コトコトつづり

涙が玉となってあふれる寸前に そこにのみ映る かけがえのない景色がある

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(ちょっとネタバレあり)


件の短編集を職場の上司と後輩に貸した。

三者一致で「木野は面白い」となった。
それ以外の作品も含めて、この短編集の「女々しさ」について
ひとしきり語り合う。

三者三様。

「木野」以外で

私は「イエスタデイ」と「シェエラザード」が好みだった。

上司は「女のいない男たち」を挙げた。

後輩くんは「独立器官」と言った。

「独立器官はタイトルがカッコええよな」と上司。
「そうかな」と私。

失恋した男がやせ細って死んでいくのは、あまり気持ちのいいものではない。
女々しさの極致だ。と、口に出さずに思う。

けど、考えてみると
失恋でやせ細って死に至った女というのは、あまり知らない。
手首を切ったり、大量服薬したりするひとはいるけど。

実際には男性の方が餓死するのかもしれない。

「独立器官」を読むと
「会って話をしてくれないと死にそうだ」という手紙を寄こした男性のことを思い起こしてしまい
個人的にダメなんだろうと思う。

私はシェエラザードみたいに、気持ちの悪い片思いのほうが好きだ。
逆に、そういう気持ちの悪い片思いをされたことのある人は
この手の話はまったく受け付けないだろう。
たしかに、こういう片思いって“する”のはいいけど“される”のは勘弁だ(笑)。

偏った話が多い短編集なので、そこから想起されるものが何かということによって
好みが分かれるのかな。

ちなみに、私の記憶にほとんど残らなかった(心のどこにも引っかからなかった)
「女のいない男たち」を挙げた上司は、どこに惹かれたんだろう。

もう一度、そこだけ読み直してみよう、と
これまた口に出さずに思った。

…という話。

閉じる コメント(2)

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「木野」、よかったですえねえ。あんな店が青山の裏通りにあるような気がします。ぜひ一度行ってみたい(笑)

この本全体がの呪いの様な物語に満ちていますね。その中でも「木野」は現代の泉鏡花だと思いましたよ。蛇は出てくるし、怪しげな妖女も。
やっぱり村上春樹の小説はおもしろい。つくづくそう思いました。
まだブログにはアップできていませんけど。

ちょっとした感想、リリカさんにお知らせしました。

2014/8/30(土) 午前 7:17 瀧野川日録 返信する

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瀧さん、コメントありがとうございます。
やはり「木野」ですか(笑)。

たしかに村上作品には“呪い”的要素がたくさんありますよね。
また感想の記事、楽しみにしています^^。

2014/9/3(水) 午後 10:24 [ リリカ ] 返信する

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