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<第17回 文化の違いを認めあうこと>

 日本人の本来持っているもの、つまり仏教が伝来する前から日本人に在った精神というのは、2つ考えられとこの本では語っています。一つは、生きとし生けるもの皆平等であるとの考え方。これは悉皆成仏に繋がります。もう一つは、死んでもまた必ず再生してくる。熊のようにまた戻ってくる。お盆の時に来る。そのように循環している、還相廻向という考え方です。
 これらは仏教が伝来する前から、日本には在ったようです。仏教が来たときに、山川草木悉皆成仏の考え方が日本人の中に浸透していったのは、既に日本人の中にその精神が在ったからでしょう。

 このように考えてきますと、生物多様性の中には人間も入るのだろう、と考えるようになりました。人間対自然というように二元的に捉えるのは、欧米の人たちのような気がします。そのへんは文化の違いでもあります。
 自然と人間が一体であり、自然を守るという考え方は、温暖な地域に住む人たちの考え方であると思います。中近東の砂塵が吹き荒れる苛酷な砂漠の中で生きている人々、また北極海の厳しい寒さの中で獲物と格闘しながら生きている人々からすれば、自然を守ろうと考えるよりも、自然が攻めてくるのに対し、いかにして自然から自分を守るのか、自然は闘う相手だと捉えている人も数多くいます。どちらが正しいと言えません。

 それぞれ文化に違いがあります。その違いを一方が強要するのではなく、お互い認め合う、違いを認め合うということが、一番大切なことだろうと、今回国際会議のお手伝いを通して強く感じさせられました。
(おわり)




 本日午後二時、衆議院本会議において、小杉代議士は永年表彰をうけることになっています。続いて、麻生新総理の所信表明があります。
 衆議院解散もカウントダウンの状況です。

 講演はまだ続きますが、本日をもって当連載も一区切りとさせて頂きます。
 ご愛読いただき、まことにありがとうございました。(Y)


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