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国際ジャーナリスト、高橋浩祐のオフィシャルブログ

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足利事件の再審で、菅家利和さん(63)の謝罪要求にかかわらず、謝罪することを拒んだ宇都宮地検の元検事の森川大司(だいじ)氏(62)。

検察もやはり官僚組織。過ちをなかなか素直に認めない。その結果、経済や社会、技術の変化に伴い、従来から行ってきた慣例や手法を見直すことをためらう。

日本の官僚たちにありがちな無謬(むびゅう)主義や前例踏襲主義。

森川氏の法廷での頑なな態度は、それを如実にあらわしている。



明日、民主党の小沢幹事長が東京地検特捜部の事情聴取に応じるという。

このところ、一年ぐらい、日本のマスコミは、検察からのリーク情報をもとに、小沢スキャンダルを書いてきた。


しかし、今回の検察の捜査には、政治資金収支報告書の記載をめぐる「可罰性」や「公平性」、「悪質性」など多くの面で、僕には疑問や疑念がある。

古巣の朝日新聞記者時代、僕は談合事件でも汚職事件でも、警察や検察から一方的に情報をもらって、記事を書くのは性に合わず、いつも調査報道、独自情報で記事を書くように努めていた。

そんな事件記者だった頃、先輩からはよくこう言われたものだ。

「事件記者は、検察や警察のスキャンダルや批判記事を書けるようになってこそ、一人前だ」。

検察が嫌がるようなことを書いたら、普段、情報をもらっている取材源の捜査当局とのパイプが切れてしまうかもしれない。

しかし、検察の中でも、おかしいと思っている人は必ずいるはずで、そうした人とのつながりは絶対に切れない。「よく書いてくれた」と陰で言ってくれたり、口には出さないけれども内心、そう思ってくれたりする人はいるはず。

警察や検察に限らず、行政や企業への取材でも、これはあてはまる。

小沢氏の捜査がひと段落したら、社会部記者にも、そうした検察の捜査のあり方を問う検証記事を思いっきり書いてほしいものだ。そんな記事を書けるだけの実力を持った記者こそが、本物の記者だと思っている。

朝日新聞が以前、メディアと検察との距離のあり方について、「検察の出入り禁止」処分問題を絡め、良い検証記事を書いていたので、下記に紹介いたします。

(検証 昭和報道)捜査当局との距離は 新聞週間特集
2009/10/11, 朝日新聞
 「新聞は捜査当局の応援団と化している」と、しばしば批判される事件報道。果たしてそうなのか。
 =敬称略
 (村山治、藤森研、河原理子)
 ●「権力の乱用」反発する報道側 検察、出入り禁止で圧力
 裁判所や検察庁などの担当記者でつくる東京・霞が関の司法記者クラブ。その総会で、毎日新聞の除名処分は、あっけなく決まった。
 1965(昭和40)年10月。日本専売公社OB議員の組織ぐるみの選挙違反事件の捜査は大詰めを迎えていた。クラブ各社は「東京地検が議員を起訴するかどうかは発表まで書かない」と申し合わせた。だが毎日は、発表前の16日朝刊で「起訴せず」との見通し記事を掲載した。
 毎日は当時、特ダネを連発する一方、誤報もあって、検察と同業他社の反発を買っていた。
 この記者クラブの内輪もめに、検察が関与してきた。「検察は記者クラブ加盟社だけを相手にしている。除名社とは会わない」。毎日は、東京地検のスポークスマンである河井信太郎次席検事による定例会見から締め出された。
 検察と記者クラブの間で、次席検事が会見で起訴を発表するほか、逮捕、捜索などの確認にも応じる慣例ができていたとされる。会見に出ないと、大ニュースになることが多い特捜事件の説明を聞けなくなる。
 河井にならって毎日の取材を拒否する部長らもいた。
 毎日は系列の放送局から会見内容を聞くなどして、自社だけ記事が載らない「特落ち」を回避していた。
 しかし、12月15日、政界事情に通じた貸金業者らを特捜部が詐欺で再逮捕した記事を各社が大展開する中で、毎日は特落ちする。朝日は都内に配る朝刊から社会面の両面を使って記者座談会を含め詳しく報じた。
 「愕然(がくぜん)とした。毎日がへこたれないのに業を煮やした河井が、毎日にダメージを与えるため何らかの作為的な方法で各社に再逮捕を伝えたとしか思えない。一生消えない記憶だ」と、毎日のキャップだった田中久生(82)は振り返る。
 毎日新聞は音をあげ、クラブに全面降伏。キャップの田中と検察担当記者2人を交代させ、再加盟した。検察の組織的な取材拒否は、記者側への強烈な見せしめとなった。
 除名当時、毎日の司法担当だった元筑波大教授の天野勝文(75)は「クラブの内紛を巧みにとらえ、『発表以外は何も書かせない』という河井イズムを徹底するため、毎日の除名が利用された。検察で今も続く『出入り禁止』の原型となったといってよいのではないか」と分析する。
 出入り禁止とは、クラブ各社に検察が科す制裁措置だ=キーワード。

