪を握ることこそが、最大の権力だと。それは禁忌の権力だと。しかしそれを行使しようとする人間の過ちに、我々は抗う術を持たないと。
    

宮部さんの小説を読んでいると、突然理不尽に命を奪われることに対して怒りを、ペンを通して読者に向かってメッセージを伝え続けていられる気がしてなりません。
なので、前述の主人公の義父から吐かれるこの言葉が、本書では一番伝えたかったことではないかと思いました。



本書には様々な「毒」が登場します。
「名がある毒」もあれば、「名もなき毒」も…。

まずは、無差別毒殺事件に使われた青酸カリ
シックハウスや土壌汚染などのように目に見えないけれども、徐々に身体を蝕む化学物質
病気の治療にも使われるが、使い方を間違うと命を脅かしかねない睡眠薬
人の口から何気なくこぼれたかのように思えるが、実は大きな毒を含んでいる場合もありえる言葉


 物事をはっきり言う人物が、必ずしも毒舌であるとは限らない。ある発言が毒舌に聞こえたとしても、
そこに真実、毒があるとも限らない。
    


主人公の職場の補佐役として雇われていてアルバイトの原田いずみ
誰もが最初は、彼女の持つ毒は他愛のないものと思っていました…。
しかし…。

いずみの毒は知らぬ間に周囲全体に瞬く間に広がり、大変な事件に発展することになります。
彼女の行動の異常さを誰もが最初は理解しようと試みるのだが…。

以前宮部みゆきさんが室井滋さんとの対談本で「犯罪にむかう脳」という本が面白いと語っていらっしゃいました。
私も興味深く読み、ショックを受け、目から鱗の一冊でした。

その中に「サイコパス」という症例が書かれています。
いずみの人格設定はまさに「サイコパス」
ちなみに「犯罪にむかう脳」より、サイコパスの特徴の抜粋は…。


    子供の頃から気難しくて扱いにくく、攻撃的でずる賢く近寄りがたい。
    外からの影響や指示に左右されない心を持つ。
    社会が自分を許してくれる限度を常に試している。ほとんど日常的に嘘をつく。
    他人の感情に無関心。
    親や教師に反抗的。
    他の子の物を平気で盗む。
    攻撃的で、しょっちゅう暴れる。破壊行為や放火をする。
    無断欠席し、家にいつかない。
    動物を傷つけたり、殺したりする。
    性体験が早い。
    
 

宮部さんは「犯罪にむかう脳」をこういう風に利用していらっしゃるのだとあらためて納得。




そこに住む人間の営みが刻み込まれている「邪悪」…化学物質という「毒」
      人の手で蒔くこともできるが、人の手で除去・分解することもできる。
    

それでは「サイコパス」の場合は…?
「犯罪にむかう脳」でも早期発見により、しかるべき機関で早期教育を受けることにより、治療改善される場合もあるとは書かれていましたがなかなか難しい状況のようです。
何しろ、先天性なものなもので…。

本書の中でも、いずみの両親や家族の苦悩、三十年近く前の日本で、病気の発見や専門機関の教育を受けることの困難性にも触れられてありましたが…。




    人が住まう限り、そこには毒が入り込む。なぜなら、我々人間が毒なのだから。
    

主人公は知らぬ間に事件に巻き込まれ、「誰か」に引続き本書で二件目の事件を解決します。
しかし、心の中は靄がかかっているが如く、すっきりと晴れていません。

人は普段、日常生活に潜む「毒」は故意に気づかないように生活している。
しかし、不幸にして触れ、蝕まれた場合はどうしたら良いのか?
どう防げばいいのか?

 この世にある毒の名を知りたいのなら、自分で見つけに行きなさい。あなたが、自分で突き止めるのですよ。
    

どうやら、再び主人公・杉村三郎氏に会えそうな予感…♪




直接小説の内容とは関係ありませんが気になった一文が…。

  「…(略)…、実は、自分の書いたものを世間に公表するというのは、とても怖いことなんだ」
    

作家という職業を持つ宮部さんの肉声が聞こえたかのようでした。
私も曲がり也ともブログをしていて日々思っていることだったので…。

久しぶりの宮部さんの長編は本当に私には「毒」でした。
その「毒」は、あっという間に体中を回り、今でも痺れています…。
外出で読書を中断しなければならなかった間、禁断症状が…手が震え、考えるのは本書のことばかり…。
慌てて、本屋に飛び込み、続きを少し立ち読み…。

忘れようとしていた「宮部中毒」が、ぶり返してしまいました。https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f1/9a/ayme084/folder/288130/img_288130_1064172_18?20060404090736.gif
でも、図書館の書架には一冊もないんです…。https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/5a/17/samantha450922/folder/994984/img_994984_25047786_43?20060212200752.gif

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