50才目前からのきろく

ジム通いのことや日々思ったことの記録です。

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 飛行機は力学的な作品であるが、その設計にも絵や音楽と同じことが言える。設計は、概念を形にして表してゆく仕事であって、この仕事に直接必要な力学は、空気力学、材料および構造の力学、運動力学などである。
 しかし、これらの力学は、いずれも物の形、あるいは何かの量的な関係が与えられた後に始めて適用される性質のものであり、これらの力学の理論をいくら平面的に並べてみても、総合された一つの機能体としての飛行機の形はもちろん、適当な構造形式、結合金具の形など、具体的な物の形は出てこない。これらの形は、すべて設計者の意識の働きから生まれてくる。そして、この働きのうち、設計書によって咀嚼され消化された各種の理論が生かされてゆくのであって、それぞれの理論自体に咀嚼消化作用があるのではない。
 昨年、三年生の演習に石膏像のデッサンを課してみたところ、ヴィーナスをブルドッグのように描くものが少なくなかった。高校で図画を履修したものは三〇余名のうち一名だけで、多くは絵や物の形にほとんど無関心のようであった。このような状態を続けていくならば、創造に最っも大切な、物を全体として正しく観る能力、均衡と調和の感覚が欠けてしまうことになる。
(本文 山名教授「飛行機設計論」の序説 より)

ITを生業にしていますがITでも同じことが...
業務アプリの開発では、言語など新しい技術が気になる者はいますが、
システムを形作る設計に目が行く人はほとんどいないように思われます

内容(「BOOK」データベースより)
昭和41年春、日本の空は異常だった。2月4日に全日空ボーイング727型機が羽田沖に墜落し、3月4日にはカナダ太平洋航空ダグラスDC8型機が羽田空港で着陸に失敗、炎上した。翌5日にはBOACボーイング707型機が富士山麓に墜落し、わずか1カ月の間に300人を超える人命が失われた…。巨大技術文明の中での連続ジェット機事故の原因を追究した、柳田ノンフィクションの原点。 

著者について
1907年東京生まれ。京都帝大理学部物理学科卒業。39年、京都帝大教授となり翌年、学士院恩賜賞を受賞。43年文化勲章を受章。東京帝大教授も兼任。35年に「中間子理論」を発表した業績により49年、日本人初のノーベル物理学賞を受賞。様々な分野で多大な業績を残す。81年没。 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柳田/邦男
1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。72年「マッハの恐怖」で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年「ガン回廊の朝」で第1回講談社ノンフィクション賞、85年「撃墜」他でボーン・上田記念国際記者賞、95年「犠牲(サクリファイス)」などで第43回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 

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