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   アイネクライネナハトムジーク  
              伊坂幸太郎             幻冬舎

アイネクライネ

マーケットリサーチ会社に勤める佐藤(27)は、普段は冷静沈着な先輩・藤間妻子に家出されたショックにより、ネットで集めていたデータが消失させたその埋め合わせの為、日本人ボクサーがヘビー級のタイトルマッチをする晩、仙台駅前のペデストリアンデッキで残業代なしの街頭アンケート作業を命じられる。
 
多くの人に素通りされる中、同い年の女性がようやくアンケートに応じてくれたことが呼び水となる。
 
大学時代の友人夫妻・織田一真由美(旧姓・加藤)は21歳で出来婚をし大学を中退し、今や美緒(6)と一樹(1)の親。
 
織田宅で、街頭アンケートの呼び水となってくれた女性がつけていた人形を見つけ「トイストーリー」のバズ・ライトイヤーだと判明し、DVDを借り、バズをもらうことに。
 

その帰り道、道路工事の渋滞に巻き込まれ迷惑に思っていたら窓を叩いた係員が…

ライトヘビー

美容師の美奈子(27)は、客の板橋香澄(29)にジム職の弟・小野学(27)を紹介され、電話がかかってくれば話す関係となる。
 
十代の頃贔屓だったへヴィメタバンドのライブで顔見知りとなった現在は化粧品会社勤務・山田寛子と会社員・日高亮一と飲んだ帰り、日高に「斉藤さんのところに寄っていこう」と、誘われる。
 
斉藤さんは、路上で「斉藤さん 一回百円」と書かれた立て札を掲げ、客が状況を説明するとパソコンを叩き曲の一部を再生してくれる長身で無言の謎の人物。
 
日高は『鎖を噛み切れ!首輪を振り払え!今すぐここから飛び込め!』を流され、その晩に会社を辞めることを決意。
学にも斉藤さんのことを教える。
 
学に、高校時代の自慢の友人・由美が自由な変人と大学を中退し出来婚したことに違和感を覚えていたが、『あの変な旦那も、今となっては、スイカにつける塩みたいに思えるようになったよ』と、話す。
 
板橋香澄から、学がヘビー級ボクサー、ウィストン・小野が試合に勝ったら美奈子に告白するらしいから一緒に家で観戦しようと誘われ、他力本願なところが嫌と答えるものの断れず…。

ドクメンタ

藤間(39)は、以前職場の後輩に「五年に一度のものは何か」とクイズを出したところドイツで五年に一度開催される美術展・「ドクメンタ」と返されるが、藤間の答えは自動車運転免許の更新。
 
五年前の免許証の写真の自分を見て、仕事では几帳面だが家庭では大雑把だった藤間に愛想を尽かしたが娘・亜美子を連れて半年前に家を出ることなんて予想だにしなかっただろうなあと嘆息。
 
運転免許の更新も更新期間ギリギリの日曜日で、誕生日が一日違いのやはり大雑把で夫に愛想をつかされたという子連れの女性と十年前に遭遇して以来、五年後にも遭遇し夫にしつこく記帳を勧められた話を聞く。
 
藤間より、結婚生活の一歩先を行く彼女に今年も会えるのだろうか…

ルックスライク

高一の久留米和人は担任の英語教師・深堀に父に似ているという関連の英文の訳を当てられ、自身の父親・邦彦を尊敬していないとつい発言し、顔を顰められる。
 
クラスのマドンナ・織田美織に、駐輪代の50円を横取りした犯人探しを手伝うよう依頼される。
犯人を見つけることが出来たものの、因縁をつけられ困っていると、突然現われた深堀先生が「こちらがどなたの娘さんか、ご存知で喋っていらっしゃるんですか?」と言って立ち去る。
 
ファミレスでバイトしている大学生の笹塚朱美が客の言いがかりに困っていると、同年代の男性客の「こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言っていらっしゃるんですか?」という変わった助け舟で救われ、交際がスタートし結婚するものだと思っていたが…。

メイクアップ

化粧品会社勤務の窪田結衣(旧姓・高木)は、同期の佳織に高校時代にクラスの中心人物として君臨していた女子ににいじめられていた話をしてしまい、自分の心の傷が未だ癒えていないことを自覚する。
 
広報部の部長補佐・山田と新商品を担当する広告会社を五社から決めるプレゼンに参加することになり、話題の奇才・照川を起用した会社の営業担当がいじめっ子だった小久保亜紀と気付き平常心を保つのに苦労するが、外見と苗字が変っているせいか気づかれないですむ。
それを聞いた佳織は復讐の時が来たと燃えるが…
 
