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<第10回 何故、「生物多様性」なのか?>
何故、生態系の維持が大切なのか?私の個人的な見解なのですが、お話しします。
例えばトキが絶滅しようと、私たちの生活には、正直言って関係ありません。しかしこれは、非常に重要な問題です。と申しますのは、地球上に様々な生命が生きています。ウイルス菌などを含め、実に多くの生命・種が存在しています。それで生態系が維持されています。
菌など何かの生命体に寄生して生きているものもあります。
例えばトキに付いている菌は、トキが絶滅してしまえば、その菌も生きていくことは出来なくなります。絶滅していく種にわざわざ乗っかろうとする菌は、おそらく無いでしょう。
しかし地球上には絶滅していく種もあれば、増殖している種もあります。菌自体が生きていこうとするならば、そのような増殖している種に近づこうとするのではないか。
では今この地球上で、増えている種とはいったい何か?それは、人類です。日本は人口減少社会になりましたが、地球全体から見れば、人類はもの凄い勢いで増加しています。そうしますとどこかの生命体にくっついて生きていこうとしている菌は、自分自身が生命体として生き延びていくために、増殖している種に近づいてくるだろうと思うのです。
エイズウイルスにしても、鳥インフルエンザにしても、今まで人類が経験したことのないような、とんでもない病気に襲われる危険性があります。このことは生物多様性と密接に関連していると思うのです。
国でも東京都でも、新型インフルエンザへの対策には、頭を痛めています。ワクチンの備蓄が足りなく、その対応が遅れているといわれています。
先日日経新聞の一面で、東南アジアで新型インフルエンザに感染した一人のサラリーマンが、成田に帰ってきたというシュミレーションが紹介されていました。その日成田から八王子の自宅に戻り、確か2週間?って書いてあったと思いますが、37万人に感染する、と。
その人たちは死の危険もありますので、大パニックになってしまいます。そのような危険、人類が今まで体験したことのない危険に直面する事態が、近々来るかも知れません。
そういった意味においても、生物多様性に対する認識をきちんと持っていないと、とんでもないしっぺ返しを食らうぞ、というふうに感じています。このように、今後生物多様性の問題が、大きな議論となるだろうと思っています。(つづく)
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