 「特捜部の出入り禁止は、私が特捜部長時代の79年ごろから、私が考えてやったのが初めてだろう」と元検事総長の吉永祐介(77)は、94年7月、講演で語った。吉永は河井の愛(まな)弟子で、ロッキード事件などを手掛けた。歴代の特捜部長らは、吉永の情報管理路線を踏襲した。
 出入り禁止になっても、記者は検察取材を続ける。吉永が地検トップの検事正時代に朝日の検察担当だった山中季広(45)は「捜査の動きを書けば、即出入り禁止。容疑者逮捕の会見にすら入れず悔しかった。処分が3カ月も続いたことがあった」という。
 当時、朝日のキャップだった松本正(63)は「出入り禁止でも取材のうえで支障はほとんどなかった。しかし、こうした措置自体が『権力の乱用』と考えていた。あまりに理不尽な場合は反論し、撤回となったこともある」と振り返る。
 検察はメディア側の「捜査妨害」を防ぐために出入り禁止は必要だと説明するが、捜査内容が報道されただけで政界などから「リーク」「検察ファッショ」などと攻撃されることに対する「無罪証明」でもある。
 メディアは政治腐敗を暴くという面では検察にある種の連帯感を抱きつつ、権力としての検察を監視する役目も担う。両者の関係は単純ではなく、外から見るとわかりにくい。それが昨今、「報道は検察に近すぎる」との批判を受けている一因と思われる。

(中略)

 ●冤罪事件 警察情報、頼りに 「涙の自白」、安易に記事化
 91年12月2日朝、新聞は一斉に、菅家(すがや)利和さんの逮捕を報じた。
 「足利の女児殺し容疑 元幼稚園運転手を逮捕 『首しめた』と自供」(朝日新聞東京本社版)
 ここでも、「涙」を書いていた。「捜査本部によると、菅家容疑者は『……騒がれては困ると思い……』などと泣きながら自供したという」(同3日朝刊)
 しかし今年、冤罪だとわかって釈放された菅家さんは、やってもいないのに自白させられて「悔しくて泣いたのだ」と明かした。涙は事実でも、報道は真実から遠かった。

 昭和の終わり、冤罪に光があたり事件報道は問い直された。何が変わり、何が変わらなかったのか。
 死刑囚の再審無罪判決が83〜84年に3件続いた。4番目が、静岡県島田市で起きた幼女殺害事件。盗みの疑いで逮捕した青年が、殺害を「突然自白した」とされた。しかし公判で彼は否定する。
 事件から32年。静岡地裁が再審開始を決定する86年、朝日静岡版は当時の捜査員や裁判官を追って連載をした。一審で死刑を求刑した77歳の元検事は、「調べをしていたら、彼が立ち上がって実演してみせた。あれで、間違いなく犯人だと思った」と江木慎吾記者(47)に話した。
 江木はふり返る。「あの頃は、なんでやっていない人が自白してしまうのか、腑(ふ)に落ちなかった。脅されたり迎合したりして認めてしまうことがあるんだと、今は少しわかる」
 再審が始まると、静岡版は島田事件の報道検証と記者座談会を載せた(87年10月24日)。事件当時報じた取調室の様子は、裁判で見えてきた「強いられた自供」とは異なるものだった。警察情報で見てきたように書く手法を、検証はいさめた。
 「犯行を自供すると同時に……泣き伏し、市署から差入れのあった上等の天どんを黙々と食べ終ると、煙草(たばこ)を吸いながらうなだれて考え込んでいたという」。54年6月1日付朝日静岡版は、そう書いていた。
 昭和が終わった89年から90年、朝日は「新しい事件報道」の基本を決めた。逮捕時点で犯人と決めつけた書き方をしないことが基本だ。呼び捨てをやめて「容疑者」とつける。確定的要素と捜査側の見立ては区別する。否認している場合は記事の前文に入れる。容疑者の弁護士や関係者に、極力、反論の取材をする。
 足利事件の逮捕を報じた91年12月の朝日の記事は基本的にこれに沿い、断定調を避けた。しかし、「自供」内容をもとに記事を組み立てたことに変わりはない。
 裁判官から弁護士に転じた秋山賢三(69)は「記者が別の視点を持ちこつこつ歩くことが大切だが、そもそもやっていなくても否認を続けること自体がどれほど困難か、記者も裁判官もわかっていない」と言う。
 秋山は、徳島地裁で80年、徳島ラジオ商殺し事件の再審開始決定を書いた。事件の翌年に内妻が逮捕され、服役したが、無実を訴えていた。再審請求審で、検察はそれまで出さなかった記録を開示した。
 犯行現場の自宅の実況見分調書に「34葉の写真」を添付したと書いてあるのに28枚しかなかった。シーツに靴跡がついた写真が出てきた。外部犯行をうかがわせるものだ。秋山は怒りがこみ上げたという。この事件でも自白調書が作られていた。
 昭和の凶悪事件の記事を読み返すと「涙の自供」が目立つ。兵庫県の知的障害児施設で起きた甲山(かぶとやま)事件などの冤罪事件も、同様だった。
 『自白の心理学』の著書のある浜田寿美男・奈良女子大教授(62)は「捜査員は、犯人だと確信をもって謝罪追及型の取り調べをするので、罪を認め反省して涙を流したと見る」と話す。「その発表を記者も同じ意識で受け止めている。『偽りの自白』は珍しくないということを、記者はまず頭に入れるべきだ」