自社を有利にしたいがためか、会社帰りに偶然を装った亜紀に合コンに誘われ、彼女が昔のままの意地悪か見極めようとするが…。

ナハトムジーク

美奈子は、テレビスタジオで進行役の若い漫才師の前でインタビューに答える19年前に27歳でヘビー級チャンピオンになったを見つめている。
 
19年前、仙台在住の高校時代の友人・織田由美宅に夫と共に寄った際、織田夫妻の友人・佐藤が、妻子に逃げられ意気消沈の会社の先輩のためにサインが欲しいというので待っていたが、中学生の喧嘩に巻き込まれた佐藤からの電話で皆で公園のトイレに駆けつける。
 
いじめられていた無愛想なイケメン少年が、耳が遠いことが原因で理不尽な目に合うことが、駆けつけた高校生のにより判明し、少年に喧嘩の防衛策を伝授。
 
9年前、高校生になった織田美緒は、藤間亜美子と親友関係に。
二人は、合唱コンクールで音痴な男子が担任から口パクを命じられたことに憤慨し、クラスメイトの久留米と共にある策を練る。
 
好きな劇団の東京講演を見に亜美子と訪れた際、彼女が幼稚園の頃母と離婚した父にウィストン・小野の試合に連れて行ってもらったことがあり、サインも所持しているという話をファストフード店で聞いていたら、隣席のカップルの男が女を罵り始め聞くに堪えかねて注意すると男からからまれる。
 
そこに現われた怪しげな男が、「誰のお嬢さんに口答えしているのか分かってんのか」と言った上、「おまえのその彼女だって、恐ろしい人の娘さんかもしれねえぞ」と言う
 
美奈子からウィストン・小野(36)の試合のチケットをもらった織田家だが、一樹が野球の試合で行けなくなったため、亜美子が行くことに。
 
絶体絶命のピンチ、「ROUND10」のボードを持ったモデルのラウンドボーイが小野を睨み、手話と共にボードーを真っ二つに折る

久し振りに書きながら読みました
何をかって
第1期の伊坂作品を読む時に欠かせなかった人物相関図を。
 
そして、久しぶりに覚書する必要があると思わされた作品に出会い、読書記事を書いています。
 
伊坂作品の大ファンで、刊行されている作品は読み尽くし、短編ハンターと化していましたが、どうしても回収し切れなかったのが読めたという、幸福感に浸っています。
(短編ハンターについての詳細記事ははこちら伊坂幸太郎全小説ガイドブック」)
 
 
斉藤和義さんと異色のコラボ作品の二編。
その登場人物達の関連作。
そしてそれらを見事大団円にした最終章の書き下ろし。
 
ああ、なんて幸せなんでしょう
 
ちなみに、「アイネクライネ」の佐藤と、「ドクメンタ」の藤間は、アンソロジー「秘密。」に収録されている、「ライフ システムエンジニア編」「ライフ ミッドフィルダー編」の登場人物だと思います。
 
 
そうなると、佐藤の前任者は、「オーデュボンの祈り」の伊藤ということになります。
 
 
織田夫妻の繋がりが「ベリーベリーストロング」という件が出てきますが、短編を繋げちゃうだけではなく、他の作品まで「ベリーベリーストロング」に繋げちゃうところが伊坂さんの魅力。
 
もう、ほんと、大好き
 
読了後、YouTube斉藤さんの歌う「ベリー ベリー ストロング〜アイネクライネ〜」(作詞:斉藤和義, 伊坂幸太郎 作曲:斉藤和義 編曲:斉藤和義)を再生し、余韻に浸ったのは言うまでもありません。
 
 
 
