

東京都の路面電車こと、都営(東京都交通局)の都電荒川線は早稲田から三ノ輪橋を結ぶ路線になっている。
途中の荒川車庫前駅(停留場)は、車庫及び乗務員基地や都電おもいで広場などが一体となった、荒川電車営業所が存在しているなどと、都電荒川線の拠点になっている。
荒川車庫前駅(停留場)の前にある、荒川電車営業所への入口の目の前には、入線用の信号機が存在している。
自分は初めて都電の沿線に行ったことに加えて、時間も限られていたために都電そのものの詳しい調査はまたの機会として、この日は入線用の信号機の撮影に加えて少しだけ都電の調査を行った。
◎画像
1.荒川車庫前駅(停留場)周辺の風景 その1
専用軌道に道路が挟まっており、軌道には車庫(荒川電車営業所)に入線及び出庫するための軌道があり、車両は左手側の道路を横断しながら入出庫している。
軌道内のポイントの周りには、入庫用の信号機が2基設置されているのが分かる。
2.荒川車庫前駅(停留場)の降車用ホームの様子
三ノ輪橋方面には降車用のホームがあり、ホームの屋根には駅名標が取り付けられている。
駅名標には、銀杏の葉を模した都営(東京都)のシンボルマークが入れられている。
3.入庫用信号機(A)のアップ その1
降車用ホームの目の前には、2灯式の入庫用信号機が設置されている。
使用されているのは、日信2代目丸型250mmの単灯灯器を2つつなぎ合わせたものになり、灯火は赤で左は曲・右は止の切り抜き文字がレンズの上に被されている。
4.入庫用信号機(A)の側面のアップ
日信2代目丸型灯器は、初代丸型灯器と筐体の形などは同じだが、庇は少し浅めになっているのが特徴になっている。
5.入庫用信号機(A)の裏側のアップ
灯器は信号機用のアームではなく、アングルを用いての設置になる。
6.さらに灯器のみの裏側のアップ
日信初代・2代目丸型灯器の筐体の裏側は、3位灯とは異なって出っ張りのない平らな形になっているために、厚さが強調されているほかにほぼ真四角い形に見えるのも特徴になっている。
また、この灯器の製造は昭和53年1月製になっており、このタイプの灯器は昭和50年代半ばくらいまで製造されていたものだと思われる。
また、形式は矢印灯器と同様のA21になっている。
7.日信2代目丸型灯器250mm(右の止)のプレートのアップ
金属製車両用交通信号灯器 警交仕規第23号 形式A21 定格 電圧100V 周波数50/60 製造年月 昭和53年1月 日本信号株式会社
8.日信2代目丸型灯器250mm(左の曲)のプレートのアップ
金属製車両用交通信号灯器 警交仕規第23号 形式A21 定格 電圧100V 周波数50/60 製造年月 昭和53年1月 日本信号株式会社
9.入庫用信号機(A)のアップ その2
右の止が点灯した時の様子で、詳しい動作などは見ていないが、止は降車ホームにいる列車に停止を指示し、左の曲は車庫への入線を指示するものだと思われる。
10.荒川車庫前駅(停留場)周辺の風景 その2
ポイントを挟むように2基の信号が設置されている。
ポイントを越えると、三ノ輪橋方面の乗車用ホームと早稲田方面の乗降ホームがある。
11.荒川車庫前駅(停留場)周辺の風景 その3
都電荒川線の沿線(専用軌道及び併用軌道)の信号機の殆どがLED化になっているが(交差点と停留場が一体化された場所に設置されている信号機などを含める)、この場所には電球式の灯器が残っている。
12.入庫用信号機(B)のアップ その1
乗車用ホームの手前(ポイントを越えてすぐ目の前)には、3灯式の入庫用信号機が設置されている。
使用されているのは同じく、日信2代目丸型250mmの単灯灯器を3つ合わせたものになり、灯火は上の2灯が黄で←・↑になっており、下の1灯は赤で×の切り抜き文字がレンズの上に被されている。
また、こちらの灯器の表蓋は下開きではなく、左開きになっている。
画像は、下の赤×が点灯中の様子で、列車に停止の指示を出している。
13.入庫用信号機(B)のアップ その2
