小鳥が丘団地救済協議会(土壌・地下水汚染公害被害)

岡山市・小鳥が丘団地の土壌・地下水汚染公害の解決に努力する住民達のブログです

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

「小鳥が丘団地救済協議会」が母体の第1次訴訟(3世帯)被害住民が民事提訴した土壌汚染裁判は、2011年5月31日に「判決言い渡し」があり、岡山地裁は被告(両備)の不法行為を一部認め、原告(住民)勝訴となりました。
 
小鳥が丘土壌汚染裁判・第一審「判決書」!(10)
 
岡山地裁5月31日「判決書」の続きです。
 
事実及び理由
(第3 当裁判所の判断)
 
6 争点(5)(被告の不法行為により生じた損害)について
 
(1)因果関係
 
ア 以上の次第であるから、被告には、平成2年8月30日の本件GA契約、平成5年1月30日の本件GB契約の仲介、平成2年6月29日の本件CC契約に際し、説明義務違反が認められる。
上記義務違反がなければ、原告GA、同GB及びCXらは、本件分譲地中に、生活する上で不快感を生じさせ得る物質が存在する疑いがあることについて知ることができた。
そして、そのような疑いのある不動産を居住のために購入することについては、躊躇するのが一般的であり、上記各契約を締結することはなかったと推認される(認定事実(2)エ)。
以上のとおりであるから、被告の説明義務違反と原告らの上記各契約締結との間には因果関係があると言える。
 
イ 一方で、原告らは、本件分譲地中に存する物質が原因で頭痛、アレルギー性鼻炎、急性湿疹等の健康被害が生じたと主張するが、これらは、同地中に存する物質が原因でなくとも一般に起こりうるものであるし、上記健康被害の診断時期等に鑑みても、原因を同地中の物質等であると断定することはできない(認定事実(5))。
 
また、農学博士千葉喬三を委員長とし、工学博士、農学博士、医学博士等を構成員とする本件委員会においては、本件分譲地について、異臭による不快感はあるものの、井戸水としての地下水利用がないこととあわせて健康への影響が直ちに懸念されるものではないと報告されており(認定事実(4)ア)、本件分譲地中の物質と健康への影響については、必ずしも明らかでない。
 
よって、被告の行為と健康被害との間の因果関係については、証拠上認めることができない。
 
(2)原告GAに生じた損害
 
ア 上記のことをふまえ、被告の行為により原告GAに生じた損害について検討するに、被告が義務を果たしていれば、原告GAは本件GA契約を締結しなかったと推認される。
そして、本件1土地及び本件2建物は、本件分譲地中の状況を考慮したところ、その価値がないとまでいうことはできないが、損害に係る立証責任の所在に鑑み、損害額を控えめに算定する見地からしても、市場価格は近隣相場の50パーセントになると認められるから、土地売買代金910万1000円、建物工事代金1589万9000円の50パーセントに相当する1250万円は損害と認めることができる(争いのない事実等(1)イ(ア)、認定事実(6)、弁論の全趣旨)。
 
上記不動産取得に要したその他の費用については、認めるに足りる証拠はなく、損害ということはできない。
 
イ 一方で、健康被害等を理由とする慰謝料については認めることができない。
 
ウ また、原告GAが本件訴訟追行のため、訴訟代理人を選任したことは記録上明らかであり、上記賠償額に照らすと、弁護士費用としては120万円が相当である。
 
エ したがって、原告GAは合計1370万円の請求権を有することになる。
 
(3)原告GBに生じた損害
 
ア 被告が義務を果たしていれば、原告GBは本件GB契約を締結しなかったと推認される。
そして、本件3土地及び本件4建物は、本件分譲地中の状況を考慮したところ、その価値がないとまでいうことはできないが、損害に係る立証責任の所在に鑑み、損害額を控えめに算定する見地からしても、市場価格は近隣相場の50パーセントになると認められるから、土地建物売買代金2650万円の50パーセントに相当する1325万円は損害と認めることができる(争いのない事実等(1)イ(イ)、認定事実(6)、弁論の全趣旨)。
 