題名の「アイネネクライネナハトムジーク」は、モーツァルトのあの有名な曲のこと。
 
 
直訳すると「ある小さな夜の曲」で、織田由美が夜中にどこかの部屋から聞こえた気がしたと言うシーンがあります。
 
また、織田夫妻の長女・美緒が父・一真の言ったボクサー名「ナジーム・ハメド」を「ナハトムジーク」と聞き間違えるシーンもあります。
 
夜、路上で斉藤さんが売っているのは、正に「アイネネクライネナハトムジーク」だと、( ̄ー ̄)ニヤリ
 
伊坂さん自身、通勤途中に斉藤さんの歌を聞き、辞表を提出したのですから、日高亮一に自己投影させたのかもと( ̄ー ̄)ニヤリ
 
伊坂語録も健在で深堀先生の「正義とかそういうのって曖昧で、危ないものなんだから」に共感。
 
「この娘がどなたの娘かご存知ですか」作戦に( ̄ー ̄)ニヤリ
結構、使えるかも
 
折角人物相関図を書いたので、久しぶりに、以前は恒例だった伊坂作品の登場人物の覚書を復活させます。
 
未読の方は、ネタバレ注意です。
 
佐藤:マーケットリサーチ会社勤務の会社員
藤間:佐藤の先輩社員。妻は娘・亜美子を連れて家出
藤間の妻:窪田結衣の夫と同じ会社の仙台支社勤務
相沢めぐみ:佐藤の五歳年下の後輩社員
織田一真:佐藤の大学時代の友人で出来婚し大学を中退。自由奔放の変人
織田由美:佐藤の大学時代のマドンナ。
織田美緒:織田夫妻の長女。藤間亜美子は高校時代の親友
織田一樹:織田夫妻の長男
小野美奈子:高校時代から由美と友人の美容師
板橋香澄:美奈子の客
小野学:美奈子の夫。板橋香澄の弟
山田寛子:美奈子と贔屓のへヴィメタバンドのライブで顔見知りに。現在化粧品会社社員
日高亮一:美奈子と贔屓のへヴィメタバンドのライブで顔見知りに。斉藤さんの歌で会社を辞める
斉藤さん:路上で歌を売る謎の男
久留米和人:クラスメイトの織田美緒に密かに心を寄せる高校生
久留米邦彦:和人の父
深堀(笹塚)朱美:和人や美緒の担任の英語教師
窪田(高木)結衣:化粧品会社勤務。夫は高校時代の同級生で野球部所属。藤間の妻と同じ会社の東京勤務
佳織:結衣の同期
小久保亜紀子:広告会社勤務。結衣を高校時代いじめていたクラスの女王的存在
ラウンドボーイ:中学時代難聴が原因でいじめられていたところ、佐藤に助けられて織田やウィストン・小野に出会う
若手漫才師:合唱コンで口パクを命じられたことに同情したクラスメイトらに漫才をさせられたことがきっかけでこの道に
 
 
 

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   首折り男のための協奏曲   
              伊坂幸太郎             新潮社

首折り男の周辺

若林順一は、老妻・絵美が、隣人が最近世間を賑わしている連続首折り殺人事件の容疑者ではないかと興味を持っている様子なので、首を突っ込まないよう釘をさす。
 
体格はいいのに、臆病者のため借金苦に陥った小笠原稔は、大藪のマネージャーと名乗る男から大藪に間違えられ、大藪の怪しげな代役を命じられる。
 
いじめられっ子の中島翔は、同級生の山崎久嗣のグループに暴力を振るわれ一週間後に十万円を持ってくるよう要求され、それを目撃していたらしい大男から対決に立ち会ってやると言われる。
 
大男は、子どもの時にキッチボールを約束した男が守ってくれなかったことが辛かったので、絶対に守ると言って立ち去るのだが…
 
【初出】「Story Seller」
 

濡れ衣の話

丸岡直樹は、三年前に九歳の息子をひき殺した女と偶然再会し、女が反省の様子も泣く車を運転している様子なのに納得がいかない。
 
偶然知り合いキャッチボールの約束をした少年が落としたナイフで衝動的に殺害し、放心のまま歩いていると二人組のタンクトップ姿の筋骨隆々の男に絡まれ、田中と名乗る刑事に助けられるのだが…
 
【初出】「小説新潮」(2010年7月号)→「「BRUTAS」(2012年12月15日号)
 

僕の舟

探偵兼泥棒の黒澤は、末期癌で意識を失っている夫の看病をしている若林絵美から、五十年前に銀座で四日間の逢瀬を重ねた名も知らぬ男の行方を調べるよう依頼され、報告の為に病室を訪れる。
黒澤は、ついでにと六十年前に遊園地で迷子同士で知り合った初恋の相手についても調べてくる。
 
【初出】「小説新潮」(2011年12月号)→「最後の恋 MEN'S─自分史上最高の恋。」
 

人間らしく

黒澤は、仙台駅東口の裏通りの釣堀で、四十代の専業主婦から、義父母の介護を押し付けられ浮気相手との結婚のため一方的に離婚を宣告され遺産分与もされない看護師の妹のために、義弟の浮気の証拠写真を撮ってくるよう依頼される。
 
黒澤はクアクシデントから、クワガタのブリードをしている作家の窪田宅に宿泊することになり、人間の本能に攻撃性があるということから関連しクワガタの縄張り争いと、それに対し神のように振舞う窪田の話を聞く。
 
塾で大河内とその腰巾着の中山小嶋からいじめられている少年は、生命の危険を感じ、神も仏もいやしないと絶望するのだが…
 
【初出】「新潮」(2013年1月号)
 

