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「取水口から一億倍のヨウ素検出」の記事、日本のメディアも流していましたね。 今現在、日本のメディアが主に報道しているのは、「低レベルの汚染水を海に放出」することの インパクトです。 事前報告が外国や省庁や地方自治体にあったかなかったか 漁業への影響、等々。 「やむを得ない措置だった」という政府の答弁に批判が集中。 一方、「やむを得ない」というのがどういう意味なのか、 それをしない場合に予想されるはるかに恐ろしい事態とは何なのか にはあまり関心が向けられていないようです。 もうひとつニュースになっているのが、 「高濃度汚染水の流出止まる」という早朝の「朗報」です。 しかし流出がいったん止まったことが、 最終的に高濃度汚染水が封じ込められることにつながるのかどうか は大々的に話題として取り上げられていないようです。 ぼんやりニュースを聞いていると、 このたびの「高濃度汚染水の流出」は単なるアクシデントのように聞こえます。 多方面から報道を総合してほんとうはどうなっているのかを考えたいのですが、 すぐには全貌がみえてきません。 ここで現在の日本の報道から気になることをいくつか。 まず「汚染水」という呼び方です。 「きたない水」という意味。 英語ではradioactive discharge(放射性排出物)です。 「汚染水」と「放射性排出物」ではずいぶん響きがちがいます。 次に「低レベル」とか「高濃度」とかいう言い方。 「ベクレル」とか「シーベルト」とかいう聞きなれない単位のおかげで、 数値を聞いてもよくわからない。 だから比較は許容量との比較、「低レベル」と「高レベル」の比較をまず頭に入れたい。 以下、新聞から。 「低レベル」汚染水に含まれる放射性物質は1立方センチ当たり最大20ベクレルで、 法定許容基準の500倍。 東電によれば、「成人が近くの魚や海藻を毎日食べた場合、被ばく線量は年間約0・6ミリシーベルトで、自然界からの線量の4分の1」。 一方、2号機の建屋の高濃度汚染水は1立方センチ当たり1千万ベクレル以上。 低レベル:高レベル=20:1千万 高レベルの放射性物質濃度は、 「わずか10リットルほどで、東電が海に放出中の1万1500トンの「低レベル」水全体に匹敵する」 「低レベル」:「高レベル」のこの圧倒的な対比を考えると、 経済産業省原子力安全・保安院が今回の「低レベル汚染水」の海への放出を 「大きな危険を避けるためやむを得ないと判断した」とするのも、 また他国や省庁や地方自治体に十分な説明もなしに焦って放出したのも うなずけます。 次に、このたびの「高濃度汚染水の流出」は単なるアクシデントであり、 本日早朝の流出ストップによって解決したのかどうかです。 高濃度汚染水の流出が止まったということと、その処理が完了したということは まったく別の事柄です。 そもそも高濃度汚染水の処理に取りかかる一歩として、 高濃度汚染水の貯蔵スペースを確保するために、 「低レベル汚染水」を海に放出しようとしているわけです。 では「高濃度汚染水」の量は今現在どのくらいなのか。 「1〜3号機で2万トンずつ計6万トン」。 この6万トンをどうしようというのか。 タンクや人工の浮島に詰めたりするそうです。 用意されたタンクは6万トンギリギリ詰められるくらいの容量だそうです。 ギリギリでもそのタンクでめでたく間に合うのか? 「汚染水は“増産”される可能性もある」 冷却のための注水を行わないとどうなるのか。 「炉心の溶融が進行する。」 そして「核分裂が再始動する再臨界にまで進展する」かもしれない。 再臨界に達すれば、 「格納容器の破壊、炉心爆発などによる最悪の事態が発生することになる」 一方、注水を続けるとどうなるのか。 炉心の溶解は避けられるが、「高濃度汚染水」が増産されつづけ、 許容量の1億3千万のヨウ素でも? セシウムとかストロンチウムでも? ストロンチウムの恐ろしさについてはさすがに読売や朝日も専門家の心配を伝えていました。 あわてていくつかの情報を読み、考えたので、 読み間違い、考え違いはあるかもしれません。 ひきつづきメディア・リテラシーを高める努力を続けたいので、 ご意見、ご感想、間違いおよび問題点の指摘、情報の提供等いただければ幸いです。
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