 ◆キーワード
 <検察の出入り禁止> 87年、東京地検特捜部名で司法記者クラブ各社に出された文書では、出入り禁止とするのは(1)部長、副部長以外の検察官、検察事務官などへの取材(2)被疑者等への直接取材など捜査妨害となるような取材(3)特捜部との信義関係を破壊するような取材・報道をした場合とされている。
 禁止内容には、「担当副部長の部屋での取材不可」から、最も重い「最高検、東京高検、東京地検への出入り禁止」まで各種ある。


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御無沙汰しています、大室です。

いよいよ検察と小沢氏の直接対面、事情聴取の段になりましたね。
検察のシナリオと民主党幹部のシナリオとジャーナリズムのシナ
リオとは三者三様でしょうね。
正確な報道を国民がいち早く知り国民の平均的価値観にどう照ら
されてゆくのか?
過去に東京地検特捜部に逮捕された政治家は再起は困難でありま
すが、小沢氏関連でこれだけ逮捕者が出てきたのには驚きました。
検察はその権力の源がどこにあるのか庶民には今一つ見えてきま
せんが、唯一検察に物言える存在として、ジャーナリズムが存在
しているのだと思います。

今日のニュースでも元検事は「絶対に許さない」と語気を強くし
て発言した肉声を聞くにつけ、反省しない司法には苛立ちと憤り
感じます。

調査報道には貴重な時間と取材の積み重ねがあり、もっと高く
評価されるべきだと思っています。

2010/1/22(金) 午後 10:36 - 返信する

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日本には調査報道を一生涯、専門とする記者がいません。
コロンビア大のジャーナリズムスクールに行っていた時、Michael Mossというニューヨークタイムズ(NYT)の記者が担当教授でした。
彼は若い頃から、事件取材でもペンタゴン取材でも軍事産業取材でも何でも調査報道を専門とし、小さな地方紙からウォールストリート・ジャーナルを経て、NYTにたどりつきました。
まさに調査報道のノウハウとテクニークを芸とし、記者として生き抜いてきた人。
日本の新聞社は終身雇用制がベースで、年齢を重ねると、デスクやら部長やら、人事やら、管理部門に移る人も多く、現場から多くの記者が離れてしまいます。
調査報道は体力も要りますから、Michael Mossのように年をとってからも続けるのも大変です。
しかし、いつ何時も権力に負けない調査報道の専門記者が日本でも必要です。僕もがんばらないといけませんが。。。

2010/1/22(金) 午後 10:58 Kosuke Takahashi 返信する

「関係筋によれば・・・」 「関係者の話によると・・・」 ってのが新聞記事にも意外と多いですよね。 出所の不明なその一言を添えるだけでどんなデタラメでも言えてしまえるわけで。 デタラメでないにしても,解釈に変な方向性を与えて書かれた記事というのは,噂話と大差ないゴミ記事だと思っています。