月曜日から逃げろ

黒澤は、釣堀で、彼の裏の顔を知っていることから弱味を握ぎられているテレビマンの久喜山から、仕事を命じられる。
 
彼の留守中、何故か盗難騒ぎになっている絵が部屋に飾られており、それを持ち主の美術コレクターに返せというものだった。
 
同業者の中山から、久喜山が元タレントの真面目な蕎麦屋と、その小学生の息子を陥れた酷い話を聞かされ…。
 
黒澤は大西若葉から映像の加工方法について教えてもらう…
 
【初出】「yom yom」(vol.27)

相談役の話

クワガタ飼育が趣味の作家は、大学時代の父親の会社の子会社の社長をしている鼻持ちならぬ年賀状だけの付き合いの同級生から呼び出され、山部清兵衛について知っているかと訪ねられる。
 
伊達政宗の信頼が厚かった山部は、伊達秀宗の相談役として宇和島に同行させられ勤勉さゆえに藩士に疎まれ、嫌がらせを受け、暗殺されるが、首謀者達は祟りに遭ったかのように次々と命を落としたのだ。
 
同級生は、父親から相談役につけられていた磯部が事故死したのを機に、次々と磯部の反対派が不審死を遂げているというのだ
 
作家は、知り合いの黒澤に二代目社長の浮気デートの写真を撮るよう依頼するが…
 
【初出】「幽」(vol.14)

合コンの話

尾花弘は、恋人・頼子が別の男と天才と持て囃されているハーフのピアニストのコンサートに行くため、二十七歳の誕生日を過ごせないことを聞いた友人・井上真樹夫がいきつけの銀座のバーで合コンを企画してくれ参加する。
 
しかし、直前に井上が不参加となった代りに佐藤亘が参加し、もう一人の臼田章二も井上の友人なので三人が三人とも初対面となる。
 
女性は、雑貨店経営の加藤遥と、女優志望の木嶋法子と、三年前に別れた江川美鈴だった
 
奥谷奥也演出の「王子と乞食」のオーディション結果の電話を待っていた木嶋は、銀座で二股恋愛が発覚したばかりの俳優・佐久間覚が首を折られて殺害されたから危険だから帰宅するよう促す父親の電話を受け…
 

ああ、やっと読めた〜
七編のうち、三編が既読でしたが、どんなに、本書を読むのを待ちわびていたことか…。
 
「伊坂幸太郎全小説ガイドブック」の記事に未読の短編の覚書を記していましたが、回収しきれないでいた、短編のうち二編を読むことができました。
 
 
本書は、バラバラの雑誌に掲載された話を加筆修正した作品だそうです。
 
伊坂さん曰く、
「首折り男なる人物の話であったものが、いつの間にか黒澤という泥棒の話に変化していき、それがまた首折り男に繋がり」という不思議な本になりました。
だそうです。
 
仕掛けがある物から、ゾクっとするもの、スッキリするもの、モヤモヤするもの…、バラエティーに富んでいますが、どれも伊坂作品らしさに満ちていて、素敵な一冊。
 
伊坂さんの構成力には、毎回感服させられます。
 
長編だけではなく、短編を長編化した「陽気なギャングの日常と襲撃」でも感心させられましたが、本書のようにバラバラの短編を一つの作品として纏め上げる構成力も、本当に素晴らしい。
 
 
本書収録の作品はどれも好きですが、初読みの時も、好きだなあと思えた「僕の舟」がやっぱり好き。
 
「結婚というのは、男女が同じ舟に乗るようなものだって。一緒に漕いでいろんなところを旅をして」
 
この老夫婦が、第一章の「首折り男の周辺」の若林夫妻だったと改めて知り、余計に余韻に浸りました。
 
ちなみに、大藪こと首折り男とは、「マリアビートル」の天道虫こと七尾です。
 
 
時空のれじれにより、彼が生まれ変わることを祈らずにはいられませんでした。
 
彼がキャッチボールをする約束をした「濡れ衣の話」の丸岡の設定から、「死神の浮力」の山之辺夫妻を連想。
 
 
ちなみに、もう一つ。
丸岡が罪を告白している刑事の田中について。
 
伊坂作品で田中という名の男は、不思議な役割を与えられているのが多く、本作も然りです。
まあ、正体は○○なのですが…。
 
そして「月曜日から逃げろ」の大西若葉も、奥谷奥也も、伊坂作品の常連キャラです。
 
詳しくは、「KAWADE夢ムック〔総特集〕伊坂幸太郎 」をご参照下さい。
 
 
見返しに、「協奏曲」と「首」の注釈があり、首は七つの頚椎によりできているから、それと同じ数の短編が収録されていると書かれています。
 
七尾の七の意味も含まれているのか、七つの頚椎がある首を折るから七尾なのか…
 
黒澤が大活躍なので、私を始めとした黒澤ファンにとっては、たまらない作品ではないでしょうか
 

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       なでし子物語
                 伊吹有喜           ポプラ社
 