上記の少し角度を変えての様子で、日信2代目丸型灯器は何となく、同社の金属丸型灯器250mmの内庇タイプにも似ているような気がする。
東京都では、基本的には初代・2代目丸型灯器が導入されなかったために、これと同じ灯器が都内の公道に設置されているのは見たことがないために、都内では貴重な灯器にもなる。
14.入庫用信号機(B)の裏側のアップ その3
こちらも、アングルを用いての設置になる。
画像12の続きで、こちらの灯器は3灯共に筐体を横に傾けて使用しているために、プレートも縦に向いている。
また、上の黄矢印2灯は入庫用信号機(A)と同じく警交仕規23号付きの昭和53年1月製になるが、下の赤×は警交仕規無の矢印灯で昭和52年12月製になる。
15.日信2代目丸型灯器250mm(右上の黄↑)のプレートのアップ
金属製車両用交通信号灯器 警交仕規第23号 形式A21 定格 電圧100V 周波数50/60 製造年月 昭和53年1月 日本信号株式会社
16.日信2代目丸型灯器250mm(左上の黄←)のプレートのアップ
金属製車両用交通信号灯器 警交仕規第23号 形式A21 定格 電圧100V 周波数50/60 製造年月 昭和53年1月 日本信号株式会社
17.日信2代目丸型灯器250mm(下の赤×)のプレートのアップ
矢印灯 形式A21 定格 電圧100V 周波数50/60 製造年月 昭和52年12月製造 日本信号株式会社
18.降車ホームを発車した都営7000形7029号車の様子
列車は荒川車庫前行き(終点)で、これから車庫(荒川電車営業所)に入線をする。
19.入庫用信号機(B)のアップ その3
列車の入庫時には、車庫に向かって左上の黄←が点灯をする。
20.車庫(荒川電車営業所)に向かう7029号の様子 その1
列車は、専用軌道から道路を渡って車庫へと向かう。
ここは踏切になっているが、警報機などは設置されていない。
21.車庫(荒川電車営業所)に向かう7029号の様子 その2
都電はラッピング車が多いらしく、7029号はハクビのラッピングが施されていた。
22.入庫用信号機(B)のアップ その3
通常の営業運転の列車には、専用軌道に向かって右上の黄↑が点灯をする。
23.早稲田へ向かう都営7000形7023号車の様子
都電荒川線の主力車両で、1954年(昭和29年)に登場して約90両が製造された。
都電荒川線は元27・32系統と呼ばれ、1974年(昭和49年)に現在の荒川線となり、その当時に7000形は31両が残り、現在は19本の在籍になっている。
また、除籍になった車両は各地へ保存されたものもいれば、豊橋鉄道に譲渡されたものなどがいる。
この7023号車はハセベのラッピング車だが、1番前の7022号車は旧塗装リバイバル車になっている。
24.上記のあとおいの様子
31本残った7000形は1977年(昭和52年)に、主要機器類を流用しながらアルナ工機(現:アルナ車両)で新製された車体へ載せかえられ、翌年の1978年(昭和53年)にワンマン化になったことに加えて、同年にはバリアフリーへの対応が先進的と評価を受けたことから、第18回鉄道友の会ローレル賞を受賞した。
7000形は、都内で唯一の吊り掛け駆動車になるために、あの独特なサウンドを楽しむことができる。
25.車庫(荒川電車営業所)の様子
車庫には7000形が2両入稿しているのが分かり、1両は画像18などの入庫をして間もない7029号になり、もう1両は不明(番号未確認)だった。
車庫の中では、車両の保守なども行っている。
26.車庫内の信号機の様子
車庫の屋根の中には、金属丸型灯器250mmの単灯灯器を2つつなぎ合わせたものがあり、灯火は青と赤の2灯式になっており、恐らく車庫内での入換などに使用されるものだと思われる。
また、時間がある時などに、都電をゆっくり堪能したいと思っている。
撮影:1〜26 すべて東京都荒川区西尾久7丁目 都電荒川線荒川車庫前駅(停留場)周辺
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