この世の出来事

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中央大学教授刺殺事件

中央大学教授を刺殺した容疑者がニュースで公表された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090521-00000642-san-soci

中央大学の5年前の卒業生で教授の教え子だったということ。

殺害理由は「話したくない」ということで、まだわからない。

なのでこの事件については何もコメントできないのだけれど、

「教授を恨んでの犯行じゃないか」「メッタ刺しにするほど恨むなんて思い込みの激しい性格だったんだろう」という推測は、最近の高校生をみていると、「そうかもしれない」と思わせるものがあるのだ。

教師を何年もやってきて、恨まれたこともあれば、「殺してやる」と言われたことも、
「この学校を追い出してやる」といわれたこともある。

モチロンそうしょっちゅうあったわけじゃないけど。

「えこひいきをしている」と言われたことはけっこうしょっちゅうある。

で、公平であろうと努めているフツーの教師としての私は、

それなりに考え込むわけだ。

で、最近、つい最近、ちょうど昨日くらい、

ちょうどこの事件の報道と同時くらいに

わかった(ような気がした)。

とってもとってもささいなことが不平と不信と恨みのきっかけなのである。

たとえば授業アンケートでこう書かれたことがある。

「いつも特定の人ばかり当てている気がする。えこひいきです。」

これには弱った。

公平に同じ回数づつ指名しようとはしているけど、

席の順番に当てていくのでなければ、アトランダムに指名するとどうしても

「よく当たる生徒」と「あんまり当たらない生徒」が出てくる。

そこで今年はある方法を考案した。

生徒に「授業中呼んでもらいたい自分の呼び名」をカードに書かせ、

そのカードをシャッフルしてめくったカードから順番に当てていくのだ。

すでにめくったカードは取り分けておく。

こうすると平等に指名することができる。

これは効果があった。

不満はなくなったようである。

中央大学教授刺殺の容疑者の「恨み」の話題が今日職場で出たとき、

私の同僚も「今の生徒はホントささいなことで被害者意識を持ちますよね」と言い、

「私は当てた生徒を名簿にチェックしている」と言っていた。

「えこひいき」と言われないためには、ある生徒をあだ名で呼び、別の生徒を苗字で呼ぶなどということも注意深く避けたほうがいい。

全員をあだ名で呼ぶのだったらいいかもしれないけど、それでも「なれなれしくあだ名やファーストネームで呼ばないでほしい」という生徒もいるので、

今のところ全員を苗字に「さん」「君」づけで呼ぶようにしている。

「えこひいき」と言われて恨まれたもうひとつの出来事は、

「ボクを当ててボクが答えを間違えたときはノーヒントだったのに、次の人には答える前にヒントを出していた」というものだった。

何人か指名してなかなか正解が出ないときには、ヒントを言ってしまうことがある。

けっして「その子のほうが可愛いから」ではなく、「早いとこ正解を出させたい」からである。

しかしこれが「えこひいき」と感じられるのであった。

「ちょっとした不満」ではなく「自分の全人格が否定されている」かのような不満を抱く。

思いもよらないことであったが、それから私は注意するようになった。

ヒントを言うときには、ある子にだけでなく、これまで答えられなかった全員に、ヒントを受けての解答の再チャンスを与える。

こういうことは「愛」というより「配慮」の次元の事柄である。

「教育技術」の領域である。

しかしこうした「配慮」や「技術」が

他者にたいする判断や「自分が愛されているかどうか」についての判断を決定してしまう時代なのだろう、今は。

刺殺された中央大学の教授は、もしかしたら私のようにどこかでうかつなことをして恨みを買ったのかもしれない。

「メッタ刺しにするほどのことではなかったのではないか」と思うが、

「たかがそれだけのことで全人格を否定されたかのように感じることはないじゃないか」

ということに私自身、何回も出会っているので、

この事件は「ありえること」と思えてしまう。

で、衝撃的なニュースを知りました。

【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンで増加し続けている自爆テロ事件で、実行犯の6割以上が身体障害者だったことが、カブール大学医学部のルサフ・ラドガリ准教授(32)の調査でわかった。障害者の多くが地雷や不発弾の爆発で手足を失った住民とみられ、武装勢力タリバンが、社会的弱者の障害者を自爆犯として利用している実態が明らかになった。