1980年、旧暦の七夕。
小学四年生の間宮耀子は、男ができた母に捨てられてしまい、亡き父・裕一の祖父・勇吉に引き取られる。
 
祖父は、静岡県の天竜川の峰生で、山林業と養蚕業で富を成した遠藤家で天竜杉を産出に携わっており、遠藤本家の拠り所である常夏荘の長屋住まい。
 
常夏荘を取り仕切る女主人は、代々『おあんさん』と呼ばれており、遠藤照子は現当主・龍巳の早世した長男・龍一郎の未亡人。
龍巳とも、東京住まいの大学生の息子・龍治とも折り合いが悪い。
 
静かに暮らしたいと願う照子は、龍巳が19歳の愛人・小夜に産ませ取りあげた、病弱な小1の立海を家庭教師・青井と共に預からねばならぬことになり、気鬱だった。
 
立海は、絶対君主的な龍巳により、遠藤家の古いしきたりに雁字搦めで、迷信から女の子の格好をさせられており、心の問題から体調に不調を来たしていたのだ。
 
母からグズだ馬鹿だと罵られ、躾もされず、碌な食事も与えられず、身なりにも構ってもらえなかった耀子は、学校でいじめられ、転校先でも『長屋の子』と謗られ、火傷を負わされ嘲笑されたショックから登校拒否になる。
 
それを見かねた青井が、竜海が耀子に懐いているのもあり、立海の勉強相手として一緒に勉強を見ると言い出す。
 
母との縁が薄く、いじめに遭っている耀子と立海。
居所がなく、過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子。

三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める…。
 


四十九日のレシピ」がよかったので、伊吹作品をもっと読みたいと思い、読んでみました。
 
 
そしたら、子どもの物語に弱いせいもあり、泣ける、泣ける…
四十九日のレシピ」もよかったけれど、こちらの方が好みでした。
 
和製「アルプスの少女ハイジ」といった感の物語。
 
「ハイジ」の家庭教師と青井は正反対でしたが、立海がクララで、耀子はハイジ、おじいさんは勿論、勇吉。
ペーターは、ハムイチハムスケといった感じ。
 
青井は、嫌なことや辛いことを目を閉じてやり過ごし、なかったものとしようとする耀子に『新しく生まれ変われ』、そのためには、『自立と自律』 という信条が必要であると諭します。
 
 『自立と自律』
 「自立、自分の力で立つということ。うつむかずに顔を上げて生きるということ。自律、自らを律すること、美しく生きるということ。

 「自律とは、新しい自分をつくること。自分の手で、自分という音色をつくること。ご飯を食べるのも勉強するのも遊ぶのもすべて、なりたい自分をつくるための手段。どんな大人になりたい?どんな自分になりたい?」

 自立、かおを上げて生きること。
 自律、うつくしく生きること、あたらしいじぶんをつくること。
 
私の子育ての目標は、『自ら律し、自ら立つ』という二つの『ジリツ』で、この『自立と自律』 の件の偶然の一致には、驚きました。
 
耀子は、青井の指導のお蔭で、新しいじぶんをつくっていけるようになります。
 
しかし、どうしても過去や、自分の辛い境遇に「どうして」と、囚われ、堂々めぐりをしてしまうことがある。
青井は、それを乗り越えるための『魔法の言葉』を伝授します。
 
 「どうして、って思いそうになったら、どうしたらって言い換えるの」
 
 
 
 「…(略)…。だけど、どうして、どうしてって嘆き続ける人生より、どうしたら、どうしたらって、必死でもがいて戦う人生が私はいい。どうする?耀子ちゃん。あなたはどっちを選ぶの?」
 
息子の子育てに失敗し死なせてしまったと思っている祖父は、当初は耀子を施設に預けようと考えていたのですが、育てようと腹を決めます。
 
亡き夫との思い出の殻に閉じこもり、息子にも愛想をつかされている照子は、耀子と立海と接するうちに、子育てをしていた頃を思い出すようになります。
 
 その瞬間を母親は鮮やかに覚えているのに、日々の重なりのなかで子どもたちは忘れていく。ほおを寄せて笑ったことを、手をつないで歩いたことを。

 でも、それでいいのかもしれない。
 そうでなければきっと──子どもたちは母のもとから巣立てない。
 
子ども達の変化は、このように大人たちも動かしていきます。
 
子どもは、一人では生きていけません。
それ故に、さまざまな理不尽が襲い掛かる。
 
 「親の後ろ盾や資産、そういうものをもっていない子が自由に生きて行くには武器がいるの」
 「武器?」
 「誰にも負けないもの、ずうっとやっていても苦にならないもの。料理が好きとか、お裁縫が好きとか、計算が得意とか。そういうものでいい。それを見つけたら、大事に磨いて武器にすれば生きていきやすい」
 
