小鳥が丘団地救済協議会(土壌・地下水汚染公害被害)

岡山市・小鳥が丘団地の土壌・地下水汚染公害の解決に努力する住民達のブログです

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l  2010年(H22)12月21日、第一次訴訟(3世帯)、第23回口頭弁論。
 
小鳥が丘土壌汚染第23回裁判!(8)
 
[2]平成22年12月17日付け、原告(住民)提出、最終準備書面、の続きです。
 
(第4 汚染の実態と原因)
 
4, 乙第518号証について
いずれも、旭油化の廃油処理過程で排出された油分による汚染の結果であることを化学的に明らかにしたものである。
 
① 岡山市役所環境規制課実施の『地下水・土壌分析結果』20047(乙第56号証)によれば,岩野宅付近の地下水からヒ素が環境基準の15倍,ベンゼンが31倍検出され,土壌からヒ素,ふっ素,ほう素が環境基準以下ながら検出された。
 
② 株式会社三友土質エンジニアリングの『南古都概況調査分析結果』20049(乙第7号証)によれば,3箇所のボーリング調査(深さ15m)でヒ素が土壌溶出基準の1.73.2倍,ベンゼンが0.526倍,トリクロロエチレンが約27倍,シス-1,2-ジクロロエチレンが約6倍検出された。また,油分が1.31.9重量%検出され,油で汚染されている。
 
③ 同『南古都表層土壌調査分析結果について』200410(乙第10号証)によれば,ベンゼンが34箇所中8箇所で土壌溶出基準を超え,最高11倍検出された。トリクロロエチレンは1箇所,シス-1,2-ジクロロエチレンは2箇所,ヒ素は5箇所が基準を超え,最高約3倍程度だった。
 
④ 財団法人岡山県環境保全事業団の『調査結果報告書(南古都団地内ガス調査業務)200412(乙第14号証)によれば,表層土壌ガス調査ですべての地点でベンゼンが検知されたほか,特定の地点でジクロロメタン,シス-1,2-ジクロロエチレン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,などが検出され,土壌からベンゼンなどの揮発性物質(VOC)が揮発している。硫化水素に加えてメタンがすべての地点で比較的高濃度(3.268%)で検出されたことから,地層内では有機物の嫌気制分解が相当程度進行しており,硫化水素の毒性や,メタンが引火・爆発する危険性がある。環境大気調査では,大気環境基準以下であるが,ベンゼン,ジクロロメタン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンなどの揮発性物質が検出されており,環境大気が汚染されている。
 
⑤ 応用地質㈱の『電気探査結果』200412(乙第15号証)によれば,全体に低比抵抗であり,1%以上の油分によるとしている。とくに,タンク跡は油の漏洩を示している。タンクの底を抜いて地中に直接浸透させて処理していたことを裏付ける結果である。
 
⑥ 財団法人岡山県環境保全事業団の『調査結果報告書(南古都団地内土壌化学性状調査業務)20053(乙第18号証)によれば,ヘキサン抽出物質量(油分)0.110%検出され,含水率や溶解性塩類濃度が高いことが確認されている。つまり,油分,水分,塩分などが多く含まれる汚染土壌の団塊が確認された。
 
⑦ 旭油化は,廃油の処理を貯蔵タンクから直接,工場敷地に投入していた事実があったと原告は主張しているが,電気探査の結果(甲15号証)からもタンク跡は油の漏洩があること,タンク跡にタテ型の低比抵抗ゾーンは上に尖った形状を呈するものがあるなどそのことが推認される結果となっている。少なくともこの場所においては、被告の造成時においても土壌は油泥となっていたか、油分を大量に含んだ黒い土壌となっていたことは明白である。そしてその汚染は拡大していた(乙15号証10ページ3項)。さらに、自然地盤とは考えにくい地盤の開削等がなされたと思われる箇所があり、そこが低比抵抗ゾーンとなっていることから穴を開けてそこに廃油を直接処理していたとの証言を裏付ける結果ともなっている(同2項)。
 
昭和57727日、同会社と被告会社とで岡山簡易裁判所で和解が成立した後の日である同年121日の同会社の工場の状況が撮影されている(甲10号証の5ないし7)。工場の操業はなされてはいないが、これらの写真からも敷地内には汚泥はそのまま除去されないまま残っている様子が明らかである。また、底の抜けた貯蔵タンクがそのまま残骸をさらしている様子も撮影されている。
 