 准教授は2年前から、カブールを中心に自爆テロの実行犯の遺体80体を独自に検分。うち65%に当たる52体が、手や足、指などが自爆前から欠損している身体障害者だった。

 准教授は現場に残された義足や歩行補助具の流通ルートを調べ、うち1件は06年、カブールの援助団体が中部ロガール州で地雷被害に遭った男性に贈ったものであったことも突き止めた。

 タリバンは「米軍の空爆による犠牲者の遺族が、(志願して)自爆している」と主張している。准教授は「手足などを失い失業して貧困に陥った障害者が、家族の生活を保障するなどと口約束されて、自爆している可能性がある」と指摘する。

 准教授は近く、タイ・バンコクの研究機関の支援を得て、自爆犯のDNA鑑定を開始する。「民族、出身国などを割り出し、自爆の背景を科学的に解明したい」という。

 【ことば】アフガニスタンでの自爆テロ

 90年代の内戦時代まではアフガニスタンには自爆テロはなく、国際テロ組織アルカイダ系の外国人が持ち込んだとみられる。03年のイラク開戦後、イラクで自爆テロが頻発するのに合わせてアフガンでも外国軍や政府組織などを狙った自爆が急増。国連の調査では、05年に17件だったのが、06年123件、07年は約150件、08年も増加傾向にある。

10月20日2時30分配信 毎日新聞


このニュースにショックを受けるとともに、あることに気づかせられました。

私たちは「その場で起こっていること」を実は知らないのではないか、ということです。

メディアは、自爆テロ=イスラム原理主義の狂信=欧米キリスト教とアメリカに対する憎悪

などという図式で自爆テロを説明してみせるけれど、

「その場で起こっていること」がどれだけカメラやジャーナリストのペンに捕らえられているだろうか。

世を騒がすニュースだけではなく、私たちの身近な隣人の身に起こっていることを

どれだけ「その場」に即し、私たちは理解しているでしょうか。


※補筆

この記事をアップしたあと、このニュースがすでにいくつかのブログで取り上げられているのを知りました。
「障害者を自爆テロ実行犯に利用するとはアルカイダはなんて非人道的な組織だ!」とアルカイダに対して怒りを向けているのを読み、「ああ、そうか普通はそう反応するのだな」と改めて気づきました。
私の問題関心はそこにはありません。

私の通っている教会の牧師先生が、統一協会の問題は実はカルトや異端の問題ではないのではないか、という気づきをされていて、私も同じような気づきを上のニュースから得ました。
8月6日、ヒロシマの原爆祈念日である

「原爆投下は正当だった」とする米国大使の発言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080806-00000014-omn-soci

「世界の教科書」というシリーズ本が以前勤めていた高校の図書館にあり

アメリカの社会科教科書を読んで驚いた

「ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下にはどのような意義があったか、まとめてみよう」

という演習課題が2つの世界大戦史を扱った章の巻末に載っていたのだ

アメリカの高校生がこのテーマをめぐって活発にディベートをする授業風景を想像して

吐き気を催した



アメリカの教科書にこの記述を発見した学校図書館は

帰国生が全体の3分の2という私立学校だった

そこで名物教師となった政経の教師は文化祭で毎度

生徒たちの活発なディベートを自慢の出し物にしていた

今でも忘れない

「外国人労働者は是か非か」というテーマのディベートを

生徒たちは活発に展開していた



そのときに感じた違和感と吐き気

当事者の苦悩と痛みに立たず

冷房の効いた会議室でパワーポイントを用いて得々と説明される

(当時は模造紙だったけど)