耀子に対する、青井のエールに痺れました。
 
 「理不尽を、乗り越えるのよ」
 

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  向かい風で飛べ
              乾ルカ            中央公論新社
札幌に住んでいた小五の室井さつきは、北海道庁で小麦の研究をしていた父・道憲が、母・一美の反対を押し切り、沢北町の実家の農家を継ぐと言い出したため、転校する羽目になる。
子どもが少ない地域で、幼い頃から友人関係を確立している中に入り込むことができず、孤立。
 
そんな中で、皆から遠巻きにされ、特別のオーラを放つ美少女・小山内理子から、「ねえ、ジャンプ見ない?」と話しかけられる。
 
理子が、門田圭介ワンピースの話をしていたことから、アニメだと思い、友人になりたいがため、祖母にお小遣いの前借をして漫画を揃え、待ち合わせ場所にありったけもって行くが、ジャンプ違いだった
 
オリンピック候補として期待されてる理子の素晴らしいジャンプを目の当たりにし、「さつきちゃん、一緒にジャンプやらない?」と言われ、高揚する。
 
理子は天才ジャンパーと言われ、当たり前のようにオリンピックを期待されるようになり、友だちが欲しかったはずなのに、羨望や期待や悪意から飛ぶたびに一人になっていった。
孤独を紛らわす為に、ジャンプに没頭していったが、さつきが向かい風に文句を言っているのを聞き、自分の評判を知らない彼女となら友達になれるかも知れないと思い、思わず誘ったのだった。
 
沢北町にはジャンプ少年団があり、理子に誘われ練習を体験したさつきは、楽しくて、空を飛びたいと夢中になり、瞬く間に記録を更新して行き、理子は恐れを感じ、内心誘ったことを後悔したりすることも出てくる。
 
初めて大会を観戦しにきた一美の目の前で、さつきの伸びに恐怖を抱いた甲斐玲奈選手が、ジャンプミスにより怪我をし、さつきが準優勝したにも関わらず、ジャンプをやめさせる。
さつきから、助けを求められた理子は一瞬迷った自分を嫌悪し、圭介と共にを説得にさつきの家を訪れ道憲に懇願する。
 
記録を更新し続けるさつきとは対照的に、理子はスランプに陥る。
 
身体の変化が原因と思い、摂食障害の一歩手前にいたところ、オリンピックのジュニアの強化選手に最年少で抜擢され、よりプレッシャーを感じる。
斉藤麻美選手の「あなたには弱点があるわ。私にはわかる」という言葉が気になり、プライドを失っていく…。
 
周囲の期待に応えられず、勝てなくなった自分に存在価値はないのだろうかと、思い詰めるようになるが、絶好調のさつきに相談することは憚られ…。

時は、まさにソチオリンピック。
偶然にも、タイムリーな読書体験でした。
 
表紙絵から高梨沙羅ちゃんを、身体の変化からくるスランプには数年前の浅田真央ちゃんを連想。
 
小さな肩に国民の期待という重い想いを背負っている彼女等。
残念ながら、四位に終わった沙羅ちゃんの会見に、本書の理子の苦悩が重なり、考えさせられました。
 
自分が楽しくて始めたものが、国民の期待を背負うという、こんな大事になるとは、思いもしなかっただろうに…。
「期待しています」と誰もが口にするが、選手にはいらぬ言葉なのかもと、ふと思いました。
 
子どもが試練を乗り越え、成長する時、親も一緒に成長するもの。
 
最初の一美の描かれ方は、都会の公務員から田舎の農家の主婦となった不満たらたらで、感じが悪く、ムカムカさせられたのですが、理子の母・智子のアドバイスのお蔭で、足が地に着いてきた感。
 
「さつきがジャンプをやめたら、どこかほってするとも思うのよ。でも、うきうきして練習に出かけては、機嫌よく帰ってくるあの子の顔が見られないのは、ちよっとさびしいかもね。不思議ね。親って子どもが明るく笑ってくれているだけで、どうして嬉しいのかしら」
 
 
 
 ──船は港にいるとき最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない。
 自ら意思で沖へ出た道憲とさつきを、一美は妻として支え、母として見守る決心をひそかにしたのだ。
 
向かい風は、大きく飛ぶためのチャンスなんだよ」という言葉が出てきますが、先月見た映画『ジャッジ!』の「逆風は振り返ると追い風になる」という台詞を思い出しました。
 
逆風を見事とらえ、銀メダルを獲得したレジェンド・葛西選手、本当におめでとうございます
 
水泳とスキー、少年と少女と、設定は正反対のものの、オリンピックを期待される若者の成長と友情を描いていることから、森絵都さんの「DAIVE!!」の少女版といった印象を受けました。
 