2010/1/22(金) 午後 11:19 チョンボリニ 返信する

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そうなんです。今日、原口総務大臣も国会の場で、その問題を間接的に指摘していましたね。
記事もそうですが、ブログや2チャンネルもそうです。匿名で書かれている意見や批判は、信用できないし、信用してはいけないです。
匿名で意見や批判記事を発信する人は、木陰から相手を闇討ちするかのごとく、卑怯者で勇気がないと思っています。
以前から何度もこのブログで書いているのですが、海外の読者は実名入りでバンバン、僕に批判意見とかを送ってきます。僕にしても、それの方が気持ちがいいです。日本人も早く、実名で何でも意見を言えるようになってほしいと希望しています。

2010/1/22(金) 午後 11:57 Kosuke Takahashi 返信する

原口総務大臣の今日の答弁を好印象をもって聞いていました。
丁寧で解り易く説明していました。
僕がこんな事を言うのは変ですが、過去の原口大臣の答弁でも
なかった素晴らしい答弁でした。

昔の政治家や大臣の答弁は語彙も豊富で奥ゆかしさも有りました
が、政治家にはこの首尾一貫したこの様な答弁を聞きたいですね。

ブログや2チャンネルの見解にも大いに賛同致します。
一次資料や直接面談した話、その他信用が置けるものは、何か?
ネット社会では、自分がどの基準で情報に信頼を置くのか・・・
多くの人に投げかける問題ですね。

匿名性は確かに大きな問題が有ると思います。
匿名でなければ批判でき無い者は卑怯者で勇気がない・・・
全く、その通りだと思います。

日本社会が批判精神を歓迎する若しくは寛容に受け入れて
くれる社会であれば、実名ブログが増えて来ると思います。

2010/1/23(土) 午前 3:12 - 返信する

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いいブログを偶然見つけて、ほっとしました。「取材源秘匿」はもともと、より大きな悪を告発する弱者を保護する趣旨でしたね。ウオーターゲートのときののように、保護しなければ殺される心配だってあるわけで。それがいま、ご主人様である権力の一方的なリークを守るために行使されているわけで、何という転倒が起きたかと、あきれています。NYタイムスが明らかにした東京新聞の出入り禁止、その社会部はノーコメントのようで、苦衷を察しています。その権力が操作する虚報により、国民が選んだ多数党による政権交代が揺さぶられるのは、あってはならないことではないでしょうか。

2010/1/24(日) 午後 9:16 [ hir*iwa* ] 返信する

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ありがとうございます。日本の新聞は、情報ソースを載せなかったり、匿名情報を多用したりする報道が目立ちます。日本のテレビも、モザイク画面が多すぎます。結局は、日本の読者や視聴者がメディアに対し、情報ソースの開示を求めるようにならないと、日本のメディアも、今の状態に安住してしまうと思っています。

大手メディアには今、検察捜査をチェックし、批判できる記者がいないように思えてなりません。

2010/1/24(日) 午後 11:35 Kosuke Takahashi 返信する

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記者クラブについてはその存在自体が真のジャーナリズムの弊害なので出入り禁止なんか自業自得としか…いやなら記者クラブを皆でボイコットすればいいだけですし。外資メディアに牙城を崩されるのが怖いのでしょう…

それと(自分的に)本題ですが
高橋さんは以前から匿名での批判や意見を卑怯と断じていますがそうでしょうか?
確かにメディアの匿名を乱用、悪用しているとも言える状況はどうかと思いますが重要なのは情報の正確性です。匿名でしか出せない情報もあります。


高橋さんは情報源の匿名性と意見者の匿名性を混同していないでしょうか?


例えば有名なフォーリン・アフェアーズ紙の「X論文」はどうでしょうか。あれは著者が役人でも共産党員でもニートでもその衝撃度、重要度は変わりません。
私がいいたいのは情報源の透明性が情報の信用度を上げることは事実でも意見者、論者の場合「何が書かれているか」が全てです。匿名だろうが主張の内容が正しければ、意見や批判は価値あるものです。実名で発言しても内容が間違っていればそれまでの事でしょう。

2010/2/11(木) 午前 2:33 [ kensuke nakajima ] 返信する

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(長くなってすみません・・・)
それと欧米が実名主義かのように書かれていますが本当にそうでしょうか。
例えばwikipediaは匿名編集で誤った記述や編集者の経歴詐称もありますが似たような実名編集サイトより遥かに支持、利用されています。
またブログなどでもEFFなど権威のある財団や教授も匿名を推奨しています。実際匿名でありながら信頼され支持されている論者、ブロガーも数多くいます。
責任をもって発言する人が居るからといって匿名での発言を批判することは誤りだと思います。

