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闇の子供たち

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ブログをよく訪問させていただいているナイス害さんのお勧めで

「闇の子供たち」という映画を観たhttp://www.yami-kodomo.jp/

舞台はタイ。ヤイルーンは8歳のときに、実の親に売られて、タイ北部の貧しい山岳地帯の村からバンコクに連れて行かれた。両親は娘を売った金で冷蔵庫とテレビを手に入れた。ヤイルーンは日本や欧米などの世界中の富裕層が集まる売春宿に連れて行かれ、大人たちの性的玩具にされていた。1年後、エイズを発症したヤイルーンは商品としての価値を無くし、食事も与えられず、ゴミ袋に入れられて、処理場に捨てられる。そして、ヤイルーンが売られたその2年後、今度は8歳になった妹のセンラーが売春宿に売られ……。  (ウィキペディアのあらすじ紹介)

…のあとには、難病の日本の子供への移植手術に、センラーの臓器が提供されるという展開が伏せられている

この映画の登場人物であるヤイルーンやセンラーは実在の人物ではなく、フィクションだけど

ノンフィクション・ドキュメントとしてこの映画を作ったら

監督や原作者の梁石日はまちがいなくマフィアによって消されているだろう

臓器移植のドナーは脳死の患者だけではなく、生きた人間であるケースも少なからずあるということは

だいぶ前に『週刊金曜日』という雑誌が伝えていた

『週刊金曜日』が暴いていたのは腎臓移植で

腎臓はかたっぽなくても生きられるが

スラムで肉体労働をしているドナーはかたっぽだけの腎臓では結局生計を立てられなくなる

貧しかった日本で「売血」をして当座の金を得ていた最底辺の労働者を思い起こさせる

「蛸(たこ)は腹が減ると自分の足を食べる」ということに由来して

最底辺の日雇い労働者の寄場を「タコ部屋」という

映画に描かれているのは心臓の移植である

この映画はドキュメンタリーではないが

ここに描かれた人身売買と臓器移植の事実そのものはおそらく確実に存在するようである




アキノが大統領だったころ

私はマニラを訪れたことがある

観光客には見えなかったらしく、ジプニーというバスに乗り合わせた乗客から

「ミッション(福音伝道)か?」とたずねられた

ミッションではなかったが(そのころは洗礼さえ受けていなかった)

マニラの高校を訪問し、労働組合や人権団体の事務所を訪ね

「イエローレボリューション」(黄色の革命)で民衆の圧倒的支持と期待を背負って大統領になった

アキノ女史が黄色のコートの下にカーキ色の軍服を着ている風刺画ポスターを見た

美容院に入って髪を切ってもらい

日本人だとわかると女性美容師は「yacooza」を連発した

「そんな英語知らない」と途方に暮れたあと

「ヤクザ」か!としばらく経って気がついた

マニラのスラム街スモーキーマウンテンにも連れて行ってもらった

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頭に大きなたんこぶができていたり顔が非対称だったりするた奇形の(こういう言葉を追放するだけで人権が守られるのか?!)子供を多くみた

ゴミ山の中にバラックが点在し

子供たちはゴミの中からビニール袋やシャンプーの容器を拾い

リサイクルで生計を支えていた

男たちは一様に無気力で日中から酒を飲んでいる人々も多かった

わたしたちは「家に案内するよ」と言われ男性についていくと

狭い掘っ立て小屋の奥にマリア像が飾られていた

子供たちは「ここの教会でもらったんだ」と言って得意げに

胸から下げたプラスチックの十字架をカメラの前に突き出した




スモーキーマウンテンを出て

車で数キロ

夕飯をとろうと立ち寄ったレストランの入り口では

かなしそうな目をした少年が「お金をくれ」と手を出していた

「絶対あげたらダメですよ、クセになりますからね」と同行した現地人のガイドは言ったが

お金をあげないことで少年の活路が拓けるわけでもないような気がして

コインを渡した

その瞬間少年はペロっと舌を出した

かなしそうな表情は演技だったのだ

でも「だまされた」とは思わなかった

かなしそうな表情が演技で、ペロっと舌を出した顔がホンモノの彼の顔だとも思わなかった




「闇の子供たち」-----この映画を観るのは正直怖かった

自分の人生のどこにどう位置づけたらいいのかわからない「現実」をまたしても突きつけられるのが

怖かった

豊かな日本の中で調和を保っているキリスト教信仰に「否」を突きつけられそうだった

でも映画をみながら

私は少しだけ

どう向き合うべきなのかを教えられたような気がするのだ

その話は後日-----

閉じる コメント(20)