 
しかし、まあ、「DAIVE!!」は、私を森ファンにさせた、思い入れの強い作品なので、それと比べると本書はその足下にも及ばず、物足りなさを感じますが…。
 
(本当に一般書?青い鳥文庫』じゃないの?)って、作者名と共に、何度も表紙を確認しちゃいました
 
だって、乾作品には珍しく、ホラーも毒も存在せず、爽やかなYAテイストの作品だったので
 

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  あのひとは蜘蛛を潰せない
              彩瀬まる             新潮社
 
野坂梨枝(28)は、大手ドラックストアに新卒採用されて七年目の店長で、四つ年上の副店長・横田から敵対視されている。
 
両親は生後二ヶ月のの突然死をきっかけに離婚し、父が家を出て以来、母・紀子が女手一つで兄・啓一郎と梨枝を育て上げ、家のローンも完済した。
 
母は電気メーカー勤務の兄と反りが合わず、関西圏への移動をきっかけに、梨枝の幼なじみ・(32)と結婚し家を出たため、気丈だが淋しがり屋の母を思い遣り、「家に残る」と宣言。
 
母の過干渉が年齢相応ではないと感じる時もあるが、日常生活に不満はなかった。
母との喧嘩に脅え正直な気持ちを話せないため、勝手に自分の結婚相手として婿養子を探していることを知るも不満を飲み込む。
 
雪に愚痴ると、「家に残る」と言ったのは、そういう意味ではなかったのかと問われ、「私、母さんがいつか、私のことはもういいわよって言ってくれると思ってたのかもしれない」と返し、自分の正直な気持ちに気づく。
 
店内で見つけた蜘蛛を殺せないベテランパートの柳原努と、夜勤中にとりとめのない話や彼の昔話を聞くのが好きだったが、妻・なつみから柳原が嘘つきで女の子と三度目の失踪をしたと聞き、彼の話の中に何か真実はあったのかと考える。
 
 蜘蛛だ。蜘蛛の始末を付けられない人だ。きっと蜘蛛がつまめないのは、嘘ではなかった。蜘蛛一匹の始末も付けられないから、自分の始末も付けられないのか。それが、あの人の病だったのだろうか。
 
柳原のかわりに雇った大学生・三葉陽平(20)は、買いたい絵のためにバイトをしているというしっかり者で、他人に冷笑的で、頻繁に頭痛薬を買うことからバファリン女と呼ばれている西山咲子を、一言「ビョーキ」と切り捨てる自分にはない冷ややかさを感じるが、魅かれる。
 
三葉は高校生バイト・美香から好意を寄せられているのに、梨枝を選び、母を鬱陶しく感じ始めているところ、兄が彰人を妊娠中の雪と伴に転勤で戻ってくることになり、実家に同居するのを機に、母の反対を押し切り家を出る。
 
 私はこの期に及んで、母に、梨枝ももう大人だもんね、とお祝いをしてもらいたかったのだ。私は子供だ。身体と中身が一致しない、グロテスクなオトナコドモだ。
 
三葉と過ごす時間は楽しく、「やってもいいこと」 が増えていく感慨に幸福感を感じる。
 
しかし、母の城だった実家の様子が兄夫婦の趣味で一変し、兄に軽んじられ、嫁に気を使う余り、腑抜けのようになってしまった母を不憫に思うが、兄夫婦のお蔭で自分が家を出ることができたのかと思うと、複雑な心境になる。
 
自分の無いものを持つ軽やかな三葉に夢中だったが、彼が家族に抱く感情を打ち明けられ、重たく感じてしまう。
 
三葉を失う恐怖から、気づくと母のように、服や食事を負担することに満足感を得ていたが、彼が就活を理由にして距離を置き始め…。
 

歪な家族がトラウマとなっている梨枝・啓一郎と、三葉。
 
二家族を歪にしたものは、梨枝の家族は、弟の死。
三葉の家族は、姉の秀でた才能。
 
精神科医・斎藤学さんの「「家族」という名の孤独」を思い出し、"普通の家族"などというのは存在しないのかもしれぬと、改めて考えさせられました。
 
 
 「社会人にもなってそれって、ちょっと厳しすぎないですか」
 よくわからない。娘をもつ親なんて、そんなものじゃないだろうか。自分の家が普通か異常かなんて、どうしたら判断できるのだろう。ただ、こういう時にどう言えばいいのかもうわかっている。自分も母も家も「変だ」といわれないで済む便利な言い回し。
 「うちね、お母さんがちょっと神経質なの」
 
 
 
