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時空は小さな三角形の集まり?
ひも理論,ループ量子重力理論に次ぐ新理論が登場


微細な三角形の構造から構成される風景があり,その構造が常に変化して新しいパターンを生み出す様子を想像してほしい。この風景は遠くから見ると完全に滑らかだが,近づいて見ると奇妙な幾何構造がごちゃまぜになっている。この一見単純なモデルが「因果的ダイナミック単体分割(CDT:causal dy-namical triangulation)」という新理論の中核だ。CDTは重力の法則と量子力学の統一という物理学における最も悩ましい問題の解決に向けた有望な手法として登場した。
過去20年以上にわたって統一理論の最有力候補とされてきたのは「ひも理論」で,基本粒子と力が実は非常に小さな「エネルギーのひも」であると考える。だが一部の科学者は,ひも理論は既定の背景のなかにひもを設定しているので誤りだという。粒子と力だけでなく,その存在の舞台となる時空まで生み出すような理論のほうが優れている……。
そこで1980年代から1990年代にかけて開発されたのが「ループ量子重力理論」で,大きさわずか10−33cmの小さなループのネットワークとして時空を記述する。この理論はブラックホールの特性を予測するなど顕著な成功をいくつか収めたものの,極めて重要な試験をまだパスしていない。時空の粒が集まって,私たちにお馴染みの4次元時空を形成することを示せていないのだ。

4次元単体の集まり

一方,CDT理論は生まれてから10年足らずだが,すでにこのハードルをクリアしている。同理論は主に欧州の3人の理論家によって着想された。オランダのユトレヒト大学のロル(Renate Loll),コペンハーゲン大学のアンビョルン(Jan Ambjørn),ポーランドのヤギェウォ大学のユルキウェイッツ(Jerzy Jurkiewicz)だ。
CDT理論は単純な三角形構造をもとに時空を組み立てる。バックミンスター=フラー(R. Buckminster Fuller)が三角形の面を使ってジオデシック・ドームを作ったのと似たやり方だが,基本的な構成要素は「4次元単体」と呼ばれる“4次元の四面体”だ(四面体に三角形の面が4つあるように,4次元単体は5つの四面体が境界になっている)。各単体は幾何学的に平らだが,これらが集まってさまざまなパターンでくっつくと,曲がった時空を生み出すことができる。量子論の考え方では,非常に小さな規模で見ると時空の構造は常に変化しているはずなので,時空全体の幾何構造は,単体の取りうるあらゆる配置についてそれぞれの確率を足し合わせることによって定められる。

因果律に背くパターンを排除

以前,このように宇宙を三角形に“分割”して表そうとした際には無意味な結果しか出なかった。無数の次元を持つつぶれた時空か,たった2次元の巻き上げられた幾何構造のどちらかにしかならなかったのだ。これに対しCDT理論は,因果的でない配置を除外したのがポイントだ(つまり,原因よりも出来事が先に生じることを許すようなパターンを除外する)。
こうした非現実的な配置を排除すると,うまくいった。2004年,ロルとアンビョルン,ユルキウェイッツの3人はコンピューターシミュレーションを使って,数十万個の単体からなるモデル宇宙がちゃんと4次元になることを示した。さらに最近,モデル宇宙の大規模な形が標準的な宇宙論によって予測されるものとまさに一致することを示した
次の大きなステップは,モデルに物質を組み込み,一般相対性論の方程式を完全にシミュレートできるかどうかを調べることだ。カナダのオンタリオ州ウォータールーにあるペリメター理論物理学研究所のスモーリン(Lee Smolin)によると,この理論は検証可能な予測をいずれ生み出す可能性があるという。例えばCDTモデルの時空は微小スケールで非古典論的な幾何構造を取るため,高エネルギーの光子については光速が通常とはわずかに異なるかもしれない。
スモーリンはループ量子重力理論の先駆者だが,CDT理論がこれまで理論物理学者からあまり注目されてこなかったのは,同理論の研究がコンピューターシミュレーションに多くを頼っているためだろうとみる。しかし「この分野の研究では真相を知るのは容易でない」とスモーリンはいう。「紙と鉛筆で明らかにするのは難しい」。

 実在論とは、外界の世界が明らかに実在するという立場である。これに対して、実証主義とは、我々が経験できるものが存在すると言う立場である。実在論者の代表は、数理物理学者のペンローズであり、実証主義者の代表は、理論物理学者のホーキングである。ホーキングによると、物理理論とは、物理現象を記述する数理モデルにすぎないというのである。彼は、虚時間という概念をとなえているが、虚時間であろうと、実時間であろうと、どちらが実在するかはどちらでもいいというのである。なぜなら、どちらも、物理現象を記述する道具にすぎないからである。

たしかに、我々は、時間が実在すると考えているが、また、そのように知覚しているが、時間が実在することを証明することはできない。時間が実在するという仮定のもとに物理学者は、数理モデルを構築しているにすぎない。つまり、ホーキングは、実在を証明できないなら、実在するという仮定の下に、物理理論を構築し、それを実験によって実証するしかできないといっている。ある種の人間の限界を語っているようである。

 これに対して、ペンローズは、物理現象は実在すると考えている。つまり、時間も空間も物質もエネルギーも実在するといっている。その上で、物理の法則を発見しようとしているのである。確かに、真理を発見したいという科学者の情熱はわかるが、ホーキングのように物理理論は数理モデルにすぎず、物理現象を記述する道具であって、客観的な真理ではないとしたほうが納得がいくのではないか。物理現象の実在を実証することはできないからである。

 人間は知覚を通してしか、世界を認識できない以上、いわゆる客観的な実在、もしくは、客観的な真理を知ることができないということである。科学も人間が作り出した精神の産物であるのかもしれない。

平均情報量という概念がある
情報理論の創始者のクロード・シャノンが提起した概念だ
別名、情報エントロピーとも言う
というのは、情報エントロピーの数式は、統計力学上のエントロピーの数式と非常に似ているからだ

情報とエントロピーは切っても切れない概念だ
情報量が減るとエントロピーは増える
たとえば、バソコンでメモリーを消去すると熱が発生するが、このとき、エントロピーが増えている
情報というと、なにか抽象的なもののように思えるが、実はれっきとした物理学上の概念だ


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%BC

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%87%8F

万物の物理理論の有力候補は量子重力理論である
量子重力理論には、超ひも理論、ループ量子重力理論およびCDT理論がある

超ひも理論は、連続した時空を前提とするが、ループ量子重力理論、CDT理論は連続した時空を前提としない
そのため、ループ量子重力理論とCDT理論の方が超ひも理論より優れているとされている
そして、CDT理論の方がループ量子重力理論より優れているとされている
というのは、ループ量子重力理論では、4次元の時空を構成するころが困難であるけど、CDT理論では、それが可能であるからだ

しかし、どの理論も完成までは程遠い
超ひも理論がもっとも古いが完成までは道のりが長い
あと50年ぐらいとウィッテン博士は言っていたが、それもかなり怪しい
たとえ、万物の物理理論が完成しても、とてもじゃないが検証をすることができない
もう、実験ができるレベルを超えている

結局、人間は万物の物理理論を発見することはできないのではないか

 コンピューター サイエンスのグレゴリー・チャイティン博士によると、物理学の最終の統一理論が完成したとしても、その理論が最も簡潔であるかどうかは証明できないそうです。常に、もっと簡潔な物理理論があるかもしれないということです。

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