上記不動産取得に要したその他の費用については、認めるに足りる証拠はなく、損害ということはできない。
 
イ 一方で、健康被害等を理由とする慰謝料については認めることができない。
 
ウ また、原告GBが本件訴訟追行のため、訴訟代理人を選任したことは記録上明らかであり、上記賠償額に照らすと、弁護士費用としては130万円が相当である。
 
エ したがって、原告GBは合計1455万円の請求権を有することになる。
 
(4)CX、原告GCに生じた損害
 
ア CXについて
 
(ア)被告が義務を果たしていれば、CXは本件CC契約を締結しなかったと推認される。
そして、本件5土地及び本件6建物は、本件分譲地中の状況を考慮したところ、その価値がないとまでいうことはできないが、損害に係る立証責任の所在に鑑み、損害額を控えめに算定する見地からしても、市場価格は近隣相場の50パーセントになると認められるから、土地売買代金2374万4000円のうち、持ち分10分の6の50パーセントに相当する712万3200円、建物工事代金3996万4000円のうち、持ち分100分の25の50パーセントに相当する499万5500円(合計1211万8700円)は損害と認めることができる(争いのない事実等(1)イ(ウ)、認定事実(6)、弁論の全趣旨)。
 
上記不動産取得に要したその他の費用については、認めるに足りる証拠はなく、損害ということはできない。
 
(イ)一方で、健康被害等を理由とする慰謝料については認めることができない。
 
(ウ)上記CXが有する損害賠償請求権は、妻である原告GCが取得した。(争いのない事実等(1)イ(ウ))。
 
イ 原告GCについて
 
(ア)本件5土地については、原告GCに持ち分が10分の4存していたため、土地売買代金2374万4000円のうち、持ち分10分の4の50パーセントに相当する474万8800円は損害と認めることができ、また、建物工事代金3996万4000円のうち、持ち分100分の15の50パーセントに相当する299万7300円(合計774万6100円)は損害と認めることができる(争いのない事実等(1)イ(ウ)、認定事実(6)、弁論の全趣旨)。
なお、原告GCは、CY、CZの持ち分についても、本件6建物の実質的権利者である原告GCに全面的な支配権があると主張するが、両名の持ち分を原告GCの損害として考慮すべき事情は証拠上認められない。
 
(イ)一方で、健康被害等を理由とする慰謝料については認めることができない。
 
(ウ)また、原告GCが本件訴訟追行のため、訴訟代理人を選任したことは記録上明らかであり、上記賠償額に照らすと、弁護士費用としては190万円が相当である。
 
ウ したがって、原告GCは合計2176万4800円の請求権を有することになる。
 
 
(参照)
<YAHOO!ブログ>、2011年6月28日
小鳥が丘土壌汚染裁判・第一審「判決書」その11
 
 
【第一審】
原告;(小鳥が丘団地第一次訴訟3世帯住民)
被告;(両備ホールディングス株式会社
 
土壌汚染に関する裁判は多くありますが、大半は土地売買をめぐる企業同士や企業と行政間のものが多く、知るかぎりでは、土壌汚染事件裁判で「全国初」の被害住民勝訴判決。
 
l  2011年(H23)5月31日、「小鳥が丘団地土壌汚染」損害賠償請求事件・第一次訴訟(3世帯)・第一審「判決書」。(原告住民勝訴判決となる)。
 
マイホーム土壌汚染被害民事訴訟第一次(3世帯)住民の母体である「小鳥が丘団地救済協議会」が、3世帯住民の体験を発信し多くの方と議論してきました。この記事を発生順序で整理し再度掲載します。
 
 
次回に続く
 
(参考文献;『深刻化する土壌汚染』第5章「岡山市小鳥が丘団地の土壌汚染事件(小鳥が丘団地救済協議会住民 著)」)
 
 
2004年7月に岡山市水道局工事で発覚した小鳥が丘団地住宅地の土壌汚染公害問題は、発覚後8年近く経過し団地住民と宅地造成販売した両備バス㈱の考えが平行線のままで裁判に発展しています。2007年8月に住民3世帯(第1次訴訟)が岡山地方裁判所に民事提訴したあと、住民18世帯(第2次訴訟)も続いて提訴し係争中です。第1次訴訟(3世帯)の第一審判決は2011年5月31日に行われ、原告(住民)勝訴となり、知るかぎりでは土壌汚染裁判で被害住民が勝訴した「全国初」の判決となりましたが、被告(両備)が即刻控訴しました。原告(住民)も附帯控訴を提起し、引き続き第二審(広島高等裁判所・岡山支部)で争われます。
 
 
戸建住宅団地の敷地足下から真黒い土壌発覚!

全1ページ

[1]


.
小鳥が丘団地救済協議会
小鳥が丘団地救済協議会
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索

過去の記事一覧

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
友だち(193)
  • 「気楽クン♪」
  • みんなの森
  • しん
  • 築地 聡
  • 底質汚染
  • 真実の窓
友だち一覧

Yahoo!からのお知らせ

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事