最後に海外の読者がバンバン実名で…というのも、ご存知ないと思いますが、名前が書いてある=実名と思ったら間違いです。これは大体ですがペンネームやファーストネームは実名ラストネームを偽名にしてる人が多いです。日本人で知り合いの英語圏利用者だと後に来るファーストネームを偽名にしたりする人もいますね。特に若い人はそうです。
ここら辺は文化の差だと思います。何せ日本と英語圏ではネット文化の発展過程がまるで違いますので。

2010/2/11(木) 午前 2:37 [ kensuke nakajima ] 返信する

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この問題、このブログで何度も何度も書いてきました。
ケナンのX論文って、もう60年以上の話。フォーリン・アフェアーズ、僕、何年も購読しているけど、匿名論文なんてみたことない。
欧米メディアも実名主義になってきていますよ。ブッシュ政権高官の匿名リーク情報によって、メディアがイラク戦争突入への片棒をかつぐ形になったから、反省して実名主義になってきています。

僕が書いたブログの以下はごらんになりましたか?

ジャーナリズムの鉄則
http://blogs.yahoo.co.jp/kosuke_everonward/49137023.html

日本の新聞は、情報ソースを可能な限り、明示する努力を!
http://blogs.yahoo.co.jp/kosuke_everonward/folder/360149.html?m=lc&p=2

2010/2/13(土) 午後 8:33 Kosuke Takahashi 返信する

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日本のメディアで、一番問題だと思うのは「意見や主張、批判を述べるような引用句は、匿名にしてはいけない」というジャーナリズムの鉄則が守られていないことだ。これはコロンビア大学のジャーナリズムスクール(J-School)で叩き込まれたことだ。

J-Schoolでの教本となっていた『The Elements of Journalism: What Newspeople Should Know and the Public Should Expect』でも、述べられている。読者というオーディエンスにとって、透明性はvital(極めて重要)であり、virtue(美徳)でもある、と書かれている。匿名の情報ソースを使えば、その匿名の発言者の作為的な動機やバイアス(偏見)、ポジショントーキングによって、記事が歪んでしまう恐れがある。

2010/2/13(土) 午後 8:35 Kosuke Takahashi 返信する

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この本では、こう書かれている。

“If the best information a journalist has comes from a potentially biased source, naming the source will reveal to the audience the possible bias of information- and may inhibit the source form deceiving as well.”
(ジャーナリストが得た情報が、偏見を抱いているようなソースからもたらされた場合、そのソースの名前を明らかにすることによって、情報に偏りがあり得ることが読者に明らかにされるだろう。そして、ソースが嘘を付くことを防止できるかもしれない。)

翻って、日本のメディアでは、匿名報道があまりに多すぎる。責任ある社会を目指すならば、どんな媒体でも実名できっちりと意見し、発言できる社会にしていかないといけない。

2010/2/13(土) 午後 8:36 Kosuke Takahashi 返信する

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アメリカのジャーナリズムスクールの教本となっている、この本をぜひ読んでみてください。薄い本なので、すぐに読めます。

『The Elements of Journalism: What Newspeople Should Know and the Public Should Expect』

2010/2/13(土) 午後 8:42 Kosuke Takahashi 返信する

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僕が働いてきたBloombergや、今、働いているJane’s Defence Weeklyなどは、情報元やクオート(引用句)は原則、実名です。匿名の情報源が許されるのは、その情報源に命や財産の危険が及ぶなど特殊の場合のみです。

結局は、読者にとっての記事の透明性を、どこまで、その記者なり、発言者なり、メディアが重んじているかが問われています。

日本のメディア、署名記事も少なかったり、情報源をまったく書いていなかったり、読者への透明性が少ないです。

そんなカルチャーを映し出してか、ブログの方でも、無責任な匿名情報が氾濫してきているような気がしています。

2010/2/13(土) 午後 8:51 Kosuke Takahashi 返信する

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>>>最後に海外の読者がバンバン実名で…というのも、ご存知ないと思いますが、名前が書いてある=実名と思ったら間違いです。

間違いといわれても、げんに、Asia TimesやJapan Focusに載った僕の記事に関して、個人メールで、実名で彼らの電話番号や住所入りで批判メールや賛同メールがいつも僕の元に来てますよ。

2010/2/13(土) 午後 9:39 Kosuke Takahashi 返信する

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上記のジャーナリズムスクール時代の担当教授Michael Moss が、2010年のピューリッツア賞を受賞した、との連絡を受けました。
http://www.pulitzer.org/citation/2010-Explanatory-Reporting
ハンバーガーといった汚染食品に関する調査報道で、米政府の規制の甘さを暴き、改善に向けて行政をも動かした、と評価されています。(^^)

2010/4/14(水) 午後 2:53 Kosuke Takahashi 返信する

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