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岡山県倉敷市が、金剛山歌劇団の公演に際して倉敷市民会館の使用を取り消したことは以前記しましたがどうやら決着したようです。
以下、使用取り消しから地裁決定に至るまでの新聞記事をペーストします。
倉敷市:北朝鮮系・金剛山歌劇団の市民会館使用許可取り消し 総合的に判断 /岡山
◇「圧力に屈した前例に」−−主催者は撤回求め仮処分申請
倉敷市が16日、北朝鮮の海外芸術団体「金剛山歌劇団」(東京都小平市)の市民会館使用許可を取り消したと発表した問題は、公演主催者が不許可決定の取り消しを求めて岡山地裁に仮処分申請するなど波紋を広げた。市は「市民の安全」を強調するものの、街宣活動などに「屈した」と受け取られれば、今後の施設運営に影響する可能性もある。公演予定日の26日に向け、地裁の判断が注目される。【小林一彦】
公演は県内の在日朝鮮人15団体の代表者らによる実行委(李建男委員長)が主催。市役所で会見した市側は、決定について「街宣車による街宣活動のほか、市民から抗議の電話や投書、電子メールもあった。市民の安全確保のための措置」と説明した。
北朝鮮による核実験との関連や「今後も市民の抗議電話や街宣活動があれば中止するのか」などの質問に対しては、「総合的に事情を判断した」「今後も個々の事案ごとに判断する」などと歯切れの悪い答弁に終始。仮処分申請については「司法の判断には従う」とした。
一方、李委員長らは決定の撤回を求め、杉岡哲彦・市民環境局長に申し入れ書を手渡した。その後の会見では「これまでの公演でも街宣活動はあったが、事前に警備計画を立てて警察にも警備を要請し、トラブルはなかった。許可取り消しは合理的でなく、前代未聞。不当な圧力に屈した前例になる」と主張。同行した「日本と南北朝鮮との友好を進める会」代表の井本丈夫・元県議も「私たちは核実験には抗議して座り込みをしたが、公演は無関係。市の名誉のためにも、街宣活動に負けるのは困る」と訴えた。
10月17日朝刊
(毎日新聞) - 10月17日17時1分更新
金剛山歌劇団:会館使用不許可 9団体、倉敷市に撤回を申し入れ /岡山
朝鮮総連系の「金剛山歌劇団」が公演会場に予定していた倉敷市民会館の使用許可を同市が取り消した問題で、「とめよう戦争への道百万人署名運動岡山県連絡会」(野田隆三郎代表)など県内9団体が20日、取り消し撤回を求める申し入れ書を古市健三市長あてに出した。
申し入れ書は「正当な文化活動である公演を妨害する抗議活動を理由に取り消すことは理不尽。在日朝鮮人は今回の核実験とは無関係」などとしている。
一方、同市はこの日、公演主催団体から岡山地裁に出された使用不許可処分取り消し請求に対する意見書を提出。来週早々にも地裁の判断が下される見通し。【小林一彦】
10月21日朝刊
(毎日新聞) - 10月21日15時1分更新
会場使用、一転認める=朝鮮歌劇の公演−岡山県倉敷市
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の芸術団「金剛山歌劇団」(東京都小平市)の公演会場の使用許可を岡山県倉敷市が取り消した問題で、同市は24日、取り消しを撤回し、一転して会場使用を認めると発表した。岡山地裁が、市の決定に不服の公演主催者の訴えを認めたためで、公演は当初の予定通り26日に行われる。
(時事通信) - 10月24日21時1分更新
金剛山歌劇団:地裁が申し立て認定 主催者側弁護士、皮肉まじりに倉敷市批判 /岡山
◇許可取り消し「ポーズでは」
倉敷市が朝鮮総連系の「金剛山歌劇団」の市民会館使用許可を取り消した問題は、岡山地裁が24日、「抗議活動などによる混乱が予想され、市民の安全確保のため」という市の主張を一蹴(いっしゅう)したことで決着の方向に向かった。取り消し処分の執行停止決定後に記者会見した公演主催者側の奥津亘弁護士は「市には表現の自由など、憲法上の市民の権利を守る気がないように見える。使用許可取り消しは司法の判断の結果を見越した上で抗議団体に迎合したポーズではないか」と皮肉まじりに批判した。
同様の訴訟は、日教組の集会などでいったん施設使用を許可した行政側が抗議を受けて取り消す場合などに繰り返され、行政側の主張が退けられるケースが大半という。奥津弁護士は「倉敷市は司法の判断がどうなるか分かった上で処分を出した」と指摘する。
また、公演主催団体の李建男実行委員長は「裁判所の決定は大変うれしく、心から歓迎するが、そもそもこのような行政の処分自体、あってはならないこと」とほっとした表情。一方、市側は「主張が認められず残念。(司法の決定を受け)いったん下した使用許可取り消し処分自体を取り消すかは、25日以降に検討したい」と言葉少なだった。【小林一彦】
10月25日朝刊
(毎日新聞) - 10月25日17時1分更新
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