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探し物

発作的に「あっ、あれが食べたい」と思う時がある。
それと同じく「あっ、あれが聴きたい」と思う時があるのだ。
昨日、突然にニッキー・ホプキンスのソロアルバムが聴きたくなった。
イメージ 1
仕事を終えて、CDを探したがどこへ行ったか見つからない。
CD棚をすべてひっくり返して、やっと発見。ついでに以前から探していた
ロバート・ジュニア・ロックウッドの「ステディ・ローリン・マン」も見つかった。
ついでに何年振りかで、棚をジャンル別に整理し直した。
あーっ、スッキリした。それにしても何年も聴いていないCDが多過ぎる。
バッサリと断捨離する必要があるな。
カミサンが娘のところに出掛けたので、ゆっくりと聴けた。
ギターを弾いて、ほとんど外出せず。
小春日和の中、本来なら走るのにピッタリなはず。
あー、外で走りたい!

無伴奏/小池真理子

新潟の本屋さんで、何気なく手に取った。
90年発表と言う作品だが、最近読んだ小説でこれほど心を揺さぶられたものはない。
小池さんの作品は、幾つか読んでいあるが洒落たミステリーを
得意としているひとだと思っていた。
これは恋愛小説だ。青春ものと言っても良い。
60年代末から70年初めの、学生運動が盛んだった時代。
仙台の街を舞台に、主人公・響子と友人たちを中心に当時の風俗と
恋や性が描かれている。
響子のヴィヴィットな感性や、残酷とも思える自分本位なものの考え方。
まるで一本の映画を見終えたように感じた。
きっと、もう一度読む事になるだろう。
小池さんは52年生まれと言うので、自分より2歳年上だが、自分とほぼ同世代と
言っても良いだろう。
この世代にとって、60年代末から70年初期と言うのは正に激動の時代であった。
ベトナム戦争、学生運動を核としてファッション、映画、ロックが様々に
変革を遂げていった。
作品の中でも、クラシックの名曲に混ざり、ストーンズのサティスファクションや
アズ・ティアーズ・ゴー・バイ、ジェイムス・ブラウンのマンズ・マンズ・ワールド
ビージーズのワールド、プロコルハルムの蒼い影等の当時を知る者には
涙腺を緩ませるような名曲が、物語に彩を添えている。
あの当時、青春時代を過ごした人々にとっては忘れられない作品ではある。

GAROと藤圭子

土曜日にユーミンの記事を書いたせいか?
昼間にちょっぴりアルコールを注入したせいか?
自分でも分からないが、昨日の夕方にGARO・アンソロジー1971〜1977と
藤圭子・昭和歌謡を歌うのCDを立て続けに聴いてみた。
急に聴きたくなったと言う事だ。
GAROは、今は無き晴海の展示場で初めて観た(聴いた)時のショックが
忘れられない。
ホンモノのマーティンD-45の迫力にビビった。
聴いた事のない立体的なハーモニーと、ギターサウンドにやられてしまった。
「学生街の喫茶店」がメガヒットしたばかりに、グループに亀裂が入ったらしいが
皮肉な結末を迎えてしまった。
只、彼等の嫌った職業作家に依る作品は素晴らしいものが多い。
確かにGSぽかったり、歌謡曲寄りの雰囲気だが、悪いものではない。

藤圭子のアルバムについては、以前記事にした。
凄みのある歌声で、名曲を歌う。
それだけで充分、聴きごたえがあると言うものだ。
しばし、昭和に還った。

吉田修一・怒り

東京郊外で、ある夫婦が殺され現場に「怒」の血文字が残される。
犯人は判明したが、整形して逃亡している。
その一年後、犯人と思しき三人の男が千葉、東京、沖縄に現れる。
どの男も所謂「真っ当な」人間ではなく、脛に傷を持った輩ばかり。
それぞれの男に関わる人達が「奴が犯人なのでは?」と考えた時、物語は動いていく。

文庫本上下巻のボリュームだったが、一気に読了した。
「世田谷一家惨殺事件」が元ネタかと思ったが、作者は英語教師を殺し整形後逃亡した
市橋達也をヒントにしたらしい。
題名こそ怒りだが、人を信じられない悲しさが描かれている。
当然、犯人以外の二人の男は無実だったのだが、そこにも明るい結末が待っているわけではない。
人は他人をどうやって信じるのか、また疑惑の中ではどう解決をつけるのか。
最後は、救いようがない結末を迎える。
それでも人は生きてゆく。
吉田氏の小説は、決して愉快な読後感を持つものではないが「何か」を感じさせてくれ
好きな作家のひとりである。


エコ生活

昨日、赤羽に向かうバスの中で道尾秀介の「笑うハーレキン」読了。
いつもながら、一見バラバラに見えた事柄が最後にはひとつになる
と言う手際は見事である。
あー、面白かった〜
バス停を降りると、赤羽では一番大きな書店「ブックス・談」がある。
ここは本の買い取りも行っているので、たった今、読み終えた本を持込む。
中年の男性店員が「60円です」との回答。
定価700円の文庫本だ(税抜)
ワタクシ「えっ、出たばかりの本でそんなに安いの?」と問うと
隣に居た若い女性店員が「新刊は30%の査定ですよ」と助け舟を出した。
なんだ、ひと言加えただけで150円も高くなったぞ。
どうせ部屋に置いても邪魔になるだけなので、なんだか得した気分。
CDでも文庫本でも、新しい方が価値あるんだよね。
普段、古いギターに囲まれているので不思議な気分ですわ。

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