「外国人労働者の是非」と「原爆投下の意義」



言葉を失って沈黙することの中からしか

「智慧」も「真理」も見えてこないのではないだろうか

「ではどうすればよかったのか」私にはわからない

「わからない」ということに佇んでいてはいけないのだろうか

イメージ 1

自分の感受性くらい

自分の感受性くらい              茨木のり子


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


大好きな詩

大好きな茨木のり子の詩

けれどこの詩をもって「秋葉原無差別殺害事件」の加藤容疑者を批判するブログ記事をたまたま読んだとき

心が冷たく固くかなしくなった

言葉をどう受け止めるか

加藤容疑者の携帯サイトへの書き込み

02:48 やりたいこと…殺人/夢…ワイドショー独占

02:54 工場で大暴れした/被害が人とか商品じゃなくてよかったね

02:55 それでも、人が足りないから来いと電話がくる/俺(おれ)が必要だから、じゃなくて、人が足りないから/誰が行くかよ

 同  誰でもできる簡単な仕事だよ

03:00 別の派遣でどっかの工場に行ったって、半年もすればまたこうなるのは明らか

03:07 仕事に行けっていうなら行ってやる/流れてくる商品全部破壊してやる

03:09 彼女がいれば、仕事を辞めることも、車を無くすことも、夜逃げすることも、携帯依存になることもなかった/希望がある奴(やつ)にはわかるまい

03:10 で、また俺は人のせいにしてると言われるのか

 同  いつも悪いのは全部俺


「自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ」


「ばかもの」は加藤容疑者なのだろうか

茨木のり子は毅然として生きて死んでいった尊敬する詩人

そんな彼女はこの詩の「バカモノ」を自分に向けて言っていたのだと思う

茨木のり子の詩には生きる力を与えられる

この詩を援用して加藤容疑者を非難する記事には心が固くなり悲しくなる

ぱさぱさに乾いていく私たちの社会

ぱさぱさに乾いていく私たちの心

共感を失っていく私たちの社会

うまく言えないけど

聖書のイエスの言葉をどう読むかもこれと同じことなんじゃないかな

言葉は「私」に向けて語られているのだ

イエスの言葉を他者に向けて他者のありようを非難するとき

言葉は字面はそのままでいながら意味は180度転換してしまう

秋葉原無差別殺傷事件


もちろん言い訳だし自己正当化満載だろう

だけど私は加藤容疑者のキモチもわかる気がする、とっても

私はこれまで「正規雇用労働者」も「派遣パート労働者」も「専業主婦兼学生」もぜんぶ経験した

そして「派遣パート」だったとき、雇用者と世の中から「お前は使い捨てなんだよ」

と暗に言われているようにヒシヒシ感じた

「大事にされていない」とかんじた

今、正規雇用に戻り、「大事にされている」とかんじる

なんで?

職員室に自分の机があるから

勤務時間中に研修を受けさせてもらえるから

同僚が本気で付き合ってくれるから

「学級崩壊などで悩んだり鬱になったりしたときは抱え込まずに相談してね」

という「相談センター」の連絡先を記載したパンフなんかがしつこいほど配布されるから



「派遣パート」の非常勤講師だったときは

職員室の隅に会議用の使い心地の悪い机とすわり心地の悪いパイプ椅子を共同であてがわれ

教科書や参考書やプリント類はコインロッカーよりも使い勝手の悪いロッカーに

腰をかがめて押し込まなくてはならなかった

いくら「子ロバ先生」なんて丁寧に呼びかけられたところで

翌年の持ち時間は学校の都合で突然半分に減らされたりするのだ

いっしょうけんめいやっても翌年もクビがつながるかどうかわからない職場では

ミスがないようにやろうとは思うけど

向上しようなんて思えなかった

もちろんだからといって人は殺さない

だけど「だからといってみんな他人は殺さないだろう?!」と加藤容疑者を責める人はいても

「他人を殺さない」多くの派遣労働者のキモチを考える人はどれだけいるだろうか

殺さないし表立って恨み言も言わないけど

「大事にされていない」思いをじっと抱えて

割りの合わない仕事を黙々とこなしている人たちの日々の気持ちを



そうそう、書き忘れてたけど

私、加藤容疑者が派遣で働いてたトヨタ系の自動車会社で社員に英語教える派遣講師もやってました(笑)

「派遣にしてはおいしい仕事」のハズが

工場の海外移転で仕事丸ごとなくなりました(笑)

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