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私の記事へのご訪問&コメントありがとうございました。人身売買や臓器移植はやはり実際にあるんですね、残念ながら。映画を観て教えられたような気がしましたか、子ろばさんなりに色々と深く思うところがあったようにお見受けします。この映画は内容は深刻で、ショッキングな場面も多々ありますが、人間の存在意義を考えさせられる深いテーマもその底流にあると思います、そして希望の光も。

2008/8/15(金) 午前 0:17 カッツー

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私もこの映画、興味があるんです。
でも、とても見る勇気が出ない。
いや、見るべきだとは思っているのです。
今の私の精神的に耐えられないだろうなぁ・・・
悶々としつつ、子ろばさんの記事で読めてよかった。

2008/8/15(金) 午前 0:24 すたぁびれ♪

私も、なのか私は、なのかわかりませんが、たち位置がわからないでいます。

2008/8/15(金) 午前 2:33 [ gathering_star ]

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 私も、見たいです。
重いテーマだと思います。

昔、この国自信がそういう国だった。
その事実も含めて・・・

2008/8/15(金) 午前 8:10 [ take chan ]

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子ろばさん、こんばんわ。

ご訪問ありがとうございます。

今朝、こちらに寄らせていただいたのですが、
時間をとってコメントしたかったので、今、コメントいれてます。

映画の内容。聞いただけで胸が痛みました。
不条理そのものですね。
この映画はまだ見ていませんし、こちらの記事を読んだ限りで
抱いた感想ですが、何年か前、「ナイロビの蜂」という映画を見た時と似たような思いを抱きました。経済力のある国とない国の格差から生じる不条理。
経済力のない国はドナー提供どころか、いのちそのものさえも
商品の対象になってしまう。
生き血を啜り、そして、ますます富む国は富んでいくという
不条理を見せつけられたように思いました。

本当は貧しいけれど、モノにあふれ、経済的にも豊かとされている国
日本。
その中で生きている自分も立ち位置がわからないけれど、
世界の中の日本も立ち位置がわかっていないのではと思います。

信仰という点では、
日本という国は、鍵を握っている国のようですが、
その自覚があるクリスチャンはごく少ないと思えます。

2008/8/15(金) 午後 9:25 [ - ]

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闇の子供たちが、日本にもいることを知ったとき、ショックでした。
このブログのエドワードさんの「恩寵園シンポジュウムによせて」で書かれた詩を探したんですが、見つかりませんでした。でも、こんな記事はありました。
http://yogo-shisetsu.info/weblog/edward/diary.cgi?field=2

いろいろと書こうと思ったけど、また続きにします。

2008/8/15(金) 午後 9:29 [ - ]

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ナイス害さん、映画を紹介して下さってありがとうございます。「この映画は内容は深刻で、ショッキングな場面も多々ありますが、人間の存在意義を考えさせられる深いテーマもその底流にあると思います、そして希望の光も」に同感です。残酷な現実だけをセンセーショナルに暴き立てて観客にショックを与えるだけの映画ではないと感じました。私も深い暗闇の中の光を感じたのですよ。

2008/8/15(金) 午後 10:40 koroba

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すたさん、「見るべきだ」ということはないと思うのですよ、何にしても。すべて「時」があり、本との出会いも映画との出会いも人との出会いも「時」に叶ってこそ深く訴えてくるのだと思います。

2008/8/15(金) 午後 10:42 koroba

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gathering starさん、自分の立ち位置がわからないってことこそ、わたしたちは「迷える子羊」だってことなんでしょうね。でも自分の目が見えないってことをわかっているからこそキリストに手を引かれようとするのでしょう。

2008/8/15(金) 午後 10:49 koroba

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take chanさん、昔の日本もそうだったのでしょうね。ただ経済がここまでグローバル資本主義化していなかったから、ここまでドギツい形で悲惨さがあらわれていなかったのかもしれませんけれど。重い映画ですけれど、どう生きるべきなのか、細くささやく声も聞こえた気もする映画でした。

2008/8/15(金) 午後 10:54 koroba

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星さん、コメントありがとうございます。「ナイロビの蜂」は観ていないのですが、また上映されることがあったら観てみたいです。私がこの映画を観るのが憂鬱だった理由の一つは「北の豊かさ、南の貧しさ」はわかっているけれど、さしあたりどうしようもないし、ダイヤモンドや高級品を買う贅沢はしないまでも、シュークリームもコーヒーも手放せない自分がわかりきっていたからです。でもこの映画をみてかすかに気づかされたように思うことは、この不条理そのものの現実の中で主のみこころは何であるのかということです。私たちは南北の格差の不正義を知ったところで、それを変えることはできません。おそらく。フェアトレードで高いネグロスバナナを定期購入してみたこともありましたが、そんなことでも多分この不正義は正されないのです。そしてこの子供たちのうめきも涙も残される。そして私はこの残酷きわまりない現実が主のみこころだとは、たとえ地獄に落ちたとしても認めません。それでは主のみこころは何であるのか。それがかいま見えたような気がしたことで、私はこの映画をみてよかったと思いました。

