1. 有楽町層調査の必要性絞込調査の土壌採取深度は有楽町層までとなっているが、汚染物質は地層の境界付近に滞留することが多いので、有楽町層上部までボーリングすべきである。また、有楽町層に近づくに従って、ベンゼンやシアンの濃度が下がっているからといって、汚染が有楽町層まで達していないとは結論できない。 2. 地下水位管理の困難性有楽町層の深度差により、地下水位は5街区で高く、6街区と7街区で低くなっており、このように水位勾配のある地下水位を全体でAP+2mに保つことは技術的に困難である。したがって、旧地盤面(AP+4m)から−2mの土壌を入れ替えても、地下水位の鉛直上昇や毛細管現象により再汚染される危険性がある。3. 地下水遮水の困難性止水矢板で街区周縁部や建物周囲の地下水を遮水するとしているが、矢板で完全に遮水することはできなず、漏水が生じる。ちなみに、平田座長も係わった大阪アメニティパーク(OAP)土壌・地下水汚染事件では、厚さ50cmのコンクリート地下連続壁やSMW遮水壁でも建物下部の湧水を遮水できず、建設当初から約10㎥/日、5年後には約30㎥/日もの湧水が遮水壁内に流入したのである。4. 地下水浄化の困難性平田座長自身が、「膨大な金をかけるなら別だが、環境基準まで浄化するのは到底無理…」「特に汚染地下水の修復には、長い時間とこれに比例して多額の経費が必要になってきます」としており、現在の汚染地下水を環境基準以下にすることは非常に困難と考えられ、できもしない空約束である。5. 東京都環境確保条例による土壌汚染状況調査と対策の問題点東京ガスの豊洲工場廃止時に東京都環境確保条例に基づく土壌汚染状況調査と対策を東京ガスが実施し、東京都はその結果を承認していた。しかし、土地改変時だからと同じ土地を対象に調査と対策を実施することは、東京ガスの調査と対策が不十分だつたことを東京都が認めることになる。したがって、東京都が調査や対策を実施するのではなく、東京ガスの費用でやらせるべきである。また、1,000箇所以上のボーリング調査を実施するのならば、その結果が出るのを待って報告書(案)をまとめるべきであり、すべての調査が終わっていない段階で対策を決定することは問題がある。 以上 http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/a7a85903287eed898ea72717461fdb2e 2009年3月30日 東京都知事 石原 慎太郎 様 東京都中央卸売市場長 比留間 英人 様 日本環境学会会長・畑 明郎 豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全に関する申入書 拝 啓 早春の候、貴職にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 さて、先般市場ホームページ上に公開されました、豊洲地区の詳細地質調査報告書につきましては、当学会を含む多くの市民団体や政党が解析を進めてきたところですが、その中で、報告書の記載だけでは到底理解できない数々の問題点が見つかって参りました。 一例としては、同一仕様で発注された各街区の試錐柱状図が、受託各社でそれぞれ表現方法が異なっているため、地層相互間の正確な対比ができなくなっていることが挙げられます。このことは、事前の技術的な基準統一がなされず、かつ、専門家会議が精度監理の責務を怠っていた結果としか思えません。 このため、貴職が主張なさるように、豊洲の汚染土壌の安全な管理が可能であるかどうかは、報告書の文面と添付資料からだけでは判定ができません。是非とも原資料である試錐コアを公開して頂き、その調査・観察乃至分析結果によって、専門家会議・技術会議の結論の当否を吟味することが不可欠であると考えます。 このことはかねてから口頭では要望いたしておりましたが、未だにご見解が伺えませんので、重ねてここに文書を以て、試錐コアの公開と、関連する便宜供与を要請する次第です。さらに、都民の中に根強く意識されている、今回の移転計画に関する不安に対して、当学会は学術面・実務面を含めた公開討論会の開催を強く要望して参りましたが、先般の都議会答弁では、残念ながら否定的なご見解が述べられたに止まりました。この点についても、是非ご再考をお願いしたく存じます。 さらに、洩れ承るところによると、前述の豊洲の試錐コアは、近々、産業廃棄物として処分する予定だそうですが、報告書の記載に大きな疑義がある以上、現物のコアがなければその精粗・当否の判断が全くできなくなります。ぜひコアの管理・保全には、万全を期して頂くように強く申し入れるものです。 以上、ご多用中恐縮ですが、是非ご検討頂いた上で極力早い機会に文書でご返事を賜りたく、ここに改めてお願い申し上げる次第です。 |
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東京・豊洲への先月7日の移転予定が先送りになり、迎えないはずだった年末の繁忙期で、築地の場内市場がにぎわっている。
豊洲市場の建築工事はほぼ完了し、移転は決まっているが、市場関係者の不安は消えない。地下水などから基準を超える有害物質の検出が続いているからだ。「土壌が汚染された豊洲には行かない」と、築地市場の廃止と同時に廃業を決めている仲卸店主に話を聞いた。
50代男性のAさんは、築地場内市場で約70年続く水産仲卸店の3代目。築地市場の廃止と同時に廃業することを決めている。
−豊洲市場で商売を続けるという意向は全くないのですか
Aさん 全然。豊洲に移転したら、やめる。地面から有害物質が出てくるところに市場を持って行って、生鮮ものを扱うことがおかしい。
先代に申し訳ないけど、豊洲で汚染の問題が起きる可能性は高い。それを避けるには、やめるという決断が単純明快。
2016/12/25(日) 午後 8:06 [ 高砂でカネミ油症を考える ]