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読了。 花火大会。群衆が花火に拍手を贈る。それは、 決して打ち上がった花火が美しいから、素晴ら しい出来だったから、ではない。その花火に添 えられたメッセージ放送が群衆の心を震わせる ものだったから。 作品の終盤に設けられた、この情景描写がとて も印象深かった。 「評価は他人がするもの」 それは、嘗て勤務校で上司から教わった言葉。 「教育とは、保護者に、生徒に迎合することで はない。プロとしての自覚と毅然とした心で職 務に当たれ。」 これも、嘗ての勤務校で上司から教わった言 葉。 これは、「芸人」の世界でも同じだった。 ウケを狙いにいってとれるほど「笑い」は甘く ない。辛辣な評価も謙虚に受け止める時がなけ れば、成長はない。 また、万人に迎合するばかりのビジネス芸に甘 んじる低いプライドで、「笑い」の道は大成で きるものではない。強い意志がなければ拓けな いのが道。 謙虚さと、プライドが交錯し、葛藤、貧困が首 をもたげても、なおも「道」から逃げ出さない 「芸人」の姿を描いたこの作品は、教師として 生きていく真髄を教えて下さった、上司の言葉 にピッタリ符合した。 自分は教師として生きていくことをもっと真剣 に、もっと単純に、もっと深く考え、嘗ての恩 師の言葉を受けとめなければならないなあ。 |
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