2008/8/15(金) 午後 11:06 koroba

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神の小羊さん、映画の中に登場する現地人のブローカーは、自分自身が売春宿に売られ、幼児虐待された過去を持つことがあきらかにされます。エンディングでは彼がタイガーマスクの「みなしごのバラード」を口ずさむのです。(タイガーマスクの歌だって、あとからブログで教えてもらったんだけど。)虐待された子供たちが虐待する親にならずにすむためには何が必要なんでしょう、それは「恩寵」でしょうか。シモーヌ・ヴェーユが「重力と恩寵」というキーワードで「重力」に対比させたような。

2008/8/15(金) 午後 11:19 koroba

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内緒さん、「かいま見えた気がすること」を近々また記事に書きますね。よかったらまた覗いて下さい。

2008/8/15(金) 午後 11:47 koroba

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私が書き込みをしたらここへの案内が(^^。

初めまして!!
ゆっくり読ませて頂きます。

事実の様な映画と聞いた事が有りますが…見てません。機会が有れば見たいと思っております。

2008/8/16(土) 午前 9:31 mamamiyuki

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mamamiyukiさん、はじめまして。観賞後の満足度第一位の映画にランキングされています。宮崎あおいや江口洋介ら、俳優陣の熱演も貢献しているのでしょう。

2008/8/16(土) 午後 6:24 koroba

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私たちはこの子どもたちのために、何ができるのでしょうか。
祈り・・・・
そして?

2008/8/18(月) 午前 10:54 いつくしみ

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いつくしみさん、「祈る」とは一番深いところで思索することでもありますね。

2008/8/18(月) 午後 11:13 koroba

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もっと暗い話になって、とても申し訳ないのだけれども....
闇のなかにいるのは、あちらだけなのだろうか、と最近思うのです。
あちらが側の闇とこちら側の間。
闇の子供の搾取の深み、私たちがいる「イノセンス」の闇の深み。

かれらとわたしたちは、マネーでつながっている。
フィリッピンの熱帯雨林、豊かな森、うつくしい水と食物と家の材料を与えてくれた森、それを壊したのは、私が当時、無邪気に貯金していた郵貯資金によるODA事業でした!フィリピンでは、貴重な森が次々伐採されつくしたと聞きます。日本で消費財にかえられ安価で売られます。

2008/8/23(土) 午前 11:43 mgm*wn

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WW2・戦争は一応終結したが、財閥は復活し、多国籍企業となって戦中と同じじく東南アジアの搾取を続けた。刃向かうものには、現地の警察、軍隊の銃で報復。軍隊だね、こりゃ。
映画「戦争案内」の追及する事実です。
私たちは日本には、戦後民主主義があるように思ってきたけれども、対外的には、経済的拡張主義を継続してきた。ー遠い現実感として見え隠れした事実。
戦後いまだ終わらず。あの戦争の総括は、殆ど不十分のまま次の戦争への軍備拡張へと乗り出す政府。
わたしたち自身が民主主義を実践しなければ、自分のまわりの民主性は、このまま行けば、なくなってしまうでしょう。
わたしたちの実存をかけて、わたしたち自らの闇を晴らし、真の自由を得るために、勇気をだして
8月29日から31日まで横浜のSPACE ALTAで、命をかけて真実追究につとめられた映画監督・高岩仁さん追悼と上映会あり。初日18時50分から「戦争案内」上映。tel045-472-6349

2008/8/23(土) 午前 11:59 mgm*wn

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ウェケペレさん、上映会のお知らせありがとう。その頃だったら行けそうですわ。もちろん「闇」はつながっているのです。この映画を観た翌日、駅でタイのプーケット島への観光案内のチラシが目に入りました。なんと隔てられた現実に私たちとタイの子供たちは生きているのだろう、と思いました。高騰したガソリンで値上がりした航空券を手に入れるお金持ちなら、タイには行けるけど、私たちをつなぐ「闇」に分け入っていくために必要なのは航空券じゃないでしょう。「共に生きること」へのチケットはどこで買うのでしょう。とりあえず「戦争案内」のチケット買いますね。

2008/8/23(土) 午後 9:41 koroba

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