土壌汚染の簡易調査手法−汚染土壌を見つけるには−4 土壌EC 計を用いた簡易調査手法4.1 土壌EC 計を用いる理由 環境汚染を引き起こす化学物質を解明するには、図に示したように廃棄物に大量に含まれる化学物質(有機物や塩等)と、微量ではあるが毒性の強い化学物質との関係を知っておく必要がある。 例えば、焼却処理に伴って排出されるダイオキシン類等は、多種多量の有機化学物質や大量の塩類と共に排出され、塩類濃度が高いほどダイオキシン類濃度が高い値を示すことが多い。このようなケースは、複合的な環境汚染を総括的に評価し解析する手法として塩類の濃度分布の把握が有効であり、塩類濃度を簡易に測定できる土壌EC 計が微量毒性物質の分布を知り得る携帯機器となる。 特に、土壌汚染地域は、毒性の高い微量化学物質と大量化学物質の影響が複合していることが多いため、電気伝導度(以下、EC)により汚染範囲を推定することが可能となる。 通常、環境汚染調査において、数種類の微量の有害化学物質だけに絞り汚染範囲を決定することは困難な場合が多い。そのため、調査範囲を広くかつ細かくとり汚染を推定することになり、分析数の増加につながる。 しかし、溶解性の大量化学物質をターゲットにすれば、土壌EC 計を用いることにより、汚染範囲を現場で即座に判定することができるため、土壌汚染調査における有効な簡易調査手法となり得る。但し、EC 値と微量化学物質との間には必ずしも相関がある訳でないため注意が必要である。 また、EC 値による解析は、バックグラウンド土壌の数倍の値を示す地域に微量化学物質が存在するケースが多い事実から、バックグラウンド値と比較することにより汚染範囲を推定することが必要である。なお、自然状態にある土壌では、土地利用の形態にもよるが地質母材が同一であれば、ほぼ一定範囲のEC 値を示すケースが多い。 EC(イーシー)電気伝導度電気伝導度(electrical conductivity)は、電気の通しやすさの尺度(しゃくど)で、水中に溶(と)けているる物質(ぶっしつ)の量を短時間で測定(そくてい)できる。電気伝導度が高い値(あたい)ほど、水にさまざまな物質が溶けていることになり、一般的には汚い(きたない)水といえる。単位はミリジーメンス毎メートル[mS/m]。高校農業「環境測定」 9.電気伝導度の測定水中に無機イオン(Na+やCa2+)が存在すると電気をよく通します。 そのため、その存在をあらわすEC値(電気伝導度)は水の汚れの状況を知る指標となります。汚れた水は無機イオンが多いため、EC値が高くなることになります。
ただし、汚れとは無関係に無機イオンが含まれることもあり(温泉水や水田の排水路の水など)、EC値が高いから汚れている、とは必ずしも断定できないので、EC測定値の取り扱いには注意が必要です。
EC(Electric Conductivity)は電気伝導度電気伝導度(EC)は土壌中にある様々な物質のイオン濃度の総量をあらわします。チッ素などの肥料成分はイオン化された状態(NH4+、NO3-など)で植物に吸収されるため、土中に含まれている肥料の総量をあらわしています。イオンの量が多いと電気の伝わりが抵抗されるため数字が高くなります。植物にとって0.2〜0.4 mS/cmの範囲内が生育に適し、0.8 mS/cm以上では濃度障害などの悪影響があらわれます。 検索電気探査 土壌汚染 の検索結果 |
電気伝導度
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