米石油大手、MTBE汚染で和解
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)ガソリンに使用される添加物、MTBE(メチル第3ブチルエーテル)により地下水が汚染されたとして、17の州の公共水道会社153社が米石油大手を相手取って起こしていた訴訟で、これら石油大手のうち十数社は、和解するために合計4億2300万ドルの現金を支払うことに同意した。
石油会社は、向こう30年間で発生する浄化費用を負担することにも同意した。和解合意の条件は裁判所の承認を得るため、ニューヨーク州南部地区の連邦地裁に7日提出された。
今回の和解合意は、MTBEをめぐる訴訟でこれまでで最大のもの。石油会社がスモッグ排出を抑制するためにガソリンにMTBEを添加してきた30年間、貯蔵タンクの漏れにより、全米各地で地下水面にMTBEが放出された。汚染地域では、水道処理施設の建設から、ミネラルウオーターの配布などさまざまな措置が講じられた。
米環境保護局(EPA)は、MTBEを「既知の動物発がん性物質」、「考えられるヒト発がん性物質」と呼んでいる。MTBEは少なくとも36州で検出されており、米国のMTBE消費量全体の40%を占めたカリフォルニア州とニューヨーク州を含む23の州で使用禁止となっている。
今回の和解合意は、MTBEが人間の健康を損ねるリスクがあると将来判断された場合の損害賠償を、石油会社が免れるようにするものではない。
今回の和解に加わった企業には、英BP(NYSE:BP)傘下のBPアメリカ、米シェブロン(NYSE:CVX)、米コノコフィリップス(NYSE:COP)、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル(NYSE:RDSA)(NYSE:RDSB)傘下のシェル・オイル、米マラソン・オイル(NYSE:MRO)、ベネズエラ国営石油会社(PDVSA)の米子会社シトゴ・ペトロリアム、米サノコ(NYSE:SUN)、米バレロ・エナジー(NYSE:VLO)などが含まれる。
一方、業界最大手の米エクソンモービル(NYSE:XOM)を含む少なくとも6社は和解を拒否した。
転載元: 大阪ATCグリーンエコ 水・土壌汚染ラーニング
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