 母は笑っている。この家では、すべての正しさは母に集約される。私の脳は酸欠のままなにも考えない。考えない方が、痛い目にあわなくて済むから、いいのだ。けど、もしかしたら母は正しいのかもしれない。世の中の賢い人はみな母の方を持つかもしれない。脳に冷たく長い錐を打ち込まれたみたいに、そんな恐ろしい考えが消えない。
 
野坂兄妹は、「かわいそう」に囚われられています。
 
梨枝は、母が「かわいそう」だから、切り捨てることに難儀しているし、バファリン女が気にかかるのは職業上の倫理観もあるけれど一番大きいのは「かわいそう」と思っているから。
 
しかし梨枝は、そのバファリン女から「かわいそう」と言われ、呆然となる。
 
一方、兄も「かわいそう」な人への献身に囚われていて、『自分を捨てる力を持つものを怖れている』。
 
これらは、父が家を出たことに由来し、弟の死を共に手を携えて乗り越えられなかった両親の弱さが原因なのでしょう。
 
しかし、親とて人間。
全能ではない。
 
斎藤学さんによると、子供に親離れを促すのは『』だそうですが、まさに本書の梨枝は三葉への恋心から家を出ることに成功する。
 
しかし、家を出るだけでは、母の精神的呪縛から、なかなか逃れることができない。
 
母は私を五体満足に育ててくれた。苦労して稼いだお金で、大学まで行かせてくれた。それなのに、どうして、私は母を許せないのだろう。かわいそう。許せない。許せないのに、母が汚い部屋で寝ているのは辛い。兄や雪ちゃんに気を使っている姿を見ると苛立つ。わけがわからない。この混乱が私の愚かさからくるなら、解放されるのはいつなのだろう。「みっともない」がこわい。笑われるのがこわい。「私がバカだからわかっていないこと」がこわい。家を出て、普段は忘れているくせに、ひとたび張り出つつけば膿が噴出す。
 
 
 
「吐くなら水場、恥ずかしい洋服は着ない、人に迷惑をかけない、大きな声を出さない、みっともないことはしない、そういうものから、でられないの」
 
母の過干渉は自分への愛ではなく、母自身が他人から後ろ指を指されないなどの、自分自身のためのものではなかろうかとも葛藤。
 
しかし、時が経つにつれ、異常に思い負担にも感じた母の献身ぶりや、躾に、感謝する機会も出て来る。
 
親の弱さを赦すことにより真の親離れができるのだと私は思います。
 
角田光代さんや、湊かなえさんなど、歪な母娘関係を書く作家さんが人気がありますが、彼女らが書く母への恨み節に共感や感情移入できないことは幸せなことなのだと親に感謝。
 
本書の主人公・梨枝にも、共感も感情移入も出来ませんでしたが、彩瀬さんのうまい文章に魅了され、読まされてしまった感。
 
蜘蛛を殺せるか否かという観点から、人間のタイプを描写するのが、題名も含めうまい。
 
蜘蛛を殺せない人は、自分自身で始末を付けられないとか、人に「きらい」を言えないなどの比喩に使われている。
 
表紙絵は大きな赤い山茶花の花の下に呆然と佇む女性が描かれていますが、梨枝のアパートの窓の外に咲き誇る山茶花のグロテスクな描写も秀逸。
 
特に、うまいなあと印象的だった文を抜粋。
 
 「形のないものが良いんですね。いくらでも解釈できるから」
 解釈が入ったら、もうそれは自分で自分を慰めていることにならないだろうか。

「本当は」。習慣のように浮かんだ思考に、舌の裏が苦くなる。私は、この世にないものを欲しがってばかりだ。

 ふと、宮崎さんが、私の中の位置づけを「失敗」から「残念」に変えてくれたのだと、化粧水のボトルを並べなおす瞬間に遅れて気づいた。
 
暗澹たる結末を予想していたが、予想が外れたことに救われました。
 
母も変わった。私と二人きりで暮らしていた時よりも方の力が抜け、なにかを得て、なにかを諦めたように思う。
 
この件に、18歳で長女を下宿に送り出した時のことを思い出しました。
 
彩瀬さんの長編を初めて読みましたが、上手い作家さんだなあと感心。
ブロ友さんお勧めの「骨を彩る」も予約中なので、楽しみです。
 
 
ところで、皆さんは、家の中で蜘蛛を見つけた時はどうされますか
 
蜘蛛を殺すか否かは、「朝蜘蛛は殺すな、夜蜘蛛は殺せ」とか、「害虫を取ってくれるから殺すな」とか、色々言われていますが、私は梨枝同様、外に逃がします。
 
台所の窓に張られた巣を観察するのを楽しみにしていた時期もありましたが、「そこで食事にありつける? 」で記事にしたような体長5cmもの蜘蛛を掴むのは、たとえティッシュ二枚重ねでもご勘弁です
 

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