5, 甲15号証、乙21号証
平成20530日に行われた現地での裁判所による検証の様子を記録したものである。
本件団地のどこを掘っても,表層土が黒くなっていて,深く掘るに従ってその汚染度が激しくなって,異臭が漂うことが確認された。
汚染は,本件団地全体に広がっていることが明らかとなっている。
 
 
第5,本件土壌汚染の危険性
 
1, 本件住宅地は、第1で記載した経過で第4で記載したとおりの激しい土壌汚染が存在する。
違法な産廃処分場と化していた本件工場跡地をいくぶんかの客土をしただけで(乙15号証10ページ5項、11ページD1ライン、D2ライン図など)宅地造成されている。
人が長期にわたって日常生活を営む住宅地として使用するのは不適であるのは当然である。
原告竹中宅の土壌に関してノルマルヘキサン抽出物質、油分溶出試験、総石油系炭化水素類(TPH)、ベンゼン・トルエン・エチルベンゼン・キシレン(BTEX)の検査を実施した(甲16号証)。いずれも、評価基準を大幅に超え、TPHの分析結果評価では「著しい油汚染」とされている(同号証9ページ)。
 
2, 第4、3,以下の調査の結果、本件油汚染の化学的分析がなされ、検出されて評価されているベンゼン、トリクロロエチレン等その他の各物質は、それぞれ油汚染の結果であるとすることに矛盾はない。
ベンゼン、トリクロロエチレンは発がん物質であり、呼吸によって体内に取り込まれる危険な物質である(甲1号証の2)。
油汚染の構成物質である石油系炭化水素類などによって呼吸器系障害やアレルギー反応を引き起こして健康を害する怖れのあることはいくつもの公害裁判や、職場での労働環境を規制する労働安全衛生法などによって厳しく管理されていることなどからも、明白な事実である。
 
 
(参照)
<YAHOO!ブログ>、2011年1月26日〜1月27日
小鳥が丘土壌汚染第23回裁判!その18(再)〜その19(再)
 
【第一審】
原告;(小鳥が丘団地第一次訴訟3世帯住民)
被告;(両備ホールディングス株式会社
 
マイホーム土壌汚染被害民事訴訟第一次(3世帯)住民の母体である「小鳥が丘団地救済協議会」が、3世帯住民の体験を発信し多くの方と議論してきました。この記事を発生順序で整理し再度掲載します。
 
前回ブログで要点と結果は速報しましたが、今回裁判で提出された原告・被告の最終準備書面を掲載しています。
 
<提出された準備書面内訳>
[1]平成22年12月13日付け、被告(両備)提出、最終準備書面。
[2]平成22年12月17日付け、原告(住民)提出、最終準備書面。
[3]平成22年12月20日付け、被告(両備)提出、追加準備書面。
 
2010年12月21日(火)10時00分から岡山地方裁判所( 202号法廷 )で第一次訴訟(3世帯)第23回口頭弁論(公開)が行われました。
裁判長は、原告の一人に対象物件が相続物件になっているための法的整理を指摘し、「裁判所は今日結審しようと思っていたが、次回期日で資料の整合性を取るためにもう一回弁論を入れます。」と発言があり、次回は、2011年2月8日(火)10時40分から第24回口頭弁論(公開)が予定されました。
 
次回に続く
 
(参考文献;『深刻化する土壌汚染』第5章「岡山市小鳥が丘団地の土壌汚染事件(小鳥が丘団地救済協議会住民 著)」)
 
 
2004年7月に岡山市水道局工事で発覚した小鳥が丘団地住宅地の土壌汚染公害問題は、発覚後7年以上経過し団地住民と宅地造成販売した両備バス㈱の考えが平行線のままで裁判に発展しています。2007年8月に住民3世帯(第1次訴訟)が岡山地方裁判所に民事提訴したあと、住民18世帯(第2次訴訟)も続いて提訴し係争中です。第1次訴訟(3世帯)の第一審判決は2011年5月31日に行われ、原告(住民)勝訴となり、知るかぎりでは土壌汚染裁判で被害住民が勝訴した「全国初」の判決となりましたが、被告(両備)が即刻控訴しました。原告(住民)も附帯控訴を提起し、引き続き第二審(広島高等裁判所・岡山支部)で争われます。
 
 
戸建住宅団地の敷地足下から真黒い土壌発覚!

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